かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

食べたいのなら、生肉の放射線殺菌を本気に取り組んだらどうかと思います。

2012-07-01 20:47:26 | Weblog
 今日から7月、いよいよ夏本番を迎えようという月ですが、今日は未明から雨が降り続き、梅雨末期らしく一時雨脚が強まる時間もありました。今週はずっと雨模様の天気のようですが、さて、梅雨明けはいつになりますことか。

 さて、7月というと焼肉屋さんでの生レバーの提供が禁止される日ですね。私は生肉というものに抵抗感を覚える質で生レバーとかユッケとかはいくら旨くても口にはしたくないと考えるのですが、知り合いには、一緒に焼肉屋に行くと必ず注文するヒトが何人かいますし、まあそれは人それぞれの好みというか主観というか、好きにすればいいと思っておりました。それも今日からは法律で取り締まられることになるわけです。
 それにしても、将来科学が進んで確実な殺菌方法が出来れば禁も解ける、と言うような趣旨のことを厚労相だったか副大臣だったかがのたまったと覚えているのですが、そんな未知のSF技術に頼らなくても、現にある放射線を使えば出来るはずなのに、どうしてそれをやろうとしないのでしょう? 放射線殺菌は別に珍しい技術でもなんでもなくて、世界的に香辛料の殺菌には大々的に利用されていますし、様々な食品で応用もされている、いわば「枯れた」技術の一つです。安価に確実な効果が見込めて装置さえあれば大量処理も楽にできて、しかも品質を損なうことはないという理想的な殺菌技術の応用に目を向けずに、「加熱以外に殺菌方法がない」というのは少々問題があります。まあ生レバーで試した例はないかもしれませんし、病原菌汚染は外から見分けはまずつきませんから、やるとなったら汚染されていようがいまいが全ての生食用の肉を処理しなければなりません。そのための条件設定やら処理施設の普及といった問題はあるでしょうが、これまであまり試みられたことのない新技術ならいざ知らず、既に世界的に常用されている技術の応用にすぎないのですから、装置類も世界的に豊富に出回っているでしょうし、安全確保のための必要なデータはそう時間をかけずに集めることが出来るはずです。こういう場合、よく日本人の核アレルギーが普及の妨げになっていると言われますが、飛行機に乗ったりCTにかかったり、ひところに比べ日本人もはるかに多量の放射線を浴びるようになった今日において、放射線殺菌くらいの僅かなエネルギーが日常生活の中でも比較的特殊な生肉食に持ち込まれるくらい、多分誤差の範囲に収まる増加に過ぎないでしょう。いちいち目くじらを立てる程のことはないと思います。
 生肉を食いたい方々は厚労省をこき下ろすのも大事でしょうが、その根底を覆す技術が既にあることをもっと主張された方がよろしいのではないか、と思います。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする