鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

いい議員って?

2010年10月13日 15時51分57秒 | Weblog
いい議員って、どんな存在なんだろう?
「あの人はいい議員だ」と表現されるとき、「いい」の中身について、考えられたり議論されることはあまりないんじゃないかと思います。それは「いい」が、その言葉を発する人の価値観の多様性だけあるからかもしれません。

いろいろな場面やイベントなどに顔をマメに出したりすること、いろいろな要望に対して迅速に動くこと、行政に対して無理を通せること、人柄、、、色々なことが考えられます。
たしかにこれらのようなことは、ある部分では大切な要素と思います。

しかし、例えば市民の声を行政が真摯に聴き、迅速に課題に対応するまちであれば、行政に対する市民の代弁者としての議員は、その存在意味を薄くすることになるのではないでしょうか。また、そうでないまちでも、行政の職務への取り組みを、市民の声に耳を傾け行動することを重視していけば、同様になるのではないでしょうか。

とすれば、「いい議員」とはどのような存在なのでしょうか?

ひとつの観点として、市民からの個別事案や要望への対応は熱心にするけれども、議会内で議案の議決に際して、個々の議員の持つ議決責任と説明責任についての意識が低く、深くものごとを考えない議員は、「いい議員」なのでしょうか。
個別事案に関わる市民にとっては、すぐ動く「いい議員」という評価になるでしょう。しかし議会は、そのまち全体、市民全体に関わる案件に議決、決定を行う機関ですから、真摯に議案に向かう議員からすれば、その人は「いい議員」とはいえません。

議会は市民全体に関わる案件に議決、決定を行う機関であること。
このことは、議員はもちろんですが、市民にとっても見逃すことはできないことです。

つまりこれから問われるのは、「いい」議会を構成する「いい」議員ということについて、本質的であると同時に、誰にもわかりやすい価値基準を、議会はもちろん、市民からも考え、議論していくことではないかと思います。

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