「Think global, act local」という言葉がありますが、コロナ禍の今、これから先の社会のあり方を考える時に重要だと思います。グローバル社会としてつながった世界を否定するのではなく、つながりのあり方を考え直すことも含めながら、世界を意識した視点で考えることを大事にして、そうして身近な社会で行動すること、身近な社会での行動を見直すことが大切だと思います。
斎藤幸平氏の著書に『 人新世の「資本論」』があります。人新世は「人新世(じんしんせい、ひとしんせい、英: Anthropocene)とは、人類が地球の地質や生態系に重大な影響を与える発端を起点として提案された、想定上の地質時代。: 参照 Wikipedia 」とされています。この考え方にそって書かれている一章と二章についてだけでも、前述の書籍を読んでみて頂いてはどうかと思います。
私たちは、二十世紀に入ってからコロナ禍の前まで、グローバル経済が急激に成長する中で恩恵を受け、現在があるのは事実だと思います。しかし一方で、成長したそれは、グローバルな企業が中心になっていくことで、どんどん私たちを弱らせていってはいないでしょうか。利益や富の分配があまりにもバランスを崩しながら、今に至っているといってもいいかもしれません。
また環境問題についても、気候変動も含めて、グローバル経済の影響がないとは言えないでしょう。ずいぶん前から問題になっているアマゾンの熱帯雨林の破壊、東南アジアでの熱帯雨林の破壊などは、グローバル経済の成長の中で、その恩恵を受けるため、その価値観の中での行動が招いてきているのではないでしょうか。
その一方で日本ではどうか、昔から言われますが、安い外材の利用でスギやヒノキなどの価格が下がり、山が荒れたりしていないでしょうか。
私たちは、思想の右や左に関係なく、科学的な視点も含めながら、これまでの社会を振り返る必要があると思います。
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