ザイオン国立公園を後に、Mt.Carmelを越えてブライスキャニオンに向かいました。このルートが開通したおかげで、ザイオンとブライスキャニオンの距離は約120kmと大幅に短縮されたため、この二つの国立公園を併せて訪れる人が多いそうです。
ザイオンやブライスキャニオンが位置するユタ州南西部は、デキシー・ナショナルフォレスト(Dexie National Forest)と呼ばれる森林地帯。これまで通ってきた砂漠主体のルートとは違う風景が広がります。
ブライスキャニオンに向けて、最後の分岐(HWY89からUT12へ)を右折すると、赤い岩山や奇岩、尖塔が忽然と現れます。レッドキャニオンです。
赤い砂岩の壁とそれを取り囲む松の緑のコントラストが見事。
このあたり一帯、こうした赤い砂岩が広がっていますが、なかでもこの二つの尖塔が印象的でした。愛称はソルト&ペッパー。確かに、ペッパーミルを思い起こさせるシルエットですね。写真ではやや白っぽく写っていますが、実際はもっと赤が濃いのでドライブ中でもすぐに目につきます。
ブライスキャニオンのゲートに到着。既に日が傾きかけたころですが、私たちのバスが入園手続きをしているうちに、続々と車がゲートを通過していきました。
ブライスキャニオンビジターセンター。ジオラマやスライドで、ブライスキャニオンの地質や自然環境などを紹介する施設です。
公園に入ってすぐに見かけたミュールディア(ミュールディア、エルク、プレーリードッグなどの野生動物には、その後も何度か出会いました)。アメリカ西部一帯に広く生息する鹿の仲間で、やや緑がかったグレーの毛並みと白いお尻が特徴です。
最初に向かったのは、主要なビューポイントとしては最も南に位置するブライスポイント。
展望台に向かう道から、ブライスキャニオンの一部が見え始めました。
ブライスポイントに立つと、目の前にこの景観が広がります。これまで私が目にしてきた風景とはまったく異なる圧倒的な存在感に、しばらくは呆然と立ち尽くしていました。
ブライスポイントの標高は2529m。風が強いこともあり、夕方になると少々肌寒さを感じます。
日が翳りはじめると陰影がくっきり。太陽のあたっている部分が輝いて見えました。
場所を移動して、インスピレーションポイントからの眺め。ピンクや白、グレーと、地層の違いがよくわかります。
日没にはまだ時間がありますが、ブライスポイントに立ったときから40分経過し、かなり太陽が傾いてきました。
雨や雪、風が石灰質の層を削りとり、岩に滲みこんだ水分が凍結して亀裂を生ずることなどによって、こんな奇跡のような景観が生まれました。パンフレットの解説によると、まずは壁や一枚岩のような状態(Canyon Wall or Fin)となり、次にその薄い部分が空洞となって窓(Windows)を形成。最後には、ブライスキャニオンに林立する尖塔(Hoodoo)が完成するのだそうです。
翌朝、日の出前にホテルを出て向かったのはサンセットポイント。稜線付近はオレンジ色に染まり、白から青、そして深い藍色へと変わっていく空のグラデーションが神秘的でした。
すでに真っ暗ではないのですが、近くの斜面はまだこんな状態です。サンセットポイントの標高は2438m。この時期、朝は氷点下になることも多いそうで、私はダウンを着込んで日の出を待ちました (^-^)ゞ
いよいよ太陽の光が届きはじめたブライスキャニオン。
反対側の谷にも・・・・・・。
足もとのNavajo Loop Trailが、日に照らされてはっきりと見えてきました。
このとき、太陽はまだ顔を覗かせたばかり。
グランドステアケースのピンククリフに位置するブライスキャニオン。
ピンクだけではなくさまざまな色彩が、太陽の光によって更に複雑に変化します。ここで私たちはブライスキャニオンを後にしましたが、時間が許せば、あと1時間はここに立っていたいと思いました。
ブライスキャニオンが目の前に広がった瞬間は、今も忘れられられません。写真では見ていても、目の前にこんな景色が広がっていることに心から感動しました。ここに来ることができて、本当に良かったです。
グランドサークルをめぐる旅、この次はアンテロープキャニオンです。もう少しおつきあいください (^-^)ゞ
ザイオンやブライスキャニオンが位置するユタ州南西部は、デキシー・ナショナルフォレスト(Dexie National Forest)と呼ばれる森林地帯。これまで通ってきた砂漠主体のルートとは違う風景が広がります。
ブライスキャニオンに向けて、最後の分岐(HWY89からUT12へ)を右折すると、赤い岩山や奇岩、尖塔が忽然と現れます。レッドキャニオンです。
赤い砂岩の壁とそれを取り囲む松の緑のコントラストが見事。
このあたり一帯、こうした赤い砂岩が広がっていますが、なかでもこの二つの尖塔が印象的でした。愛称はソルト&ペッパー。確かに、ペッパーミルを思い起こさせるシルエットですね。写真ではやや白っぽく写っていますが、実際はもっと赤が濃いのでドライブ中でもすぐに目につきます。
ブライスキャニオンのゲートに到着。既に日が傾きかけたころですが、私たちのバスが入園手続きをしているうちに、続々と車がゲートを通過していきました。
ブライスキャニオンビジターセンター。ジオラマやスライドで、ブライスキャニオンの地質や自然環境などを紹介する施設です。
公園に入ってすぐに見かけたミュールディア(ミュールディア、エルク、プレーリードッグなどの野生動物には、その後も何度か出会いました)。アメリカ西部一帯に広く生息する鹿の仲間で、やや緑がかったグレーの毛並みと白いお尻が特徴です。
最初に向かったのは、主要なビューポイントとしては最も南に位置するブライスポイント。
展望台に向かう道から、ブライスキャニオンの一部が見え始めました。
ブライスポイントに立つと、目の前にこの景観が広がります。これまで私が目にしてきた風景とはまったく異なる圧倒的な存在感に、しばらくは呆然と立ち尽くしていました。
ブライスポイントの標高は2529m。風が強いこともあり、夕方になると少々肌寒さを感じます。
日が翳りはじめると陰影がくっきり。太陽のあたっている部分が輝いて見えました。
場所を移動して、インスピレーションポイントからの眺め。ピンクや白、グレーと、地層の違いがよくわかります。
日没にはまだ時間がありますが、ブライスポイントに立ったときから40分経過し、かなり太陽が傾いてきました。
雨や雪、風が石灰質の層を削りとり、岩に滲みこんだ水分が凍結して亀裂を生ずることなどによって、こんな奇跡のような景観が生まれました。パンフレットの解説によると、まずは壁や一枚岩のような状態(Canyon Wall or Fin)となり、次にその薄い部分が空洞となって窓(Windows)を形成。最後には、ブライスキャニオンに林立する尖塔(Hoodoo)が完成するのだそうです。
翌朝、日の出前にホテルを出て向かったのはサンセットポイント。稜線付近はオレンジ色に染まり、白から青、そして深い藍色へと変わっていく空のグラデーションが神秘的でした。
すでに真っ暗ではないのですが、近くの斜面はまだこんな状態です。サンセットポイントの標高は2438m。この時期、朝は氷点下になることも多いそうで、私はダウンを着込んで日の出を待ちました (^-^)ゞ
いよいよ太陽の光が届きはじめたブライスキャニオン。
反対側の谷にも・・・・・・。
足もとのNavajo Loop Trailが、日に照らされてはっきりと見えてきました。
このとき、太陽はまだ顔を覗かせたばかり。
グランドステアケースのピンククリフに位置するブライスキャニオン。
ピンクだけではなくさまざまな色彩が、太陽の光によって更に複雑に変化します。ここで私たちはブライスキャニオンを後にしましたが、時間が許せば、あと1時間はここに立っていたいと思いました。
ブライスキャニオンが目の前に広がった瞬間は、今も忘れられられません。写真では見ていても、目の前にこんな景色が広がっていることに心から感動しました。ここに来ることができて、本当に良かったです。
グランドサークルをめぐる旅、この次はアンテロープキャニオンです。もう少しおつきあいください (^-^)ゞ