カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

「濱谷浩」展

2015-10-14 | 写真
 世田谷美術館で開催中の生誕100年を記念した「濱谷浩」展を見に行きました。濱谷浩は日本を代表する写真家の一人。土門拳が1909年生まれなので6歳違いということになりますが、土門が病に倒れて晩年は活動ができなかったのに対して濱谷の方は晩年まで活動が続いたので、土門との年齢差がもう少しあるというイメージを持っていました。
 今回の展示は1930年代から60年代に撮られたものが展示されていましたが、写真集「雪国」や「裏日本」としてまとめられた1940年代から50年代にかけた撮影された写真が強く印象に残りました。当時の新潟や山形の農村の姿は現在ではすっかり失われたもので貴重な記録となっていますが、それに留まらず今の私たちに問いかけてくるものを感じます。
 

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ハッブル宇宙望遠鏡の写真展

2015-09-30 | 写真
 新宿に用事があって出かけたので写真展をいくつか見てきました。写真はその内の一つでコニカミノルタプラザで開催中のハッブル宇宙望遠鏡の25周年を記念してこの望遠鏡で撮影された写真が大型プリントで展示されています。大きなものは畳1枚程の大きさがあって大迫力。この望遠鏡が出現する前までは地上の天体望遠鏡で撮影された画像しかなかったので、ボケボケの不鮮明な画像で宇宙の姿を見ることしかできませんでしたが、この宇宙望遠鏡によって宇宙の姿が精細に捉えられるようになり、宇宙がぐっと身近な存在として感じられるようになったものです。今30歳以下の人たちは子どもの頃からこのような鮮明な画像で宇宙の姿を見ているので、これが当たり前のこととして認識している訳で驚きは感じないのでしょうが、私のような世代にとってはNASAから次々と発表される画像に目を見張ったものです。会場では他に天体写真家が撮影した星野写真展も開催されていてこちらも最新のデジカメによる美しいプリントがたくさんで見応えがあります。どちらも今月18日まで。
 
 
 
 もう一つはエプサイトで開催中の相馬野馬追を撮ったもので、和紙にプリントしてあってセピア調の画像が雰囲気を高めています。躍動感とともに静けさを感じる写真もあり作者の思いが伝わってくるものでした。こちらは8日まで。

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写真展

2014-08-10 | 写真
 写真仲間が聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター内のギャラリーで写真展をやっているというので見にでかけた。個展かと思っていたら2人展で25点ずつ全50点が展示されていた。「多摩川の生物たち」というテーマで「多摩川の」というだけに水中写真で撮られた普段見られない魚たちや目にすることの少ないミサゴやコハクチョウといった野鳥、トンボを初めとした昆虫類と幅広い生き物が登場して楽しめた。写真展は12日まで。
 
 京王線に乗ったのは数年前に高尾山に行ったとき以来。多摩川を渡る橋から下流方向を撮影したが空を台風接近に伴う曇が覆っていた。
 

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エドワード・スタイケン写真展

2013-02-04 | 写真
 砧公園内にある世田谷美術館では「エドワード・スタイケン写真展」を開催中。美術館の図書閲覧室に行くとスタイケンの分厚い写真集が置いてありましたので、ページを繰りました。20世紀の初頭から写真家としての活動を始めていますが、初期の作品から晩年まで網羅的に編集された中味の濃い写真集でした。

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バラの写真展

2011-10-27 | 写真
 新宿のペンタックスフォーラムでバラの写真展をやっているのででかけてきました。ギャラリーに足を踏み入れるとバラの香りで満たされていて、写真にふさわしい演出がされていました。写真はストレートに撮ったものから、恐らくはフィルターテクニックを駆使したものなど様々。どちらかというとテクニックを駆使したものの方がインパクトの強い写真が多いと感じました。カメラは中判のデジタルで撮っているので、畳一枚ほどの大きさのプリントでもピントはシャープそのもの。
 すぐ近くにあるエプソンのギャラリーでは和紙にプリントした写真の展示があり、そちらも見ましたが、写真でありながらちょっと絵のような雰囲気もあって不思議な印象。
その後、ニコンサロンに行き、ハワイの日系二世をテーマとした写真展を見ましたが、問題意識をかきたてられるような内容。
 写真はペンタックスフォーラムに行く途中にある高層ビル。
コメント (2)
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写真展 昭和史のかたち

2011-08-28 | 写真
 昨日は東京都写真美術館に「江成常夫写真展 昭和史のかたち」を見に行ってきました。東横線で多摩川を渡る際に窓から見下ろすと一昨日の大雨のため、多摩川は川幅を増して滔々と流れていました。
 昨日は澤地久枝さんとの対談もあったので聞くつもりでしたが、すでに定員一杯とのことで残念でした。江成さんは日本が起こした戦争に関心を寄せ、中国残留孤児やヒロシマ、ナガサキ、戦争花嫁などの写真を撮ることを通して、戦後の日本のあり方を問い続けている写真家です。112点の写真は静かに、しかし、力強いメッセージを発していました。

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街の景色2

2011-06-25 | 写真
 最後に見たのはライカ・ギャラリーで、有名なロバート・キャパが作家のヘミングウェイを撮ったもの。このギャラリーは本格的なギャラリーではないので、展示点数が少ないのですが、世界的に著名な写真家の作品展示が多いのが特徴。
 写真は有楽町から新橋にかけての山手線の橋脚で、以前にNHK・TVで見た「ブラタモリ」によると、明治時代に造られたものだったはずです。

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街の景色1

2011-06-25 | 写真
 二つめのギャラリーはニコン・サロンで、下瀬信雄氏の「結界Ⅶ」。下瀬さんの「結界」シリーズはこれまでに2,3回は見ていますが、一貫して同じテーマで撮り続けています。人里のありのままの草木をモノクロで撮ったもので、一見まったく目を惹かないような草木のありさまから濃密な表情を引き出すという写真。
 写真は帝国ホテル前から撮ったもの。ビルの赤いアルファベットには「TOKYO TAKARAZUKA」の文字。

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リコー・フォトギャラリーから

2011-06-24 | 写真
 この3日間は急に暑くなって、熱中症にも気をつけなければならないほどです。今日は銀座に行ってきましたが、電車は節電のためにエアコンが弱めになっていて、車両によっては少し汗ばむほど。写真展をいくつか見てきましたが、リコー・フォトギャラリーでは田中長徳氏の「ウィーン街の光・冬の影」を見ました。冬のウィーンに1ヶ月程滞在して撮られたもので、田中氏というとライカ使いで知られていますが、今回の写真はリコーのデジタルカメラによるもの。カメラは変わっても写真の内容はほとんど変わりないように見えます。喧噪から離れた静かなウィーンの街が切り取られていました。
 写真はギャラリーの窓から「和光」を撮ったもの。

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東京写真月間

2011-05-26 | 写真
 6月1日は写真の日ということで、毎年この前後を東京写真月間と銘打って、各ギャラリーではテーマ性のある展示を行っています。新宿では「いきものランド」というテーマで2つの写真展が開催中で観てきました。まずは内山りゅうさんの「水辺の時間」で長年、魚はもちろん水辺の生物を撮っておられる写真家の個展ですが、1メートル前後の大型プリントで展示され迫力がありました。今回は水そのものにも焦点が当てられ、水中カメラで流れ、渦巻く水の多彩な表情も写し撮られていました。次ぎに行ったのは関根学さんの「ハヤブサ」。捕食から育雛、巣立ちとハヤブサの生態もわかる展示ですが、しょっちゅうピント外れの写真を撮っている私としては、ピントのシャープさに感心することしきり。飛翔しているハヤブサにも完璧にピントが合っていて、いくらオートフォーカスのカメラとレンズであっても熟達しないと撮れるものではないでしょう。どちらも費やされた時間の長さが感じられる個展でした。

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