Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

碌山美術館と常念岳

2013年08月08日 | 身辺雑記
 碌山美術館はJR大糸線の穂高駅の近くにあります。穂高駅は北アルプスの登山の際に何度か乗り降りしたことがあります。でも、いつも素通りで、碌山美術館に立ち寄ることはありませんでした。そんなわけで、いつかは訪れてみたいと思いながら、その機会を得られないままでした。

 知人の一人が、何年も前から、常念岳に登りたいといっていました。その知人はわたしよりも年上で、今年古希を迎えます。失礼ながら、早めのほうがいいかと思い、今年実行することにしました。常念岳というと、穂高駅からタクシーで登山口まで入るのが一般的です。穂高駅……、この機会に碌山美術館に行ってみようか……と思い、知人に話すと、快く了解してくれました。

 8月3日(土)の夕方に駅前ホテルで落ち合うことにして、午後の時間を使って碌山美術館に行きました。その感想は昨日書いたとおりですが、他にもいろいろ収穫がありました。興味深かったのは、荻原守衛(碌山)と青木繁が画塾「不同舎」で同時期に学んでいたことです。二人が写っている集合写真がありました。

 碌山と青木繁は、わたしのなかでは、まったく結びついていませんでした。才能も野心もあふれるほど持ち合わせた二人のあいだに、どのような交流があったのか、または、なかったのか、興味をひかれました。

 夕方、知人ともう一人の同行者とわたしとで落ち合い、信州名物のそばと馬肉の刺身そしてビールで楽しい食事をしました。

 翌日から登山。このコースは以前下山で使ったことがあります。疲れていたためか、あまりいい印象はありませんでした。今回は登り。登りやすい道だと思いました。天候が曇りだったことも幸いでした。

 常念小屋で一泊。夜は雨になりました。翌朝は小雨。常念岳の頂上に着いたころから雨脚が強くなりました。蝶ケ岳までの稜線では穂高連峰や槍ヶ岳の展望が楽しめるはずですが、なにも見えませんでした。ずぶ濡れになって蝶ケ岳ヒュッテへ。

 翌日は上高地に下山しました。上高地に着いたら雨が上がり、青空が見えてきました。まあ、仕方がない、と一同笑って登山終了。河童橋の手前のキャンプ場でお風呂に入り、さっぱりしてから、バスターミナルの食堂で下山祝い。ビールがうまい!これが楽しみで山に登るようなものです。知人は念願の常念岳に登ることができて喜んでいます(言い遅れましたが、女性です)。わたしも、お連れしてよかったと思いました。
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