「花より男子2」が面白い。
今回は特に主人公たちの恋の障害となる敵役が魅力的なのがいい。
今回の敵役とは滋 (加藤夏希) と花沢類 (小栗旬)のことだ。
通常、恋を邪魔する敵役は性格の悪い悪者が多いが、このふたりは逆。
類はつくし (井上真央) に対してやさしく誠実。
病院に担ぎ込まれたら、一晩中いっしょにいる。手を繋いで。
キスしたかったからキスしたが、その後で「自分の中でつくしの存在が大きくなっていったこと」をちゃんと話し、 藤堂静 (佐田真由美) とも別れた。
滋もひたむき。
すっぽかされて冷たくされてもがんばって明るく振る舞っている。
「あの後、つくしとエッチしたの? それはショック!」
道明寺 (松本潤) の気持ちがまだつくしに傾いていることを知っていても逃げずに向き合おうとする。
こんな類と滋だから、視聴者は恋の行方にやきもきする。
これが悪役だったら、興味はいかに悪を粉砕するかになってしまう。
道明寺がつくしに素直に入れないカセもいい。
道明寺財閥のこと。
自分の不用意な発言で社員がリストラされ自殺してしまったこともトラウマになっている様だ。
だが第5話では、つくしの弟の進 (冨浦智嗣) への恋のアドバイス、進のひたむきな姿を見てで再びつくしへの想いを取り戻した様だ。
「道明寺財閥」100万人を乗り越えてのつくしへの告白は重い。
プライドの高い俺様の道明寺だが、今回はプライドをかなぐり捨てていた。
第4話で古いアパートを買い取って隣りに住むあたりは俺様・道明寺だが、第5話は違った。
誤解から「迷惑だから、もう私たちの前に現れないで」とはっきり拒絶されたにもかかわらず、道明寺は逃げない。せっかく進のために懸命にやっていたのに、何というやつだ!と言っていつもなら怒るところ、道明寺は我慢して言う。
「それでもおまえに惚れている。おまえ以外考えられない」
この告白以前の道明寺(つくしの言葉を借りれば「意味不明の道明寺」)であったら、つくしは類に傾いたかもしれない。「困った時の花沢類」から「恋人の花沢類」に変わったかもしれない。
しかし今回は違う。
次回以降、つくしはこの告白が重いことを知っていくであろう。
これで道明寺と類はつくしの中で同等になった。
どちらに傾いてもおかしくない情況。
見事な作劇だ。
その他、第4話ではこんな作劇があった。
「つくしと類」「道明寺と滋」
ふたつの新しいカップルを交互に同時進行に描いていく。
一方はいい感じ。
もう一方は滋の一方通行。
それがラストで一同に会す。
つくしを押し倒す道明寺(進を自分の部屋に追いやって)。
そこへやって来る滋。
繋がっている携帯で話の内容を聞いている類。
4人が一同に会すことで4人それぞれ様々な心のドラマが生まれた。
お見事!
現代版「君の名は」は今後どの様に展開していくのか?
目が離せない。
最後にいいせりふが。
道明寺にふりまわされて文句を言うつくしに総二郎(松田翔太)は言う。
『恋愛は理屈じゃないから。本気で好きになるってことは傷つけたり、傷つけられたりすること』
これはまさにつくし、道明寺、類、滋の情況。
ドラマではこのせりふに「道明寺に拒絶される滋」のシーンが挿入されていた。
実にせつない。
そして「本気で人を好きになれたり」「傷ついたり傷つけたり」するのが『青春』だってことをこのドラマとこのせりふは教えてくれる。
確かにオトナになった我々は「傷つくことを怖れ、本気で人にぶつかっていくこと」を忘れてしまった。
今回は特に主人公たちの恋の障害となる敵役が魅力的なのがいい。
今回の敵役とは滋 (加藤夏希) と花沢類 (小栗旬)のことだ。
通常、恋を邪魔する敵役は性格の悪い悪者が多いが、このふたりは逆。
類はつくし (井上真央) に対してやさしく誠実。
病院に担ぎ込まれたら、一晩中いっしょにいる。手を繋いで。
キスしたかったからキスしたが、その後で「自分の中でつくしの存在が大きくなっていったこと」をちゃんと話し、 藤堂静 (佐田真由美) とも別れた。
滋もひたむき。
すっぽかされて冷たくされてもがんばって明るく振る舞っている。
「あの後、つくしとエッチしたの? それはショック!」
道明寺 (松本潤) の気持ちがまだつくしに傾いていることを知っていても逃げずに向き合おうとする。
こんな類と滋だから、視聴者は恋の行方にやきもきする。
これが悪役だったら、興味はいかに悪を粉砕するかになってしまう。
道明寺がつくしに素直に入れないカセもいい。
道明寺財閥のこと。
自分の不用意な発言で社員がリストラされ自殺してしまったこともトラウマになっている様だ。
だが第5話では、つくしの弟の進 (冨浦智嗣) への恋のアドバイス、進のひたむきな姿を見てで再びつくしへの想いを取り戻した様だ。
「道明寺財閥」100万人を乗り越えてのつくしへの告白は重い。
プライドの高い俺様の道明寺だが、今回はプライドをかなぐり捨てていた。
第4話で古いアパートを買い取って隣りに住むあたりは俺様・道明寺だが、第5話は違った。
誤解から「迷惑だから、もう私たちの前に現れないで」とはっきり拒絶されたにもかかわらず、道明寺は逃げない。せっかく進のために懸命にやっていたのに、何というやつだ!と言っていつもなら怒るところ、道明寺は我慢して言う。
「それでもおまえに惚れている。おまえ以外考えられない」
この告白以前の道明寺(つくしの言葉を借りれば「意味不明の道明寺」)であったら、つくしは類に傾いたかもしれない。「困った時の花沢類」から「恋人の花沢類」に変わったかもしれない。
しかし今回は違う。
次回以降、つくしはこの告白が重いことを知っていくであろう。
これで道明寺と類はつくしの中で同等になった。
どちらに傾いてもおかしくない情況。
見事な作劇だ。
その他、第4話ではこんな作劇があった。
「つくしと類」「道明寺と滋」
ふたつの新しいカップルを交互に同時進行に描いていく。
一方はいい感じ。
もう一方は滋の一方通行。
それがラストで一同に会す。
つくしを押し倒す道明寺(進を自分の部屋に追いやって)。
そこへやって来る滋。
繋がっている携帯で話の内容を聞いている類。
4人が一同に会すことで4人それぞれ様々な心のドラマが生まれた。
お見事!
現代版「君の名は」は今後どの様に展開していくのか?
目が離せない。
最後にいいせりふが。
道明寺にふりまわされて文句を言うつくしに総二郎(松田翔太)は言う。
『恋愛は理屈じゃないから。本気で好きになるってことは傷つけたり、傷つけられたりすること』
これはまさにつくし、道明寺、類、滋の情況。
ドラマではこのせりふに「道明寺に拒絶される滋」のシーンが挿入されていた。
実にせつない。
そして「本気で人を好きになれたり」「傷ついたり傷つけたり」するのが『青春』だってことをこのドラマとこのせりふは教えてくれる。
確かにオトナになった我々は「傷つくことを怖れ、本気で人にぶつかっていくこと」を忘れてしまった。