最後のテロップ「この作品は半分フィクションであり、半分ノンフィクションです」にこの作品のすべてがある。
昔の言葉で言えば「虚実皮膜」。
様々なタレントが本人を演じているところが事実。
和田アキ子が殺されるところが嘘。刑事捜査が嘘。
その嘘と本当が行き交うところを視聴者は愉しむ。
例えば細木数子に聞き込みに行く刑事・島袋(上田晋也)。
島袋は細木に突っ込まれて、上田晋也になる。
明石家さんまに聞き込みに行く島袋。
女性のことで聞き込みに来たのではないかと逃げるさんま。
犯人は島田紳介だと証言。理由は「リーブ21」のCMをひとりでやりたいから。
そろそろ切り上げようすると、「これだけで終わり?」と寂しそうな顔をする。
おそらくこのパートはすべてアドリブだろうが、テレビで我々が見ている「明石家さんま」が演じられている。
嘘と本当が入り交じっているから生まれる面白さ。
豪華キャストが生み出す華やかさ。垣間見える芸能界。
また本人が本人を演じているから、その人物のキャラクターをいちいち説明しなくていい。細木数子の人となりを視聴者は知っているのだから。
犯人は毎日TBSに来ている人物。
タレント用出入口を使用している人物。
言い間違いがきっかけとなって嘘がばれ、犯人だと認めることになるが、推理ドラマとしては甘い。
まあ作品の趣旨は「推理ドラマ」でなく「バラエティ・ドラマ」だから、何らかのオチがつけばいいのだが。
犯行の動機は面白い。
「これがタレントというものなんです」と犯人は言っていたが、その人物ならではの動機、その人物に根ざした動機というのがいい。
これは今後「推理ドラマ」が学ぶべき点。推理ドラマではありきたりなものが多すぎる。
さて容疑者として登場したタモリとたけし。
明石家さんまや他のタレントとは対照的だ。
ふたりとも自分を見せない。
タモリはサングラスの下に自分を隠している。
「和田アキ子さんとの関係は?」と聞かれて少し戸惑った様子。やっと「友人です」と言う言葉をひねりだした。実際にそうなのだろうが、ストレートに「友人です」と口に出すのが照れくさいのだろう。
たけしはギャグの連発でごまかしている。
ふたりとも大変シャイだ。
そんなタレントたちの素顔がうかがえるのも、こういった作品の楽しみであろう。
昔の言葉で言えば「虚実皮膜」。
様々なタレントが本人を演じているところが事実。
和田アキ子が殺されるところが嘘。刑事捜査が嘘。
その嘘と本当が行き交うところを視聴者は愉しむ。
例えば細木数子に聞き込みに行く刑事・島袋(上田晋也)。
島袋は細木に突っ込まれて、上田晋也になる。
明石家さんまに聞き込みに行く島袋。
女性のことで聞き込みに来たのではないかと逃げるさんま。
犯人は島田紳介だと証言。理由は「リーブ21」のCMをひとりでやりたいから。
そろそろ切り上げようすると、「これだけで終わり?」と寂しそうな顔をする。
おそらくこのパートはすべてアドリブだろうが、テレビで我々が見ている「明石家さんま」が演じられている。
嘘と本当が入り交じっているから生まれる面白さ。
豪華キャストが生み出す華やかさ。垣間見える芸能界。
また本人が本人を演じているから、その人物のキャラクターをいちいち説明しなくていい。細木数子の人となりを視聴者は知っているのだから。
犯人は毎日TBSに来ている人物。
タレント用出入口を使用している人物。
言い間違いがきっかけとなって嘘がばれ、犯人だと認めることになるが、推理ドラマとしては甘い。
まあ作品の趣旨は「推理ドラマ」でなく「バラエティ・ドラマ」だから、何らかのオチがつけばいいのだが。
犯行の動機は面白い。
「これがタレントというものなんです」と犯人は言っていたが、その人物ならではの動機、その人物に根ざした動機というのがいい。
これは今後「推理ドラマ」が学ぶべき点。推理ドラマではありきたりなものが多すぎる。
さて容疑者として登場したタモリとたけし。
明石家さんまや他のタレントとは対照的だ。
ふたりとも自分を見せない。
タモリはサングラスの下に自分を隠している。
「和田アキ子さんとの関係は?」と聞かれて少し戸惑った様子。やっと「友人です」と言う言葉をひねりだした。実際にそうなのだろうが、ストレートに「友人です」と口に出すのが照れくさいのだろう。
たけしはギャグの連発でごまかしている。
ふたりとも大変シャイだ。
そんなタレントたちの素顔がうかがえるのも、こういった作品の楽しみであろう。