平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

オーシャンズ13

2010年01月05日 | 洋画
★この作品の見所はクライマックスの3分にある。
 カジノの客ひとりひとりの行動を分析して、イカサマ・不正をしていないかを判定できる完璧な防御システム。
 これが3分間だけ不能になるのだ。
 オーシャンたちはその3分間を使って、それまで仕込んできたイカサマをし放題で行う。
 ダイスの目がゾロ目になり、ルーレットの玉は指定した数字の所に転がり落ちる。
 他のカジノの客たちも同じものに賭ける。
 この3分間で敵であるカジノのボス(アル・パチーノ)は5億ドルの損害を被る。
 実に痛快な3分間だ。
 それはそれまで仕込んできたことがこの3分間で一気に爆発するから。
 ハリウッド映画はこういうストーリー構成をするんですね。
 3分間のカタルシスのためにすべてをつぎ込む。
 だからハリウッド映画は面白い。

★そのメインエピソードの他にもこの作品ではふたつのサブエピソードがある。
 ひとつはカジノのボスのダイアモンドを強奪すること。
 ふたつめはボスのホテルの格を下げること。
 ネタバレになるので詳しくは書かないが、いずれも最後に大逆転が待っている。

 特にホテルの格下げをするエピソードは秀逸。
 ホテルの格を審査する審査員が、バイ菌がいっぱいのベッドに寝させられるなど、オーシャンたちによってひどいめに遭うのだが(それによって審査員のホテルの採点が悪くなるというわけ)、最後の最後でそのひどいめに遭った審査員をちゃんとフォローしてあげてる。
 それが作品のオチになっている。

 本当に粋で華麗ですね、この作品は。
 ジュリア・ロバーツが出なかったのは残念だが、その分アル・パチーノを悪役で見られたから満足。
 豪華スターの夢の競演といい、「オーシャンズ」シリーズはハリウッド映画の王道ですね。


コメント
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