平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

逆境ナイン

2010年01月17日 | 邦画
 甲子園地区予選決勝。
 得点差116対0。
 ナインは傷つき倒れ、野球が出来るのは主人公・不屈闘志(玉山鉄二)のみ。

 これほどの逆境はないだろう。
 しかし主人公・不屈は負けない。
 逆境に置かれれば置かれるほど燃え上がる男だからだ。

 さすが島本和彦先生のマンガである。
 バカバカしく、しかも熱い! 松岡修三のように熱い!
 この映画版も原作をそのまま忠実に描いている。
 苦しいつらい状況にある方にはぜひ見て欲しい作品だ。
 あまりにバカバカしくて大笑いし、スカッとする。
 そして、こんなふうに考えてしまう。

 逆境に負けてウジウジしていてもしょうがない。
 不屈のように逆境に立ち向かおう!
 不屈のように逆境にこそ燃えよう!
 116点差に立ち向かう不屈はバカかもしれないが、そんなバカこそカッコイイ!
 同じ逆境ならお利口な負け犬になるより、バカな熱いやつになろう!
 たとえ負けたとしても、熱く生きた記憶は残る。
 116点差あるのに必死で闘ったんですよ、と大人になってから人にバカ話が出来る。
 それは自分の人生について何も話すことのない退屈なオトナよりずっといい。

 日本中が不屈のような人間ばっかりだったら、この国は元気でしょうね。
 不況なんて関係ない。国中が熱くなる。
 職がない。お金がない。恋人がいない。これこそ待ち望んでいた逆境!
 そう言って開き直れれば、結構楽しく生きられる。
 不屈が逆境に立ち向かう原動力には何の根拠もないのだが、理由などなくても熱く生きる。
 どうせ生きるならバカになって生きよう!

 今は癒しが求められる時代だが、不屈や松岡修三のような生き方も悪くはない。
 バカバカしいけど「逆境ナイン」に感動した!
 そんな人が街に溢れるといいですね。

※追記
 2005年製作のこの作品、今やイケメンの代表の玉山鉄二さんも若かった。
 マネージャー役の堀北真希さんも初々しかった。
 おふたりのファンの方も必見!!


コメント
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