★音楽をいかに映像で表現するか?
音楽モノを撮ろうとする映像作家が一番頭を悩ませる所だ。
何しろ音楽は音楽として独立して成立しているわけで、別に映像の助けを借りなくても人を楽しませることが出来るわけで。
「のだめカンタービレ」では千秋のモノローグという手法を使った。
指揮をしながら千秋は心の中でつぶやく。
「ここは高らかに」「ここはやわらかく」「音が半音違う」
バイオリンやチェロを回転させるというのも映像的な見せ方だった。
さて本題の「ピアノの森」。
この作品での音楽演奏シーンはアニメーションならではで秀逸!
モーツァルトを演奏しながら、一ノ瀬海は会場を飛び出し、ピアノと共に空を飛びながら森の中に行く。
森の中ではモーツァルトやベートーヴェンなどの音楽家が待っていて、海の演奏を楽しそうに聴いている。
モーツァルトなどが海に笑顔でVサインを送ったりして。
見事な音楽と映像のコラボ、共演だ。
映像が加わることで相乗効果で音楽もさらにイキイキとしてくる。
★それにしても音楽コンクールを舞台にしたコンペティションものは面白い。
ひとつのミスも許されない張りつめた緊張。
問われる表現力。求められる最高の演奏。
失敗を怖れる自分の弱さとの戦いでもある。
ある意味格闘技にも近い世界。
この作品ではそんなピアノ演奏者たちの舞台裏も見せてくれた。
あがり症の貴子は演奏する前からプレッシャーで押し潰されている。
自分なんかダメだ。必ずミスをする。あの人にはかなわない。
そんな貴子が主人公の海に出会い、落ち着く方法を伝授される所は面白い。
海は「一番落ち着く場所に自分がいることをイメージして演奏するんだ」とアドバイスする。
わらにもすがる思いで貴子はそのアドバイスを受け入れるが、貴子の一番落ち着く場所は何と、トイレで愛犬の毛を撫でている時。
これを貴子がどう解決するかはネタバレになるので書かないが、演奏者とはこんなに繊細で自分と戦っているのだ。
★最後にいくつかの音楽ウンチク。
音楽教師・阿字野は主人公・海にこう言う。
「俺のコピーでない自分のピアノを弾け」
「自分のピアノを弾けた時は最高の快感を味わえる」
「コンクールの枠にとらわれない規格サイズのピアノを弾け」
「自分のピアノを好きになれ」
「これらのことが出来た時、お前は演奏で人を感動させられる」
阿字野に言われたこれらのことを思い出して、海は「こんなのモーツァルトじゃない」と審査員に言わしめる演奏を行う。
ある意味、のだめのピアノに似てますね。
そして、これはピアノ演奏だけでなく、あらゆる創作活動に通じること。
誰かの真似でなく、自分の演奏をすること。
実はこれが一番難しいことなのですが、一流のプロフェッショナルとはこういうことなんでしょうね。
※追記
音楽と映像のリンク。
ある意味これはプロモーションビデオ(PV)の発想でもありますね。
今後の映像の主流はPVみたいなもにになるような気もする。
音楽モノを撮ろうとする映像作家が一番頭を悩ませる所だ。
何しろ音楽は音楽として独立して成立しているわけで、別に映像の助けを借りなくても人を楽しませることが出来るわけで。
「のだめカンタービレ」では千秋のモノローグという手法を使った。
指揮をしながら千秋は心の中でつぶやく。
「ここは高らかに」「ここはやわらかく」「音が半音違う」
バイオリンやチェロを回転させるというのも映像的な見せ方だった。
さて本題の「ピアノの森」。
この作品での音楽演奏シーンはアニメーションならではで秀逸!
モーツァルトを演奏しながら、一ノ瀬海は会場を飛び出し、ピアノと共に空を飛びながら森の中に行く。
森の中ではモーツァルトやベートーヴェンなどの音楽家が待っていて、海の演奏を楽しそうに聴いている。
モーツァルトなどが海に笑顔でVサインを送ったりして。
見事な音楽と映像のコラボ、共演だ。
映像が加わることで相乗効果で音楽もさらにイキイキとしてくる。
★それにしても音楽コンクールを舞台にしたコンペティションものは面白い。
ひとつのミスも許されない張りつめた緊張。
問われる表現力。求められる最高の演奏。
失敗を怖れる自分の弱さとの戦いでもある。
ある意味格闘技にも近い世界。
この作品ではそんなピアノ演奏者たちの舞台裏も見せてくれた。
あがり症の貴子は演奏する前からプレッシャーで押し潰されている。
自分なんかダメだ。必ずミスをする。あの人にはかなわない。
そんな貴子が主人公の海に出会い、落ち着く方法を伝授される所は面白い。
海は「一番落ち着く場所に自分がいることをイメージして演奏するんだ」とアドバイスする。
わらにもすがる思いで貴子はそのアドバイスを受け入れるが、貴子の一番落ち着く場所は何と、トイレで愛犬の毛を撫でている時。
これを貴子がどう解決するかはネタバレになるので書かないが、演奏者とはこんなに繊細で自分と戦っているのだ。
★最後にいくつかの音楽ウンチク。
音楽教師・阿字野は主人公・海にこう言う。
「俺のコピーでない自分のピアノを弾け」
「自分のピアノを弾けた時は最高の快感を味わえる」
「コンクールの枠にとらわれない規格サイズのピアノを弾け」
「自分のピアノを好きになれ」
「これらのことが出来た時、お前は演奏で人を感動させられる」
阿字野に言われたこれらのことを思い出して、海は「こんなのモーツァルトじゃない」と審査員に言わしめる演奏を行う。
ある意味、のだめのピアノに似てますね。
そして、これはピアノ演奏だけでなく、あらゆる創作活動に通じること。
誰かの真似でなく、自分の演奏をすること。
実はこれが一番難しいことなのですが、一流のプロフェッショナルとはこういうことなんでしょうね。
※追記
音楽と映像のリンク。
ある意味これはプロモーションビデオ(PV)の発想でもありますね。
今後の映像の主流はPVみたいなもにになるような気もする。