平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

龍馬伝 第2回「大器晩成?」

2010年01月11日 | 大河ドラマ・時代劇
 悩める龍馬です。

「人の気持ちをわかっちょらん。わしには何もできんがじゃ。わしには無理じゃ」

 この作品の龍馬(福山雅治)はいろいろな所に頭をぶつけて成長していく人物のようですね。
 これまでの龍馬像といえば、自由闊達、痛快、そして人たらし。
 岩崎弥太郎(香川照之)は第一回で龍馬のことを「人たらし」と評していたが、この段階ではまだこれからの様だ。
 何しろ「人たらし」と対極の「人の気持ちをわかっちょらん」ですからね。
 農民が堤作りに協力したのもお決まりのパターンっぽかったですし、龍馬の人間性に打たれて協力したという感じはあまりなかった。
 ここから龍馬は成長して変わっていくのだろうが、<人の気持ちをわかっちょらん龍馬>と<人たらしの龍馬>のギャップをうまく埋めていかないと、昨年のようなキャラの混乱になりかねない。
 ここは要注意事項。

 それでも唯一、龍馬の基盤となる基本性格は今回も描かれていた。
 それは洪水で父親を亡くした母子の感謝の思いを感じ取ったこと。握り飯に込められた思いを感じ取ったこと。
 この弱い者への<やさしさ>が龍馬なんですね。
 他のことではある意味普通の若者ですが、この点だけが個性になっている。
 これから龍馬はこの<やさしさ>をのばしていくのだろう。

 最後に福山雅治さんの龍馬について。
 ナイーブな少年のような感じがあっていいですね。
 少しひ弱な感じもしますが、もっと世間を見聞きし、自分を見出せば変わっていくのでしょう。
 そしてこの変化の演じ分けが難しい。
 役者としては一番面白い、やりがいのある部分ですが、視聴者もこれが楽しみ。
 あとは香川さん演じる弥太郎に食われないようにしないと。
 ふたりはこれから珍道中を繰り広げていきそうですが、今のところ弥太郎の方が個性やくせが強いですからね。
 この両者のバランスも大きな見所。


コメント (2)
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