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面白かったが、疲れ果てました。
96分とクリント・イーストウッド監督の映画にしては短めなのに
私はガチガチに緊張して観ていたらしい。
2009年、エアバスA320旅客機が操縦不能となってニューヨークのハドソン川に不時着水し、
155人の乗客全員が無事生還した航空機事故。
「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、機長は一躍ヒーローと褒め称えられたのに
その裏では、彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行なわれていた。
機長は乗客の命を救ったのか、それとも危険にさらしたのか?
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ニューヨークのビル街に飛行機が突っ込む悪夢を見て、機長が油汗びっしょりで
飛び起きる場面から、映画は始まります。
場面を時系列に並べたのではなく、委員会の厳しい尋問、機長のフラッシュバックによる事故当時の状況、
機長の心理的葛藤などが入り乱れて、話はどんどん錯綜して行く。
「最後にお酒を飲んだのはいつ?」
「最近、家庭内での問題は?」
国民的英雄である筈の機長が、委員会から厳しく糾弾される。
バーチャル画面によるマニュアル実験の結果から、空港に戻ることが十分できた、
着水する必要はなかったと出張する委員会に、機長はどう反論するのか?
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86歳のイーストウッド、只々凄いなあ…
結果が分かっている物語に、これだけの緊張を人に強いるなんて。
シリアスな話の展開の間に差し込まれる温かいエピソードから
調査委員会の厳しい尋問と裏腹に、9.11で傷付いたNYの人々がこの事件にどれだけ救われたか、
機長のことをどれだけ誇りに思っていたかがよく分かります。
個人的には、マリオット・ホテルの女性従業員がいきなり機長に抱き付くシーンが一番好き。
その直後、機長と友人との間で
"What happened, Sully?"
"Young woman you've never met before rush up to hug and kiss you!"
という会話がなされていたような。
原題の「Sully」というのは、機長の名前だったのですね。
イーストウッド御大、もっともっとお元気で
我々を感動させて下さい。
しかしあの終盤の35秒という数字は、何処から出て来たのだろう…?
公式HP http://wwws.warnerbros.co.jp/hudson-kiseki/