Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

辻邦生の世界、リスは今もいるのか?

2024年11月18日 | お出かけ

学習院の教授であった辻邦生を記念しての「琵琶と声明による西行花伝」という催しがあり、久しぶりに母校に行って来ました。
やはり同校の教授である中条省平氏の、辻氏の「西行花伝」がテーマの講演が第一部。



西行というと、百人一首の中の「嘆けとて月やは物を思はする かこち顔なるわが涙かな」のイメージが強いだろう、自分も月を見て泣いている坊さんのイメージを持っていたと(はい、私もそうでした)。
がしかし、それは大違いで、簾を上げて貰い一目見た、位の高い待賢門院璋子を生涯、恋焦がれた情熱の人であったのだと。
辻邦生は、西行をスタンダールの「パルムの僧院」の情熱的なファブリスと重ねていたのだと。


(木立の奥の図書館、昔どれだけ通ったか)

第二部は、辻の「西行花伝」をテーマに声明、薩摩琵琶の演奏。
フランス留学の経験もあるお洒落なイメージの辻邦生に何故琵琶?と思ったら、御父上が薩摩琵琶の奏者だったのですって。
これは2時間以上続き、やや長すぎた気もしましたが、独特の世界を味あわせて頂きました。


(昔の図書館、今は資料館)

私は仏文科でもないのに、辻邦生先生の授業を昔こっそり受講したこともあります。
若い頃は確かに好きで著書を色々読んだ筈なのに、今となっては殆ど内容を覚えていない。
かろうじて覚えているのは、子供の頃何度も読んだ児童文学の「ユリアと魔法の都」、世界の名画に寄せて書かれた「十二の肖像画による十二の物語」くらいか。


(質素な乃木邸)

催しの前に目白の駅前ビルの「AEN」でランチをすませ、まだ時間が余っていたので、友人を案内して校内を散策。



名物だったピラミッド校舎がなくなったり(トップ写真、天辺だけ残っている)、無機質な高いビルができてしまったり、キャンパスは色々変わってしまいましたが、それでもやっぱり懐かしい。
血洗いの池とか、林の中の馬場とか、私の好きな場所がもっとあるのですが(在学中は野生のリスがいた!)、着物では中々そこまで行けず、残念でした。



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チームラボミュージアム、泳ぐタロウ

2024年11月10日 | お出かけ

赤坂から神谷町の麻布台ヒルズへ。
こちらにあるチームラボ・ミュージアムを随分前に予約していました。



私は6年前にお台場と豊洲のチームラボ・ミュージアムに行って、感動したのでした。
麻布台ヒルズに移って、この春オープン。
訪日外国人の美術館の人気投票で一位になったこともあるとか。



ここはもう、写真をご覧ください。
光と音と照明が炸裂しています。



お台場や豊洲と似たようなものもあり、まるで違うものもあり。
ここは全体図というものがなく、暗い迷路のようになっているので、ちゃんと全部を観られたのかどうかも分からないのですが。



新しくできた企画の一つに、自分の描いた絵が動き出すというものがありました。
水族館のような一部屋があり、壁一面が青く、カラフルな魚たちが泳いでいる。
画用紙にクレヨンで絵を描き、それをスタッフが特殊な機器で加工してくれて、次の瞬間、自分の絵が壁を泳いでいるのです。
私はクラゲのようなものにタロウの顔を描きました。



クラゲタロウを適当に描いて喜んでいたのですが、近くの外国人(聞いたらカナダから来たのですって)が、もっと正確にコーギー犬の絵を描いている。
舞台が海なのだから、なんとなく海洋生物じゃなきゃいけないのかと思ったのですが、そうか、好きに描いていいんだよね。
コーギーが元気に壁を泳いでいるのを見て、今度はもっとちゃんとしたタロウを描こう!と心に誓ったのでありました。

光の動画 

クラゲタロウが泳いでいる動画、ほんの9秒ですのでよかったらご覧ください。

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楽しいはにわ君

2024年10月30日 | お出かけ

ミラノから一時帰国している友人と急遽会うことになり、友人の希望で上野の東博に行って来ました。
お目当ては「はにわ展」
はにわというものに私は全く興味がなかったのですが、世の中には熱心なはにわフアンがあんなにいるのねえ。
珍しく撮影可ということで、はにわの周りに大勢が群がって、写真を撮っていました。
「挂甲の武人」が5体勢揃いというのは、初めての企画なのだそうです。

 

はにわ、よく見ると可愛い。
そもそも「はにわ展」のポスターも、ピンクのロゴが踊って可愛らしく、堅苦しい東博のイメージがない。
そして陳列してあるはにわ、どれもなんともユーモラスな表情をしている。
古代の日本人ってユーモアのセンスに溢れていたのねえ。



3世紀から6世紀にかけて、古墳にはにわが置かれていたそうですが、その理由には色々な説があるそうです。
”『日本書紀』によると、11代の垂仁天皇の時代まで高貴な人が亡くなると、選ばれた人々が生き埋めにされていたそうです。生贄にされた人たちの泣き声が土の中から聞こえたとか。そんな様子を見続けてきた野見宿禰が「生きている人間の代わりに埴輪を埋めてはどうか」と垂仁天皇に進言して受け入れられ、埴輪が古墳に置かれるようになった”という説も。
それにしたって、アステカ文明のように、何千人何万人の生贄が埋められたのに比べれば、可愛いものだと思いますが。



今回の友人とは、実に10年ぶりでした。
飛騨牛の炭火焼肉「馬喰一代銀座店」でランチをしながら、喋り倒しました。


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鎌倉歩き~Boysばかり?

2024年09月29日 | お出かけ

ドイツ人B君の希望で、鎌倉へと行きました。
北鎌倉駅を降り、まずは円覚寺へ。
こちらに以前行った時には可愛いリスを見かけたものですが、今回は気が付きませんでした。
鎌倉は今、台湾リスが増殖しているということですが、小さな日本リスは駆逐されたりしないのかしらん?



さらに東慶寺を観て、その近くの「いろは寿司」で海鮮丼を食べて一休み。
6席しかないカウンターには二人連れの外国人観光客が座っていて、何処から?と聞いたらニューヨークからですって。
こんな小さな店なのに、ネット情報で来るのかな?



食べ終わって、鎌倉駅方面にブラブラ歩きました。
反対方向から、白いシャツに黒ズボンの制服を着た中高生と思しき男子学生がゾロゾロ、何百人と歩いて来る。
建長寺に辿り着いて分かったのですが、そのすぐ隣に鎌倉学園という男子校があったのでした。



なんでBoysばかりなの?とB君が聞くので、私立男子校なのだと思うよと答える。
あれ?ドイツのギムナジウムって男子校じゃなかったっけ?と聞くと、今は共学なのですって。
エーリッヒ・ケストナーの「飛ぶ教室」や萩尾望都の「トーマの心臓」で、全寮制の私立男子校のギムナジウムに子供の頃、憧れたものですが。



更にドイツでは小学校を出る際に選択肢が3つあり、大学に進学する子供の行くギムナジウムと、職人になる子が行く基幹学校、或いは実業学校のどれかを選ばなくてはならない。
それも以前に本で読んで知ってはいたのですが、10歳チョイで人生を決めなくてはならないって早すぎない?子供っぽくて何をしたらいいのか全然分からないような子(ウチの息子たちはそうだった)はどうするの?と聞くと、親や先生と相談して能力や適性を鑑みて決めるのだそうです。
子供に能力はあるけれど、親に経済的余裕がない場合はどうなるの?と聞くと、ドイツでは教育は無料なので、その心配はないのだそうです。

  

そんなお喋りをしながら鶴岡八幡宮に着き、広い境内を散策して帰途につきました。
この日は1万8千歩超でした。



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都心の森の中のラ・フェスタ

2024年09月28日 | お出かけ

La Festa Mille Miglia (ラ・フェスタ・ミッレミリア)は、東京をスタートし、公道をクラシックカーで1100㎞を走るラリーイベントとして毎年行われています。
東京から栃木、福島、宮城、山形、茨城、千葉と4日間に渡って走るのだそうです。
そのスタート地点が明治神宮なのですが、誰でも観に行けるというものではなく、会員及びその関係者しか行けないものであるらしい。
今回珍しくその入場券を友人から貰って、行って来ました。



明治神宮の大鳥居の右の、森の中の道を、ひたすら歩いて進みます。
ろくに案内もなく不安になりながら、10分以上も歩いたところに、ぽっかりと広場が現われ、色とりどりのクラシックカーが集まっている。
明治神宮には何度行ってるか分かりませんが、あんな所があったなんて。



ブガッティ、ベントレー、MG、ライリー、オースチン、初代ポルシェなど、中には何億円もする車もあるそうですが、私には猫に小判。
昨日は大雨予報で傘を持って行きましたが、時に小雨がパラパラ降る程度で大方は降らず、助かりました。
幌がある車も多いのですが、中には幌がなく、傘が差してあるものも。
人間は合羽を着て、大雨になったら、座席にジャブジャブ水を溜めながら走るのだそうです。
そこまでして4日間走るなんて。
それだけでなく、これらの車、普段から維持管理にどれだけのお金や手間暇がかかることか。
これはもう、酔狂というか天晴れというか!?



そこから有楽町に移動して、友人たちの「自動車アート7人展」へ。
その合間に、車仲間と有楽町の「響」でランチ、喫茶「ローヤル」でメロンパフェを楽しみました。


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六義園から東洋文庫へ

2024年09月26日 | お出かけ

B君が日本庭園を見たいというので、駒込の六義園に。
川越藩主・柳澤吉保が元禄15年(1702年)に築いたという「回遊式築山泉水」の大名庭園。
8万7千平米の庭園は広々として実に気持ち良いのですが、惜しむらくは紅葉には早く、この季節、花も何もない。
おかげで人出も少なく、のんびりと散策ができましたが。



ついでに、その近くの東洋文庫ミュージアムへ。
5件の国宝と7件の重要文化財を含む95万点の資料があるという、東洋学の専門図書館。



威容を誇るモリソン書庫の前でベネット君が注視したのが、下の方に展示してある風景絵画。
19世紀ドイツの画家エデュアルド・ヒルデブラントによる「世界周航画集」からの絵であるらしい。



プロイセンのヴィルヘルム4世の支援を受けたヒルデブラントの、西洋人から見た日本、中国、東南アジアの風景画が何点も展示してありました。
彼に言われなければ、こんな所でドイツとの繋がりがあったとは気が付かなかったでしょうね。



東洋文庫ミュージアムにある、オリエントカフェでランチ。
小岩井農園の食材が使われているここは、以前も食べて美味しかったのです。
庭にはシーボルトゆかりの植物が植栽されているのだとか。






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超ウスノロ台風と帰省

2024年08月29日 | お出かけ

当初、台風10号の関東上陸予定は28日火曜と言われていました。
丁度その日から岐阜に帰省予定だったので、どうなることかと心配していたのですが、
超ウスノロ台風の関東接近は大幅に遅延、週末位になるだろうと。
やれやれと火曜の朝、青空の下、夫と新横浜駅に行くと、新幹線動いてない!
静岡で線状降水帯が発生したのですって。
仕方なく、猛暑のプラットホームでひたすら待つことになる。

よく地震や台風によって新幹線運休というニュースが流れますが、その一言の裏にどれほどの大変さがあるかを経験上、知っています。
数分おきに走る新幹線が止まればホームには人が溢れ、遅れてようやく動き出した新幹線には大量の人が押し寄せることになる。
以前のように何が何でも走らせようとせず、早目に計画運休を発表することは良いことだとは思いますが、その陰には予定のキャンセルを余儀なくされて泣く人もいるのです。
その場合の、例えばホテルやコンサート等のキャンセル料はどうなるのだろう?



幸い今回は1時間チョイの遅れで、無事乗ることができました。
火水共に不動産屋、整理業者、古美術品店など、いくつかの打ち合わせを予約していたので、とにかく行けてありがたかった。
そして火曜の夜には、親戚の付き合いで、この夏2回目の鵜飼舟乗船。
岐阜にこれだけ通っていても普段は鵜飼なんて殆ど縁がないのに、皮肉というかありがたいというか。



この日は御料鵜飼といって、皇室に献上する鮎を取る日だそうで、通常より出る船も回数も少なく、その分ゆっくり楽しむことができました。
今回も貸切、テーブル席で、仕出し弁当は岐阜かわらや支店のものでした。
台風10号は、今朝、鹿児島県に上陸したようです。


(鵜飼舟乗り場の隣にある川原町の街並み)

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涼を楽しむ、郷さくら美術館

2024年08月20日 | お出かけ

雅叙園を後にして、目黒川の畔にある日本画専門の郷さくら美術館へ。
この美術館の名前は知っていましたが、入るのは初めてでした。
今は「涼―夏を楽しむ―現代日本画」展が開催されていましたが、桜の時期には桜一色になるそうです。



100号以上の大きな絵が多くて、迫力があります。
そして本当に涼し気。
すべて撮影可というのも嬉しい。



日本画というものは、平面的に描き、陰影をつけないというお約束があるのですって。
しかし例えばこの金魚の絵。
これだけ沢山の金魚を同じように描いていて、嫌にならない?ちょっと陰影つけたくならない?と思ってしまう。



桜の絵ばかりの部屋もありました。


この近くでカフェ知らない?と友人に聞かれて、すぐ近くのカフェ・キャラットへ。
私がここに来たのは随分前、まだあったのだと驚きました。
地下に広がる薄暗い空間、古い暖炉や鹿の剥製やアンティークソファがある、なんとも面白い雰囲気です。
一つ間違えば田舎臭い成金主義というところを、シックにまとめてありました。
注文は今風に、QRコードからの仕様となっていましたが。


(こちらはネットから)

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見るなのタブー「和のあかり展」2024

2024年08月19日 | お出かけ

以前は毎年のように行っていた雅叙園、コロナ禍以来久しぶりでした。
百段階段の今年の「和のあかり」展のテーマは、妖美なおとぎばなし。
竹取物語、葛の葉伝説、見るなの花座敷、天女の羽衣などが取り上げられ、猛暑の中のいっときの涼を感じる空間でした。



「葛の葉」伝説は、Wikiによると、摂津国阿倍野の里に伝わる狐と人間の恋の物語。
男が助けた白狐が、葛の葉という名の若く美しい女性となって現れ、二人は結ばれるが、やがて息子に狐であることがバレてしまって森に帰る。



「見るなの花座敷」というのは、山で道に迷った男が大きな家に泊めて貰い、もてなされるままに長居するが、絶対に見てはいけないという奥座敷を覗いた途端、ウグイスの一声と共にすべてがなくなってしまったという話。



どちらも悲しい話なのですが、この「見るなのタブー」をモチーフにした話は、世界中にあるというのが面白い。
私ですら知っているのが、聖書の中のソドムとゴモラが滅ぼされるとき、神から町の方を振り返るなと言われたのに見た人間が、潮の柱になってしまったとか。
ギリシヤ神話の、パンドラの箱を開けてしまった話とか。
日本神話で黄泉の国のイザナミを追いかけたイザナギが、妻の顔を見てしまった話とか。



人間、見ちゃいけないと言われたら、そりゃ見たくなるよね。
雅叙園は「昭和の竜宮城」と言われるように、分かりやすく豪華な美に満ちていると思うのですが、思ったほどインバウンドが多くなかったことに驚きました。
まだ気づかれていないのか、残念なようなホッとするような。
雅叙園の「旬遊紀」、〆の麺類撮り忘れ。

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猛暑の銀座散策、オレンジ色の猫

2024年08月08日 | お出かけ

日比谷ミッドタウンの前には、パステルカラーの風車のドームができていました。
冷たいミストが吹き出す仕組みで中を通り抜けるようになっており、猛暑の中の小さなオアシスのよう。

今回こちらで見る予定だった映画、前の晩に念のため状況を見てみたら、席数残り僅か。
慌てて一緒に行く筈だった友人と自分の分を、ネット予約しました。
そうしたら友人が昨日の朝発熱、ごめんねと連絡が。
ネット予約はキャンセルできないので、急いで探して、なんとか行けるジム仲間をゲットしました。
やれやれ。



私は映画は一人でもよく観ますが、ランチや街歩きはやっぱり友人との方が楽しい。
ジム仲間と出かけることは滅多にないのですが、そういえば私たち、日比谷ミッドタウンがオープンの日に来たねえ!
汐留で劇団四季の「アラジン」を観てブラブラ歩いてきたら、丁度ここがオープン初日で凄い混雑の中、一階のカフェBuvetteでお茶をしたのでした。
ブログで確認してみたら、2018年の3月でした。
6年の間にはお互い色々なことがあったねとシミジミ。
パンデミックに襲われ、日比谷ミッドタウンのテナントも随分変わった。
カフェBuvetteはそのままありましたが。



鮮やかなオレンジの猫のインスタレーションは、銀座SIXのヤノベケンジ氏の「太郎と猫と太陽と」。
周りで飛び交ってる無数のオレンジ色の小さなものは、宇宙服を着た猫たちです。
宇宙船は岡本太郎の太陽の塔を模したよう、なんとも楽しい。



ランチは、「銀座寿司処まる伊」の「づけ穴子ちらし」。
穴子と漬けマグロが上に、鮨飯の中には玉子、イカ、タコ、エビ、トビコ、サーモン、イクラ、カズノコがザクザク入っていました。

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