Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

上海旅行④

2014年05月11日 | 上海旅行2014


「中国人の99.99%は日本が嫌い」(若宮清著)http://tinyurl.com/mhggl33という本があります。
amazonによれば
「日中台の平和を築くため台湾に留学し、毛沢東に憧れ、あの文化大革命にも参加し、
現在中国・台湾の政財界トップのみならずアジアに太い人脈を持っている男が語る、
興味深い中国と中国人論」ということです。
この本を読んだ感想を一言で言うなら「ムカつく」。
”ウソを100回言い続ければ真実になる。どんなに自分が悪くても絶対に謝らない。それが中国のDNAだ! ”
”戦後の日本の平和憲法下における諸政策や世界平和への希求など一顧だにせず、
六兆円というODAに感謝を示さないのも当然といえば当然”
というようなことを延々と言い続けているのですから。
反日デモのからくりや、反日教育の具体的な内容について。
「南京虐殺」についての中国の教科書の記述の具体例なども。
これを読んで、普通の日本人であれば腹が立たない人はいないでしょう。



他にも似たような趣旨の本を何冊か読んで
そんなにこちらを嫌っている国へ行くということに
最初は少々身構えていたのですが…
ほんの4日間の印象としては、ちょっと拍子抜けでした。
真意はともかく、観光客の我々は結局、いい鴨に見られていたように思います。
確かにちょっとした買い物にもボラれまくって(夫婦そろって値切りが下手)
まさしく葱背負った鴨。
そんな鴨に、そうそう酷い態度は取れないでしょうから。



といって、態度がよかったといえば決してそんなことはなく、
飲食店の店員、空港の係員、銀行の窓口、そういった人々の態度は
総じて「感じ悪い」。
つっけんどんでにこりともしない。
別に日本人に対してだからという訳ではなく、全般にそうらしい。
銀行で両替をしたときも、散々時間かけて「替えてやってる」という感じ
(少しばかりの両替にパスポート提示は勿論、3度も署名させられた)だったし
地下鉄のセキュリティ係には、顎で指示されたことも。
共産圏というのはそういうものなのか。



ワイタンの森ビル、パークハイアット・ホテルの97階のラウンジバーでは
さすがに従業員の躾は行き届いているのか、良いサービスが受けられましたが
今度は「慇懃無礼」な感じ。
一番精力的なサービス(強引な呼び込みとも言いますが)をしてきたのは、
あの丸ごとバッタ屋ビルの店員だったかもしれません。

写真は豫園です。
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上海旅行③

2014年05月08日 | 上海旅行2014


上海博物館は人民広場の南側に位置する、不思議な円形の建物です。
パンフレットによれば、これは中国古代の宇宙観
「天円地方」(天は円く地は方形)を示しているのだそうです。
中国が世界に誇るというこの博物館、所蔵品は百万点、そのうち重要文化財は13万点。
青銅や彫刻、陶磁器、印鑑、書画、絵画、玉、少数民族工芸品など多岐に渡り、
我々は半日をここに費やしました。
入場無料、嬉しいことに撮影も自由なのです。





有名な青銅コレクションは言うまでもありませんが
少数民族工芸品というのもカラフルですばらしい。
中国って56もの民族からなる多民族国家なんですね。



巨大な建物は吹き抜けになっており、
そこここに観葉植物が飾られている。
一番上の階からポトスが大胆に垂れ下がり、
大きなシュロの木やベンジャミンなどの緑が
膨大な美術品を見過ぎて疲れた目を癒してくれる。



ところが私は気がついてしまったのでした。
館内で飾られている観葉植物が
すべてフェイクであることに…

 

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上海旅行②

2014年05月07日 | 上海旅行2014


今回の上海行きを夫が決めたとき、思い浮かんだのは
上海在住のM女史のことでした。
もう何年も前から某SNSで親しくして頂いているのですが
5ヶ国語を自在に操り、ドイツとイタリアと日本の国家資格を持ち、
イタリア生活についての本も書いていらっしゃるというスーパー・レディです。
以前はイタリア人の御夫君とミラノにお住まいでしたが
2年ほど前から上海で仕事をなさっているのです。
お忙しくて無理かなと思いつつ連絡してみたところ、
快く2日間も付き合ってくださったのでした。

このM女史、170㎝超の長身で足も長い。
素敵な衣装に身を包み、その足で颯爽と歩かれるのですが、その速いこと。
自慢じゃないが、私はかなり健脚の方なのです。
普段から地下鉄2~3駅歩くのは当たり前だし、旅に出れば一日3万歩くらい歩く。
その私が顎を出すくらい…いや、凄かった。
しかも建築が趣味という彼女、上海の古い洋館の建築様式について
楽し気に解説してくれながら街を縦横無尽に歩き廻り、
夫と私、ついて行くのが精一杯。
よい勉強になりましたが
後から考えると何処をどう歩いたのやら…



 5cmほどの籠に虫が一匹ずつ入っている

しかし、おかげで旅行者の立場では気がつかないような裏町のアパートメントや、
虫(コオロギやバッタやキリギリス、或いは5mmほどの極小の虫、あれ何に使うのだろう?)や
鳥や亀や金魚や小動物(すべて愛玩用だと思いたい)を売っている市場や
かつて栄華を極めたというユダヤ人の豪壮なお屋敷など
面白いものを盛り沢山に見ることができたのでした。

 5mmほどの虫



中でも面白かったのは、丸ごとバッタ屋というビル。
バンコクやソウルなど色々な都市で、エセブランド物を売る屋台や市場を見てきましたが
そこは屋台でも青空市でもなく、大きく立派なビルなのです。
その中に何百という小さな店があり、エセブランド品を売っている。
店の中に入っていくと何が欲しい?と聞かれ、グッチのバッグなどと適当に答えると
奥の棚を押して隠し倉庫を見せてくれるのです。
そこにはありとあらゆるエセブランド品が。
手にとって見た限りでは、本物とどこが違うのか分からない。
値段は十分の一以下。
しかしビル丸ごとバッタ屋って…
これって摘発のしようがないじゃないの?
不法もここまで堂々とすると、不法じゃないように思えてくる。
恐るべし中国人!





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上海旅行①

2014年05月06日 | 上海旅行2014


高樹のぶ子の「甘苦上海」を読んだのはもう3~4年前のことか。
”欲望を肯定する街、上海を舞台に女実業家の最後の激しい恋”(amazonより)
というキャッチコピーの、日経に連載された小説。
51歳の女が39歳の男に出逢い、悶え苦しむほどの欲情と悦楽と嫉妬に苛まれるというので
期待して読んだのですが、女主人公に今ひとつ共感できず、たいして面白いとも思いませんでした。
しかしその中に描かれた上海という街のバブリーな豪華さ、そして裏街の猥雑さが
妙に印象に残ったのでした。



「欲望を肯定する街」ってどういうことよ?
つまりやりたい放題、何でもありということか。
それって東京でもNYでもパリでも一緒じゃないの、と思っていたのですが…



連休に訪れた上海から昨夜帰って来ました。
百階超の高層ビルが建ち並び、華やかなブランドショップが軒を並べ、
しかしその裏には貧民窟がびっしりと寄り添い、洗濯物が万国旗よろしくはためいている。
行き交う人々はブランドに身を包んだ人あり、破れた綿入れを着た人あり、
そしてそこら中で痰吐きまくり。
私はこの4日間で何度、路上での人の排泄行為を目撃してしまったことか。
幼児は未だにお尻の割れた服を着ているし。
美しく建ち並ぶ高層ビルを見上げる路上には、ゴミあり痰あり糞あり使用済みティッシュあり。
確かに何でもありだ…
しかし全体的に感じたのは、物凄くたくましいエネルギーでした。
ほんの4日間の印象を書いてみます。

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