Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

なぜ「イワンのばか」なのか?

2017年07月28日 | 社会
子どもの頃好きだったロシア民話「イワンのばか」というものがあります。
最近読み返してみて、昔は気が付きもしなかったことが気になりました。
何故、「ばかのイワン」じゃなくて「イワンのばか」なのか?
私もタロウに向って「タロウのばか!」と言うことがあるれど
それとは違うよねえ?



という、くだらないことをSNSでつぶやいてみたら
詳しい人が、解説のサイトを引用して教えてくれました。
「ばかの」はイワンを装飾している訳ではなく、両者は同格、
つまり「イワン=ばか」→ 「イワン(という名の)ばか」なのだそうです。
この場合の「の」は古語の格助詞用法であり、
「年いみじく老いたる嫗の白髪白き」の「の」と同じなのだそうです。

なるほど。
自分がいかに古典を勉強しなかったか、白状したようなものですが。
ちなみに「イワンのばか」というのは
愚直なまでに正直な、マヌケな農民イワンが
欲深い二人の兄に散々バカにされ利用され、悪魔にもからかわれるけれど意に介さず、
日々野良仕事に汗水たらし、最終的には王様になって幸せになる、というような話です。
「ただイワンの国には一つ特別なならわしがありました。
それはどんな人でも手のゴツゴツした人は食事のテイブルへつけるが、
そうでない人はどんな人でも他の人の食べ残りを食べなければならないことです。」
が、結びの言葉です。



何故「イワンのばか」なのか?
http://bit.ly/2w2Nu7t
古語の格助詞「の」の用法のうち、同格とは?
http://bit.ly/2h4R4ey
「イワンのばか」青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000361/files/42941_15672.html
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ハロッズとマルイ

2017年07月24日 | 社会


FaceBookの「過去の投稿を振り返ろう」で、去年行ったハロッズの写真が出て来ました。
ロンドンのハロッズは1834年設立の、多分世界で一番有名な老舗百貨店です。
その外観は威容を誇り、豪華絢爛なエジプシャン・エスカレーターは
その元が100年以上前に造られたというのだから驚きます。
確かに入り口を入った瞬間から、ちょっと特別なゴージャス感がありました。

 
(エジプシャン・エスカレーター)

でも、そのトイレはたいしたことなかった。
シンプルな個室(言うまでもなくウオッシュレットではない)が並んだ、
ごく普通のトイレでした。
パリのお洒落な百貨店ギャラリー・ラファイエットには、5年前に私が行った時、
便座が壊れた個室がありました。
その点、やはり日本の百貨店のトイレは素晴らしい。

 (ハロッズのトイレ)

伊勢丹のトイレも三越のトイレも、実に清潔で機能的なのですが
これは新宿マルイの女性用トイレです。
スペース中央の緑を取り囲むように、全身ミラーやメイクスペースがあり、
化粧しやすいように照明付きの鏡が取り付けてあり、イスも置いてあります。
いやもう、至れり尽くせり。
マルイにゴージャス感はありませんが。

 
(マルイのトイレ)

ゴージャス感と実用性は、時に両立しない。
欧州の歴史的な建物を訪れる度に、実感することです。

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街で見かけた…

2017年07月21日 | 社会


恵比寿ガーデンプレイスにいたトイプードル四姉妹。
絵本の中の1ページのように可愛いけれど…
トリミング代だけでも大変!



20kgにもなるという世界最大のウサギ、フレミッシュジャイアントと犬を散歩させる人。
原宿、明治通りにて。
秋田犬が小さく見えます。



今時の日傘売場って、量りも置いてあるのねえ!
少しでも軽い傘を求める私にはピッタリ。
ちょっと感動@マルイ新宿店。
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みたままつりとイタリア人

2017年07月15日 | 社会


靖国神社の「みたままつり」は、昭和22年に始まったのだそうです。
今年は7月13~16日に開催。
HPによると、本殿では英霊を慰める祭儀が執り行われ、
盆踊りの他に、日によってはねぶたや阿波踊りも来るらしい。

という訳で、又々浴衣を着て行って参りました。
友人と、そのイタリア人の夫君、東京在住やたまたま訪日中の友人たち、
合わせて7人のイタリア人と、夕方靖国神社に集合。



大小3万を超えるという提灯に彩られた、広大な境内を散策しました。
遊就館という所には、ゼロ戦や戦車が飾ってあってびっくり。
これは、戦場で残骸となった数機の機体を集めて復元されたのだそうです。
あるいは特攻勇士の象があったり、軍犬慰霊象や戦没馬慰霊象があったり。
さすが靖国神社と言うべきなのでしょうか。

青森から来たというねぶたの勢いは、凄いものでした。
豪華絢爛キンキラの被り物といい、激しく跳び上がるステップといい、
「ラッセーラ!」と叫ぶ掛け声といい、ねぶたってロックなのですねえ。
本場に行ったらどんなに凄いのだろう?



一通りお祭りを見学して、さあ何か夕食をという段になって
何処に行こうかと。
この辺にいいお店知らない?と友人に聞かれて
いきなり9人受け入れてくれる、味も雰囲気もいいお店なんてあったか!?
苦し紛れに、三番町のトニーローマは?と言うと
トニーローマがこの辺にあるの?そこがいい!とイタリア人たち。
それは私が若い頃からあるアメリカン・リブのお店なのですが
元々イタリア系移民が、アメリカで始めたお店なのだそうです。
私は何度も行っていますが、名前の由来までは知らなかった。



靖国神社から三番町のトニーローマまでぞろぞろ歩いたのですが
このイタリア人たち、喋ること喋ること。
日本人である私と友人が、気が付けばずっと先を歩いていて
遥かかなた後ろの方で、彼らが大声で喋くっている。
ようやく到着したのは、8時半頃だったか。
店は満席で最初断られかけたのですが、時間が遅目なこともあり、
少し待って、なんとか奥の個室に通されたのでした。

楽しかったのですが…
こんなに人数集まって、予約するとか考えなかったの?と友人に聞くと
イタリア人なんてこんなものよ、集まることだって今日決まったのだし、
その時間になってみないと本当に来るかどうか分からないんだから、と。
お見それ致しました。
しかし久しぶりに行ったトニーローマが新しい店舗に移っていたこともあって
方向音痴の私は、通常の3倍ほども歩かせてしまった。
そのことをまったく責めもせず、笑って受け止めてくれるおおらかさもまた、羨ましいものです。



みたままつり http://www.yasukuni.or.jp/schedule/mitama.html
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今年の夏のオフ会

2017年07月13日 | グルメ


ブログ友達とも、段々長い付き合いになって来ました。
ノルウェイまだ~むさんとセレンディピティさんと、久しぶりのランチ。
六本木ヒルズのアンディアーモ、こじんまりしたカジュアルな店でしたが
今回頂いたのは「伊勢海老のパスタ、アワビとフォアグラのソテーなど豪華海の幸コース」
というだけのことあって、中々贅沢な内容でした。
スパークリングワインで乾杯して、でもやっぱりお喋りが一番の御馳走。



あまりに暑いのでランチの後、六本木イエロでかき氷を。
写真は、マンゴーラッシー氷とハイドランジア氷(これはライチ味)。
横についているのはトッピングで、タピオカと軽いふわふわアラレです。
イエロという名前は、スペイン語の氷「 HIELO」に由来するのだそうです。
六本木の駅近くにかき氷専門店というものが存在して、
半地下のようなちょっと暗目の赤い照明という不思議な店内で、
しかも未だに並んでいる(私が行った時は2組でしたが)ことに、ちょっと感心。



アンディアーモ https://www.andand.biz/
イエロ http://yelo.jp/
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「しあわせな人生の選択」

2017年07月12日 | 映画


スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞受賞。
地味だけれど、後からじんわりと来る作品です。

離婚して愛犬とマドリードで暮らす俳優のフリアン( リカルド・ダリン)は
肺癌の末期で余命いくばくもない。それを知った親友トマス( ハビエル・カマラ )が
カナダからやって来て一緒に過ごす、その四日間の物語。



治療をあきらめ、身辺整理を始めたフリアンは、愛犬の新たな飼い主を探したり、
長く会っていない、アムステルダムの大学に通う息子の所に行ったりする。
愛犬はブルマスティフという大型犬なのですが
もう老犬であり、更に色々病気を持っているので、里親探しも難しい。
フリアンは息子に会う気も最初なかったのに、突然日帰りで行くと言い出す。
朴訥な、口数もそう多くはない男二人の友情物語とはいっても
一方的に、トマスがフリアンに振り回されているように見えます。

大体、再会してすぐに「君からは見返りを求めないということを学んだよ」なんて
フリアンに言われて、トマスはもう、そうするしかなくなってしまう。
アムステルダムに行く旅費を出させられたり、
フリアンの治療の仕方に口を出そうとしても拒否されたり、
トマスは親友の我儘に振り回されっ放しなのです。
はるばるカナダから行ってやって、ここまでされてよく怒らないなあと
少々腹立しい思いで観て行くと…



この二人は多分、昔からこういう関係なのだろうなあと分かって来る。
そして、フリアンがここまで我儘を言えるだけの関係を二人は持っているのだと
いうことが、羨ましくなってくるのです。
最後の最後に、フリアンは最大の我儘を、トマスに押し付ける。
あんな図々しいことをよく言うものだと驚くと同時に
解決策はこれしかなかったのだ、こんなことを頼める関係なのだと思えてくるのです。
自分の最期という時に親友が駆けつけて来てくれて、無論フリアンは嬉しかったでしょうけれど
余命少ない親友に振り回され、我儘放題されたトマスの方も幸せであっただろうと。



原題は「TRUMAN」、愛犬の名前です。
最後に振り返った犬の顔が、切なかったなあ…
セスク・ガイ監督。 スペイン・アルゼンチン合作映画。

公式HP http://www.finefilms.co.jp/shiawase/
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上野から浅草「神谷バー」へ

2017年07月10日 | お出かけ
上野の「井泉」本店は創業80余年のとんかつの老舗であり、カツサンド発祥の店なのだそうです。
路地を入ったところの古い木造家屋で、とってもシンプルなトンカツ定食を。



そして友人お勧めの浅草の「フルーツパーラー・ゴトー」に行ったのですが
折しも浅草は「ほおずき市」で、尋常でない混み様。
パーラーの前にも、炎天下ズラリと並んでいるのです。
とりあえず名前を書き、お喋りしながら待っていたのですが
一向に進む気配がない。
ふと見ると、ごく近くに「フクロウカフェOZ」なるものが。

小さなお店ですが、数種類のフクロウ、そしてハリネズミもウサギもいました。
ハリネズミは、黒い皮の手袋をすれば抱っこも可。
意外に大きいんだ。
ハリがどれほど固くて痛いかは、手袋越しなので分かりませんでしたが。
モコモコのウサギはまだ子どもで、ロップイヤ―という種類なのですって。



フクロウカフェに一時間ほどいてフルーツパーラーに戻ったのですが
進捗状況はかばかしくなく、あきらめて「神谷バー」に行くことに。
1880年創業、日本最初のバーという浅草1丁目1番1号の「神谷バー」。
こちら太宰の「人間失格」など色々な小説に出てくるので
一度行ってみたいとかねがね思っていたのでした。
古いビルの中に入ると、広くガヤガヤと声が響き渡り、大衆食堂のような雰囲気。
そこの電気ブラン。
Wikiによれば、”明治時代に誕生した、ブランデーベースのカクテルである。
その頃は最新のものに冠する名称として「電気…」が流行しており、
それにブランデーの「ブラン」を合わせたのが名前の由来”なのだそうです。
これは「電気ブランサワー」であります。



神谷バー http://www.kamiya-bar.com/
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映画3本一言評

2017年07月08日 | 映画


「大人の恋の測り方」
優秀な建築家でハンサムで金持ちだけど、身長が136㎝の男と、
バツイチの敏腕女性弁護士の恋の行方は…?
”コンプレックスも個性”と言い切るのは建前で、
息子に「つらいよ」と本音を漏らすところが泣けます。
主役を演じたジャン・デュジャルダンの身長は、実は182cm。
CGとカメラワークであんな風に見せられるのねえ(@@)



「世界にひとつの金メダル」
エリート弁護士から競技馬術のフランス代表となった男の、挫折と栄光を描いた実話。
気性が荒く人を信じない小馬との出会い、鍛錬の日々、父と息子の確執。
スタントマンを使わず、160cmの障害を飛んだ俳優ギョーム・カネは
馬術に優れ、若い頃はジョッキーになる夢を持ったといいます。
この作品の脚本、主演を務めたというのも納得です。



「美女と野獣」
ストーリーも結末も知っているのに、今更こんな子供騙しと思っていたのに、
まさかの落涙。
幾つになっても夢を見させてくれるディズニーと、アラン・メンケンの音楽の力はやはり凄い。
しかしポット夫人が、エマ・トンプソンだったとは…
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梅雨の合間に

2017年07月05日 | 家庭


このボールさ、なんかイイ匂いするんだけど…囓っちゃダメ?やっぱり?




爽やかな匂いのするハーブの一種、アロマティカス。
最近どんどんみすぼらしくなってきて、何故?と不思議だったのですが…
土の中を掘ってみたら、巨大な夜盗虫がゴロゴロ!




梅雨の合間に…
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純情な村娘の一途な思い「ジゼル」

2017年07月02日 | 劇、オペラ、コンサート


バレエ「ジゼル」は有名な割には、そのストーリーがあまり知られていないように思います。
簡単に言ってしまえば、男に裏切られた女が、そのショックのあまり死んでしまうのだけど
死しても尚、男を思い続けるというお話。

シンプルと言えばこの上なくシンプル。
第一幕、美しい村娘ジゼルが恋した男は、実は婚約者がいる貴族であった。
そのショックでジゼルは錯乱し、絶命してしまう。
第二幕、魔女や精霊によって、死ぬまで踊らせられるところだった男を
ジゼルは許し、精霊たちの呪縛から解き解いてやる。



第一幕の、収穫祭に湧く村、恋のときめきや喜びに満ちた明るい舞台と
第二幕の何もない、暗く幻想的な死後の世界という、
ロマンティック・バレエのお約束の対比が、実にお見事。
純潔のまま亡くなった娘たちの精霊は全員、死に装束の真っ白なドレス。
くるぶし丈の長い、幾重にも重なったふんわりとしたチュチュは、
ロマンティック・チュチュというのだそうです。
それをまとったジゼルと精霊たちの踊りは、夢のように儚く美しい。



清純無垢な乙女に一途に思い続けられる(死しても尚!)というのは
ある意味、男の夢なのかと思います。
男はジゼルを愛していたのかもてあそんだのか
ジゼルは自殺したのかショック死したのかなどと色々議論されているようですが
実にどうでもいいそんな論争があることも
こんなシンプルな話が1841年のパリの初演以来、世界中で愛され演じ続けられているということも
私にとっては驚きです。



新国立劇場「ジゼル」 http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/giselle/
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