Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

許せないことと春の香りと

2022年01月30日 | 社会

優先席で寝転んで喫煙していた若者に注意して、酷い暴行を受けた高校生の事件。
情報番組の中で識者が、こういう輩にはまともに言っても無駄で危険だから、車内のSOSボタンを押して車掌を呼びましょう、と。
SOSボタンなんてあることも知りませんでしたが、これね。
これは田園都市線ですが、ドアの近くにありました。
しかし今、地下鉄で車掌さんを見かけることってまずないのですが、来てくれるのかなあ?
あの容疑者、この期に及んで正当防衛だったとかバカなことを言っているようですが、言えば言うほど日本中を敵に回してるって分からないのかしら?



百貨店のお菓子売り場は、イチゴフェアが真っ盛り。
あの可愛い真っ赤な姿と甘酸っぱい匂いにはそそられます。
軽井沢ファウンドリーのあまおうタルト。
突き刺さっている小さなスポイトには、練乳が入っていました。



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「Coda あいのうた」聴こえないということ

2022年01月27日 | 映画

「CODA」とは、Children Of Deaf Adults(耳の聴こえない親に育てられた子ども)のことなのだそうです。
健聴者の少女と、聾唖の家族が音楽を通じて織りなすヒューマン・ストーリー。
2014年製作のフランス映画「エール!」のリメイク版です。


高校生のルビー(エミリア・ジョーンズ)の両親と兄は聾唖であり、彼女は毎朝3時に起きて家業である漁業を手伝っている。
小さい頃から彼女は、家族の通訳として市場関係者などとの交渉をしているのです。
新学期、密かに思いを寄せていたマイルズ(フェルディア・ウオルシュ)と一緒にいたいという理由で合唱クラブに入る。
そこで彼女は、顧問の先生に歌の才能を見出されることになる。
バークリー音楽大学への進学を勧められるが、我々を捨てるのかと家族には大反対される。
歌うことに喜びを見出しながらも、簡単に家族を捨てることができない彼女は…



ルビーの家族というのが、やたら明るくて性的に活発なのです。
初めてマイルズを家に招いた時に、両親は隣室で昼間から事に及び、その絶叫を響かせる。
私があんな目に遭ったら、一生親を許せないと思いますが…
民族性の違いというのは恐ろしい。
ルビーの家族はやたら仲良く、それは結構なことですが、聾唖者と健聴者という決定的な違いがあるのです。



ルビーは忙しい生活の中で必死に時間をやりくりして歌の特訓を続け、そして発表会の日がやって来る。
家族は喜んで会場に観に行くのですが、何しろ何も聞こえない。
聴衆がルビーの歌に聞き惚れている中で、「今夜何を食べる?」「帰りにスーパーに行こう」などと手話で会話をするのです。
何という親だと思った瞬間、映画は無音になる。
画面には盛り上がる舞台、総立ちになる聴衆が映っていますが、しかし海の底のように無音の世界。
それが1分程も続いたでしょうか。
聴こえないということはこういうことなのだと観客に知らしめる演出は、見事なものでした。
ルビーの歌が聴けない、したがって娘の才能が理解できない父親が、どうやって彼女を応援する気になったのか?



オーディションの場面は中々に感動的なものでした。
歌が上手いというだけでバークリーに簡単に受かるものかなどという不満はありますが、家族愛を描いた良作でした。
少々素っ気ない感じだったフランス版を、枝葉を増やし、盛り上げる場面を作って感動作に仕立て上げたという感じです。
ルビー以外の彼女の家族を演じた役者は皆、聾唖者だそうです。
「CODA」は楽曲の終わりを表す記号でもあり、また次の章が始まる意味も持っているとのこと。
ダブル・ミーニングのタイトル、お見事です。

「Coda あいのうた」 

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「日本はコロナでいつまで失敗を繰り返すのか」

2022年01月26日 | 社会

今日の東京都の感染者数は14,086人、全国では遂に7万人超え。
毎日連発される史上最高の数という言葉も聞き飽きた今日この頃、上記のタイトルの記事を見つけました。


医師の大和田潔氏は「新規感染者を抑えるために人々の暮らしを犠牲にするのは本末転倒だ。コロナ専門家は再び失敗を繰り返すことになる」と。
この記事、4ページもあって少々長いので乱暴にまとめると
日本のコロナ対策が失敗した理由は、新規PCR陽性者数(感染者数)に拘泥し、新型コロナが弱毒・常在ウイルス化したにもかかわらず、対策の基本的な内容を見直すことを怠ったためである。
陽性者数は1日5万人であっても死亡者は1日10人前後、つまり新型コロナは弱毒化している。
それなのに、新型コロナを抑え込むために連発される自粛や規制によって、経済は悪化するばかり。
ほとんど無害なウイルスで、外出を控えたり、休校したりするのはナンセンスである。
検査もせず解熱剤を内服していれば治るものとしてコロナを捉え、寛容になることが、このパンデミック騒動の終着点になる。
私たちは、今ようやく長い2年間の高価な授業料と犠牲を払って勉強してきた旅を自分の意思で終えようとする時期に来たのだと。


この説が正しいのかどうか、私にはまーったく分からない。
オミクロン株コロナを、本当にそんな軽いものだと捉えてしまってよいのか?
でも、あまりにも激増する感染者数に怯える日々の中で、こんな風に言われると少し勇気が貰えるようではありませんか。
イギリスは、ピークアウトしたとはいえ、まだ毎日10万人弱が感染しているというのに27日からマスク着用義務、大型イベントでのワクチンの接種証明の提示といった規制をすべて撤廃するといいます。
ジョンソン首相は「風邪にかかっても隔離が義務づけられないのと同様だ」と。


でもねえ、イギリスではこの時点で12歳以上の63%がワクチンの追加接種を終えたというのですから。
日本はまだ、2.3%…(><)
写真は、恥じらいの小雪ちゃんと三白眼のデブ猫とタロウ。


「日本はコロナでいつまで失敗を繰り返すのか」現役医師がそう溜め息をつくワケ

イギリス マスク着用義務など規制撤廃の方針


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「アフリカ人学長、京都修行中」

2022年01月24日 | 

マリ共和国出身の著者が京都に30年以上住み、京都精華大学の学長になるまでの経緯と、専門の「空間人類学]の視点から捉えた京都文化の解説本。
マリのごく普通のイスラム教徒の家庭に生まれた著者は、国費で中国の大学に留学します。
留学中の夏休みに日本を訪れて京都の祇園祭に衝撃を受け、丁度その頃、天安門事件が起きて外国人留学生は中国に居づらくなったことから日本に移り、語学学校を経て京都大学の研究生となります。
そこから京都に住み続け、日本女性と結婚して在日30年、マリでの生活よりも長くなったという。
その著者の京都観察が非常に面白い。


例えば、分かりにくい「京ことば」の一例として、褒め言葉を駆使したクレームがあると。
京都大学院時代、友達を自宅に呼んでホームパーティをすると、翌朝、必ず近所の人と遭遇した。
満面の笑みを浮かべて「なんか楽しそうやねぇ。いつも学生さんが多くていいねぇ」「あなたが来てからこの町はほんま、賑やかになったわ」と言われた。
それを聞いて、自分もこの町の一員になれたのだと嬉しかったが、後になってあれは全部、苦情だったと分かった。
その証拠にそのうち著者は、何度言ってもうるさいと警察に通報されてしまうのです。


近所の住人のことを詳細に知りたがるのも京都流。
著者の姪っ子が遊びに来た時、ゴミの出し方を教えようとゴミの集積所に着いた途端、”ご近所さんの女性”が現れて、ゴミの出し方を事細かに教えたという。
”私は20年以上ここに住んで、20年以上ゴミも捨てています。その私を差し置いて、直に指導しようとする、なんでやねんと思ったのですが、どうやら「サコさん家に最近来ているお客さんは何者?」と確認しているようなのです。
サコとはどういう関係なのか、いつまでいるのか、本当はそういうことを知りたいから、ゴミ出しを指導するという名目で情報を引き出す訳です”と。


”自分が当事者としてかかわることは徹底的に避け、第三者を立ててメッセージを伝えてくる。自分が誰とも衝突しないよう、他人をダシに使うのが京都流”という。
「私は気にせえへんけど、みんなはこう言うてはる」という言い回しを、京都の人は頻繁に使うのだと。


他にも、京都の「一見さんお断り」の本意とか、「おこしやす」と「おいでやす」の違いとか、「ぶぶ漬けいかがどすか」と勧められたら、断って帰らなければいけないというのは本当か、など。
よそのお宅を訪問するときは白い靴下を履く事を、ロータリークラブに入会してから教わったそうです。
「いけずな京都」に入り込んで楽しんでしまうマリ人の京都観察記、たっぷり楽しみました。
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「トゥルーノース」

2022年01月23日 | 映画

若い頃、北朝鮮の強制収容所から脱出した人の手記を読んだことがあります。
あまりにも凄惨な様子が書かれていましたが、蛇やカエルを必死に探して食べたり、自分の排泄物の中から食べられる物を探して食べたシーンなど、未だに覚えています。
この映画は、いわれなき罪で強制収容所に送られた一家の過酷な日々を3Dアニメで描いたもの。
在日韓国人四世の清水ハン栄治監督が、収容生活を生き延びた脱北者の証言を基に10年の歳月をかけて作り上げたといいます。


(収容所に入る前)

幼い兄妹ヨハンとミヒ、彼らの両親は在日朝鮮人の帰還事業により北朝鮮に渡るが、父が政治犯の容疑で逮捕され、母ユリと兄妹は強制収容所に収監されてしまう。
そこは、まさしく地獄であった。
看守による暴行、殺人、レイプは当たり前。
食べ物は”死なない程度”に与えられ、極寒の中で子供にも過酷な労働が強いられる。
誰かを密告すれば優遇されるので、囚人同士の蹴落とし合いも日常茶飯事。
少年インスの母は看守からレイプされて妊娠、そのせいで公開処刑される。
目の前で母親を殺されたインスを、母ユリは優しく自分たちの小屋に連れ帰る。
すさんだヨハンは人道的な心を忘れない母ユリをバカにするが、ユリは逆恨みから囚人に殺されてしまう。
ヨハンとインスは過酷な環境の中で友情をはぐくみ、妹ミヒを守り、そうして9年の月日が流れる。


(収容所で)

年頃になったミヒは看守からレイプされ、身籠ってしまう。
おなかが段々大きくなり、妊娠が発覚したら殺されてしまう妹を心配したヨハンは、ミヒを思うインスとミヒと3人で、脱走を決意する。
周到に計画し、そしてその日がやって来たのだが…
ラストには、悲しいどんでん返しも用意されています。



国際的な映画祭で多くの賞を受賞したというのが頷ける映画です。
アニメで描かれていること、そして言語が英語であることが救いか。
これが実写であり、韓国語であったら、生々しすぎて耐えられなかったでしょう。
一度入ったら二度と出られない拷問所という「完全統制区域」の恐ろしさ。
強制収容所に、今現在も10万人以上収容されているという事実。
監督のインタビューの中に
「収容所に日本人拉致被害者の女性がいたという話があった。
北朝鮮に強要されたスパイ訓練を拒んで、収容所に入れられたそうだ。」
という恐ろしい言葉があり、映画の中にもそうした女性が出て来ました。
瘦せ衰えて衰弱しきった女性は、私は拉致されて北に来た、日本に帰りたいと死の床で泣くのです。
「TRUE NORTH(トゥルー・ノース)」とは、「真に重要な目標」を指す英語の慣用句であり、自分がどこにいようともコンパスの針は常に北を指すことから「決して変わらない目指す方向、正しい方向」という意味で使われるのだそうです(Wikiから)。
一人でも多くの方に観て頂きたい映画です。


公式HP

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いや、それ無理でしょう?

2022年01月22日 | 社会

去年の1月7日、「東京の昨日の新規感染者はまさかの2,447人、全国で7千人超。
そしてようやく今夜、緊急事態宣言発令。」
と日記に書いています。
あの頃は、半年後のオリンピックができるのかどうかと私はヤキモキしていたのでした。
昨日の東京の感染者は9,699人、全国では49,854人。
今日から全国のあちこちで蔓延防止法適用。
五輪は何とかできたけれども、次から次へと変異種が現れ、コロナに振り回されっ放し。
オミクロン株は重症化率が低いとはいえ、こんな数字になるとはねえ!?

私の数少ない海外在住の友人が次々と感染、夫の会社の社員が感染、昨日行った近所のジムでもインストラクターが感染、私の周りでも包囲網が狭まって来ました。
都知事は引き続きスティホームをと、尾身氏は引き籠もる必要はない、人流ではなく人数制限をと発言、一体どっちの言うことを聞けばよいの?
更に尾身氏は、今後、若者は検査をしなくても症状のみで診断して自宅療養をと提言したと。

いやいや、それは無理だろうと、素人の私でさえ思います。
きちんと検査をして陽性と出たら仕方なく、一定期間籠らなきゃいけないとあきらめるだろうが、検査もせずに自己判断だけで、症状も軽い若者が、どうやって1週間も10日間も籠っていられるの?
人によっては、仕事しなければ生活できないかもしれないのに。
その提言を受けて、倉持仁院長が「この2年間何をしてきたのだ?」と政府分科会をバッサリ。
きちんと検査をして隔離をきちんとすることが原則、努力をせずできないから投げ出すのならばもはや存在価値なしと批判。
みんなそう思っているでしょう?


コロナ禍以降、ホームセンターによく行くようになりました。
花や苗、家庭用品、ペット用品を買いに。
写真は、何が嬉しいのか、カートに乗って尻尾ふりふりタロウ。


倉持仁院長「この2年なにをしてきたんでしょうか?」尾身会長らの“若者は検査なし”提言バッサリ


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「ハウス・オブ・グッチ」

2022年01月20日 | 映画

イタリアの老舗ブランドGUCCIの創業者一族の愛憎劇を、名匠リドリー・スコット監督が描く。
サラ・G・フォーデンによる同名のノンフィクション作品が原作であり、つまり実話なのですね。


父の営むトラック運送会社で事務員をしていたパトリツィア(レディー・ガガ)は、あるパーティでグッチ家の御曹司マウリツィオ(アダム・ドライバー)に出会い、目を輝かせる。
肉感的な彼女はお坊ちゃんを簡単に落とし、マウリツィオの父親(ジェレミー・アイアンズ)の反対を押し切って結婚する。
父の兄アルド(アル・パチーノ)を味方につけ、野心家の彼女はマウリツィオの尻を叩き、したたかにのし上がっていく。
しかしマウリツィオはそんな彼女に次第に嫌気がさし、妻子を捨てて恋人と暮らすようになる。
嫉妬に燃えたパトリツィアは殺し屋を雇って、マウリツィオを殺害する。



1995年に起きたグッチ家当主の殺害事件は大きなニュースとなったので、なんとなく覚えています。
その首謀者が被害者の妻であったとその後知って、まるでソープオペラのようだと思った覚えが。
パトリツィアは有罪となって懲役29年の判決が下り、しかし模範囚だったので18年で出所したのだそうです。
ということは彼女本人はまだ健在で、市井の人として生活しているのですね。
よくこんな映画を作れたものです。


(人物写真)

野心家で肉感的なパトリツィアを、レディー・ガガが熱演。
居並ぶ往年の名優たちに一歩も引けを取っていないところが凄い。
アル・パチーノ85歳、ジェレミー・アイアンズ78歳、そしてリドリー・スコット85歳という、老人力も凄い。
何をやっても上手くいかない、アルドの息子パオロの駄目さ加減が、悪気がないだけに悲しい。
美しいミラノの街並み、上流階級の贅沢な館、NYのスタイリッシュな部屋といった映像美に、クラッシックから当時流行ったポップスなどの音楽が効果的に差し込まれ、3時間弱という長尺に退屈しません。
大人しくていい鴨としての日本人団体客が登場、この頃は日本は金持ちだったのねえ。
年明け早々、ゴージャスなエンタメ&クライム作品を楽しませて頂きました。

公式HP 

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態度豹変

2022年01月18日 | 家庭

義母の一周忌と、恒例の母の手伝いが終わり、昨夜帰宅しました。
行きの新幹線からは、こんなに綺麗な富士山が撮れました。
やはり雪を冠った雄大な富士山は、そこらの山とは違うという趣があります。


15日土曜日の午後1時過ぎに、トンガ諸島の海底火山が大爆発をしたらしい。
その日の夜中にはスマホの津波警報のアラームが何度も鳴り響き、東京や横浜の友人たちは眠れなかったとぼやいていました。
私の帰省先の岐阜はさすが海なし県、まったく鳴らなくて助かりましたが。
睡眠に神経質な私は、そんなことがあったら一晩眠れなくなってしまう。
それにしても火山島「フンガ・トンガ・フンガ・ハアパイ」って凄い名前ですね。
8千キロ離れた場所の火山の噴火が、日本全域の沿岸に津波を起こすというのも驚く話ですが。


私が帰宅した昨夜は、夫は岐阜から出張に出向いて不在。
我家では、普段はタロウはリビングのケージに寝かせていますが、出張や帰省などで相方がいない時は
ベッドにタロウを連れ込んでもいいというルールがなんとなくあります。
クィーンサイズのベッドであっても、二人+一匹はやはり狭いので。
で、昨夜タロウは大喜びで私のベッドにもぐりこんで寝たのですが…



朝、7時前からワンワンと大きな声で鳴いて、私を起こす。
普段からその時間に起きて朝御飯を食べているので、早く食べさせろということらしい。
これが、相手によって態度がまるで違うらしいのです。
夫と寝る時は、その時刻になると、クンクン、ヒーヒーと声にならない声をしつこく出して起こす。
そして次男(夫婦ともに不在の時はタロウの世話を頼んでいる)と寝ると、次男が起きるまでまったく起こさないというのです。
次男が相当朝寝しても、ひたすらおとなしく待っているらしい。
まったく、ここまで態度を変えるものか?
日頃甘やかすからだよと、次男は笑うのです。


にしても、自分を慕ってくれる小さな生き物を胸に抱いて寝ることの幸せ。
その幸せがいつまで続くかと、密かに怯える日々でもあります。


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今、一番知りたいこと

2022年01月13日 | グルメ

東京の今日の感染者数は3124人。
東京都福祉保健局は毎日、「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について」と題したレポートを公表して、発生した患者数や病床使用率、ワクチン接種率といったデータを発表しているのだそうです。
例えば昨日12日は2198人で、そのうちワクチン2回接種1071人、1回接種26人、接種なし474人、不明627人。
で、ネットなどで、どうしてそんなに不明が多いのかという声が上がっているのですって。
それに対する保険局の答えは、医療機関は感染者のワクチン接種状況について報告する義務はないからと。


いやいや、それって、私たちが今、一番知りたいことなのに。
ワクチン打っても感染するのか、重症化するのかどうなのか?
国がワクチン打てってこれだけ言うのだったら、そこの所をきちんと教えて頂きたいものです。



ロン・ハーマン二子玉川店のランチ。
ローストチキンのメキシカン・コブサラダとロイヤルミルクティ。
レモンバター・パンケーキ、バナナとナッツ添え。
ボリュームがあってとても食べ切れないので、友人とシェアしました。
寒空の下のテラス席と、目付きが少々悪いけれどおとなしく待っていた犬。
シベリアンハスキーかと思ったら、どうもオーストラリアン・シェパードらしいです。


コロナ感染者「ワクチン接種不明」なぜ多い?都に聞く


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「羊飼いと風船」

2022年01月10日 | 映画

題名から、草原が広がるチベットを舞台にした牧歌的な作品かと思いましたが、とんでもありませんでした。
2020年東京フィルメックスで最優秀作品賞受賞作。

チベットのペマ・ツェテン監督が、大草原に生きる羊飼い家族の日常と葛藤を描いた作品です。
粗末な小屋のような家で牧畜をしながら暮らす祖父、若夫婦、3人の息子の三世代の家族。
昔ながらの素朴で穏やかな生活をしていたが、近代化は進み、中国の一人っ子政策の下にあった。
そんなある日、妻ドルカルの妊娠が発覚する。



産めば経済的な逼迫は免れず、罰金も払わなくてはいけない。
ドルカルは堕胎を望むが、敬虔な仏教徒の夫はそれを許さない。
折しも義父が亡くなり、その生まれ変わりと信じる息子たちも出産を望んでいる。
ドルカルは散々悩んだ末に…

こんなマイナーなチベット映画を観る人がそうそういるとは思えないのでネタバレしますが、ドルカルは結局堕胎し、しかし罪の意識に耐え切れず、出家してしまうのです。
それしか道はなかったのか?
色々と腹が立つ点も多い。
大体、夫婦は何故避妊をしなかったのか?
コンドームを子供たちが風船代わりに遊んで使ってしまったといえ、中学生じゃあるまいし、少しくらい我慢できないのか?
性欲旺盛な夫が強制的にという訳でもなく、妻も性生活を楽しんでいたようでもあるのに。
夫は「高僧がそう言うのだから間違いない」と転生を信じて出産を望むが、単に迷信を妄信しているようにも見える。
追い詰められた妻は出家してしまい、結局夫は妻を、子供たちは母親を失ってしまうのです。



おそらく中国政府の検閲に晒されるのでしょう、反政府的な声高なメッセージはありませんが、静かなメッセージは伝わります。
宗教と政策、伝統的風習と近代化、無知と近代医療。
それらの衝突に揺れるチベットの牧畜家族の苦悩が、重く心に残ります。

公式HP 

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