Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

第Q回ぎふ清流ハーフマラソン

2019年04月29日 | 社会
今年で9回目ということで、高橋尚子選手の愛称を取って第Q回と名づけられたぎふ清流ハーフマラソンが、昨日開催されました。
今年も親戚が協賛しているので、水出しのお手伝いに行って来ました。



その前夜、都ホテルで開催された歓迎レセプション。
プロに転向したばかりで新婚の川内選手は、Qちゃんにいじられっぱなし。
真ん中に写っているのが、新妻の水口選手。




昨日は暑くも寒くもなく、絶好のマラソン日和。
バイクの先導で、まず先頭集団が現れます。



千人分の登り鮎と水の用意もバッチリ。
これはまだ、修羅場になる前の様子。



楽しい格好をした人も沢山。

今回の結果、優勝はアモス・クルガト選手。
日本勢の最高位は5位の設楽選手。
私自身は長距離走なんて死ぬほど苦手ですが、
一万人以上もの人が必死に汗して走る姿を見るのは、気持ちのよいものです。



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ウィーン・モダン展

2019年04月26日 | お出かけ


国立新美術館の「ウィーン・モダン」展に行って来ました。
「ウィーン世紀末の全貌をまだ、あなたは知らない」なんて言われたら
これは気になってしまうではありませんか。

乱暴に言ってしまえば、19世紀末のウィーンで保守的な様式を脱して新しい芸術を
目指した芸術家たちが、絵画・建築・デザインなどを中心に起こした芸術活動を
「ウィーン分離派」というのだそうです。
その代表格が、あのクリムトとシーレ。
クリムトの「接吻」をベルヴェデーレ宮殿で一目見て、私は忘れられなくなったのでした。



今回、気になったのはクリムトの「パラス・アテナ」。
これはギリシヤ神話に出て来る、知恵と芸術、戦いを司る女神なのだそうです。
黄金の甲冑を被り、胸元に描かれているのは、見た者を石にするというメドューサ。
右手に持っているのは、勝利の女神とされるニキ。
しかしメドューサは舌を出しているし、ニキは子供の玩具の人形のように小さい。
これ、真面目なの?ふざけてるの?と私は思ってしまう。
この絵は、保守・伝統主義者たちへの侮蔑・挑戦とも解釈されているのだそうです。



そしてポスターにもなっている「エミリエ・フレーゲの肖像」。
この絵は大きくて見甲斐があり、今回唯一の撮影可の作品でした。 
エミリエという人は長年にわたるクリムトの恋人で、ブティックを経営し、
経済的にも自立した、当時としてはとても先進的な女性だったのだそうです。
この堂々とした立ち姿、自信に溢れているような、傲慢なまでの表情。
そしてこの独特な群青と緑、金が贅沢に飛び散った色使いが、何とも美しい。
こんな風に自信に満ち溢れて生きることができたら、どんなにいいかと思ってしまう。



エゴン・シーレ「自画像」。
シーレという人は28歳の若さで亡くなっているのに
様々な形式を使って170回以上も自身の姿を遺しているのですって。
この絵は1911年作というから、20歳の頃の作品か。
しかしこの落ち窪んだ眼、気持ち悪い色使い、細く震えているような指、
私には病的にしか見えなくて、できたら目を背けたい位なのですが
美術館の売店では、この絵のクリアファイルが大々的に売られていました。

六本木ミッドタウンの「オランジェ」でランチ。
ヒノキガーデンでは桜の葉の新緑がみずみずしく、ツツジが満開でした。



ウィーン・モダン展  https://artexhibition.jp/wienmodern


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アラバスタの正体

2019年04月24日 | 社会


エジプトのお土産で買った石のワイングラス。
先日、初めてこれで飲もうと箱から取り出して洗ったら
プレートの部分がポロリと割れました。

これはアラバスタ(雪花石膏)という天然石でできていて、大理石よりも堅いのだと
その店では、大理石に叩きつけるという実演までしていたのです。
それなのに、使ってもいないうちに壊れたとは。
1個30$と安物ではあるのですが、エジプトの物価を考えたら
結構な高級品です。
しかもエジプトにしては立派な店で、仰々しく売られていたのに。
とりあえずアロンアルファでくっつけて、輪ゴムで一晩縛っておいたら
くっついたようではありますが。

SNSにこの写真を投稿したら、詳しい人から色々なコメントが寄せられました。
それらを総合すると、これは数枚の板材を貼り合わせて作った物、
或いはアラバスタ石膏の粉をゴム糊などで練り固めた物なのではないかと。
どちらにしても、この先またどんどん割れていく可能性があると。
実演で叩きつけていたのは、天然物であったのだろうと。



なんとまあ。
ぼったくられまくったエジプトなら仕方ないかとも思いますが。
一流ホテルの売店であっても信用できないと、ガイドさんは言っていました。
確かにホテル内の売店の品物にも値段というものはついてなくて、店員との交渉次第。
大体こちらペアで買ったのですが、並べてみると微妙に大きさが違う。
手作り感が出ているという言い方もできると思いますが
しかしこの先、赤ワインなど飲んでる時に本体が割れちゃったら…?
中々のスリルです。
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「ご用件は」

2019年04月22日 | 社会


友人Y家のネギちゃん「ご用件は私が承ります」
我家のタロウ「ご用件は…えっと、えっと、ママお帰り~!」




チューリップと桜の並木道。
桜はほぼ終わり、チューリップは7割方終わり。
あと一週間早かったらどんなに綺麗だったか。
ちょっと残念でした。


タロウ、来年も来ようね。
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薔薇窓、よかった

2019年04月20日 | 社会


今週の火曜16日の朝、SNSのパリの友人の悲鳴のような記事に驚きました。
ノートルダム寺院が炎上している写真がFBの画面に次々と。
思わず9・11の映像が蘇って、テロかと思いましたが
とりあえずそうではないようでホッとしました。



上の写真は、数年前に行った時のノートルダム寺院の側面。
このガーゴイルたちにもう会えないのかと心配しましたが
その日の夕方には薔薇窓は助かったというこの写真が廻って来て、やれやれ。
こういう点、SNSはありがたい。



今週の多肉植物。
春にも赤く色づいている子がいます。
去年の春、一鉢から始まった多肉がこんなに増えました。
少しずつ買い足しして、伸びた芽先を切り取って差し芽をして。



そして今日のバルコニー。
シクラメン、まだこんなに咲いています。

https://twitter.com/bougetoneglise/status/1118030404827566081
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「希望の灯り」

2019年04月18日 | 映画


ライプチヒの郊外、コストコのような巨大スーパーマーケットで
無口な青年クリスティアンは、在庫管理係として働き始めます。
首や腕に一面に入れてあるタトゥーを、長袖のシャツで隠して。
この男、とにかく喋らない。
最初のうち話しかけられても返事もしないので、口が利けないのかと思ったくらいです。

巨大な倉庫に高くそびえる棚、年中人工的な照明に照らされる庫内。
映画の場面は、ほぼこのスーパー内に終始します。
ワルツを踊るようにフォークリフトが通路を行き交い、「美しき青きドナウ」や
「G戦場のアリア」がそこに流れる。
いかにも訳アリの無口な青年と、武骨な同僚たち、影のある年上の人妻。
舞台は完璧に整えられ、そこで何が起きるのかと私は期待して待っていたのです。



そこで働く彼らは、ベルリンの壁崩壊後、東西再統一によって祖国を喪失したらしい。
しかし若いクリスティアンにはとりあえず関係なく、彼は来る日も来る日も荷物を運ぶ。
休憩室で自販機のコーヒーを飲みながら同僚と交わす言葉少ない会話、
賞味期限切れの食品を持ち寄ってのクリスマス・パーティ。
社会の片隅で生きる彼らの、つつましい幸せ。
不器用なクリスチアンも少しずつその世界に慣れていき、明るい展開を期待していた所に
足元をすくわれるように、悲しみが降りかかる。
彼らは押し黙り、しかしそこからまた、いつもの毎日が始まる。



ひっそりとした静かな映画です。
多くを語らず、観る側の想像に任せているという類の。
でも私は、主人公クリスティアンの心情に、もっと寄り添いたかった。
彼には家族がいるのかいないのか、どんな家に生まれてどんな風に育ったのか、
最初から無口だったのか、そうでなかったのか、
その青い瞳に、どういった悲しみをたたえていたのか、
そういったことが知りたかった。
つくづく私は、わかりやすい映画が好きなのだと思います。
年上の人妻役、何処かで見た顔だと思ったら、「ありがとうトニ・エルドマン」の
サンドラ・フラーでした。
原題は”In the Aisles"(通路で)。

「希望の灯り」 http://kibou-akari.ayapro.ne.jp/
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あっとビックリ「私のお父さん」

2019年04月15日 | 劇、オペラ、コンサート


新国立劇場に芸術監督として着任された大野和士氏が掲げる方針のひとつが
「レパートリーの拡充」なのだそうです。
その第一歩としての今回の企画が、フィレンツェを舞台にした作品によるダブルビル。
プログラムによると
”耽美的で絢爛豪華な音響世界が現出するツェムリンスキー作曲「フィレンツェの悲劇」と
シニカルな笑いに満ちた喜劇「ジャンニ・スキッキ」”という組み合わせ。
オペラは通常3~4時間(休憩時間含む)、ワーグナー作品に至っては6時間という
長丁場が多いのに、今回は1時間強の作品を2本と短いのも嬉しい。

「フィレンツエの悲劇」は、私には馴染みのない楽曲もそのストーリーも
まったく面白味を感じられなかったので、感想はスルー。
プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」、これは楽しみにしていました。


「フィレンツェの悲劇」

この作品の中で歌われるアリア「私のお父さん」は
誰もが聴いたことがある曲なのではないかと思います。
この曲は映画や舞台でも数多く使われ、ざっと思い出せるだけでも
イギリス映画「眺めのいい部屋」アメリカ映画「僕の美しい人だから」、
そして近年観た歌舞伎「桜の森の満開の下」に使われていました。
野田秀樹と坂口安吾がコラボした新作歌舞伎の終幕、桜の花が降りしきる中を
夜長姫が息絶える所で、この曲が流れるのです。
なんとも切なく美しく、悲しい曲。

で、その曲が歌われるオペラとはどんなものだろう?と興味津々だったのですが
「ジャンニ・スキッキ」はなんとドタバタ喜劇でありました。
大富豪のブォーゾが亡くなり、親族が集まって、修道院に全額寄付するという
彼の遺言に大ショック、どうしたらよいのかと右往左往。
ブォーゾの甥が、機転の利く男ジャンニ・スキッキに相談して何とかなったら
スキッキの娘ラウレッタとの結婚を許してくれと懇願します。
そのラウレッタが歌うのが「私のお父さん」なのです。



”ああ愛するお父さん
 私は彼を愛してます、とても素敵な人なの
 だからポルタ・ロッサへ行って指輪を買いたいの!
 私の恋が叶わないのなら、ポンテ・ヴェッキオに行って
 アルノ川に身を投げちゃうわ!”

な、なんと、こんな軽い歌詞だったの!?
あの切なく美しい曲が?
恋に浮かれ、父親に駄々をこねる娘。
そして、世間ではヤリ手の商売人であるジャンニ・スキッキも、
困ったものだと思いながらも、娘は可愛くて仕方ないというところか。

ちなみにジャンニ・スキッキは、才知を働かせて遺言を書き変え、
親類たちに手際よくブォーゾの遺産を分配しますが
「ラバ・屋敷・製粉所」という一番美味しい遺産を、ちゃっかり自分のものにしてしまうのでありました。
タイトルロールはカルロス・アルバレス。

新国立劇場 https://www.nntt.jac.go.jp/opera/giannischicchi/

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「ビリーブ 未来への大逆転」

2019年04月14日 | 映画

アメリカで85歳の今も現役の最高裁判事として活躍するルース・ベイダー・キンズバーグが
弁護士として史上初の男女平等裁判に挑んだ姿を描いた映画。

貧しいユダヤ人家庭に生まれ育ったルース(フェリシティ・ジョーンズ)は、
努力の末にハーバード法科大学院に入学するが、1956年当時500人の生徒のうち女性は9人。
女子トイレもなく、教授陣も、女子学生は入れただけでもありがたいと思って
大人しく引っ込んでいろと言わんばかり。
首席でそこを卒業するも、女だからという理由で、どの法律事務所も雇ってくれない。
やむなく大学で法学を教える道を選ぶが、100%負けると言われた男女差別裁判の
弁護を引き受けることになる。


ほんの半世紀前のアメリカで、女性はクレジットカードを作ることもできなかったとは。
今の時代があるのは、ルースのような先達が頑張ってくれたからなのでしょう。
当時の男女差別の厚い壁に今更ながら目を見張り、それを少しづつ打ち崩してくれた
彼女らの努力に頭が下がるのみなのですが
惜しむらくは、ルースがどのように頑張ったのか、具体的な所がまるで描かれていないこと。
ロースクールに入った時、新婚のルースは赤ん坊を抱え、そして同じくロースクールの
学生だった夫マーティは、生存率5%と言われた癌に倒れるのです。
乳飲み子の育児と重篤な病人の看病と、そしてロースクールの熾烈な勉強とを
一体全体ルースはどうやってやり遂げたのか?
学費は奨学金でまかなったとしても、生活費や高額な医療費を、
若い二人はどうやって捻出したのか?


そうした些末なことが、凡庸な私には気になって仕方なかったのですが…
しかし、それを差し引いても良い映画だと思います。
ラストの法廷で、その頃の一般的な考え方であった
「10万年以上も続けてきた人類が生活する形(男は仕事に出かけ、女は子を産み家を守る)の
何処が悪いのか?」という、判事や大学教授の意見を
ルースが鮮やかな弁論で論破するシーンは、胸がスッキリします。
世の中には、本当に凄い人がいるものです。


雲の上の人としか思えないルースと、たった一つ共通点を見つけて
嬉しくなったことがあります。
それは、映画の中の彼女のファッションセンス。
上品で女性らしくて配色が綺麗なコーディネート。
このワンピースなんて、私が持ってるのとそっくり!
と思って資料を見てみたらこの映画、ファッションブランドのダイアン・フォン・ファステンバーグと
パートナーシップを組んだのだそうです。
まさに私が好きなブランドでありました。
雲上人である彼女の、ファッションだけをほんの少々真似しても、きっと文句は言われないでしょう。
原題「On the Basis of Sex」。

ビリーブ 未来への大逆転 https://gaga.ne.jp/believe/
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頑張る桜

2019年04月13日 | 社会
初夏のような天気になったと思ったら、真冬のように寒くなったり、
まったく不安定な気候の春ですが
その分、桜を長く楽しむことができました。
3月21日に開花宣言、そこから3週間以上たった今日でもまだ、咲いている桜がある。
こんな年も珍しい。



これは4月3日の渋谷の桜通り。
たまたま遭遇したマリオカート軍団。



4月11日、近所の公園。
「ママ、地面がピンク色でフワフワだよ!」。



そして今日、13日。
地面のピンク絨毯は半分以上茶色になってしまいましたが
後ろに見える木は、まだ咲いています。
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「羊と鋼の森」原作と映画

2019年04月12日 | 映画


2016年の本屋大賞を受賞した宮下奈都の小説を読んだとき、
何て静かな作品なのだろうと思いました。
自信がない新米の調律師の外村が、ピアノの調律を通して社会と関わり合い、
自分の内面をも見つめながら少しずつ成長していく物語。
外村はピアノの音を聴いて、森の匂い、森を歩く時の感覚を思い出すような繊細さを持っており、
この本は、まさにその孤独な男の世界なのです。
原作を読んでから映画を観ると概ね失望することが多いし、
大きな事件が起きる訳でもない、調律関係の専門用語も多い、この静謐な物語を映像化したら
一体どうなるのだろう、という危惧があったのですが…



雪に閉ざされた北海道の冬、緑きらめく夏の森、透き通った水の画面。
そして随所に挿入されるピアノの旋律!
これは映像ならではのものです。
高校生のふたごの姉妹が連弾するシーンなど、本当に楽しい。

そして例えば、ひきこもりの青年のエピソード。
小説では、乱雑な一人暮らしの青年の家に外村が呼ばれ、15年間放置されていた
というピアノをなんとか調律し、それまで目の焦点も合わなかったような青年が
最初はおずおずと、次第になめらかにショパンの子犬のワルツを弾いたとそれだけの話なのです。
それが映画では、青年がピアノを弾き出すと、幼い頃に亡くした両親、
その後、彼の心の支えになっていたであろう愛犬の映像が
青年の弾く軽やかな子犬のワルツに載って、回想シーンとして出て来るのです。
これには、やられました。



エンディングには久石譲作曲、辻井伸行のピアノ。
題名の「羊と鋼の森」は、ピアノの中にある、羊の毛のフェルトでできたハンマー、
そしてそれが叩く弦は鋼、というところからつけられたようです。

原作と映画、双方を楽しませて頂きました。

「羊と鋼の森」本 http://tinyurl.com/y2ozykwg
       映画 http://hitsuji-hagane-movie.com/
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