前の日記で書いた「ブロークン・イングリッシュ」とは対照的なヒロイン、
自信満々でやり手の鬼編集長、40歳のマーガレット(サンドラ・ブロック)と
彼女にいいようにこき使われる28歳のアシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ)の恋の顛末。
カナダ人のマーガレットは、その暴君ぶりから社内では密かにクソ女呼ばわりされていたが
ビザの問題で国外退去を命じられて愕然とする。
失業を免れるため、絶対服従のアンドリューに結婚を命じる。
代償は、編集の仕事と彼の本の出版。
アンドリューは不承不承それを飲むのですが
移民局の人間に疑われ、週末に彼の実家のあるアラスカのイトカに二人で行くことになる…
あちこちにユーモアが散りばめられ、
反発しあっていた二人が次第に引かれ合っていく過程を
安心して楽しむことができます。
イトカの町に一人しかいないメタボの男性ストリッパーや
二人が偶然裸で絡み合ってしまうエピソードも面白かったのですが
何よりも私が楽しめたのは、マーガレットがアンドリューの祖母と即興ダンスを踊るシーンです。
森の中で呪術的な踊りに興じる祖母を、理性的で冷めたマーガレットは
見なかったことにしようとするのですが
祖母に強引に誘われ、最初は嫌々、しかし次第に夢中になって踊り出す。
髪を振り乱し、何かにとり付かれたかのように腰を振り出すのです。
早くに両親を失くし、自分だけの力で必死に生きてきた彼女は
アンドリューの家庭に泊まり、時にはうっとうしいほどの過剰な親切に接して
最初は戸惑いながらも、少しずつその頑なな心を開いていくのです。
二人のベッドルームに朝食を運んでもらったり、
彼女の好みにお構いなくドレスを作ってくれたり。
あの珍妙で滑稽なダンスは、彼女の心の解放の表れでしょう。
44歳のサンドラ・ブロックのセミヌードは
あまりにも安産型で少々眼に痛いのですが…
ハリウッド女優も、マドンナみたいな体型の人ばかりじゃないんだと
ちょっと安心してみたり。
アラスカの大自然も美しい。
鬼編集長の彼女が出社すると、社員がPCに「来た!」「注意警報!」などと
書き込んで皆に知らせる(あれはツィッターか?)のも今風で楽しい。
邦題にはちょっと感心しませんが…(原題はthe proposal)
ラブコメの王道です。
☆3.5
「あなたは私の婿になる」
自信満々でやり手の鬼編集長、40歳のマーガレット(サンドラ・ブロック)と
彼女にいいようにこき使われる28歳のアシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ)の恋の顛末。
カナダ人のマーガレットは、その暴君ぶりから社内では密かにクソ女呼ばわりされていたが
ビザの問題で国外退去を命じられて愕然とする。
失業を免れるため、絶対服従のアンドリューに結婚を命じる。
代償は、編集の仕事と彼の本の出版。
アンドリューは不承不承それを飲むのですが
移民局の人間に疑われ、週末に彼の実家のあるアラスカのイトカに二人で行くことになる…
あちこちにユーモアが散りばめられ、
反発しあっていた二人が次第に引かれ合っていく過程を
安心して楽しむことができます。
イトカの町に一人しかいないメタボの男性ストリッパーや
二人が偶然裸で絡み合ってしまうエピソードも面白かったのですが
何よりも私が楽しめたのは、マーガレットがアンドリューの祖母と即興ダンスを踊るシーンです。
森の中で呪術的な踊りに興じる祖母を、理性的で冷めたマーガレットは
見なかったことにしようとするのですが
祖母に強引に誘われ、最初は嫌々、しかし次第に夢中になって踊り出す。
髪を振り乱し、何かにとり付かれたかのように腰を振り出すのです。
早くに両親を失くし、自分だけの力で必死に生きてきた彼女は
アンドリューの家庭に泊まり、時にはうっとうしいほどの過剰な親切に接して
最初は戸惑いながらも、少しずつその頑なな心を開いていくのです。
二人のベッドルームに朝食を運んでもらったり、
彼女の好みにお構いなくドレスを作ってくれたり。
あの珍妙で滑稽なダンスは、彼女の心の解放の表れでしょう。
44歳のサンドラ・ブロックのセミヌードは
あまりにも安産型で少々眼に痛いのですが…
ハリウッド女優も、マドンナみたいな体型の人ばかりじゃないんだと
ちょっと安心してみたり。
アラスカの大自然も美しい。
鬼編集長の彼女が出社すると、社員がPCに「来た!」「注意警報!」などと
書き込んで皆に知らせる(あれはツィッターか?)のも今風で楽しい。
邦題にはちょっと感心しませんが…(原題はthe proposal)
ラブコメの王道です。
☆3.5
「あなたは私の婿になる」