Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

誕生日ランチ@小笠原伯爵邸

2019年03月30日 | グルメ
母の手伝いに加えて、法事や身内のお祝い事などがあり、
しばらく滞在していた岐阜からようやく戻って来ました。
この一週間、寒くなったり暑くなったり、そして今日は花冷えの15℃。



小笠原伯爵邸は、新宿区河和田町にある美しいスパニッシュ様式の邸宅です。
昭和初期に小笠原家第30代当主・小笠原長幹伯爵の本邸として建てられ、
戦後米軍に接収された後、東京都の福祉施設となり、今世紀になって民間が買い取り、
修復費10億、2年の歳月をかけてレストランとして生まれ変わったのだそうです。
クリーム色の外壁、エメラルドグリーンのスペイン瓦、噴水のある中庭(パティオ)、
イスラム様式のシガー・ルームなど、非日常的な空間がそこにあります。
こちらに11年ぶりに訪れました。



エントランス扉上部にある小鳥のモチーフの鉄製の明り取り。
この邸宅内にはあちこちにこのように小鳥のモチーフが飾られ、
別名「小鳥の邸宅」と呼ばれているのだそうです。



モダン・スパニッシュ料理にタラの芽など和風の素材も取り入れられ、
斬新でとてもおいしいお料理の数々でした。
最初のオードブルの名前が
「北海道産ホタテと空豆のスープ ミントの香り 子羊とドライトマトのトスタ」
という具合に長ったらしいので、以下は省略。
左下は小菓子のワゴン、右下はバースディ・プレート。



食事の後、丁寧に邸内を案内して頂きました。
パティオの壁にはモッコウバラが絡み、庭には樹齢5百年のオリーブの樹の新緑が輝き、
そして桜によく似た、アーモンドの花が満開でした。




小笠原伯爵邸 http://www.ogasawaratei.com/
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里の春2019

2019年03月27日 | 社会
週末から岐阜に帰省しています。




これは名古屋駅で見つけた新幹線限定というチップスター。
あと、松阪牛ステーキ味というのもありました。




こちらの桜はまだ一部咲き。
実家近くの桃の花。
奥の白木蓮はもう散りかけです。

#welovegoo
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クマのプーさん展

2019年03月22日 | お出かけ


文化村の「クマのプーさん展」に行って来ました。
よっぽどマニアックなプーさん好きか、春休みだから子どもが行くのかと思っていたら
あっとビックリの行列、20分待ち。
しかも大人が多い!(北斎展などに比べたら、やはり若い人が多かったが)

少年クリストファー・ロビンがクマのぬいぐるみ「プー」と
森の仲間たちと遊んだ日々を描いた1920年代のイギリスの児童文学「クマのプーさん」。
A.A.ミルンが物語を書き、E.H.シェパードがイラストを。
クリストファー・ロビンは、著者A.A.ミルンの息子クリストファー・ロビン・ミルンがモデル。
英国ヴィクトリア&アルバート博物館から来た、E.H.シェパードの原画が非常に多く展示されることが
今回の展示の魅力なのだそうです。



しかし、原画って小さい。
しかも薄い鉛筆描きが殆ど。
それを満員の美術館の中で大勢の頭越しに観る訳ですから、非常に観にくい。
現在見られる、あの綺麗なカラー版のプーさんは、1970年代に90代のシェパードが
鉛筆描きの原画に水彩絵具で着色したのだそうです。
知りませんでした。
大体私はV&A博物館も訪れたことがあるのに、他にも宝物が多すぎて
プーさんの原画には気が付きもしなかったのでした。



私が幼い頃親しみ、息子たちにも散々読み聞かせした「クマのプーさん」。
息子たちはもうろくに覚えていないようですが
しつこい私の頭の中には、今もいくつかのフレーズがこびりついています。

”「ああ、クマ公!」とクリストファー・ロビンはいいました。
「ぼくは、きみがとってもすきなんだよ!」
「ぼくだってさ」と、プーはいいました。”(クマのプーさんより)

ボロボロになるまで慣れ親しんだ絵本は、幸せだった子どもの日々、
或いは可愛かった息子たちの幼い日々を、瞬時にして蘇らせてくれる
魔法の道具でもあります。

ついでに文化村のドゥ・マゴでランチ。



「クマのプーさん展」 https://wp2019.jp/
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「運び屋」

2019年03月21日 | 映画


クリント・イーストウッド89歳の監督主演作品。
主人公アール(イーストウッド)は園芸家としての事業に失敗し、家も差し押さえられ、
おんぼろトラックの他に何も持たない孤独な90歳。
長年の身勝手なふるまいで家族に見放され、元妻も娘も相手にしてくれない。
そんな時、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられて引き受けるが
それはメキシコの麻薬カルテルの運び屋だった。



原題の「The Mule」はラバのことであり、俗語で「麻薬の運び屋」また「頑固者」
をも意味すると言います。
アールは朝鮮戦争を経験した元軍人、頑固一徹の老人であるが
ユーモアを忘れず、今も女を口説き、チンピラの大物にもまったくひるまない
マイペース人間でもあって、中々に面白い。
彼が長いこと家庭をかえりみなかったのは、男は仕事さえしていれば許されると
思っていた節があります。
しかし結婚式をすっぽかされた娘は、10年以上口も利いてくれない。
病魔に侵された元妻に残された時間は、長くはなかった。



人生の最終章においてようやく自分の愚かさと失敗に気づいた男が
どうやってそれを修復するのか?
麻薬取締官コリン(ブラッドリー・クーパー)率いる当局が
捜査線上に浮上すらしない90歳の老人をどうやって見つけ出すのか?
アメリカ北東部のハイウェイを舞台にしたロードムービーは
そうした期待感のもとにのんびり、そして時々ヒヤヒヤしながら展開します。



途中で結末が見えていた気もしますが、最後はあれより仕方なかっただろうな。
2014年のニューヨーク・タイムズに載った「90歳の男性が麻薬の運び屋で逮捕」という記事が
この作品の元になったのだそうです。
大きな感動はなかったが、じんわりと来ます。
89歳の御大イーストウッドの作品、あと何本観られるかとつい思ってしまいます。

公式HP http://wwws.warnerbros.co.jp/hakobiyamovie/
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甘く切ない切手と霞町

2019年03月18日 | 社会


今頃ですが、お年玉切手頂いて来ました。
亥年なのに、何故か招き猫!
下の方に控え目にいるイノシシ君にエールを送りたくなります。



ついでに郵便局の窓口に置いてあった記念切手があまりにも可愛いので
買ってしまいました。
マガジンハウスのBRUTAUS監修の「東京を代表する名店のスイーツをデザインした切手」
なのですって。
私はこのうち、トラヤカフェのあんトースト、高木屋の草団子以外は食べています。



昨夜読んだ浅田次郎の「霞町物語」。
東京五輪前後の古き善き東京と、そこで青春を謳歌する若者たち。
背景を彩るオーティス・レディングやロータリークーペ、ムスタング。
「浅田次郎が初めて書いた、著者自身の甘く切なくほろ苦い生活」(文庫本の解説)ということですが
自らを「ハゲ、デブ、メガネ」とエッセイなどで言っている浅田氏の顔写真と
麻布十番の写真館の息子で女をひっかけまくるカッコイイ伊能青年が、どうしても結びつかない。
これは自伝的要素を含んだ創作物語だったのね(^^;
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隈取男、世界を駆ける

2019年03月16日 | 社会
以前、ニュージーランド航空の機内安全ビデオを見て驚いたことがあります。
映画「ホビット」のキャラクターたちが総出演していたからです。
「ホビット」というのは米国・ニュージーランド合作のファンタジー映画。
他にも「ラップとダンス編」があったりして、とにかく楽しい。
機内安全ビデオは中々見て貰えないので
少しでも注目されるにはと考えた末の結果であったらしい。



日本の航空会社ではこんなユーモアは中々期待できないだろうと思っていたら
今回、羽田から徳島間のANAに乗って驚きました。
機内安全ビデオが、歌舞伎仕立てになっている!



「安全が一番大事なことですが、残念ながらこれまでは機内安全ビデオを見られない方が数多くおりました。どうしたら見てもらえるか。訪日する海外のお客さまが増える中で、日本の伝統文化も伝えられたら、と考え、東京オリンピックの2020年を前に刷新しました」
とは、ANAブランド戦略部の言葉。
いや、これは面白いです。

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こんぴら参り

2019年03月14日 | 国内旅行


金毘羅宮の御本宮に行くには、785段の階段があります。
思ったよりも細い階段で、ごく一部を除いて手すりもない。
参道口の土産屋で竹の杖を借りて、とにかく登り始めました。



両側には沢山の土産物屋が並び、その先に応挙の絵がある書院があります。
どんどん行くと広場に厩があり、二頭の綺麗な白馬が。
神様が乗る神馬(しんめ)であり、年に一度のお祭りに登場するのだそうです。



そしてこんな犬の銅像も。



その看板の説明、そしてネットで調べた所によると
江戸の昔、伊勢神宮や金毘羅宮にお参りするのは庶民にとって一生に一度の夢であったが
東日本からそこまで来るのは、大変なことだった。
そこで「代参」と呼ばれる旅慣れた人が、当人に代わって参拝することがあった。
そして犬が代参を務めることもあったというのです。
犬は「こんぴら参り」と記した袋を首にかけ、中には飼主の名前、初穂料、道中の食費などが入れられ、
旅人から旅人へと連れられ、道筋の人々に世話をされ、務めを果たして家に帰ったのですと。
それを「こんぴら狗」と呼び、ちょっとやそっとの数ではなかったのですって。
なんて人情味あふれる話!


(旭社)

物言わぬ犬の袋から、お金だけ取り出すこともできたでしょうに。
(まあ実際そんなこともあったでしょうが)
一月以上もかかって、沢山の犬が金毘羅までお参りしただなんて。
性善説に基づく、なんとのどかな話であることか。
私は痛く感じ入ってしまったのでした。


(御本宮)
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大塚国際美術館②

2019年03月13日 | 国内旅行


こちらでは、開館20周年記念として「7つのヒマワリ」という展示が行われています。
これはつまり「ゴッホが描いたヒマワリ7点を一つの部屋で展示する」というもの。



この7枚の絵のうち一枚は個人蔵なので、今や何処にあるかすら分からない、
そしてもう一枚のこれは、元々兵庫県の芦屋にあったのが、第二次世界大戦の際に
消失して「幻のヒマワリ」と呼ばれるものなのだそうです。
それを、当時の画集を元に忠実に再現したのだそうです。
それを含めた7枚が、一部屋にグルリと展示してある。
陶板複製だと、こんな贅沢なこともできちゃうのですね。

 



他にも、モナリザ、ヴィーナスの誕生、真珠の首飾りの少女、落穂拾いと
世界の名画がこれでもかと(何しろ千点余が集められている!)。
ウフツィもルーブルもエルミタージュも、私が行ったのはいつもハイシーズンだったせいか
入館するのにたっぷり待たされました。

 

いわんや日本の美術館では、人気の企画展は1時間2時間待ちが当たり前。
ようやく入れたと思ったら、人々の頭越しで、ヘタすると立ち止まることもできない。
勿論、撮影することもできない。
それに比べたら、ここは天国のようです。
去年上野に来て、予約制でも並んだと評判になったフェルメールもこの通り。





すぐ近くの鳴門大橋から見た渦潮。
撮るの難しい!



橋の真ん中には、こんなガラス窓が埋め込んであります。





泊まったのはルネサンス・ナルト・リゾート。
普段は海と無縁に暮らしているので、寄せては返す波の音を聞きながら眠れるのは嬉しい。
これは、早朝の露天風呂から撮った写真です。

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大塚国際美術館①

2019年03月12日 | 社会

(システィーナ礼拝堂の天井画)

この美術館の名前は知っていましたが、あんまり関心がなかったのです。
レプリカの寄せ集めなんて、と思っていました。
昨年末の紅白で、ここを舞台に歌った歌手がいて(我家は見ませんでしたが)
以来人気が上昇中という話、では今のうちに行ってみようと夫が言い出したのです。

羽田空港から徳島空港まで一時間ちょっと。
山の中をくりぬいたように建てられた美術館なので、大きな建物は入口からは見えません。
が、中に入ると広い!
延床面積29412平米、日本最大級の展示スペースなのだそうです。
入館料も3240円と、日本の美術館最の中では最高だということですが。


(秘儀の間)

地下3階、地上2階の館内には、世界26カ国、190余の美術館が所蔵する絵画を
原寸大で再現した陶板レプリカが、千点以上。
最初に、システィーナ礼拝堂の天井画に度肝を抜かれます。
バチカン市国の本物にも行きましたが、ここは世界中から観光客が集まっていて
入館するにも長蛇の列、ようやく入って物凄い人混みの中で天井画を撮影していると
しっかりスリに狙われる(実際、私はやられているのです)。
しかし大塚では並ぶこともなく、椅子に座ってゆっくりと眺めることができる。


(最後の晩餐 修復前))

パンフレットによると、陶板複製を作るには、まず原画の著作権者の許諾を取得、
原画撮影、色の分解、転写紙に印刷、陶板に転写、焼成、レタッチ、更に焼成という、
気が遠くなるような過程があったのですね。
しかも陶板名画は2千年以上劣化しないので、文化財の記録保存としても貢献するのですと。


(最後の晩餐 修復後

ミラノに行った時、修復中で観られなかったダ・ヴィンチの巨大な「最後の晩餐」は
修復前と修復後の両方が展示してありました。
原画のままだと、こんなにも劣化してしまうのですね。
赤の色が印象的なポンペイの「秘儀の間」、
戦争で散逸したというエル・グレコの「祭壇衝立」、
フレスコ画で知られるパドヴァの「スクロヴェーニ礼拝堂」、
どれもが実物大でそこにある!
こんなの造っちゃうなんて、大塚グループ、凄いねえ。


(スクロヴェーニ礼拝堂)

大塚国際美術館 http://www.o-museum.or.jp/
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「グリーンブック」

2019年03月08日 | 映画


“グリーンブック”とは50年代から60年代、人種差別の激しかった南部に旅をする
黒人のために作られた施設利用ガイドのこと。
つまりそこに載っているホテル以外は、黒人は宿泊できなかったのです。

無教養で下品なイタリア系アメリカ人のトニー(ヴィゴ・モーテンセン)が
3つの博士号を持つ黒人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(通称ドク、マハーシャラ・アリ)の
運転手兼用心棒となって、グリーンブックを片手に南部に2か月の旅をする。
トニーは悪い人間ではないが、とにかくガサツ。
汚いスラングを連発し、フライドチキンを食べながら、そのベタベタの手で運転する。
ドクはカーネギー・ホールの上階に住み、ホワイトハウスに招かれたこともあるセレブ。
性格も境遇もまるで違う二人が、最初は相手を嫌悪しながら、
旅の道中で様々な目に遭い、徐々にお互いの長所を認め合って行く。



ヴィゴ・モーテンセンには目を見張りました。
「ロード・オブ・ザ・リング」「 ザ・ロード」などでの、線が細く、陰鬱な男の
イメージから、180度の変わりよう。
それもその筈で、今回20kg増やしたのだそうです。
でっぷりしたおなか、ランニングに短パン姿で、ピザに丸ごとかぶりつく。
そんな下品な男であっても、白人であるトニーは問題なく入れるホテルやレストランに
インテリであっても黒人であるドクは入ることができない。



満面の笑みでドクを自分の豪邸に迎える南部の白人が
トイレは屋外の掘立小屋に行けと、当たり前の顔をして言う。
南部の農場で泥まみれになって働くボロ着の黒人たちが
高級車の後部座席に座る、スーツを着た黒人のドクを呆然と見つめる。
白人には受け入れられず、さりとて黒人にも認めて貰えない。
しかもドクには、トニーにも隠したい大きな秘密があった…



次々とふりかかる災難を乗り越えながら
反目し合う二人が無二の親友となって行く過程を見るのは、楽しいものです。
実在の人物であるドン・シャーリーが南部で演奏旅行をした時のことを
トニーの息子が脚本に書いたのだそうです。
笑って泣いて、久しぶりに安心して楽しめる映画でした。
本年度のアカデミー賞作品賞受賞作。

公式HP https://gaga.ne.jp/greenbook/
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