先週末に公開したばかりのウッディ・アレンの最新作「ミッドナイト・イン・パリ」を
観てきました。
本年度アカデミー脚本賞、ゴールデングローブでも脚本賞受賞。
今まで数々の作品を世に送り出してきた御歳76歳のウッディ・アレン監督の
最大のヒット作と評判高いようなのです。
作家志望のアメリカ青年ギルが婚約者と訪れたパリ。
価値観の合わない彼女との軋轢に多少疲れて、真夜中に彷徨うギルを
黄色いクラシックカーが連れて行ってくれた先は
彼の憧れの1920年代のパリだった。
スコット・フィツジェラルド夫妻やアーネスト・ヘミングウェイ、コール・ポーターや
ピカソやダリ、マン・レイやルイス・ブニュエルなど世紀の芸術家が勢揃い。
ギルは夢見心地で彼らと会話を楽しみ、
魅惑的な美女と瞬く間に恋に落ちるのだが…
文化の香り漂うゴールデン・エイジのパリを背景に
ウィットに富んだ洒脱な会話で綴るラブ・ロマンスという評判らしいのですが。
残念ながら私は、それほど感動しませんでした。
「ジュリエットからの手紙」を観てトスカーナに行きたくなったように
今すぐにでもパリに行きたくなるかと思いましたが、それほどでもなかったし。
この作品に出てくるパリは、絵葉書で切り取ったような、いかにもというパリだったし。
会話がそれほど面白いとも思えなかったし。
フィツジェラルドやヘミングウェイがそれほど好きじゃないからかしら?
(「華麗なるギャツビー」は好きなのだけど)
主人公ギルのいい加減さにも感情移入できなかったし。
ウッディ・アレンの前作の「人生万歳!」の方が、私には余程面白かった。
ちょっと残念…
感動しなかった作品については、普段は書かないのですが
今回は評判がいいのに駄目だったのが不思議なので書いてみました。
それだけの素養がなかったということか?
是非忌憚のないご意見をお聞かせ下さい。
「ミッドナイト・イン・パリ」 http://www.midnightinparis.jp/