2015年11月パリで同時多発テロが発生し、国中が不安や悲しみに包まれていた時、
「お祭り騒ぎのような楽しい雰囲気の映画を作りたい!」という思いで
「最強のふたり」のエリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督が作ったという作品。
古城の結婚式の一日の狂想曲。
ベテラン・ウェディングプランナーのマックスは、17世紀の城を式場にした豪華絢爛な結婚式をプロデュースすることになる。
ところがこの日のスタッフは、揃いも揃ってポンコツばかり。
ウェイターは皴々シャツに奇妙なヒゲ、カメラマンは女をひっかけることしか考えず、
バンドのボーカルはワンマンショー気取り、移民のバイトたちはろくに言葉も通じない。
おまけに金持ちの新郎がとんでもない嫌なヤツで、マックスに無理難題を吹っかけてくる。
観始めてしばらく、正直うんざりしました。
登場人物は所かまわずののしり合い、フランス人のエゴの剥き出しがこれでもかと。
メイン料理の肉が腐ったり、それを食べたバンドのメンバーが腹痛で倒れたり、
トラブルに次ぐトラブルですが、それもスタッフのだらしなさがそもそもの原因。
スタッフも情けないし、エリートの新郎の高慢さも鼻に着くし、
そこに決定的な大惨事が。
一体どう収束するの?とハラハラする思いで観て行くと…
あっと驚くどんでん返しがあります。
ああ、こう来るかと。
そこまでは移民問題のマイナス面ばかりが強調されますが
こんな人間愛と夢とをいざなうこともできるのかと。
このクライマックスの為に、嫌な面ばかり見せられ続けたのかと。
数々の伏線は綺麗に収束され、何とも言えない幸福感に包まれます。
2017年のフランスの興行収入ベスト10入りというのも頷けます。
タイトルの「C'EST LA VIE!」は「これが人生さ」というような意味らしい。
公式HP
http://cestlavie-movie.jp/
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