ただ、やはり良いことばかりではないのです。
私にとって一番不便だったのは、料理ごとにレシピの番号を探さなければならなかったこと。
例えば金目鯛の煮付だったら「68番」などと、機種ごとに番号が決まっている。
長年の主婦の勘で、鍋だったら最初煮立たせた後、弱火で少し煮詰まるまでと
適当にやっていたのが、「68番」という番号をレシピ集から探し出さなければならない。
レシピの中にあればよいけれど、なかったら似たような料理を探さなければならない。
私の場合、レシピの中にある料理を作るのではなく、
普段作っている料理をこのレンジで作ってみる、ということが多かったので
レシピにないメニューも少なからずありました。
オート調理というのは、番号を正しく選べばワンクリックで作ってくれますが、
番号が分からないと手も足も出ないという側面もあるのです。
それと、時間がかかりすぎる。
唐揚げで15分位、炒め物にも10分以上。
油でジュッと揚げた方が、フライパンでさっと炒めた方が早いのにと思ったこともしばしば。
唐揚げのみならず、コロッケも作れるというので試してみましたが
最初にひき肉とタマネギを耐熱ガラスに入れて加熱調理、その後パン粉を
フライパンでキツネ色になるまで煎り、そして整形して小麦粉、卵、パン粉をつけてという具合。
そんなことしているのだったら、油で揚げた方がずっと早い。
煮物の場合は鍋でも時間がかかるわけですが、
例えば最初にさっと炒めて、その後こっくりと煮詰めるという料理を
私はよく作るのです(肉じゃがや肉ダイコンなど)。
それをレンジでとなると、最初にフライパンに入れてガスで炒めてから
耐熱ガラスに移してレンジに入れなければいけないし、煮詰めるということはできない。
ミネストローネのように、ただ煮るだけなら問題はないのですが。
或いは、備品が多すぎる。
メーカーによっても違いますが、グリル板、テーブルプレート、焼き網などと色々あり、
その分洗う手間も増えるし、収納場所にも困りました。
3カ月のモニター調査、最後に訪問調査を受け、実際に使う様子をビデオ撮影されたり、
インタビューをたっぷり受けて終わりました。
メリット・デメリットを考えての結論は…
進化したオーブンレンジ、やはり面白い。
調理の最中に濡れた手でレシピ集をめくるのが面倒だと訴えたら
更に最新機種で、検索機能、音声操作がレンジに組み込まれたのが出たのだそうです。
それが欲しい!と思ったのですが、20万円近くと高いし、初期不良の心配もある。
結局、もう少し様子を見ることになりそうです。
#welovegoo