Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

韓国女性の悩み「82年生まれ、キム・ジヨン」

2022年05月29日 | 


2016年に韓国で出版されるや100万部を突破し、社会現象を巻き起こしたという話題作。
キム・ジヨンは33歳、3年前に結婚し、去年女の子を出産して会社を辞めた。
専業主婦になった彼女は育児に専念していたが、ある日突然、別の人格が憑依したようになる。
カウンセリングに通い、その原因を探るため、彼女の誕生から学生時代、受験、 就職、結婚、育児までを振り返る。
彼女が出会ってきた、様々な小さな差別や社会の不合理が浮き彫りになって来る。

韓国の家父長制度や男尊女卑については多少聞き知っていましたが、その詳細を知って驚きました。
1999年には「男女差別禁止及び救済に関する法律」ができたということですが
”決定的な瞬間になると「女」というレッテルがさっと飛び出してきて、視線を遮り、伸ばした手をひっつかんで進行方向を変えさせてしまう”のだと。
男の子を優先し、弟ばかり大事にしていたジヨンの実家。
赤ん坊はまだかと圧力をかけ、娘を産んだら次は息子をと言ってくる彼女の婚家。
就活に散々苦労し、ようやく入った小さな広告代理店では、セクハラまがいの企業への接待が待っていた。
専業主婦になってからは生活が厳しく、育児の閉塞感とお金を稼がなければという焦りに苦しめられる。

韓国も日本も似たようなものだなあとつくづく思いました。
私の実家も長男大事で、兄はいつも優先されていました。
息子を出産した時には、婚家からお手柄だったねと言われました。
私が大学を出て就職した先は結婚退職制(!)で、2年間だけの勤務でした。
以来私はずっと専業主婦で、今時の女性の勤務実態についてはまるで知らないのですが、都会のマンションの一室でのワンオペ育児の閉塞感には、とても共感するものがありました。



私の実家や婚家が時流に反して古臭い考え方であること、ジヨンは私よりも20年も後に生まれていることを考えても、韓国で今もこんなとは驚きました。
この本がベストセラーになり、2019年に映画化されたことを考えても、それが裏打ちされるようです。
映画は大分前に観て感想も書いていないので、詳細は忘れてしまいましたが、大方原作通りだったように思います。
本の中のジヨンが閉塞感を抱えたまま終わるのに対して、映画の方は彼女がその経験を書いて小説家になるという明るい結末で終わっていたようではありますが。

「82年生まれ、キム・ジヨン」本 
映画 

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赤坂クラシックハウスの薔薇

2022年05月26日 | グルメ

着付け教室をやめたら着物を着る機会がなくなってしまい、たまには着なくちゃねと、着物ランチ会を計画しました。
赤坂クラシックハウスの薔薇に囲まれて、アフタヌーンティを。



色とりどりの薔薇が、夢見るように咲いています。



リモンチェッロという名の、小ぶりの黄色いつる薔薇がありました。
黄色と白の2色があると思ったら、鮮やかな黄色から、咲き進むと淡い色になるのだそうです。
ちなみにリモンチェッロというのは、イタリアのレモンを用いたリキュールの名前です。



私はブルーの裾模様の着物と、牡丹の柄の帯を。
せっかくの牡丹の柄がよく分からないし、グズグズの着付けですが、とりあえず分解しなかっただけでよしとしましょう。
しかしこれ、涼し気に見えると思うのですが、袷なので実はとーっても暑いのです。
つくづく着物は瘦せ我慢の美学なのだと思います。


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狂ったように喜んで

2022年05月24日 | 家庭

水彩画2作目。
ごく最近のタロウの様子を描いたのですが、これを見るとちょっと悲しい。
以前、私が外出先から帰ると、タロウは玄関にこんな顔して飛んできたなあと。
尻尾を盛大に降り、ワンワン言いながら狂ったように喜んで跳ね回って。
帰省や旅行から数日ぶりに帰った時には、ウレションまでしていました。



最近は、こんな感じで玄関マットの上でぐっすり寝込んでいます。
玄関ドアをガチャッと閉めても、ただいまッ!と叫んでも、タロウのすぐ横にバッグをどさっと置いても、まったく気が付かずに寝込んでいる。
反射神経も悪くなり、耳も遠くなったようです。
タロウの身体に触ると、初めて気が付くのです。

それでも散歩に出れば、上のような顔を見せてくれる。
この夏15歳になるタロウ、人間で言えば80歳位らしい。
小さな命が長からんことを。

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PCR検査と鮎ピザ

2022年05月22日 | グルメ

金曜日から帰省するにあたって、その直前、近所でPCR検査を受けました。
無症状であれば無料で検査ができる所が、今はあちこちにあります。
近所のドラッグストアを選び、2日ほど前にスマホで予約しました。
ドラッグストアの店先に小さなテントが作られ、そこでスマホで予約した際のQRコードを見せる。
容器を渡され、梅干しやレモンの写真が貼ってある所で唾液を出して提出。
結果は翌日、スマホで確認できます。



「検出なし」というのは、陰性を意味するそうです。
私の母は無頓着なのですが、周りの人が気にするらしいのです。
オミクロン株は重症になりにくいとはいえ、やはり高齢者には危ないということか。
私の周りの友人知人で感染した人はもう結構な数となり、しかも最近は軽症の人が圧倒的に多くて、コロナもそんなに怖くないという風潮になって来たように思いますが、地方はやはり違うらしい。
「東京モン」はまだまだ嫌われるという向きもあるようです。


今回、夫の実家の方でも用があったので、その近くでランチを。
岐阜河原町、古民家の鮎料理店泉屋(写真上)。
天然鮎の塩焼き、鮎ラーメン、そして鮎ピザ!
ちょっとギョッとしますが、何とも美味しい。
鮎の魚醤とジェノベーゼソースがこんなに合うとは驚きました。
鮎ラーメンは、麺を食べた後、スープにご飯と自家製梅干しを入れて雑炊にしてくれということでしたが、おなかいっぱいで断念しました。




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「マイ・ニューヨーク・ダイアリーズ」

2022年05月19日 | 映画

作家を夢見るジョアンナ(マーガレット・クアリー)は西海岸からNYに来て、出版エージェンシーでJ.D.サリンジャー担当の女上司マーガレット(シガーニー・ウィーヴァー)の編集アシスタントとして働き始める。
日々の仕事は、世界中から毎日大量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターを処理すること。
感動が籠る手紙に、素っ気ない定型文を返信することにうんざりした彼女は、タブーを犯して個人的に返信してしまう。

予告編から「プラダを着た悪魔」の文芸版という感じがして、楽しみにしていました。
が、こちらの上司マーガレットは、あそこまで暴君ではない。
ジョアンナの成長物語といっても、西海岸に恋人を残したままきちんと別れもせず、NYで新しい恋人と同棲を始め、いきなり別れてまた元恋人の胸に飛び込んだりと、何やってるんだかとも思う。
恋に仕事に揺れ動く、若い女性の青春の日々といえばそれまでなのでしょうが。



この映画には、サリンジャーの熱心なフアンという人たちが何度も出てきて、その思いのたけを語るのです。
世界中からの熱烈なフアンから届いた手紙を毎日読んでいるジョアンナの、それは妄想でもあるのですが。
ところが私は、サリンジャーをそこまで好きではないので、まったく共感できない。
「ライ麦畑でつかまえて」「ナイン・ストーリーズ」「フラニーとゾーイ」など中学生の時に一通り読みましたが、永遠の青春小説と呼ばれる「ライ麦…」は、イノセンス(無垢)が鼻に付いて気恥ずかしかったり、後の二作は妙に理屈っぽく、意味あり気なメタファばかりのように思えてどうにも好きになれませんでした。
それでも、自分のトールペイントのHPの題名や、「zooey」というハンドルネームをそこから取ったというのは、何処か引っかかるところがあったのでしょうね。



ただ2年ほど前に観た、サリンジャーの半自叙伝的映画「ライ麦畑の反逆児」で、彼が第二次世界大戦に従軍して、戦争後ひどいPTSDに苦しんだこと、血を吐く思いであれらの作品を書いたことを知って驚きました。
そして今回の映画を観て、それほどのものかと「ナイン・ストーリーズ」を久しぶりに読んでみたら、なんということ、結構響いて来ました。
「バナナフィッシュ」でシーモアが何故あんな行動を取ったのか?
彼は最後に何故、いきなり自分のこめかみを拳銃で撃ち抜いたのか?
そんなこと誰にも分からない、しかし分からないなりに、シーモアの底知れない苦しみが伝わって来たのです。
問題は書き手の側ではなくて、読み手の側にあったのか。



という訳で本作は、私にとってサリンジャーを見つめ直させてくれる作品となりました。
90年代のNYの街の景色、だらしない服装を上司が嫌う職場での、ジョアンナのお嬢さんらしい服装も可愛い。
大きな瞳がどこか見たことがあると思ったら、彼女はアンディ・マクダウェルの娘だったのですね。
「グリーンカード」のヒロイン役のアンディ、大好きでした。

公式HP 

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ボテロ展とフォアグラ丼

2022年05月17日 | お出かけ

あらゆるものをふくらませて描く、南米の画家ボテロ。
90歳で今もコロンビアに健在の御本人が監修したという、文化村の展覧会です。


「オレンジ」なんて明るい静物画!
背景もオレンジ色、クロスはピンク色、暖色の中で丸くふっくらとしたオレンジが転がっている。
それだけの構図なのに、幸福感が漂っているようです。


「フォルナリーナ(ラファエロにならって)」これは撮影可。
ラファエロの聖母のような美人に比べて、こちらは銭湯の番台にいるオバちゃんみたい。
全体を膨らませると、目や鼻や口など、パーツは小さく感じられるのね。
 (ラファエロ版)



「ピエロ・デラ・フランチェスカにならって(2点組)」(撮影可)。
元絵の「ウルビーノ公夫妻の肖像」、これはウフツィでも観たし、辻邦生の「十二の肖像画による十二の物語」の中では高潔な人格の公爵のように描かれていて、ちょっと取りつく島もないという感じだったのですが(悪く言えばつまらない)、こちらの方がずっと人間らしく感じます。



外には広島市現代美術館蔵のブロンズ像「小さな鳥」が展示してありました。
飛行船のように膨らんだ身体、ガンダムのようにがっしりした脚、何処が小さな鳥?という感じ。
どうだ!?と面白がっているボテロの顔が見えるようです。



夕食をワインバー・シノワ渋谷店で。
メインは「ブルターニュ産仔鴨胸肉のロティ 山椒風味の赤ワインソース」。
和風フォアグラ丼がこちらのスペシャリテであるらしい。
小さなミニ丼ですが、甘酸っぱいソースに絡められたフォアグラがもち米のご飯に乗せられて美味しい。
デザートの「山形産さくらんぼとルバーブのクラフティ」は、ユーカリのハーブティで頂きました。


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会員制のモンブラン専門店

2022年05月16日 | グルメ

代々木公園からほど近い、渋谷区富ヶ谷にそのお店「和栗や」はありました。
入口は和食屋のような佇まいで看板もなし。
引き戸を開けると、カウンター席6席のみのこじんまりした店内。
茨城に4haの農園を持ち、栗の栽培も自ら手掛けるという竿代氏の和栗専門店です。



突出しは栗きんとん((上の写真)。
このお盆も椅子も、栗の木でできているのですって。
箸置きも栗の形です。



店主が目の前で作って下さいます。



メインのモンブランパフェ、これに厳選茎ほうじ茶、ほうじ茶ラテ、和紅茶ラテ、笠間の日本酒から飲み物を選びます。
私はほうじ茶ラテを。
作りたてのモンブランは、口に入れた瞬間にとろけ、芳醇な余韻が残ります。
その下には生クリーム、乙女メロンが入っていました。
果物は、季節によって変わるのだそうです。

店内は満席でしたが、たまたまだったのか或いはいつもそうなのか、お茶室のようにシーンとしていました。
竿代氏が時々、栗やお茶についてのいわれを語って下さるのを拝聴しながら、味を噛みしめて頂くという感じ。
無論、隣の友人と小声で話したりはしましたが。
HPによると、2021年6月現在で1000名が会員登録、2000名以上が会員登録希望だが今は受付を中止していると。
私は会員である友人に、誘って頂けたのでした。
ありがたや。

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居場所を失くしたすべての人へ「JR上野駅公園口」

2022年05月12日 | 


昭和8年、福島県相馬郡の貧乏な家に生まれた男は、生涯を家族の為に働き続けた。
結婚してからは出稼ぎの為に上京、ひたすら送金し、たまに帰っても息子や娘が懐くことはなかった。
還暦を迎えて48年の出稼ぎ生活を終え、平穏な暮らしに入ろうとしたところで、妻が65歳で急逝。
男は家を出て、上野公園のホームレスとなった。その後、故郷は東北大震災の津波に呑み込まれた。

”自分は悪いことはしていない。ただの一度だって他人様に後ろ指を差されるようなことはしていない。ただ、慣れることができなかっただけだ。どんな仕事にだって慣れることができたが、人生にだけは慣れることができなかった。
人生の苦しみにも、悲しみにも…喜びにも…”

上皇と同じ年の同じ日に生まれた男。
天皇と同年同日に生まれ、浩一と名付けられた長男は、21歳で急逝してしまう。
ホームレスとなって暮らす上野公園では、時々「山狩り」と呼ばれる特別清掃が行われた。
天皇家の人々が博物館や美術館を観覧する前にコヤを畳み、公園の外に出なければならないのだった。

”そうやって人生は続いていく。暦には昨日と今日と明日に線が引かれているが、人生には過去と現在と未来の分け隔てはない。誰もが、たった一人で抱え切れないほど膨大な時間を抱えて、生きて、死ぬー。”

「東京オリンピックの前年、出稼ぎのため上野駅に降り立った男の壮絶な生涯を通じ描かれる、日本の光と闇……居場所を失くしたすべての人へ贈る物語。東北から出稼ぎに上京した一人の男性がホームレスとなった人生を、上野、天皇陛下、震災をからめながら描かれた作品」(amazonから)
しかし、この寂しい男にも、結婚した時、懐妊の知らせを受け取った時、そして子供が生まれた時、たまに帰った折に懐いてくれないながらも無心に眠る子供たちの寝顔を見た時、喜びに輝く瞬間があったのだと思いたい。
なんとも物悲しい物語です。
全米図書賞受賞。

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「MINAMATAーミナマター」

2022年05月11日 | 映画

水俣病の惨事を世界に伝えた写真家、ユージン・スミスの日本での活動の様子を描くヒューマンドラマ。
ジョニー・デップが製作・主演を務め、監督アンドリュー・レビータス。
1971年、ニューヨークに住むカメラマンのユージン・スミス(ジョニー・デップ)は、過去の栄光にすがり、酒に溺れる日々を送っていた。
そんな折、日本のカメラマンとその通訳を務めるアイリーン(美波)がやって来て、水俣病のことを取材して欲しいと訴える。
ユージンはアイリーンと共に、1971年から3年間にわたり水俣で暮らしながら、公害に苦しむ人々の闘いの日々を撮影する。

当初は水俣の人々にも中々受け入れて貰えず、チッソの社長(國村隼)には大金での買収を持ち掛けられ、挙句は家に放火され、デモの際に企業側から半殺し(脊椎骨折、片目失明)の目に遭う。
それでも彼はあきらめず、被害者たちに寄り添い、撮影を続け、そしてあの奇跡の一枚を撮るのです。


「入浴する智子と母」
1975年、この写真が入った写真集「MINAMATA」英語版が出版され、世界中で大反響を呼んだといいます。

5年ほど前に、東京写真美術館でユージン・スミスの写真展を観ました。
ユージンといえば、このポスターにもなっている「楽園の歩み」しか知らなかった私は、
沖縄戦や水俣の暗く悲しい写真が多いのに言葉を失くしたのでした。
彼は沖縄戦で重症を負って後遺症に苦しんでいたというのに、更に水俣での暴行の怪我が元で、その後1978年に59歳で亡くなったと、映画のエンドロールに出てきて驚きました。



冒頭でユージンとアイリーンが出会ってから、いつの間にか一緒に暮らしていて、結婚の経緯などが省かれていたのはちょっと残念。
「撮っていいか聞かないの?」
「キスと同じで聞くのは野暮だ。今だと思ったら撮る」
「こんな風に?」
あたりが、この暗い映画の中でホッとできた数少ないシーンの一つでした。

1952年に初の患者が出てから地元住民と企業側の闘いが始まり、水俣病が認定されたのは68年、住民が勝訴したのは71年。
実に20年近くの闘いが続いたのですね。
それにしてもこうした映画が日本人ではなく、外国人によって作られたというのは、ちょっと情けないなあ。

「MINAMATA」公式HP 

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シャングリラ

2022年05月10日 | お出かけ

昨日のモスクワでの「対ドイツ戦勝記念日の式典」をテレビで少々見て、気分が悪くなりました。
ウクライナでの「軍事作戦」は唯一の正しい選択だったと言い張る卑怯な小男。
それに答えて「ウラー!(万歳!)」と叫ぶ、一糸乱れぬ若い軍団。
あの赤の広場、2017年に行きましたが、とてつもなく広いのです。
そこを埋め尽くす兵士たちって、一体何万人いるの?
あれだけの膨大な人数が、あの小男の言うことが正しいと信じるように教育されているの?
人が燐家に突然侵入して、略奪暴行、挙句は殺人を犯したら、重い罪に問われる。
それが国だと、何故許されるの?
私にはどうしても分かりません。


気を取り直して、先日行った小さな展覧会のことを。
新宿の中村屋サロン美術館での富田菜摘展「シャングリア」
色々な動物たちが廃材で作られていて、とにかく楽しいのです。
例えば上の大きな馬は、鍋やフライパン、その蓋、アルマイトの食器、水道管やブラシからできている。



カメレオンの目は「ウニの骨」でできているそうですが、うん?ウニの骨って何?
海なし県で生まれ育った私には、ウニというとあの黒い棘に包まれた外側と、オレンジ色の中身しか思い浮かばない。
帰ってから調べてみたら、「ウニが死亡したあとに棘が抜け落ち、内臓系が腐ちた果てに残る、球形の骨格」なんですって。



豪華な孔雀の羽根は、スプーン、フォーク、王冠、そして蚊取り線香の缶などで作られているようです。



精悍な顔をしたハシビロコウもお見事。
本物はもっと頭でっかちで短足だと思いますが。



おなかからひょっこり子供が顔を出しているカンガルーは、なんとギターで作られています。

「シャングリア」という名前は、「Shangri-La」(理想郷)という英語から取ったのかしら?
見れば見るほど味わいがある、そしてクスっと笑えるような作品展です。
人間の現実世界は、シャングリラとは程遠いようですが…

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