適当な画像を探しているうちに、書くのが遅れてしまいましたが…
一昨日、26日の朝日新聞の「やせ細り ヒグマ息絶え」という記事に驚きました。
知床のヒグマが餌が取れず、痩せ細っているという話を
昨年の秋頃のニュース番組で見た覚えがあります。
その画面で見たヒグマは、とてもクマとは思えない、
オオカミか犬かというほどに痩せ細っていました。
そして今回の記事。
昨年8月、自然保護や管理を担う知床財団が痩せたヒグマの一匹のDNAを調べたところ、
関係者一同驚いたのだそうです。
それは2008年から同財団が観察を続けていた「パンコ」という名前の
雌クマだったから。
「パンコ」は目の周りが黒っぽいパンダのような顔をしたクマで
3頭の小グマを育てていた時期もあったといいます。
新聞には、愛嬌のある顔をした逞しいクマが、
3頭の小さな子グマを連れ歩いている写真が出ていました。
そして痩せた姿が目撃された2週間後、餓死したパンコが発見されたのだそうです。
何故、それほど餌がなくなってしまったのか?
記事によると、昨年は海水温が平年より2℃ほど高く、
例年なら8月に見られるカラフトマスの遡上が1カ月ほど遅れ、
量も激減したのだそうです。
知床の8月の漁獲量は前年の約三分の一だったのだと。
つまりは地球温暖化が原因であったのか…
ただ「知床のヒグマが餓死した」と聞くより
「パンコという名のかつて子育てをしていた優しい母クマが餓死した」と聞く方が
私にはぐっとせまるものがあります
朝日には、可愛い子グマを連れている4年前の逞しいパンコの写真と
見るも無残にやせ衰えた昨年のパンコの写真が出ていたのですが
ネットでは見つからず。
代わりに「知床の海岸で目撃された痩せこけたヒグマ( 2012年09月12日)」http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012091201001858.htmlという
共同通信の写真を。