ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッドと、兄弟のように育った従兄弟ベンジー。現在は疎遠になっている2人は、亡くなった最愛の祖母の遺言によって数年ぶりに再会し、ポーランドのツアー旅行に参加することに。正反対な性格のデヴィッドとベンジーは時に騒動を起こしながらも、同じツアーに参加した個性的な人たちとの交流や、家族のルーツであるポーランドの地を巡るなかで、40代を迎えた自身の生きづらさに向きあう力を見いだしていく。(映画comより)
自由奔放で言いたい放題、気ままに動くベンジー(キーラン・カルキン)と、始終周りに気を遣い、良識的な行動を取るデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)。
しかし奔放なベンジーには、実は数ヶ月前にオーバードーズで死にかけたという過去があり、今は定職もない。
かたやデヴィッドは、立派な仕事も愛する妻も息子も持っている。
ベンジーみたいなワガママな人間といたら、どうしたってその尻ぬぐい役となることに腹を立てながらも、みんなに受け入れられるベンジーに嫉妬心さえ抱くデヴィッド。
子供の頃は兄弟のように育ったという二人の、対照的な性格、そしてその絡み方が面白い。
自由奔放で言いたい放題、気ままに動くベンジー(キーラン・カルキン)と、始終周りに気を遣い、良識的な行動を取るデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)。
しかし奔放なベンジーには、実は数ヶ月前にオーバードーズで死にかけたという過去があり、今は定職もない。
かたやデヴィッドは、立派な仕事も愛する妻も息子も持っている。
ベンジーみたいなワガママな人間といたら、どうしたってその尻ぬぐい役となることに腹を立てながらも、みんなに受け入れられるベンジーに嫉妬心さえ抱くデヴィッド。
子供の頃は兄弟のように育ったという二人の、対照的な性格、そしてその絡み方が面白い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/41/c1b4e4e7dc870fbcb8b1231b61f955c4.jpg)
強制収容所でなんとか生き延びて米国に移住したという祖母の遺言で、2人はホロコーストを訪ねるツアーに参加するのです。
マイダネク強制収容所を訪ね、そのシャワー室、焼却炉なども見学するのですが、その描写は思ったよりもさらっとしたものでした。
かつて中学生の時、私はヴィクトール・フランクルの「夜と霧」を読んで衝撃を受け、一晩眠れなかったものです。
ところが近年その新版を手に取ったら、あの生々しい沢山の写真が綺麗になくなっていたことに驚きました。
この映画の強制収容所訪問のシーンは、その「夜と霧」の新版に近いような印象だったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/65/b7c8a72e25fca3edef3aaa0cfbfe1dfb.jpg)
『ソーシャル・ネットワーク』でFaceBookの創始者マーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグが、監督・脚本・制作・主演を務めています。
生きづらさを抱えた神経質そうなデヴィッドの役に、なんともピッタリ。
そしてベンジー役のキーラン・カルキンは、あの「ホーム・アローン」のマコーレ・カルキンの弟で、今回ゴールデングローブ賞の助演男優賞を受賞。
原題「A Real Pain」は「本当の痛み」の他に、「面倒なヤツ」といった意味も。
全編にショパンのピアノ曲が流れる、心温まる映画でした。
「リアル・ペイン」 公式HP