前の日記でガラパゴスアシカの写真を取り上げた時、
微笑ましいという気持ちと共に私の胸に浮かんだのは
生臭くはないのかな?という思いでした。
私は割と匂いに敏感なのです。
(だからこそ、海外に行く度にトイレが気になるのかもしれない)
全身がヌメヌメとしたアシカやあざらしって、生臭くはないのだろうか?
猫みたいな顔で可愛いけど…
村上春樹のエッセイに「あざらしのキス」という題のものがあります。
オスロに行った時、動脈硬化予防によいとされるあざらしのオイルのサプリメントを
買おうとしたら、それよりも生のオイルの方がずっと効果があると言われて買ってみた。
ところがこれが、とんでもなく臭い。
”「ちょっと臭い」なんてものじゃない。
冗談抜きでとことんナマ臭い。
「朝目が覚めたら身体の上に大きなあざらしが一匹乗っかっていて、
どうやってもはねのけられず、無理やり口をこじ開けられ、
生温かい吐息とともに、湿った舌をぐいぐい中に突っ込まれてきた」くらい臭い。”
のだそうです。(「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」より)
オイルでさえそんなに臭いのに
生のあざらしってどうなのだろう?
私は海育ちではないし、
イルカと一緒に泳いだなんて経験もないから
想像できない。
でも以前、サンフランシスコで野生のアザラシの大群がいる桟橋に行った時、
なんとも生臭かったような…
ガラパゴスアシカが寝そべった後のべったり濡れたデッキチェアは
やはり生臭くなっちゃうのかしら?
写真はFBから