Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「こうもり」とジランドール

2015年01月30日 | 劇、オペラ、コンサート


新国立劇場のオペラ「こうもり」の初日公演に行って来ました。
金持ちのアイゼンシュタイン男爵、その妻の華やかなロザリンデ、おきゃんな女中、
堅苦しい刑務所長、ロシアの貴族オルロフスキー侯爵、間抜けな弁護士などが
ヨハン・シュトラウスⅡ世の軽快なワルツに乗って繰り広げる、楽しい喜劇です。
Wikiによれば、数あるウィンナ・オペレッタの中でも最高峰とされる作品で
「オペレッタの王様」ともよばれるのだそうです。

男爵夫婦の浮気疑惑、男友達の復讐の企て、退屈を嫌うロシア貴族、
女優を夢見てパーティに忍び込む女中、騙したつもりが騙されて…という
上流階級のすったもんだが華やかに繰り広げられる。
気取っているみんなが、何処か滑稽。
ノリのよい喜劇で、随所にウィットに富んだやり取りが。
劇中「サケ」「サシミ」「ショウチュウ」「シャブシャブ」などの日本語も連呼され、
アール・デコ美術で飾られた舞台で、パーティの正装に身を包んだ彫りの深い
顔立ちの連中の口からそういった言葉が放たれると、なんともいえないおかしみがあります。
「すべてがシャンパンの泡のせい」と皆が歌い踊る大円団では、19世紀後半のウィーンの
バブルの様子が伝わって来て、お酒に弱い私でもシャンパンが飲みたくなるような。
新国立劇場のバレエ・ダンサーたちによるチャルダッシュ(ハンガリーの民族舞踏)も
華を添え、非常に贅沢な演目でした。



オペラの前に、隣のパークハイアット・ホテルで早目のディナーを。
41階のジランドールは昼間はいつも混んでいるのに、この通りの貸切状態。
5時では無理もないとも思いますが。
おかげで窓側の席に案内され、夕方から夜に変わってゆく東京の空の眺めを
存分に楽しむことができました。
そこで既にシャンパン飲んだのだった…




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インド旅行⑨食べ物編

2015年01月29日 | インド旅行2015


椎名誠の「インドでわしも考えた」の中の
”はじめオレは、インド人というのは老いも若きも金持ちも貧乏人も全国民みんなが
カレーを食っておる、という話におおいなる疑問を抱いていた。
はたしてあんなに辛いものを本当に全国民が食っておるのだろうか、と思っていたのだが、
しかし生のインドを歩いてみるとまさしくそれは本当だった。
インド中のインド人が毎日カレーを食っていたのである。”
という文を昔読んで、笑ってしまいましたが
今回の旅行でも、まさにそれを実感しました。


ホテルの朝食 これ全部カレー

朝から晩までカレー。
レストランによっては、ムガル料理とか北(あるいは南)インド料理という説明が
ついているのだけれど、つまりカレー。
チキンカレーとかマトンカレーとかシーフードカレーとか野菜カレーとか豆カレーとか
赤いのとか黄色いのとか緑のとか種々様々にあるけれど、つまりカレー。
それにタンドリーチキン、ナン、ライス、小タマネギの酢漬け、ヨーグルトなど。



ホテルの朝食は欧米式なので無論それだけでなく、
卵料理やハム、ソーセージ、パン、シリアル、パンケーキ、フルーツ等々。
ピーマン、ニンジン、パセリ、タマネギなど様々な野菜のみじん切りを選んで
その場で焼いて貰うオムレツが美味しかったので、
私は毎朝それを頂いていました。
この中の緑のジュースはキュウリのジュース、赤いのはスイカのジュース。
(一口飲んでみたけれど、薄くてあまり美味しくなかった)
ラッシー(ヨーグルトの飲物)は、マンゴーラッシー、バナナラッシーなど色々あって
美味しい。



生のフルーツ、野菜も沢山ありましたが
食あたりが心配だったので、私は殆ど口をつけませんでした。
それでもおなかを壊したという情けなさ。
勿論、生水など一滴も飲んでいません。
何が原因だったのか、いまだに分からないのです。



まあとりあえず、カレーは当分見たくない、というところです。

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インド旅行⑧ぼったくり

2015年01月25日 | インド旅行2015
インドに限らず、開発途上国ではよくあることですが
モノの価格が二重構造になっています。
外国人向けと現地人向けの価格が、大きく違うのです。
例えばタージマハルの入場料は、外国人が750ルピー(1500円)、現地人は10ルピー。
経済格差があるのだから、これは仕方がない。
はっきり表示してあるので分かりやすいし。
問題は、お土産品などのぼったくり価格です。
どうせ、たいしたものは買っていないのですが…



このシルクのパンツ、綺麗で軽くて肌触りがよく、とても安い。
ジムでジャズダンスやヒップホップ、アラビアンを踊るのに丁度よいのです。
身内へのお土産にしてもよいと思って私は4本買ったのですが
4か所で買って、全部、値段が違うのです。
700、500、400、300ルピー。
つまり、私が段々値切れるようになったということ。

最初のお店で1400ルピーと言われ、小心者の私は半分に値切れればよいかと思って
なんとか700で買えて満足していたのですが
その後アンベール城での「10個でいいよ!」事件などあり、
ああこの国では10倍以上にふっかけてくるのかと思い知ったのです。
で、もう少し強気に値切るようになったのですが
あんまり時間をかけると、買い物嫌いな夫が嫌がるし。
上手な人は、もっと安い値段で買っているのだろうなあと思いながら
私にはこれがやっと。
どうせ安い買い物なんだから(値切らなくても)いいじゃないかと夫は言うのですが
同じものでこれだけ値段が違うなんて、どうも私には腑に落ちない。


(風の宮殿)

この話にはもう一つオマケがあり、4本買ったシルク(絹)のパンツのうち
1本は、なんとコットン(綿)でした。
写真の中の、黒いのがそうです。
シルクとコットンなんて、光沢も手触りもまるで違い、触ればすぐに分かるのですが
このパンツだけ、ビニール袋に入っていたので分からなかったのです。
帰国してから気がついたのでした。
そしてこのコットン製品、洗濯したら酷く色落ちして、夫の白い下着がピンク色に。
シルクのは、洗濯しても大丈夫でした。

シルクと言ってコットンを売りつけるなんて日本ではあり得ない。
インドよ、いくらなんでもこれはいかんでしょう…




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「トラッシュ この街が輝く日まで」

2015年01月23日 | 映画
脚本は『ラブ・アクチュアリー』、『アバウト・タイム』 のリチャード・カーティス、
監督は『リトル・ダンサー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の
スティーヴン・ダルドリー監督の新作といえば、嫌でも期待は高まります。



舞台は、2年後南米初のオリンピックが開かれるブラジル、リオデジャネイロ。
その巨大なゴミ山でゴミを拾って暮らしてる少年ラファエルと二人の仲間。
ある日拾った財布がとんでもない秘密を抱えていて、警察に狙われることになる。



序盤で男が警察に追われ、凄惨な拷問の後、殺されます。
財布は彼のものであり、その後、反政府活動をしている弁護士であるということが分かってくるのですが
まあリオの警察の腐敗しきっていること。
法律なんてあってないようなもの、賄賂は横行し、不当逮捕なんて当たり前。
ラファエルは「警察なんて大嫌いだ、俺たちをゴミ扱いしかしない」と冷めている。
そして警察に捕まって、酷い拷問を受ける。

それでもめげないラファエルたち。
財布に入っていたカギと写真とIDカードから、謎解きを始める。
その間も警察に付け狙われ、リオの街を逃げる逃げる。
スラム街の路地を縦横無尽、窓から飛び出し、塀を乗り越え、屋根を伝い、
もうハラハラドキドキです。



親も家族もない子どもたち、頼れる人も甘えられる人もおらず、
世の中を舐めたようないっぱしの口をきいてる。
一体何処で子どもらしい本音を出すのだろう?と見ていると
子どもたち同士、ケンカしながらも肩を寄せ合い、慰め合ってるのです。
スラム街の中の年老いたジュリアード牧師とボランティアのオリビアだけが
彼らを優しく指導し、叱ってくれる存在で、英語も教えてくれる。
それが結局、彼ら自らを助ける力ともなるのです。



爽快な映画でした。
インドのスラム街を見たばかりの目には、実に説得力があります。
日本の子どもの貧困が言われて久しいですが、桁が違う。
何しろ彼らには家もなく食べ物もなく、学校にも行けないのですから。
ボタンティアのお姉さん、オリビアのキャラが絶妙によい。
若くて綺麗なのに汚いスラム街に身を投じる善意の女性なのですが
先進国出身ならではの甘さと優越感みたいなものがあって(当然ではありますが)
結局何も分かっていなかった、というような。
しかし最後、彼女の発案で子どもたちの動画がネットに発信され、
世界中にリオの政治汚職が知られるところとなるとなるのですから
女は強しというべきか。
原作者アンディ・ムリガンは、インド・ブラジル・ベトナム・フィリピンで
英語を教えた経験がある、イギリスの児童文学者だそうです。
深く納得です。
しかし、このダサいポスターと副題は、なんとかならなかったのか…!?

「トラッシュ この街が輝く日まで」 http://trashmovie.jp/


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インド旅行⑦乗り物編

2015年01月21日 | インド旅行2015

インドの街には、様々な乗り物が溢れています。
この写真の真ん中にある黄色と緑の小さなのが、ご存知オートリキシャ。
手前の赤いのがサイクルリキシャ。
痩せたお兄ちゃんが我々夫婦を乗せてオンボロ自転車でガタガタの道を
力いっぱい漕いでくれて、申し訳ないような気持でした。

リキシャは手軽な乗り物ですが、大抵ふっかけられます。
あらかじめホテルやガイドに聞いて、大体の金額を掴んでから乗らないと
ボラれ放題ということになります。
まあたいした金額ではありませんが。


一体何人乗ってるの?と驚くことがしょっちゅう。
これも多分10人以上乗ってる。


エンストしたのか、みんなで押している光景もよく見られます。


車の後ろや上にしがみついているのも普通の光景。
これで高速道路も走ってしまう。


バイクはヘルメットなし、3人4人乗りも当たり前。
これは子供を含めて4人ですが、大人4人乗りというのにも遭遇しました。

車、バイク、リキシャ、自転車、ラクダ、牛、ロバ、犬、ヤギ、ブタ。
そんなものが路上に混在しています。
あまりにもグチャグチャでよくぶつからないものだと感心しますが
ガイド氏によると、あちこちで事故もよく起きているのだそうです。


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インド旅行⑥悲しい現実

2015年01月19日 | インド旅行2015


半年ほど前、インドで十代の姉妹がレイプされて殺され、マンゴーの木に吊るされた
という記事を読んで仰天したことがあります。
その少女たちが不可触民であることから警察が動かないために
村人たちが抗議のために吊るしたこと、そして少女たちが夜間に屋外に出たのは
家にトイレがなかったからだということを知って、更に驚きました。
Teen sisters allegedly gang-raped, hanged to death in Uttar Pradesh
http://tinyurl.com/q8bz3a6



その時ちょっと調べてみて
インドでは家庭のトイレの普及率が50%以下だと知って
更に更に驚いたのでした。

今回の旅行では嫌でもそれを実感させられました。
人間の排泄行為をどれだけ見せつけられたことか。
小だけでなく、大の方までも。
町なかに、ドアもない簡単なトイレ(多分男性用)もよく見かけましたが
そのすぐ横で、壁に向かってする人の姿も。



インドの町が、臭う筈です。
この国は、核実験や宇宙開発もしているというのに。


(写真はアグラ城。ここも広大かつ豪壮でした)

【トイレの普及率が約50%】野外で用を済ませるインド国民
http://golden-zipangu.jp/india-toilet/
なぜインドのトイレ普及率は5割以下なのか
http://toyokeizai.net/articles/-/46735
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インド旅行⑤痩せこけた犬

2015年01月18日 | インド旅行2015


インドでは、実に沢山の犬を見ました。
そこら中にゴミの山があり、そこには人、犬、牛、ヤギ、ブタ、サルがたかっている。
犬は当然、首輪もリードもなく野良状態ですが、人があたっている焚火に
一緒にあたっていたり、屋台に寄り添っていたり、妙に共存してるようにも見えるのです。
犬だけでなく、牛、ブタ、ヤギ、サルなど様々な動物が、町なかに混在しているのです。



殆どの犬が痩せこけていて、怪我をしていたり、ビッコを引いていたり。
ゴミの山といっても、日本と違って、人が漁り尽くした後なのです。
食べるものなんて殆どないでしょうに。
野良犬が沢山いれば、当然勝手に繁殖する。
仔犬や、おなかの大きい犬も随分見ました。
そして、犬の死体も随分と。



ニューデリー・アグラ・ジャイプールを、現地のガイド氏、ドライバー、夫と私の4人で
トヨタのセダンで数日間かけて廻りました。
三都市は、それぞれ高速道路で5~6時間ほど離れている。
インドの高速道路は日本のように高架式ではなく、両側に普通に人の集落があったり
するのです。
逆走する車もあれば、横切る人や犬や牛もいて、危険なこと極まりない。
そこを100キロのスピードを出して走るのですから…
何度もヒヤリとする瞬間があり、無事に帰れるのかと、夫と祈る思いでした。
そこで、いくつもの犬の死体を見たのでした。


(震えていた仔犬たち。ブタやカラスに狙われませんように)

インドで犬やっていくのも大変だ…


(痩せこけた仔犬)
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インド旅行④

2015年01月17日 | インド旅行2015


ジャイプールのアンベール城は、16~17世紀にムガル帝国によって建てられた
巨大な城塞です。
一つの山を丸ごと使って造られており、
山の麓から名物「象タクシー」に20分ほど揺られて行くことができます。
しかしここには、物売りの熾烈な攻撃が待ち受けているのです。



象タクシーに乗るが否や、何人もの物売りが追いかけて来る。
ひたすら無視していたのですが、一人の男が
「安いよ、たったの100だよ!」と叫んで
白檀の木で造ったオレンジほどの大きさの象の彫物を、私の手に押し付けようとする。
この彫物はインドの土産物屋の何処にでも置いてあるもので
100ルピー(200円)というのは確かに安い。
一つ位いいかと思って100ルピー渡そうとすると
「ノー!100ドル!」と。
冗談じゃない、と無視すると
2個で100ドル!と叫んで押し付けようとする。
更に無視していると、3個でいい、いや4個でいいよと
遂にその数、10個まで増えたのでした。
一体あの彫物の適正価格は幾らくらいなんだろう?



象タクシーが城門の中に入り、象から降りようとすると
象使いが、自分はこれだけ良いサービスをしたのだというようなことを言って
チップを要求してくる。
こちらはちゃんと900ルピー(1800円)の料金を支払っているのです。
しかも乗降口の近くには「No Chips Please」の看板が立っている。
きっぱりと拒否すると、不機嫌な顔をして去って行きました。



この日は青空で、イスラム様式とラジャスタン様式が融合したという
広大なアンベール城は、本当に素晴らしかったのに。
物売りの他にも、案内するよ、写真を撮るよ、と様々な押し付けが。
そしてチップを要求するのです。
あんな厚かましい連中がいなかったら
もっと楽しく見物できたのに。
まあインドは基本、何処でもこんな感じでしたが…



写真はすべてアンベール城

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インド旅行③

2015年01月16日 | インド旅行2015

タージマハルの前門

前記事の写真、タージマハルの周りがぼんやりと曇っていることに
気づかれた方は多いと思います。
ニューデリーのフマユーン廟も、アグラのタージマハルも
折角の美しい建物の廻りは酷く曇っていました。
それはそれで、神秘的な光景にも見えたのですが
できたら、青空の下で撮りたかった。



現地ガイドのアリ氏は、これは霧だというのです。
光化学スモッグではないのか?と聞くと
それもあるけど、大方は霧であると。
しかし脆弱な私の目と鼻と喉は、インドについて以来、
ずっと鈍い痛みを覚えていたのです。


タージマハルから前門を見た光景

帰国してから調べてみたら、こんなサイトを見つけました。
「世界のPM2.5濃度、最悪はインドの都市」
"肺気腫やがんの原因となる微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が最も高かったのは
インドのデリーで、大気1立方メートル当たり153マイクログラムだった。
2位は同じくインドのパトナで同149ミリグラムだった。
いずれもWHOが安全とする基準値(同25マイクログラム)の6倍に当たる数値だ。
PM2.5の濃度が最も高かった20都市のうち、半数をインドの都市が占めた。
大気汚染が問題となっている中国でワースト20にランクインした都市はなかった。
北京のPM2.5濃度は56マイクログラムだった。"
http://www.cnn.co.jp/world/35047655.html

おまけに、在インド日本国大使館のサイトには
”インドでは,例年,雨期が終わり気温の低下する時期から 大気汚染が顕著となる
傾向にあります”という注意報が。
中国のPM2.5は有名ですが、インドについては聞かなかった。
知りませんでした…

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インド旅行②

2015年01月15日 | インド旅行2015


澤木耕太郎の「深夜特急」の中にこんなシーンがあります。
”ある時は、七、八才の少女について来られたことがある。
つい弱気になり、小銭をあたえようかな、と立ち止った。
すると、少女が小さな声でひとこと言う。
「十ルピー」と。
物乞いに金額を指定されたのは初めてだった。”
筆者が首を振って歩き出すと、少女は慌てて廻りこんで「六ルピー」と言い直した。
また首を振ると、五ルピーとなり、四ルピーとなり、三ルピーとなり、
その時になって筆者は、少女がその金で自分を買ってくれと言っていたことが分かったというのです。



この本が書かれたのが1986年であり、当時1ルピーが35円であったこと(今は2円)、
価格価値が今とは違うことを考えても、
小さな少女がそんな金額で自分を売ろうとしていたとは…
しかも、今もあの国においてはそんなことがあり得ることが十分に考えられるのです。



タージマハルは美しい。
息を呑むほどに、美しい。
しかしその広大な敷地を一歩出ると、
人、人、人、牛、犬、ヤギ、ブタ、ゴミ、ゴミ、ゴミ。
そんなものが山と群がっている。
観光客に群がる物乞い、法外な値段で売りつけようとする土産物屋。
道端で飲食し、排泄し、寝転がり、生活している人々。
ゴミの山を漁る人、牛、ヤギ、犬、ブタ…

その落差が激しすぎるのです。

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