Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

インド旅行⑨食べ物編

2015年01月29日 | インド旅行2015


椎名誠の「インドでわしも考えた」の中の
”はじめオレは、インド人というのは老いも若きも金持ちも貧乏人も全国民みんなが
カレーを食っておる、という話におおいなる疑問を抱いていた。
はたしてあんなに辛いものを本当に全国民が食っておるのだろうか、と思っていたのだが、
しかし生のインドを歩いてみるとまさしくそれは本当だった。
インド中のインド人が毎日カレーを食っていたのである。”
という文を昔読んで、笑ってしまいましたが
今回の旅行でも、まさにそれを実感しました。


ホテルの朝食 これ全部カレー

朝から晩までカレー。
レストランによっては、ムガル料理とか北(あるいは南)インド料理という説明が
ついているのだけれど、つまりカレー。
チキンカレーとかマトンカレーとかシーフードカレーとか野菜カレーとか豆カレーとか
赤いのとか黄色いのとか緑のとか種々様々にあるけれど、つまりカレー。
それにタンドリーチキン、ナン、ライス、小タマネギの酢漬け、ヨーグルトなど。



ホテルの朝食は欧米式なので無論それだけでなく、
卵料理やハム、ソーセージ、パン、シリアル、パンケーキ、フルーツ等々。
ピーマン、ニンジン、パセリ、タマネギなど様々な野菜のみじん切りを選んで
その場で焼いて貰うオムレツが美味しかったので、
私は毎朝それを頂いていました。
この中の緑のジュースはキュウリのジュース、赤いのはスイカのジュース。
(一口飲んでみたけれど、薄くてあまり美味しくなかった)
ラッシー(ヨーグルトの飲物)は、マンゴーラッシー、バナナラッシーなど色々あって
美味しい。



生のフルーツ、野菜も沢山ありましたが
食あたりが心配だったので、私は殆ど口をつけませんでした。
それでもおなかを壊したという情けなさ。
勿論、生水など一滴も飲んでいません。
何が原因だったのか、いまだに分からないのです。



まあとりあえず、カレーは当分見たくない、というところです。

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インド旅行⑧ぼったくり

2015年01月25日 | インド旅行2015
インドに限らず、開発途上国ではよくあることですが
モノの価格が二重構造になっています。
外国人向けと現地人向けの価格が、大きく違うのです。
例えばタージマハルの入場料は、外国人が750ルピー(1500円)、現地人は10ルピー。
経済格差があるのだから、これは仕方がない。
はっきり表示してあるので分かりやすいし。
問題は、お土産品などのぼったくり価格です。
どうせ、たいしたものは買っていないのですが…



このシルクのパンツ、綺麗で軽くて肌触りがよく、とても安い。
ジムでジャズダンスやヒップホップ、アラビアンを踊るのに丁度よいのです。
身内へのお土産にしてもよいと思って私は4本買ったのですが
4か所で買って、全部、値段が違うのです。
700、500、400、300ルピー。
つまり、私が段々値切れるようになったということ。

最初のお店で1400ルピーと言われ、小心者の私は半分に値切れればよいかと思って
なんとか700で買えて満足していたのですが
その後アンベール城での「10個でいいよ!」事件などあり、
ああこの国では10倍以上にふっかけてくるのかと思い知ったのです。
で、もう少し強気に値切るようになったのですが
あんまり時間をかけると、買い物嫌いな夫が嫌がるし。
上手な人は、もっと安い値段で買っているのだろうなあと思いながら
私にはこれがやっと。
どうせ安い買い物なんだから(値切らなくても)いいじゃないかと夫は言うのですが
同じものでこれだけ値段が違うなんて、どうも私には腑に落ちない。


(風の宮殿)

この話にはもう一つオマケがあり、4本買ったシルク(絹)のパンツのうち
1本は、なんとコットン(綿)でした。
写真の中の、黒いのがそうです。
シルクとコットンなんて、光沢も手触りもまるで違い、触ればすぐに分かるのですが
このパンツだけ、ビニール袋に入っていたので分からなかったのです。
帰国してから気がついたのでした。
そしてこのコットン製品、洗濯したら酷く色落ちして、夫の白い下着がピンク色に。
シルクのは、洗濯しても大丈夫でした。

シルクと言ってコットンを売りつけるなんて日本ではあり得ない。
インドよ、いくらなんでもこれはいかんでしょう…




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インド旅行⑦乗り物編

2015年01月21日 | インド旅行2015

インドの街には、様々な乗り物が溢れています。
この写真の真ん中にある黄色と緑の小さなのが、ご存知オートリキシャ。
手前の赤いのがサイクルリキシャ。
痩せたお兄ちゃんが我々夫婦を乗せてオンボロ自転車でガタガタの道を
力いっぱい漕いでくれて、申し訳ないような気持でした。

リキシャは手軽な乗り物ですが、大抵ふっかけられます。
あらかじめホテルやガイドに聞いて、大体の金額を掴んでから乗らないと
ボラれ放題ということになります。
まあたいした金額ではありませんが。


一体何人乗ってるの?と驚くことがしょっちゅう。
これも多分10人以上乗ってる。


エンストしたのか、みんなで押している光景もよく見られます。


車の後ろや上にしがみついているのも普通の光景。
これで高速道路も走ってしまう。


バイクはヘルメットなし、3人4人乗りも当たり前。
これは子供を含めて4人ですが、大人4人乗りというのにも遭遇しました。

車、バイク、リキシャ、自転車、ラクダ、牛、ロバ、犬、ヤギ、ブタ。
そんなものが路上に混在しています。
あまりにもグチャグチャでよくぶつからないものだと感心しますが
ガイド氏によると、あちこちで事故もよく起きているのだそうです。


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インド旅行⑥悲しい現実

2015年01月19日 | インド旅行2015


半年ほど前、インドで十代の姉妹がレイプされて殺され、マンゴーの木に吊るされた
という記事を読んで仰天したことがあります。
その少女たちが不可触民であることから警察が動かないために
村人たちが抗議のために吊るしたこと、そして少女たちが夜間に屋外に出たのは
家にトイレがなかったからだということを知って、更に驚きました。
Teen sisters allegedly gang-raped, hanged to death in Uttar Pradesh
http://tinyurl.com/q8bz3a6



その時ちょっと調べてみて
インドでは家庭のトイレの普及率が50%以下だと知って
更に更に驚いたのでした。

今回の旅行では嫌でもそれを実感させられました。
人間の排泄行為をどれだけ見せつけられたことか。
小だけでなく、大の方までも。
町なかに、ドアもない簡単なトイレ(多分男性用)もよく見かけましたが
そのすぐ横で、壁に向かってする人の姿も。



インドの町が、臭う筈です。
この国は、核実験や宇宙開発もしているというのに。


(写真はアグラ城。ここも広大かつ豪壮でした)

【トイレの普及率が約50%】野外で用を済ませるインド国民
http://golden-zipangu.jp/india-toilet/
なぜインドのトイレ普及率は5割以下なのか
http://toyokeizai.net/articles/-/46735
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インド旅行⑤痩せこけた犬

2015年01月18日 | インド旅行2015


インドでは、実に沢山の犬を見ました。
そこら中にゴミの山があり、そこには人、犬、牛、ヤギ、ブタ、サルがたかっている。
犬は当然、首輪もリードもなく野良状態ですが、人があたっている焚火に
一緒にあたっていたり、屋台に寄り添っていたり、妙に共存してるようにも見えるのです。
犬だけでなく、牛、ブタ、ヤギ、サルなど様々な動物が、町なかに混在しているのです。



殆どの犬が痩せこけていて、怪我をしていたり、ビッコを引いていたり。
ゴミの山といっても、日本と違って、人が漁り尽くした後なのです。
食べるものなんて殆どないでしょうに。
野良犬が沢山いれば、当然勝手に繁殖する。
仔犬や、おなかの大きい犬も随分見ました。
そして、犬の死体も随分と。



ニューデリー・アグラ・ジャイプールを、現地のガイド氏、ドライバー、夫と私の4人で
トヨタのセダンで数日間かけて廻りました。
三都市は、それぞれ高速道路で5~6時間ほど離れている。
インドの高速道路は日本のように高架式ではなく、両側に普通に人の集落があったり
するのです。
逆走する車もあれば、横切る人や犬や牛もいて、危険なこと極まりない。
そこを100キロのスピードを出して走るのですから…
何度もヒヤリとする瞬間があり、無事に帰れるのかと、夫と祈る思いでした。
そこで、いくつもの犬の死体を見たのでした。


(震えていた仔犬たち。ブタやカラスに狙われませんように)

インドで犬やっていくのも大変だ…


(痩せこけた仔犬)
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インド旅行④

2015年01月17日 | インド旅行2015


ジャイプールのアンベール城は、16~17世紀にムガル帝国によって建てられた
巨大な城塞です。
一つの山を丸ごと使って造られており、
山の麓から名物「象タクシー」に20分ほど揺られて行くことができます。
しかしここには、物売りの熾烈な攻撃が待ち受けているのです。



象タクシーに乗るが否や、何人もの物売りが追いかけて来る。
ひたすら無視していたのですが、一人の男が
「安いよ、たったの100だよ!」と叫んで
白檀の木で造ったオレンジほどの大きさの象の彫物を、私の手に押し付けようとする。
この彫物はインドの土産物屋の何処にでも置いてあるもので
100ルピー(200円)というのは確かに安い。
一つ位いいかと思って100ルピー渡そうとすると
「ノー!100ドル!」と。
冗談じゃない、と無視すると
2個で100ドル!と叫んで押し付けようとする。
更に無視していると、3個でいい、いや4個でいいよと
遂にその数、10個まで増えたのでした。
一体あの彫物の適正価格は幾らくらいなんだろう?



象タクシーが城門の中に入り、象から降りようとすると
象使いが、自分はこれだけ良いサービスをしたのだというようなことを言って
チップを要求してくる。
こちらはちゃんと900ルピー(1800円)の料金を支払っているのです。
しかも乗降口の近くには「No Chips Please」の看板が立っている。
きっぱりと拒否すると、不機嫌な顔をして去って行きました。



この日は青空で、イスラム様式とラジャスタン様式が融合したという
広大なアンベール城は、本当に素晴らしかったのに。
物売りの他にも、案内するよ、写真を撮るよ、と様々な押し付けが。
そしてチップを要求するのです。
あんな厚かましい連中がいなかったら
もっと楽しく見物できたのに。
まあインドは基本、何処でもこんな感じでしたが…



写真はすべてアンベール城

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インド旅行③

2015年01月16日 | インド旅行2015

タージマハルの前門

前記事の写真、タージマハルの周りがぼんやりと曇っていることに
気づかれた方は多いと思います。
ニューデリーのフマユーン廟も、アグラのタージマハルも
折角の美しい建物の廻りは酷く曇っていました。
それはそれで、神秘的な光景にも見えたのですが
できたら、青空の下で撮りたかった。



現地ガイドのアリ氏は、これは霧だというのです。
光化学スモッグではないのか?と聞くと
それもあるけど、大方は霧であると。
しかし脆弱な私の目と鼻と喉は、インドについて以来、
ずっと鈍い痛みを覚えていたのです。


タージマハルから前門を見た光景

帰国してから調べてみたら、こんなサイトを見つけました。
「世界のPM2.5濃度、最悪はインドの都市」
"肺気腫やがんの原因となる微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が最も高かったのは
インドのデリーで、大気1立方メートル当たり153マイクログラムだった。
2位は同じくインドのパトナで同149ミリグラムだった。
いずれもWHOが安全とする基準値(同25マイクログラム)の6倍に当たる数値だ。
PM2.5の濃度が最も高かった20都市のうち、半数をインドの都市が占めた。
大気汚染が問題となっている中国でワースト20にランクインした都市はなかった。
北京のPM2.5濃度は56マイクログラムだった。"
http://www.cnn.co.jp/world/35047655.html

おまけに、在インド日本国大使館のサイトには
”インドでは,例年,雨期が終わり気温の低下する時期から 大気汚染が顕著となる
傾向にあります”という注意報が。
中国のPM2.5は有名ですが、インドについては聞かなかった。
知りませんでした…

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インド旅行②

2015年01月15日 | インド旅行2015


澤木耕太郎の「深夜特急」の中にこんなシーンがあります。
”ある時は、七、八才の少女について来られたことがある。
つい弱気になり、小銭をあたえようかな、と立ち止った。
すると、少女が小さな声でひとこと言う。
「十ルピー」と。
物乞いに金額を指定されたのは初めてだった。”
筆者が首を振って歩き出すと、少女は慌てて廻りこんで「六ルピー」と言い直した。
また首を振ると、五ルピーとなり、四ルピーとなり、三ルピーとなり、
その時になって筆者は、少女がその金で自分を買ってくれと言っていたことが分かったというのです。



この本が書かれたのが1986年であり、当時1ルピーが35円であったこと(今は2円)、
価格価値が今とは違うことを考えても、
小さな少女がそんな金額で自分を売ろうとしていたとは…
しかも、今もあの国においてはそんなことがあり得ることが十分に考えられるのです。



タージマハルは美しい。
息を呑むほどに、美しい。
しかしその広大な敷地を一歩出ると、
人、人、人、牛、犬、ヤギ、ブタ、ゴミ、ゴミ、ゴミ。
そんなものが山と群がっている。
観光客に群がる物乞い、法外な値段で売りつけようとする土産物屋。
道端で飲食し、排泄し、寝転がり、生活している人々。
ゴミの山を漁る人、牛、ヤギ、犬、ブタ…

その落差が激しすぎるのです。

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インド旅行①

2015年01月14日 | インド旅行2015

フマユーン廟(16世紀)

藤原新也の「印度放浪」を読んだのは
十代の終わり頃であったか。
河の中州で犬に食べられる人間の死体の写真を見て
衝撃を受けたものです。
その後、澤木耕太郎の「深夜特急」や遠藤周作の「深い河」など読んで
なんとなく、一度はインドに行かなきゃいけないような気になっていました。
そんなに気は進まないけれど、怖いもの見たさで行ってみたいというような感じ。
椎名誠「インドでわしも考えた」たかのてるこ「ガンジス川でバタフライ」
さくら剛「インドなんて二度と行くか!ボケ!!」などの軽い系も読んで
笑いながら興味を抱いたのも事実ですが。


廟の中

インドというと酷暑というイメージしか持っていなかったのですが
事前に読んだガイドブックやネットによると
デリーやアグラなどがある北部インドは結構寒いというのです。
ニューデリーの1月の平均最低気温は7℃、平均最高気温は21℃だと。


クトゥブ・ミナール(1206年)


そう言われてもイメージが掴みにくい。
つまり東京の4月くらいの気温じゃないかと私は思って
ヒートテックの下着にTシャツ、コットンパンツにジャケットという装いで行ったのですが
インディラ・ガンジー空港に降り立った夜、途端に後悔しました。
その時9℃、あくる朝は3℃くらい。
行き交う人々は、ウールのコートやダウン、マフラーや毛糸の帽子(或はターバン)という恰好。
(勿論あの国のことだから、裸足にボロボロの布を纏っただけという人もあちこちに)
それにしたってこの寒さ、普通に冬じゃないの…
薄いダウンジャケットをスーツケースに入れておいてよかった。
インドでの第一の驚きでした。


ミナールの近くのニームの巨木
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