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Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

『残花亭日暦』 夫婦の愛と別れ

2008年10月31日 | 
朝日の夕刊の「人生の贈りもの」という連載記事のゲストが
今週は、難波のサガンこと田辺聖子女史です。
サガンというよりは、やはりおせいさんとお呼びした方がピッタリのような…
私はこの人の本は、昔買った本をごくたまに読むだけで満足していて、最近のは読んでいなかったのでした。
昨日の夕方、タロウの散歩のついでに近くの書店に寄ったら、4年前に書かれた「夫婦の愛と別れを綴った日記」というのがあったので、買ってしまいました。

”93歳の母、車椅子の夫と3人で暮らす多忙な作家の生活日記。仕事と介護をうまくこなし、季節や旅やお酒を楽しもうとあれこれ工夫する中で、最愛の夫ががんになった。看病そして別れ。人生の悲喜が溢れ出す感動の書。"(amazonより)


”テレビの音は絞ってあって、病院内は静かだった。
広い窓の外は半分、夕焼け。そんなつもりはなかったのに、
傍の小椅子に座り、穏やかな表情の彼を見るうち、
子どものように顔が歪んで、涙が出てしまった。
彼は私に目を当て、ゆっくりと一語ずつくぎりながらつぶやく。
「かわいそに。
ワシはあんたの。
味方やで。」”

この会話を交わした日から2ヶ月余で、カモカのおっちゃんこと、おせいさんの最愛の人は逝ってしまったのでした。
遺影に呵呵大笑の写真を掲げ、
”(何を話すかなあ、おっちゃん)
と私は西宮の葬儀場に置いてきた棺の中の彼にいう。
(コラー。ちゃんと笑い取れよーっ。ワシの葬式じゃっ。
笑うてナンボちゅう奴よ。笑わしたらんかい。)と彼。”
そして、おせいさんの喪主挨拶は、見事に笑えるものだったのでした…

4人の子持ちの中年男と結婚したおせいさん。
”この彼の「教育二大方針」が、私には面白かった。
一、メソメソするな
二、喧嘩するな
これだけ。勉強せい、というのはないわけである。
私がその不備を衝くと、彼は、そんなこと強制しても、する奴はするし、せえへん奴は、せえへんのじゃ、と自若としていった。
全く、ヘンなおっさんであった。”
で、進路自由で強制されなかったこの家の子ども達は、大学出、高校出、高校中退と、多彩な学歴であるらしい。

多感な齢の子ども達を育て上げ、年中原稿の締め切りや講演に追われながら、身体の不自由な老母を抱え、そして最愛の人を看取る…
いかにお手伝いさんや秘書嬢に手伝ってもらっているとはいえ、どんなに大変な日々であるかということは想像に難くありません。
それを
「いささかは 苦労しましたと いいたいが
苦労が聞いたら 怒りよるやろ」
とさらっと言ってのけるおせいさん。
頭が下がります…

『残花亭日暦』
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イチジクのコンポート

2008年10月29日 | 家庭料理
亡父の三回忌で岐阜に帰省していました。
月日の過ぎるのは早いものです。
もう二年も経ったとは…

実家の裏庭には、たわわに実るイチジクの木があります。
さすがにもうシーズンは終わっていましたが、熟れ過ぎた実がまだ残っていました。
私は、若目の固いイチジクが好きなのです。
熟れ過ぎて、ジャムのようになったイチジクは好きではない。
しかし、食べないというのも勿体無いので、コンポートにしてみました。

イチジクを皮つきのまま鍋に入れ、ワインと少量の氷砂糖(普通の砂糖でもよい)、レモン汁少々を加えて弱火で煮込む。
これだけです。
私は白ワインを使いましたが、皮の色が出て、ほんのりピンク色のコンポート液になります。
皮は柔らかく実と融合して、そのまま食べられます。
熟れ過ぎてジャムのように甘かったイチジクが、ワインの上品な酸味とあいまって、えも言われぬ大人の味になります。
「イチジクのコンポート」のレシピを見ると、皮を剥くように書いてあるものが多いのですが、剥かなくても全然構いません。
このまま冷たく冷やして食べても美味しいし、バニラ・アイスクリームを添えてミントの葉でも飾れば、立派なデザートになります。

果物が余ったとき(そんなことは滅多にありませんが)や甘味の少ない果物に当たった時、私はとりあえずコンポートにしてしまいます。
ヨーグルトなどに入れて食べても美味しいし、冷蔵庫でしばらく保存することができます。
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「おくりびと」

2008年10月23日 | 映画
やたらと評判の良い「おくりびと」を観て来ました。
モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞。
英語の題名は "Departures"だそうです。

笑いあり、涙あり、テンポよし、観終わってスッキリ!の良い作品だったと思います。
ただ…
全体的に薄い、という印象が否めませんでした。
作品中にいくつも出てくる「死」、それをサラリと描こうとしたせいなのかもしれません。
様式美という言葉がふさわしい納棺師の所作、そして山形の豊かな四季も美しいのですが、何処か生活感のない、美のための美、という気もします。
人の死にまつわる色々なエピソードが紹介され、その度にホロリと泣かされるのですが、私が一番心打たれたのは、なんといっても親子関係の話でした。

主人公の大悟(本木雅弘)は、幼い頃父に捨てられ、それをずっと恨みに思っている。もう三十年以上前のことだ、忘れたよ、と妻(広末涼子)には言いますが、実は心の底にずっと引き摺っている。
そしてそれは当然だろう、と思うのです。

子どもを捨てる、ことに一心に親を慕う幼い子どもを捨てるという行為は、何をどう言い訳しても許されないことだと思います。
捨てられた子どもの心をどれだけ傷つけることか。
自分を捨てた親を恨み、憎むということは、ひいては、その親によって生を受けた自分をも否定することになるような気がします。

大悟のその恨みは、映画のところどころで語られ、幼少期の父親との思い出のシーンと共に、少しずつ延びて行く伏線となっています。
普段は明るく振舞っているが実は昔子どもを捨ててきた、と告白する女事務員(余貴美子)に「子どもを捨てた親はみんなそうなのか!だとしたら無責任すぎる!」と振りしぼるように叫ぶ大悟。
しかし、女事務員もまた、日々苦しんでいる。
自分の過去の行為の為に、子どもに二度と会えないということは、死に別れるよりもむしろ辛いものであるのかもしれない。
そして、話はラストに向かって収束するのです…

結末は途中で透けて見えるような気もしますが、それでも、気持ちよく泣けます。
自分は忘れられていなかった、愛されていたのだと思えることが、捨てられた子どもにとって、どれだけの救いになることか…
観る側にとっても、どれだけの癒しになることか。

社長役の山崎務の顔の深いシワ、重厚な演技が、作品の重みを増しています。
広末涼子の舌足らずな子どもっぽい演技は、私は好きではないのですが、この”薄い”印象の映画には合っているのかもしれません。
大悟の母親が住んでいた古いスナックも、事務所の社長の部屋も、妙に都会的で田舎にそぐわない、という意見もあるようですが、私は、前者は沢山のクラッシック音楽のレコードだけ残して蒸発してしまった夫への(田舎育ちの)母親の憧れがその少女趣味に表れ、後者は日頃、多くの「死」に接している社長の「生」への憧れが、その部屋中に氾濫している緑に表れているように思いました。
全編を通して流れる美しいチェロの曲は、久石譲のオリジナル、古川展生をはじめ日本を代表する13人のチェリストによって奏でられているのだそうです。
公式HPで、その美しい旋律を聴くことができます。

それにしても
あそこで峰岸徹が出てくるとは思いませんでした…

☆4

「おくりびと」 
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恐ろしい写真

2008年10月20日 | 社会
前回の日記でこんにゃくゼリーの警告文について考えた際に、以前アメリカ人の友人から、カナダの煙草の箱には凄い写真と警告文がついているよ、と聞いたことを思い出しました。

どんなのだろう?とネットで調べてみたら…
出るわ、出るわ、鳥肌が立つような写真がテンコ盛り!
口腔癌でひどい状態になった歯ぐきの写真や、喫煙で被害を受けた内臓、心臓の開胸手術赤く腫れた腫瘍、煙草の影響で茶黄色に変色した肺の写真など…
しかも、カナダだけでななく、イギリス、ブラジルなどで、そういった写真添付策がとられているようです。
カナダでは、2000年に写真を添付するようになってから、24%だった全体喫煙率が、20006年には18%に落ちたのだそうです。
特に青少年の喫煙率は、写真を導入してから3年間で3分の1以下に落ちたのだとか。
ブラジルがこれを真似し、31%だった喫煙率が3年で22.4%に減ったのだそうです。

恐るべし、写真効果。
ショックだったのは、日本の女性用のお洒落な煙草の箱と、ブラジルのネズミとゴキブリの写真を貼り付けたブラジルの煙草の箱の比較画像。
この死骸写真の下に「喫煙時あなたは砒素・ナフタリンなどネズミやゴキブリ用の駆除剤と同じものを吸入している」という警告表示が載っているのだそうです。
日本のはキラキラとしたピンクで、お洒落な化粧用コンパクトか、携帯電話のよう。
それに比べて、ブラジルのは…
でも、中身は一緒なのです。

百の文言を盛り込むより、
こんなショッキングな写真を貼り付ける方が、余程効果的だと思うのですが…

ブラジルの煙草パッケージ 
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こんにゃくゼリーを作ってはいけないのか?

2008年10月18日 | 社会
子どもの死亡事故を受けて「蒟蒻畑」の製造中止を決定したマンナンライフ社に
激励の声が殺到、ネットでは販売中止反対の署名活動がされているのだそうです。
従業員わずか70人強の同社には、連日電話やメールで激励が寄せられ、ネット上の中止反対署名は1万人に迫る勢いなのだとか。

正直言って、私は製造中止までする必要はないと思っていたので、ちょっとホッとする思いです。
よく言われることですが、喉に詰まって危険というのであれば、餅の方がよっぽど危険です。
だけど、餅を作るなという話は聞いたことがない。
世の中には、扱い方を間違えると危険というものはいくらでも存在します。
ハサミだって果物ナイフだって、使い方によっては立派な凶器となり得る。
子供や老人や病人に対しては、どんな食べ物でも注意が必要であり、それは製造元ではなく、与える側の責任だと思うのです。
亡くなられた方にはお気の毒だと思いますが…
何でもかんでも他人のせい、メーカーのせいにしてしまうというのは、いかがなものでしょう?

1995年以降10人以上が死亡、EU・韓国・米国ではゼリーへのコンニャク使用をすでに禁止しているのに、日本ではどう対応してきたのかという非難の声もあったようですが、コンニャクを食用としているのは日本と中国の極一部だけであり、まったくコンニャクを知らない外国と一緒にするのはおかしいのではないかという説もあるようです。

マンナンライフ社の昨年度の「蒟蒻畑」シリーズの売り上げは約70億円で、同社全体の約3分の2を占めるのだそうです。
その主力商品を消滅させてしまうのは、あんまりではないでしょうか…

情報元
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母と娘の愛憎、そして猫

2008年10月15日 | 
「100万回生きた猫」という絵本があります。
ちょっと残酷な、それでいて何処までも優しい、不思議な絵本です。
子ども向きでありながら、大人が読んでも胸を打たれるものがあります。
その著者佐野洋子さんが、70歳になって自らの母親について最近書いた本が「シズコさん」です。

著者は、母親が嫌いだった。
学歴をごまかし、知恵遅れの弟妹を生涯無視し、その世話をもう1人の妹に押し付け、息子を溺愛し、長女である著者を虐待した母親。
4歳の時、手をつなごうとして邪険に振り払われてから、著者は一度も母に触れたことがない。
その一方で、母が女手ひとつで4人の子どもを大学まで行かせてくれたこと、主婦として有能であったこと、社交的であったことなどは評価しているのですが。
母を好きになれないこと、そして高額な介護施設に入れたことを「金で母を捨てたのだ」と思い、娘はずっと自分を責め続けている。
「私は母を好きになれないという自責の念から解放されたことはなかった。」と彼女は書いています。
しかし、施設でボケが進んだ母は、別人のように柔和で優しくなる。
そしてようやく、奇跡のように和解の日が来るのです。

”「私悪い子だったね、ごめんね。」
母さんは正気に戻ったのだろうか。
「私の方こそごめんなさい。あんたが悪いんじゃないのよ。」
私の中で何かが爆発した。
「母さん、呆けてくれてありがとう。
神様、母さんを呆けさせてくれてありがとう。」
何十年も私の中でこり固まっていた嫌悪感が、氷山にお湯をぶっかけた様にとけていった。”

でも、それでは、母親がボケなかったら
この二人に和解の日は来なかったのだろうか、と私は考えてしまいます。

私は「百万回生きた猫」が好きなのです。
主人公の猫は、好きなだけ生まれ変わることができるのです。
でも、いつも冷めていて、100万回死んで人がその死を泣いても、ちっとも悲しくないのです。
そして100万回生まれ代わっても、嬉しくもないのです。
その猫が、ある日一匹の白猫に恋をするのです。
でも、いつか白猫も老いていって…

”ある日,白いねこは,ねこのとなりで,しずかに
うごかなくなっていました。
ねこは,はじめてなきました。 夜になって,朝になって,
また夜になって,朝になって,ねこは100万回もなきました。
朝になって,夜になって,ある日のお昼に,ねこはなきやみました。
ねこは,白いねこのとなりで,しずかにうごかなくなりました。
ねこはもう,けっして生きかえりませんでした。”

こんな絵本を描いた著者とその母親の間に
このような凄まじい葛藤があったなんて…
知りませんでした。

「百万回生きた猫」 

「シズコさん」
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お散歩タロウ

2008年10月13日 | 家庭
ミニチュア・ダックスのタロウが我家に来て、早くも一年がたちました。

犬であろうが人の子であろうが、一つ屋根の下で一緒に暮らせば、余程の人でない限り、情が湧いて可愛くなるのは当たり前。それを「ウチの子自慢」みたいに声高に話すというのは、私はあまり好きではないのです。

が…
それを差し引いても、タロウは可愛い!(←親バカ
どんなにバカで、いまだにトイレを失敗しても。
あるいは、そこらじゅうにイタズラをしまくっても。
こちらがどんなに疲れていても、散歩に行かなければならないとしても。

大体、犬というものはなんだってあんなに散歩が好きなのでしょう?
別段楽しいことがある訳でもないのに。
ただ黙々とひたすら歩くだけなのに。

しかしタロウ、私が散歩の格好をすると、部屋の中を激突しながら数週走り廻り、二本足で私の身体にむしゃぶりついてピョンピョン跳ね狂う位、喜ぶのです。
雨で行けなくて2,3日ぶりに行くような時には、ウレションする始末。
これじゃ、行かない訳にはいかないじゃないですか。
という訳で、毎日夕方一時間ほど散歩しているのですが…

それに加えて、最近、朝の散歩も加わってきました。
我家から歩いて10分ほどの公園が、朝、ドッグ・パークになっているということを、犬友達が教えてくれたのです。
朝7時から8時までくらい。
行ってみると、本当に犬が10匹以上集まっているのです。
昼間は子ども達で溢れている公園ですが、朝早くは誰もおらず、犬とその飼主だけ。
なので、時にはリードを離したりもできる。(タロウはまだ、興奮して何処まで行ってしまうか分からないのでできないのですが)
タロウは犬の集まりに慣れなくてまだ怯えているのですが、それでも鼻をくっつけ合ったり、じゃれ合ったり、やはり嬉しいようなのです。

しかし、朝7時に家を出るというのは、朝に弱い私にとっては非常につらい。
普段なら、夫を送り出してやれやれと、コーヒー飲みながら新聞やPCに向かっている頃です。
その時間に、簡単といえども化粧と身支度をすませ、家を出るなんて…
しかも、息子達が大きくなって、ようやく解放されたと思っていた"公園通い”をまたする羽目になるなんて…

でも、タロウが喜ぶ。

仕方がないので、たまには朝も行ってやろうと思うのです…
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「宮廷画家ゴヤは見た」

2008年10月09日 | 映画
2006年スペイン映画(日本では先週末から公開)。
「カッコーの巣の上で」「アマデウス」の巨匠ミロス・フォアマン監督の久々の新作ときたら、やはり観ない訳にはいかないでしょう。
18世紀末から19世紀前半の動乱のスペインを舞台に、宮廷画家ゴヤの目を通して見た、教会・権力者・庶民が絡み合う社会劇。

天使のように美しい少女イネス(ナタリー・ポートマン)は、富裕な商人の娘。
時の権力によって態度を豹変させる様が腹が立つほどに憎々しい、神父ロレンゾ(ハビエル・バルデム)。
宮廷画家でありながら、権力批判と社会風刺に富んだ作品も描き続けるゴヤ。
ある日イネスが突然、異端審問にかけられ、拷問にかけられる。
その裕福な父親に、画家ゴヤを通して、神父ロレンゾは教会へのとりなしを頼まれるのですが…
ロレンゾが地下牢で、少女にしたこととは…

宗教という名を借りて、罪のない人間を痛めつける権力者たち。
しかし、時代の波によって、権力者の立場もクルクルと変わる。
犠牲になるのは、いつの時代も弱者たち。
美少女イネスが15年間幽閉されて、出て来た時の様といったら…
髪は抜け落ち、歯はボロボロ、全身皮膚病になり、まるで老婆のようです。
あの美しいナタリー・ポートマンが、体当たりで汚れ役を演じています。
神父ロレンゾは聖職から追放され、国外に逃亡するのですが、時の権力に乗って凱旋帰国します。
しかし、彼の天国も長くは続かなかった…

権力に執着することの愚かさ、虚しさ。
そういった批判精神は、映画全体を通じて嫌というほどに伝わるのですが、「カッコーの巣の上で」や「アマデウス」ほどには、あの胸が痛くなるような感動は、今回は得られませんでした。
もうひとつ、上っ面を描き過ぎた嫌いがあるように思います。
それでも、重厚で見応えのある時代映画です。

ミロス・フォアマン監督、一体どういう人なのだろうと思って見てみたら、もう76歳、チェコスロバキア出身のユダヤ人だったのですね。
今はアメリカ国籍、両親はアウシュビッツで殺されたのだとか…
また前作のように、眠れなくなるほどの大作を、是非作って欲しいものです。

☆3.5

「宮廷画家ゴヤは見た」 
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記念日ランチ@リストランテASO

2008年10月07日 | グルメ
代官山の旧山手通り、デンマーク大使館の隣に「カフェ・ミケランジェロ」があります。
ガラス張りのお洒落なカフェはオープン・テラスにもなっており、ドラマの撮影などにもよく使われているようです。
ミシュランの2つ星レストラン、「リストランテASO」は、そのカフェの奥にあるのです。
カフェの真ん中を突っ切ると、インパチェンスが華やかに咲き乱れる中庭の向こうに
もうひとつ別の洋館が現れます。
知らないと、ちょっとキツネにつままれたような感じです。

最初に巨峰のシャンパンで乾杯。
その後、フラスコの実験装置のようなものが、ワゴンに乗ってガラガラと出てきました。
ここのお店は、料理のサービスの仕方がちょっと楽しいのです。
これは、上にポルチーニを刻んだもの、下にスープが入っていて、
サイフォン式コーヒーのしくみでポルチーニ・スープを作るのだそうです。
確かに香しい秋の香りがしましたが、これだけの手間をかけて、できたスープは50ccくらい…w
これが、キノコのフリットと共に。

そして、お皿に美しくハーブをあしらった帆立貝のパスタ。
この帆立貝の蓋を開けると、中にバターで炒めた帆立の実が入っています。
その帆立やハーブ、クリームを全部混ぜて食べるように指示されました。
メイン料理、お肉は鶏の包み焼き。
ピクルスのように味付けされた色とりどりの野菜に囲まれて
小さなお肉が、お皿の真ん中にちんまりと鎮座していました。

デザートは、ワゴンから選択。
量を食べられない私が、少しでも多くの種類を食べたいので
なるべく小さく切り取ってくださいと頼んだところ、
芸術的なまでに小さく、数種のケーキを切り分けて貰えました。
最後にお花と一緒に花瓶に生けられた、愛らしい小菓子が出たのですが
おなか一杯でとーっても無理、目だけで鑑賞…

お料理全体が美しく、美味しく頂きましたが
濃厚なイタリアンというよりは、遊び心満載のお洒落なお料理でした。
もっとガッツリ食べたい人には不向きのお店かも。
ちなみに、ここも水は有料でした。
ヒラマツの系統はみなそうなのか?
これは是非、確かめてみなくちゃ…

「リストランASO」 
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史上最高の映画500本

2008年10月03日 | 映画
英国最大の映画雑誌エンパイアが、読者1万人、ハリウッドの映画関係者150人、
映画評論家50人を対象に「過去最高の映画」に関するアンケート調査を実施、
その結果を集計した「歴代最高の映画ランキング500(The 500 Greatest Movies of All Time)」を発表したのだそうです。

1位 「ゴッドファーザー」(72年)
2位 「レイダース/失われた聖櫃《アーク》」(81)
3位 「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(80)
4位 「ショーシャンクの空に」(94)
5位 「JAWS/ジョーズ」(75)
6位 「グッドフェローズ」(90)
7位 「地獄の黙示録」(79)
8位 「雨に唄えば」(52)
9位 「パルプ・フィクション」(94)
10位 「ファイト・クラブ」(99)

私はこの中で、「グッドフェローズ」以外は観ています。
1位には、さすが重厚な作品が来ましたね。
あの切ないテーマソングは印象的ですが、あまり何度も観たいとは、私は思わないのですが…(というか、昔観たきりで、あまりよく覚えていないのです)
2~4位は、なるほどと思うし、私も何度観たか分からないのですが
5位に「ジョーズ」が来たのがちょっと不思議。
夏休みに観るのにピッタリの面白い映画だとは思いますが、「過去最高の映画」と言うほどのものかなあ。
7位の「地獄の黙示録」も不思議です。
冗長だし、哲学的だし、中々分かりにくい作品だと思うのですが、映画関係者の答えのポイントが高かったのかしら?
9位、10位については、これらを面白いと言う人がいるというのは分かりますが、私は暴力物は好きではないので、パス。

今回発表された500本のうちの100本は、同誌の表紙を飾っており、読者は好きな作品の表紙を選んで購入できるのだそうです。
下のサイトで、その一覧が見られます。
この中で好きなのを一冊あげるよって言われたら…
やっぱり「ET」でしょうねえ!

表紙一覧 
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