2009年アメリカ映画
監督 スティーヴン・ダルドリー
ケイト・ウインスレット、アカデミー賞主演女優賞
1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナと出会い、ひと夏の恋を経験する。
ハンナはマイケルにベッドで本の朗読を頼み、少年は素直に従った。
しかし彼女は突然姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケルは、
アウシュビッツの罪人として判決を受けるハンナと法廷で再会する。
原作はベルンハルト・シュリンクの1995年のベストセラー小説『朗読者』。
私は話題になった時読んだので、もう15年も前になるのですね。
深く静かに胸を打たれる感動作でした。
そして、「めぐり会う時間たち」のスティーヴン・ダルドリー監督、
奇しくも去年亡くなったアンソニー・ミンゲラとシドニー・ポラックという二人の巨匠が、製作に名を連ねている。
この強力な製作陣に、ケイト・ウインスレット、レイフ・ファインズという名優を使って
それで感動作が出来ない筈はないと思うのですが…
性に芽生えたばかりの15歳の少年と、36歳の屈折した女性の関わりは
純愛というよりは、単なる情欲のようにも見えます。
それを表わすかのように、画面には濃厚なシーンが続きます。
しかし、ハンナが突然姿を消した後の少年の喪失感は、あまりにも大きかった。
結局のところ、彼は一生、ハンナの面影に捕われることになるのですから。
ハンナは、誰にもいえない秘密を抱えていた。
自分のプライドを守るがために、ハンナはその秘密を暴露するよりも
重い刑罰を選んだ。
彼女を愛するマイケルは、しかし彼女の罪を許すことはできなかった。
許すことも救うこともできないマイケルは、その代わり、
彼女の秘密を抱えて、一緒に苦しむ道を選んだのです。
その深い愛と苦悩、あの時代のドイツが抱えた罪と贖いが絡まり合います。
良い作品だとは思うのですが、しかし期待した程には心動かされませんでした。
何故だ!?
先に読んでしまったからということの他に
ドイツの街を舞台にしたドイツ人の物語でありながら
言葉は英語だということもあるかもしれない。
(アメリカ映画のお約束ではあるのですが)
主人公「ミヒャエル」は「マイケル」となっているし。
タイトルも、「朗読者」(The Reader)の方がいいと思うのですが。
ちょっと不完全燃焼です…
☆3.5
「愛を読むひと」
監督 スティーヴン・ダルドリー
ケイト・ウインスレット、アカデミー賞主演女優賞
1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナと出会い、ひと夏の恋を経験する。
ハンナはマイケルにベッドで本の朗読を頼み、少年は素直に従った。
しかし彼女は突然姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケルは、
アウシュビッツの罪人として判決を受けるハンナと法廷で再会する。
原作はベルンハルト・シュリンクの1995年のベストセラー小説『朗読者』。
私は話題になった時読んだので、もう15年も前になるのですね。
深く静かに胸を打たれる感動作でした。
そして、「めぐり会う時間たち」のスティーヴン・ダルドリー監督、
奇しくも去年亡くなったアンソニー・ミンゲラとシドニー・ポラックという二人の巨匠が、製作に名を連ねている。
この強力な製作陣に、ケイト・ウインスレット、レイフ・ファインズという名優を使って
それで感動作が出来ない筈はないと思うのですが…
性に芽生えたばかりの15歳の少年と、36歳の屈折した女性の関わりは
純愛というよりは、単なる情欲のようにも見えます。
それを表わすかのように、画面には濃厚なシーンが続きます。
しかし、ハンナが突然姿を消した後の少年の喪失感は、あまりにも大きかった。
結局のところ、彼は一生、ハンナの面影に捕われることになるのですから。
ハンナは、誰にもいえない秘密を抱えていた。
自分のプライドを守るがために、ハンナはその秘密を暴露するよりも
重い刑罰を選んだ。
彼女を愛するマイケルは、しかし彼女の罪を許すことはできなかった。
許すことも救うこともできないマイケルは、その代わり、
彼女の秘密を抱えて、一緒に苦しむ道を選んだのです。
その深い愛と苦悩、あの時代のドイツが抱えた罪と贖いが絡まり合います。
良い作品だとは思うのですが、しかし期待した程には心動かされませんでした。
何故だ!?
先に読んでしまったからということの他に
ドイツの街を舞台にしたドイツ人の物語でありながら
言葉は英語だということもあるかもしれない。
(アメリカ映画のお約束ではあるのですが)
主人公「ミヒャエル」は「マイケル」となっているし。
タイトルも、「朗読者」(The Reader)の方がいいと思うのですが。
ちょっと不完全燃焼です…
☆3.5
「愛を読むひと」