公共図書館に立てこもったホームレスたちと、巻き込まれた図書館員の一夜を描いたヒューマン・ストーリー。
大寒波の夜のシンシナティ、避難シェルターが満杯になったからと、ホームレスの集団が図書館を占拠。
図書館員のスチュアート(エミリオ・エステべス)は無下に追い出すこともできず、彼らと行動を共にするが、警察やメディアからは危険人物と仕立てられ…
スチュアートは確固たる信念がある訳ではなく、どちらかといえば人が好いばかりに断り切れないという性格からこうなったようであるのに、無責任に煽りたてるメディア、選挙の為に自分を売り込みたい検察官、事態を派手に報じたいキャスターが、話をどんどん大きくするのです。
大寒波の夜のシンシナティ、避難シェルターが満杯になったからと、ホームレスの集団が図書館を占拠。
図書館員のスチュアート(エミリオ・エステべス)は無下に追い出すこともできず、彼らと行動を共にするが、警察やメディアからは危険人物と仕立てられ…
スチュアートは確固たる信念がある訳ではなく、どちらかといえば人が好いばかりに断り切れないという性格からこうなったようであるのに、無責任に煽りたてるメディア、選挙の為に自分を売り込みたい検察官、事態を派手に報じたいキャスターが、話をどんどん大きくするのです。
ホームレスの人権をないがしろにするつもりはありませんが、図書館で心地良く読書している時に、あの臭いは正直耐えがたいものです。
臭うからという理由で退去させられたというホームレスが図書館を訴え、75万ドルで和解したという話がこの映画にも出て来ますが、民主主義と人権を盾に取って、勝手なことを言うなと言いたくもなります。
かといって、暖を取りたいというだけの彼らに機動隊を差し向けるのは、どうしたってやり過ぎでしょう。
で、この映画、どうやって着地するのだろうと観ていくと、あのラスト!
序盤に出て来た全裸男は、この伏線だったのかと笑えて来ます。
確かに平和的な、勝ち負けをうやむやにした、人を喰ったエンディングでした。
で、この映画、どうやって着地するのだろうと観ていくと、あのラスト!
序盤に出て来た全裸男は、この伏線だったのかと笑えて来ます。
確かに平和的な、勝ち負けをうやむやにした、人を喰ったエンディングでした。
この作品、ストーリーもさることながら、80年代の青春スター、エミリオ・エステべスが脚本・監督・主演を務めるということで興味を持ったのでした。
大好きだった「ブレックファースト・クラブ」や「セント・エルモス・ファイヤー」などで
甘い顔の二枚目だったエミリオが、40年後どうなったのかと。
エミリオは地味な図書館員の役ながら、今もスッキリと二枚目の見てくれでしたが、「マンハッタン花物語」のクリスチャン・スレイターは、なんだか小狡い検察官に。
そしてあのカッコよかったアレック・ボールドウィンは二重顎、でっぷりとした体躯に。
時は移りました…
公式HP