Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「一切れのパン」と南仏タロウ

2025年02月14日 | 家庭

SNSに書いた映画「リアル・ペイン」の記事について、以前アウシュビッツに行ったことがあるという友人が、その思い出を話してくれました。
そちらのコメントの中に、ゲットーから脱走する際に、布にくるんだ一切れのパンを持たされた少年の話が。
その記述を読んだ途端に、胸がキュンとしました。
その話、知ってる。
確かに昔、読んだことがある。


ネットで検索してみたら、出て来ました。
フランチスク・ムンティアヌの「一切れのパン」、中学の光村図書の教科書の中に入っていたのですね。
少年が脱走する際、老いたラビがハンカチに包んだ一切れのパンをくれた、最後の最後までこれは開けないようにと。飢えに苦しみながら長い距離を逃亡し、ようやく安全な所に辿り着いてそれを開けたら、只の木片だったというお話。
「ありがとう、ラビ」と少年はつぶやくのです。


確かにそんな話でした。
みずみずしい感受性を持った十代の心に深く突き刺さったのに、長いことすっかり忘れていたのでした。
小さな希望が、極限状態の少年を助けてくれたのね。


さて、今日描き上げた絵。
お座りをしてこちらを見て笑う、それだけのことが今のタロウにはできないのです。
見えない、聴こえないタロウに、「タロウお座り!」と叫んでも伝わらない。
認知症の今、自分がタロウということすら多分、分かっていない。
せめて絵の中で、明るい南仏調の家の前に置いてみました。

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認知症タロウの日々

2025年01月29日 | 家庭

17歳のタロウは相変わらずボーッとしていますが、なんとかまだ元気です。
散歩大好きだった以前と違って全く喜びませんが、筋肉を衰えさせないために、今も散歩に連れ出しています。
とりあえずバギーに乗せて公園まで行き、調子がよさそうだったらヨタヨタと歩かせる、という具合。
トイレの失敗は益々増え、今では室内トイレは殆ど役立たずとなりました。
私が家にいる時は、2時間おきくらいにバルコニーに出すとそこで用を足しますが、室内にしてしまうこともしょっちゅう。
私が出かけて帰って来ると、部屋のあちこちに水たまりができています。

夜はケージに入れて寝かせていますが、朝になるとベッドがビッショリ濡れている。
なので、夜間は紙オムツをするようになりました。
ところがタロウ、そのオムツを毎回引きちぎって取ってしまうのです。
下腹部にぐるっと腹巻のように巻くマナーベルト、人間の紙パンツのように履かせるオムツとあるのですが、どちらもとにかく取ってしまう。
シニア犬はオムツをするケースが増えますが、取ってしまうなんて話、聞いたことがないのに。


(公園仲間、タロウとその左の黒柴はシニア犬で見えず聞こえず、焦点が合いません。右のダックスは若くて、しっかりこちらを向いています)

困り果てていたら、去年愛犬を亡くした犬友が、よかったらと布の特製おむつカバーを譲ってくれました。
細長い布に使い捨ての紙パッドを挟んで下腹部に巻くもので、マナーベルトと同じ構造ですが、違うのは大きな強力マジックテープでぴっちり止められること。
これはさすがのタロウにも引きちぎれず、今の所、とても助かっています。

ベルギーの若者と色々話し、先にベルギーでの安楽死について触れました。
人間の安楽死は合法とはいえ中々に難しいが、ペットの安楽死はとてもポピュラーであるのだそうです。
もうこれ以上苦しませたくない、これ以上とても介護できないという時点で、獣医は安楽死を勧めるのだとか。
これも日本ではまだまだかなあ。


トップ写真、ベルギーの街(らしきもの)を背景にして、元気な頃のタロウを描いてみました。

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日本茶とパトラッシュ

2025年01月26日 | 家庭

ホームスティのゲストの朝食は、トースト、卵料理(茹で卵、目玉焼き、スクランブルエッグのどれか)、小さなサラダ、ヨーグルト、オレンジジュースなどを用意します。
そしてもう一つの飲み物は、ゲストの好みによって変えます。
大体コーヒーか紅茶のどちらかなのですが、今回のゲストが希望したのは緑茶でした。

緑茶(GreenTea)?Really?と私は聞き返したのです。
以前、アメリカ人のゲストがやはり緑茶を飲みたいというので出したら、ヘンな顔をしている。
よくよく聞くとその人が思っていた緑茶というのは、スタバなどで飲む甘い抹茶ラテだったのでした。


が、今回はかなりの日本通で、何しろ五島美術館の茶道具展を観たがるくらい。
で、急須で淹れた熱い緑茶を出したら、喜んで飲んでくれました。
結局、毎朝トーストの朝食に、彼は熱い緑茶を飲んだのでした。
ついでに抹茶も好きだと言うので、拙い私のお手前で抹茶も出しましたとも。
先週、岐阜の親戚宅の茶室で頂いた抹茶、あんな雰囲気(トップ写真)を味合わせてあげたいなあと思いながら、イチゴ大福と。
ベルギーで緑茶も抹茶も買えるが、中々高価なのだそうです。



ベルギーのアントワープを舞台にした「フランダースの犬」が、日本でだけ有名だという話は知っていましたが、今回それを確認しました。
これだけの日本通、漫画オタクであるEd君ですら知らない。
もっとも彼が好きなのは「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」とかの路線らしいのですが。
スイスの「アルプスの少女ハイジ」も日本でだけ有名だったのが、アニメができたことで世界的に有名になったというのに、アニメ「フランダースの犬」はそこまで知られてないのか。



私は「フランダースの犬」も「ハイジ」も、児童文学で夢中になりましたが(例の児童名作文学全集に入っていた)、アニメも大好きでした。
あの「もう眠いんだ…パトラッシュ…」というアントワープの教会のラストシーンでは、今も泣けてきます。

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ベルギーからのお客

2025年01月21日 | 家庭

今週、ベルギーからのお客を迎えています。
正確にはスペイン国籍、母国語はフランス語、そして生まれ育ちはブリュッセル近くのkraainemというEd君。
単一民族の日本人としては複雑さに驚きますが、欧州では珍しくもないのかもね。

私は欧州のあちこちを旅行していますが、ベルギーは未訪なのです。
ベルギーについて私が知っている僅かなことと言ったら…
ベルギーワッフル、チョコレート、小便小僧(MannekenPis)、ブリューゲル、ボス、マルグリット、ダルディンヌ兄弟監督の映画「ある子供」「少年と自転車」「サンドラの週末」「その手に触れるまで」など。
ダルディンヌ兄弟監督の作品は、地味ながら若者の高い失業率、児童虐待などの社会問題を強く訴えていて、とても印象的でした。


ああそうだ、以前六本木ヒルズに行った時、ベルギーと日本の有効50周年を記念したという、フラワーカーペット祭りが行われていました。
ブログを見てみたら2016年5月、この頃はタロウも元気で、花の中に入りたがって大変だったのでした(トップ写真)。
これを観て、本国のフラワーカーペット祭りに行きたいと思ったものですが、彼に言わせると、その時はブリュッセル中が死ぬほど混むのだとか。
そりゃそうだよねえ。


 (これはネットから)

スポーツ・セラピストをしているという明るく礼儀正しいゲスト、ドラゴンボールなどの漫画が大好きで、日本に興味を持ったのですって。
彼との一週間を、楽しみにしています。




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にぎやかな春

2025年01月18日 | 家庭

木曜日から岐阜に帰省していました。
不動産屋や関連業者との打ち合わせ、そして次男のお嫁さんを親戚に披露するために。

去年の秋、入籍した次男。
結婚式はしないというし、彼女の御両親との食事やフォト・ウエディングは済ませましたが、岐阜の身内にはまだ紹介していなかったのです。



夫の実家が贔屓にしている岐阜の潜龍
ステーキがメイン、それに口取、肉小鉢、スープ、サラダ、野菜、赤だしとご飯がつきます。
デザートはザクロのシャーベットでした。



次男が小さい頃、夫の弟に随分可愛がって貰いました。
それを言うと、いや、ウチの子供たちこそ(次男に)よく遊んで貰ったと。
確かに次男は小さな子どもが好きで、親戚の集まりなどでよく相手をしていました。
それに比べて長男は長い間、小さな子供などまるで無視していたのに、自分の子供ができたら舐めるように可愛がってるのだから分からないものです。
次男は以前、長男の子供のことも可愛がっていたので、そんなだったら早く結婚して自分の子供を作ったら?というと、結婚なんて面倒くせえよ、たまに姪っ子と遊ぶくらいが丁度いいなんて言っていたのでした。
そんな次男も30代半ばにして、ようやく結婚。
とりあえず、よかった、よかった。

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あけまして

2025年01月02日 | 家庭

おめでとうございます。
年末、風邪で体調を崩し、軽いながらもすっきりせず、グダグダのままにお正月を迎えました。
昨日は次男夫婦が来ることになっていたので、大晦日の夜届いたカニとウニとイクラをお昼に。
夜は、やはり取り寄せた飛騨牛で焼肉を。
メインがなんとかなれば、あとは最低限のお節や、お雑煮やご飯や味噌汁を用意すればいいのでありがたい限り。
年末年始であろうと、指定した日にち(時刻すら!)にきちんとモノが届く日本という国は、まったくありがたいです。
今までの経験や、海外在住の友人の話から、そんな国ばかりでないということを散々見聞きしていますので。
その分、こんな時にまで働いてくれる宅配業者には、感謝の念しかありません。


タロウは次男によく懐いていたのですが、認知症になって以来、次男にもまったく関心を示さない。
以前は、次男が来れば千切れるほどに尻尾を振り、これでもかとまとわりついていたのに。
撫ぜたり抱いたり、次男がかまおうとしても嫌がって、逃げていくばかり。
ところが今回、お酒が入った次男がソファで寝ている時に、タロウも一緒に寝ているのに驚きました。



愛犬と一緒に寝る、こんな簡単なこと(以前はタロウにとっても至上の喜びだった)が、認知症になって以来、まるでできなくなっていたのです。
どうにも嫌がって、逃げて行ってしまう。
それなのに?
喜ぶ訳でもないが、それでもかすかに次男の匂いを覚えていたのか。
不思議であり、羨ましくもあり。


トップ写真は元気な頃のタロウ。
今年もよろしくお願い致します。


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「えらてかなわんわ」、神楽坂の鳥茶屋

2024年12月30日 | 家庭

27日にバレエを観に行った帰り道、どうにも身体が重くてだるかったのです。
翌日、微熱ながら発熱。
37℃台ですが、私は平熱が35℃台なので結構キツい。


年末に発熱ってなんだか既視感があるなあと思って自分の日記を見てみたら、2022年の12月28日に38℃の発熱をしている。
その日は水曜だったので、近所の発熱外来にすぐに行き、コロナ陽性と判明。
ところが今年は土曜日で、そこはもう診てくれないという。
しかも2年前の方がもっと熱が高く、全身が痛かった。
巷ではインフルエンザも流行っているようですが、インフル3回罹患した身としては、どうにもそうとは思えない。
これは只の風邪だろう、年末休みになってしまった今、救急で行くほどでもないだろうと、以前貰った風邪薬を飲んでのんびり休んでいます。


相変わらず微熱でたいしたことないのですが、身体がだるい。
ベッドで寝たり起きたり、食欲はなし。
何より、サッサと動けない、やる気が出ない。
例えばリビングのテーブルで風邪薬を飲む、その薬の袋と水のコップをサッと片付けることができない。
そんなんだから、テーブルの上にあっという間にモノが溜まっていく。
新聞、リモコン、ノートPC、ティッシュ、マスク、のど飴、等々。
普段は、テーブルの上に何も置かないようにしているのに。
年末だから大掃除の仕上げもしたい、トイレの床マットやシーツも洗いたいのに、とっても無理。


亡母が晩年、「えらてかなわんわ」と呟いていたのを思い出します。
岐阜では疲れた、苦しいという意味で、えらいというのです。
高齢者の居住スペースが雑然とするのは、こういうことなのかなと思ったりします。
無論、最後まできちんとしている高齢者もおられることでしょうが。



写真は先週行った、神楽坂の鳥茶屋
うどんすきが美味しいこちら、毘沙門天のすぐ近くの本店はコロナ期に閉店してしまいましたが、別邸は健在でした。
太さ2㎝以上のもっちりとしたうどんの上に、鶏肉、エビ、蛤、カマボコ、湯葉、野菜がたっぷり。
出汁が効いた、薄めの上品な味付けです。

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行き損なった訳

2024年12月23日 | 家庭

その電話は今日の午後、家電にかかって来ました。
〇〇社の浄水器のメンテ会社の者ですが、と言う。
浄水器のカートリッジ交換と、それに伴う掃除のサービスのご案内ですと。
どうしてウチの番号を?と聞くと、そちらのマンションの新築時から契約しておりまして、という。
確かに、マンションのキッチンに最初からビルトインされた浄水器なのです。

今時、家電にかかって来る電話はロクなものじゃないことが多く、大方すぐにお断りするのですが、今回、たまたま浄水器のカートリッジが切れていたのです。
なのでつい相手をして、ではいつ頃訪問したらよいかという話になった時、
珍しく家にいる夫が、大きく手で×をしている。

受話器を手で押さえて、浄水器のカートリッジ販売と掃除してくれるんだって、と言うと、話にならないといって受話器を奪い取る。
少々やり取りして会社名を聞き、それではこちらで調べてまた連絡しますと言うと、即座に電話は切られたそうです。

まったく、あんなの信用しちゃ駄目だよ。
そう言われて言葉もないのですが、最初に我家の浄水器の名称を言われたこと、そのカートリッジが切れていたことから、つい気を許してしまったのでした。
「浄水器 交換 詐欺」で検索してみると、出るわ出るわ。
「東京都水道局では水質検査やメンテナンスと称し自宅に上がり、高額な浄水器を販売する悪質な訪問販売や詐欺が多発していると警告しています」と。
最悪、窃盗目的の下調べの為だったかもしれないと言われて、ゾッとしました。
皆様もお気をつけください。
お陰でジムにも行き損なってしまった…

(トップ写真は丸ビルのクリスマス)
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気分転換に

2024年12月22日 | 家庭

大掃除の合間の気分転換。
この春から遊び半分にやっているDuolingo英会話、珍しく1位をキープしています。
HP満タンってどういうこと?
フレンズクエストって何?
SuperDuolingoとDuolingoMaxとどう違うの?
と何も分からないままに、無料でやっています。
何時まで続くかと思いながらやっていたら、連続240日を超えました。
ゲーム感覚で、一日十数分程度でできるので結構楽しいです。
一緒にやった方が楽しいので、なさっている方お声掛け下さい。



単身一時帰国した長男におチビへのプレゼントを託しました。
トップ写真の赤い長靴、駄菓子をいっぱい詰め込んで。

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次男夫婦の新居

2024年12月09日 | 家庭

この秋未結婚した次男夫婦の新居に、夫と行って来ました。
電車で30分程の距離のところ、たまたま去年、タロウを連れて行った大きな公園がある街です。
近くのピッツェリア・ピレウスでみんなでランチし、ケーキを買って新居へ。
新しいマンションの部屋は、スッキリと綺麗に片付いていました。
次男一人暮らしの頃は(数えるほどしか行ってませんが)、グチャグチャだったのに。

結婚してくれてありがたいことは、他にもあります。
次男が家を出た際に、転居届は勿論すぐに出しているのですが、例えば「日本公認会計士協会」という所から、今もよく手紙や冊子が来るのです。
うっとうしいので協会に電話して宛先を変えて貰おうとしたら、色々と手続きが難しく、本人でないとできないと。
以来、本人になんとかせいと言っても、そのうちにと逃げられ続けて早7年。
今回お嫁さんに最近来た郵便物を渡して、しっかりと頼んできました。



次男夫婦が先月行ったバリ島旅行の話を聞き、バリの紅茶をみんなで。
独特の風味、これ何の味だっけ?と思っても、箱を見ても分からない。
Googleレンズの「翻訳」で見てみたら、なんのことはない、ジャスミン茶でした。



相変わらずキャリアショップで携帯を買い、月々一人一万円近く支払っている我々夫婦。
夫が近く機種変更したいというので、格安スマホのこと、データ移行のことなど、色々詳しく聞いて来ました。
息子だけだったら面倒がってろくに教えてくれなかったでしょうが、お嫁さんがいるせいか丁寧に説明してくれました。
ありがたや。
トップ写真、元気な頃のタロウを描きました。

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