Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

つぶれたカモノハシ

2020年09月30日 | 社会
(この写真だけネットから頂きました。上手く撮れなかったので)

4日間岐阜に帰省して、昨夜戻って来たら季節が変わっていました。
今朝の最低気温はこちら15℃を切り、肌寒さにびっくり。
ようやく秋の到来。


今年の7月に新幹線の新型車両N700Sが出て、いつか乗りたいと思っていました。
13年ぶりのフルモデルチェンジ、どんなものか興味津々。
ところがこれがいつ走るかは、時刻表に出ていない。
鉄道フアンが押しかけて三密になるのを避けるために、発表しないのだそうです。
ではどうやって知るかといえば、JR東海のツィッターで当日発表するのですって。



私は新幹線の切符はいつも、JRエクスプレスというサイトからネット予約しています。
(それにも「のぞみ」という名前だけで、N700Sかどうかは書いていない)
とりあえず予約しておいて、N700Sの時刻が分かったらそれに変更すればよいと知って
7月からこっち、帰省する度にツィッターを確認していたのです。
しかしN700Sの運行は非常に少なく、日に2~3本ということもあって、ほぼあきらめたのでした。


ところが。
昨日の夕方、名古屋駅のホームで新幹線を待つ私の前に現れたのは、そのN700Sだったのでした。
(その直前に予約しましたが、ツィッターを確認する気力もなかった)
コロナで本数を減らしているとはいえ、平日夕方、新幹線は数分おきに走っているのに。
やったあ!



まず、天井のデザインが変わった。
座席シートのブルーがより明るくなったような。
座席の背もたれと座面が連動して傾くようになっているのだそうで、リクライニングすると腰の部分が沈み込む。
何より嬉しいのは、全席にコンセントがついていること!
N700以来の多機能型トイレの充実ぶりは相変わらずで、これは鉄道のトイレとしては世界に誇れると思います。



ただ…
外見のデザインとしては、私は初代、丸い鼻のお蚕型が一番好きでした。
速さを追求するがために今の流線形のデザインになったのでしょうが、なんだかつぶれたカモノハシのようなと思ってしまいます。


コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

半年遅れの

2020年09月25日 | グルメ
(玄関入ったところ、階段右にはロダンの彫刻)

3月末に予定していてコロナのせいで取りやめになった私の誕生日&還暦祝いを、綱町三井倶楽部で今日、して頂きました。
夫、長男夫婦、次男と、私以外は全員仕事があるので、春にはディナーの予定だったのが、テレワークのおかげで昼間集まることができると喜んでいたのです。
三井倶楽部には6千坪の日本庭園があるので、着物を着てそこを歩くのを楽しみにしていたのですが。

(ターナーとサー・トーマス・ローレンスの絵がある部屋)

今週は台風接近でずっと大荒れ、不安定な天気。
散々気を揉ませて、今日は夕方からの雨予報だったのに、朝からまさかのザーザー降り。
夫が車を出してくれたので着物は何とか無事でしたが、庭の散策は断念。
昼頃は小雨で少し明るくなったことをマシとするか。



還暦祝いなんてちっとも嬉しくないのですけど。
60歳というと思い出すのは「船頭さん」の歌。
”♬村の渡しの船頭さんは
 今年六十のお爺さん
 年を取つてもお船を漕ぐときは
 元気いつぱい艪がしなる
 それ ぎつちら ぎつちら ぎつちらこ”



まあねえ、その前には「人生50年」といった時代もあったのですものね。
寿命が延びて、60歳なんてまだまだ若輩ということになったと思うことにしましょう。
昔作った着物にようやく出番を与えることができ(還暦で着るにはあまりに若い柄ですが)、長男夫婦や次男からお花も貰えて満足です。




コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ミッドウェイ」、可愛い多肉

2020年09月24日 | 映画

これはもう感想を書く気にもなれないので、一言メモ。
1941年12月の真珠湾攻撃から6月のミッドウェイ海戦までの半年間を描く。
製作費に120億円かけたというだけあって、日米双方の巨大な航空母艦、戦艦、戦闘機、急降下爆撃機、潜水艦がオール出動。
監督・制作・脚本の三人が、日米両国に平等な形で作ったと言っていますが、これは大ウソ。
日本軍による捕虜虐殺シーン、あれは必要なのか?
日本軍の中国での民間爆撃は非難して、米軍の東京空襲は英雄的行為ってどういうこと?
アメリカ礼賛映画と思えば腹も立ちませんが、こんなのを大仰に宣伝して公開する、日本の配給会社にも腹が立ちます。
ローランド・エメリッヒ監督はやっぱり「インデペンデンス・ディ」みたいなのを作っている方がいいんじゃないの?
でも一番許せないのは…豊悦が山本五十六って…😭 




お口直しに、多肉の写真。
こんな可愛い花が咲きました。
1㎝ほどの小さな花ですが、ショッキングピンクが鮮やか。
ベビー・サンローズという名前で、これは屋外でも平気でどんどん増えています。



強風烈日に耐えて我家のバルコニーに生き残ったのは、ほぼ多肉ばかり。
夏中よく咲いたポーチュラカも、そろそろ終わりです。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この連休は…

2020年09月22日 | グルメ

この前まであんなに暑かったのに、突然秋がやって来たこの連休、遠出をすることもなくゆっくりと過ごしました。
夫のゴルフの合間にたまに外食するくらいで、私は読書、ガーデニング、衣替え、トールペイントなどを。
19日からイベントの入場制限が大幅に緩和され、野球やサッカーの試合がにぎにぎしく開催され、各地の観光地や羽田空港などが久しぶりに賑わっている様子がテレビで中継されていました。
少しずつ前の日常に戻ってホッとするような、しかしこれでまた感染者が増えるのかと怖いような。
いずれコロナとの付き合いは、まだまだ続くことになりそうです。


テレビの調子が悪くなってきたので、10年ぶりほどに買い換えました。
今使っているサイドボードに収まるものという縛りがあるので、以前と同じ50インチ。
つまり見た目はほとんど変わり映えしない。
我家はそんなにテレビを見ないし、マンションのリビングではこれが限界。
テレビの左下にあるのは、ついでに買い換えたDVDデッキ。
右下にあるのは、ホームシアター・パッケージのアンプ。
これはテレビの足元にある細長いスピーカーとセットになっていて、これらを使うと、テレビの音質が格段によくなるのです。

新しいテレビは、YouTubeを見られるとか4K対応であるとか、新機種ならではの進化はあるようですが、私が願うことはただ一つ「簡単に使える」ということ。
予約録画など、前のよりははるかに簡単になって嬉しい。

  

連休中に訪れた木挽町の「銀座花蝶」。
昔は一見さんお断りの高級料亭であったそうで、チャップリンやウオルト・ディズニーも訪れたといいますが、今は庶民に開かれた料亭風レストランになりました。
玄関先、ウエイティングルームなどに、昔の雰囲気の名残が残っています。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「きのね」華やかな歌舞伎役者の…

2020年09月21日 | 

先に読んだ宮尾登美子の「きものがたり」、その中に出てきた前田青邨が表紙を描いたという「きのね」を読んでみました。
十一代目市川團十郎の妻、千代の目線から書かれた物語です。


行徳の貧しい塩焚きの家に生まれた光乃(千代)は、十八歳で歌舞伎役者宗四郎の家に女中奉公に上がります。
そこの「坊ちゃま」雪雄に仕え、以来震災や戦争を乗り越え、何処までも雪雄のために尽くします。
雪雄が他の女中に子供を作ると、その子供の世話を頼まれる。
そして良家の令嬢と結婚すると、その新居でも仕えることになる。
雪雄がチフスを発症して死にかけると、夜も寝ずに看病し、自分の血を輸血に差し出す。

やがて雪雄は離婚し、戦争で東京の家を焼き出され、親類縁者の家を頼ってあちこちを転々としますが、光乃は何処までも「坊ちゃま」について行く。
いつしか雪雄は光乃を寝屋に誘うようになったが、彼女はあくまで日陰の身であった。
身籠っても中々雪雄に言い出せず、医者にもろくに行けず、結局一人で便所で出産する。
その時生まれた男の子が十二代目團十郎、つまり今の海老蔵の父親なのですね。



十一代目團十郎は「花の海老さま」として空前のブームを巻き起こした美貌で知られ、戦後歌舞伎を代表する花形役者の一人といいますが、その性格にはかなり問題があったようです。
世渡り下手の不器用者で、気に入らないことがあるとすぐに光乃に手を挙げる。
殴る蹴るまでされて血だらけになっても、「坊ちゃまを支えられるのは私だけ」と光乃は動じない。
いつしか雪雄も光乃の真心に負けたのか、彼女を正式な妻と迎え入れるのです。

あの華やかな十一代目團十郎の顔の裏に、そうした私生活があったとは知りませんでした。
そもそも宮尾登美子がこの小説を書こうとした動機は、人気の歌舞伎役者の妻である千代夫人の、あまりに地味でつつましい姿を見たからだそうです。
この本によれば彼女は正式な妻となってからも、あくまで地味で控え目であったと。



丹念な下調べやインタビューを経てこの本は書かれたらしいのですが、光乃という女の心情を、著者はどうしてここまで子細に書き上げることができたのだろうと感嘆。
光乃は長年、我儘な「坊ちゃま」に仕えて散々な苦労をするのですが、例えば雪雄が良家の令嬢と結婚した直後の頃、嫉妬に苦しむ光乃の胸の内。
”同じ女に生まれても、このように何一つ不足のない人生を辿る人と、自分のように人の家の女中となって先の見えぬ日を送る人もあり、せめてここに並べられてあるような道具の一品なりと、将来自分が手にできるかと言えば、その望みはおそらくないものと考えなければならなかった。
これから先、苦労を知らぬ若いおかみさんと、そのおかみさんを風にも当てぬよう命懸けで守る気の強いばあやさん、そして眩しいほどの道具類に囲まれ、あくまでこの家の位で言えば一番下の、女中として暮らさねばならない自分を考えると、一瞬目の前を黒いものがよぎり、いっそ暇を取ろうかと光乃は思った。
やめてしまえば自由、夜毎天井を見つめての苦しみからも解き放たれる、帰る家がなくても、また上野の桂庵へ飛び込めば、新しい別の暮らしが始まる、と心中しきりに唆すこえがあるのに、光乃は一方ではまた、それができないのを感じている。
何故なら、この家を辞めてしまえば、雪雄はもはや手の届かない存在となり、今の場合、それは更に苦しみを増すことになるのが判っているからであった。”


きのねとは、歌舞伎で見栄を切る時や、開演を告げる時に打ち鳴らされる、拍子木の音のことです。
それはまた、雪雄からだけ呼ばれた光乃の愛称であったそうです。
この小説の大筋は事実らしいのですが、何処までが本当で何処までが脚色なのか知りたいものです。


きのね」 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

105年目の東京ステーションホテル

2020年09月19日 | グルメ

私が毎月新幹線に乗るのは新横浜駅からだし、東京駅近辺に行くことはあっても乗り換えに使うくらいで、外に出てその駅舎を見るということは少ないのです。
今回、そこの東京ステーションホテルで食事をすることになり、久しぶりに東京駅丸の内駅舎をじっくり眺めました。


1914年(大正3年)、辰野金吾によって竣工された「中央停車場」としての東京駅。
3階建て全長約335メートルになる、レンガと鉄筋造りによる壮麗な駅舎。
関東大震災でもビクともしなかったが、東京大空襲で甚大な被害を受け、3階部分は撤去されたままだったのだそうです。
2007年から5年間かけて大規模な保存・復元工事が行われ、100年前の壮麗な姿が蘇ったのだと。
その工事には全国から職人が集まり、関わった関係者の数は78万人。



(ステーションホテルHPから)

以前の駅舎がどんなだったのか、記憶力がいい加減な私はもう不確かなのですが、駅前広場が長いことゴチャゴチャと工事していていたのは覚えています。
3年ほど前にスッキリと巨大な空間ができた時には、驚きました。
東京駅は空中権を500億円で売却し、その費用で復元工事の費用を捻出したのだそうです。
容積率の20%程しか使わなかった東京駅は、その未使用の容積率(空中権)を周りの建物に売却したということなのです。
東京オリンピックまであと300日というデジタル掲示板が駅前にできていましたが、本当にできるのかな…?



その駅舎の中にある東京駅ステーションホテルには、そういえば行ったことがなかった。
東京駅開業の翌年1915年、国内外の賓客を迎えるために造られた老舗ホテル。
そちらのイタリア料理店「エノテカノリーオ」。
ホテルの入り口、レストランの入り口での検温、消毒といった二重の手筈を経て、ゆったりとした静かな空間で美味しく頂きました。





コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「スペシャルズ!政府が潰そうとした自閉症施設を守った男たちの実話」

2020年09月18日 | 映画

「最強のふたり」のリック・トレダノとオリビエ・ナカシュ監督コンビの新作というので、期待していました。
社会からはじき出された重度の自閉症の子供たちの面倒を見ている、二人の男性の実話を映画化。


冒頭から、少女がパリの雑踏の中を全力疾走しています。
通行人やウエイターや自転車にぶつかりながら走る少女を、数人の男たちが必死に追いかけている。
体当たりするようにして少女をようやく抑え込み、落ち着いて、息をして、深呼吸してと言っているのを見て、なんらかの精神疾患を抱えた少女だとわかる。
そのようにして始まった映画は、とにかくせわしない。



ユダヤ人のブリュノ(バンサン・カッセル)は赤字を抱えながら、自閉症ケア施設を運営し、イスラム教徒のマリク(レダ・カティブ)は、その患者たちを支援する若者たちを教育していた。
しかし無認可であるために監査が入り、施設閉鎖の危機に迫られていた。
ブリュノはどんなに大変な患者であっても引き受けるので、彼のもとにはひっきりなしに電話がかかってくる。
患者が脱走した、電車の非常ベルを押した、施設の騒音が酷すぎる、なんとかしてくれ。
支援する若者たちも大半は無資格のドロップアウトした連中なので、そちらの教育も大変。
何故そこまでして人のために尽くすのかという思いが、観ていて湧き上がってきます。


この映画には、本物の介護者と自閉症の若者、その家族たちが多数キャスティングされているのだそうです。
洗濯機に異常な興味を示し、電車に乗ると非常ボタンを押してしまうジョゼフは、本当の自閉症患者。
家族にも見放され、それまでずっと病院に監禁されていた暴力的なヴァランタンは、重度の自閉症の弟を持った少年が演じたといいます。
ヴァランタンはひっきりなしに頭を打ち付ける自傷癖があるので、年中ヘッドギアをつけています。
彼はまた、ケアしようとする支援者にも頭突きをしてくるのです。
よかれと思って一生懸命世話をしても、油断すれば力いっぱい頭突きされてしまう。



いやもう、大変。
しかし、その大変な毎日の中に、どうしてそこまで他人のために?という疑問に対する答えが徐々に浮かび上がってきます。
せわしなく騒々しい毎日の、重度自閉症患者とドロップアウトした若者たちとの交流を通して、静かな感動が得られます。
それは是非、御自分の目でお確かめください。
「最強の二人」と違ってエンタメ性はあまりなく、殆どドキュメンタリーのような仕上がりなので、少々観る人を選ぶ作品かもしれません。
原題の「Hors Narmes」は「規定を逸した」というような意味であるらしい。


公式HP 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

予想以上に下剋上

2020年09月15日 | 社会

最近、長男が発案した「下剋上鮎」がTwitterでつぶやかれ、5万近くのいいねを頂いたようです。
長男によると、早速取材が来たり、オンライン販売の売り上げが増加していると。
SNSの力って凄いですねえ。
折しも、先日発表された日本パッケージデザイン大賞で菓子部門銅賞受賞。
そんなコンテストがあることも私は知らなかったのですが。



岐阜は今年の大河ドラマ「麒麟が来る」の舞台であって町興しに沸き、このお菓子もその一環なのです。
岐阜の親戚の和菓子屋玉井屋本舗から、東京でプロデュース会社を興した長男にアイデアを依頼されたのでした。
今年の初めに発売されて、地元で話題になったようなのですが…
そこにコロナ襲来。



岐阜の観光業は撃沈。
鵜飼もこの春から夏にかけて中止、旅館もホテルも閉館。
夏の風物詩である長良川の花火もとりやめ。
川原町という、岐阜の小京都と呼ばれる古い街並みにある玉井屋も、いっときは売り上げ激減。
すっかり元気を失くしてしまった岐阜に、少しでも明るいニュースが届けることができたら嬉しい限りです。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「きものがたり」宮尾登美子の世界

2020年09月13日 | 

若い頃に作って長年実家に放置したままだった着物を、去年頃から少しずつ着始めました。
今、着付け教室にも通っている身として、着物の本などにも目が行くようになりました。


作家宮尾登美子の、着物にまつわるエッセイ集。
綺麗なカラー写真がふんだんにあり、美しい着物歳時記となっています。
「幸せを羽織る」「花を纏う」「糸をあやなす」といった言葉、あるいは「葡萄鼠(えびねず)色」など色の和名のなんと美しいこと!
著者がいつくしむ数々の着物を通して語った、彼女の人生を垣間見ることができます。
昔読んだ「櫂」「仁淀川」「序の舞」「朱夏」「寒椿」などの作品に絡むエピソードが散りばめられ、宮尾登美子の世界に浸ることもできます。



宮尾登美子、高知の遊郭で芸妓紹介業を営む父と愛人の間に生まれる。
実母は女義太夫。12歳で父母が離別し、義母に育てられる。
戦中、国民学校の教師と結婚し満洲に渡り、命からがら引き揚げてくる。
その様子は作品の中に繰り返し出てきますが、客観的な彼女の人生の輪郭も知りたくて、林真理子の「綴る女-評伝・宮尾登美子」を以前、読んでみました。


「淡い鼠紫色に梅満月の色留袖」

詳細は忘れましたが、丹念な下調べやインタビューに裏付けされた宮尾登美子の軌跡に触れることができました。
ただ、敬愛する宮尾大先生の評伝を私ごときが書くなんておこがましいと言っている割には、宮尾が第一志望の高等女学校を落ちてコンプレックスを持っていたことや、有名作家となって新聞社社長、出版社社長など有名人との交流は華やかなものだったが、心許せる女友達はあまりいなかったことなど、結構辛辣じゃないのと思ったような覚えが…
そう受け取った私の見方の方が、意地悪なのかもしれませんが。



「きのね」の取材で前田青邨未亡人宅に行った時の格子の紬。
本著によると、前田未亡人は萩江節の達人であり、画家夫人だけに極めて厳しい審美眼の持ち主、訪問客がある時はまず覗き穴から見て、服装が気に入らない時は会ってくれないという噂が。
何を着ようか散々迷ってこれに決めたが、未亡人から開口一番「いい趣味でござんすね、そのお召し物」と言われてホッとしたのだそうです。

きものがたり」 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

崎陽軒本店と抹茶白熊かき氷

2020年09月11日 | グルメ

バンクシー展会場の目の前に、崎陽軒本店がありました。
二階の広々とした中華料理「嘉宮」で、ゆっくりとランチを。
予約していないのにすぐに入店でき、写真のように中も空いていましたが、横浜在住の友人によると、コロナ以前は行列の絶えないお店だったのだそうです。
崎陽軒というと「シウマイ」のイメージしかなかったので、こんなにちゃんとした料理店があるとは、失礼ながらちょっと驚きました。
2品目の小さなセイロは「崎陽軒のシウマイ食べ比べ」です。
どれも美味しく頂きましたが、特に3品目の「すりおろしカブと蟹肉のスープ」、とても薄味でカブと蟹の味をじっくりと楽しめました。




ついでにお抹茶サロンのかき氷。
天然水かき氷の中に、イチゴ、キウイ、ミカン、バナナが隠れている「抹茶白熊かき氷」。
濃厚抹茶シロップと練乳、白玉とアンコつきでした。
宇治抹茶専門店OMATCHA SALON二子玉川店




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする