投票日まで、あと4日
いよいよ、衆議院議員選挙投票日まで、あと4日となりました。
選挙運動は、あと3日で終わり、投票日当日を含めても4日です。
各種世論調査、雑誌などでの分析でも、民主党圧勝の勢いは加速するばかりで、今まで自民党支持をしていた業界団体が、一斉に民主党に支持を変えているそうです。
関東地方の投票日のお天気は曇り時々雨。投票に行くには悪くない天気です。
陰謀論者の言うような天変地異もテロも、今のところ起きそうにないです。
私自身はすでに期日前投票を済ませ、すでに選挙は終わったので、あとは結果を見るだけです。
ただ、注意しなければならないのは、8月31日以降、私たちはこれまで踏み込んだことの無い世界に突入すると言うことです。
55年体制後、1990年代に、多党制の時代になり、社会党が没落し、その混乱の中で、与党としての強みを持った自民党が、4年前のコイズミ郵政選挙で圧勝した時も、国民は、その後に何が来るかを予想していませんでした。
その後、自民党は、悪辣な大企業優先の政治を進め、コイズミ内閣を含め、世帯当たり収入の下落、自殺者は毎年3万人と言う国づくりを進めてきました。
これは、郵政選挙で自民党(と公明党)に三分の二という多数を与えたら、どういうことになるかと言うことへの想像力が、国民にも、政治家にも欠けていたことに原因があります。
弱者切り捨て、自己責任の強調、大企業・富裕層優遇、経済指標だけで景気を判断し、国民生活を省みようとしなかった自公政権。そして、安倍、麻生という、盲目的国家主義者が首相になり、国民にとっては喫緊の課題ではない、改憲への妄動や海外派兵のための壊憲がいたずらに行われてきました。(コイズミのイラク派兵にその端緒があります。)
「世界第2位の経済大国としての国際的責任」を強調して行われた海外派兵の数々。しかし、その間、日本の1人当たりGDPは、先進国中2位から15位に下がっています。自公政権の論理なら、もう国際的責任、国際貢献とやらをする余裕は無いはずです。にもかかわらず、安倍政権下で、アラブ地域への派兵を前提とした中央即応集団という部隊が編成され、麻生政権では、まだ人的被害が起きていないソマリア沖に、護衛艦2隻、P3c2機、さらにその護衛と称しての陸自の派兵と、なし崩し的に海外派兵を行ってきました。
費用対効果として、これほど無意味な行動は無いでしょう。
また、北朝鮮政策でも、安倍政権以降、ひたすら北朝鮮非難と強硬姿勢を行ってきたせいで、北朝鮮は日本に対して門戸を閉ざし、アメリカとの直接的交渉へと動いています。6カ国協議の枠組みを壊したのは北朝鮮ではなく、日本だと言うことを肝に銘じるべきです。
国内の不満をそらすために外敵の存在を喧伝するのは何千年も前から行われてきた手法であり、その間隙をついて、迎撃ミサイル配備に数兆円の金を使うことがなし崩し的に決まりました。
自公政権のやりたい放題。知能も常識も劣った、ただの祖父の尻尾でしかない安倍晋三や麻生太郎が、その国家主義、好戦的性格、国民の人権制限、教育への干渉を強めてきた4年間でした。
以上のようなことに加え、自民党の最大の問題は、この間、新自由主義によって食い物にされてきた弱者を切り捨て、派遣労働を拡大し、低賃金労働者を増やし、ワーキングプアを増やし、健全な中間層を削り、国内消費の低迷を招いた経済の失政もまた重要なファクターです。
この期に及んでなお、年末年始の派遣村に来ていた人間は税金を払っていない怠け者、っという発言が自民党の閣僚から出ています。
昨日の記事にも書いた、マックスウェーバーの言葉を借りれば、自民党の政治家には、「騎士道精神」が欠如していることは明らかです。
ですから、政治家の資格が無い自公の政治業者には、この際、失業者になっていただくのが一番良いことだと思います。
しかし、民主党圧勝が伝えられるこの選挙後、日本は再び、かつて経験したことの無い世界に入っていきます。それがコイズミ郵政選挙の二の舞になるのか、それとも歴史的転換点として、後世、輝かしい日として称賛されるのか、それはわかりません。
ですが、その中に、私たち一般市民の声を反映させていくことは重要だと思います。今後、市民による、民主党への意見送付、デモンストレーション、時には厳しい指摘も行っていくことが必要だと思います。
いずれにしても、あと4日。21世紀最初で、場合によっては最大の政治的転換点になるかもしれません。
ぜひ、投票に行ってください。