マスコミ伏魔殿論(6) 投稿者:バード 投稿日:2010年 1月30日(土)21時49分7秒
マスコミは伏魔殿(魔物の潜んでいる殿堂。美名に隠れて陰謀、悪事などが絶えずたくらまれている所。悪の根拠地)である。ここでいうマスコミとは、日本のテレビ局6社(NHKを含む)と大手新聞5社の、合計11社のことである。検察、最高裁も伏魔殿である。
特捜の人員はたかだか30数名。人手が足りない。疑惑があると報道された中から挙げられそうなものを選んで立件するしかない。報道が続いているから、立件(逮捕・取調べ)することになる。新聞は世論。特捜は世論に応えなければ、権威が失墜する。
特捜検事も、その実態は、マスコミ報道=米国の意思によって、ありもしない犯罪の偽造、捏造に追い立てられているのである。
ありもしないシナリオの(供述)調書を書いて、それに署名・指印をさせるのが仕事である。
供述調書を書いて、それに署名・指印をさせること。これが、特捜の立件、すなわち「犯罪の偽造・捏造」なのだ。
その圧力はマスコミからも来るのである。もちろん直接上司からも来る。
(引用ここから:江副浩正『リクルート事件・江副浩正の真実』より)
神垣検事は新聞を熱心に読んでいるようだった。検察はメディアに情報を提供しながら、その見出しや内容に自らも翻弄されているようにも思えた。あるとき、私は検事に聞いてみた。
「どうして『新聞にはこう書いてある』とか『夜回りの新聞記者がこう言っていたけど、どうか』と、記事や記者の話をもとに私に聞かれるんですか」
「特捜の人員はたかだか三十数名。新聞やテレビ、週刊誌などの記者はわれわれの数十倍いるんだ。こちらは手が足りないんだよ。特捜がどこかに犯罪がないかと探しに行ったって見つかるわけがないじゃないか。疑惑があると報道された中から挙げられそうなものを選んで立件するしかない。リクルート事件も報道が続いているから、立件することになった。新聞は世論。特捜は世論に応えなければ、権威が失墜する」
メディアが捜査官で、検事が取調官。(p.158-160)
(引用ここまで)
実質はマスコミが捜査をして、検事は取調べだけとなる。取調べが行き詰ると、新しい捜査情報が出てきて、取調べ方針を修正・変更することになる。
マスコミは偽装疑惑報道を続けなければならない。現在は、「陸山会資金」疑惑である。この報道を途切らせてはならないのだ。マスコミもどうしても、捏造に耐えそうなネタを捜索しなければならないのだ。ありもしない犯罪を作らなければならない。
特捜検事は、ありもしない犯罪の調書をとる場合が多いから、その悪行ができる検事でなければならない。そのような(司法試験を合格した)検事は少ない。つまり、特捜は地検から「有能な検事」が選ばれているのだ。特捜部の検察官(検事)は検察官の中のエリートなのである。
だから、特捜部の検事の人数は少ない。家宅捜索で大勢の検事がいるように見えて我々は勘違いしているが、その多くは検察官(検事)ではなく、検察事務官なのである。検察官は少なくて、検察事務官が多い。検察官もエリートなのである。その検察官のうち、特捜部にいる検察官は、さらにそのほんの一部である。全国の地検の検察官2000名の上に、数十名の特捜部の検察官がいるということだ。
特捜部検事は、特捜部以外の検察官を見下している。さらに警察を見下している。
(引用ここから:江副浩正『リクルート事件・江副浩正の真実』より)
「人手が足りないといっても、家宅捜索では大勢の人が一斉に捜索先に入っていくじゃないですか」
「あれは検事もいるが、検察事務官が多いんだよ」
「警察官も大勢いるじゃないですか」
「警察官の操作能力は低い。特捜は警察をあてになんかしていないよ」
「都道府県の地検の検事もいるじゃないですか」
「特捜は地検から有能な検事が選ばれている。地検で立件が難しい事件を担当するのが特捜なんだよ」
「検察が二重構造になっているんですか」
「まぁそうともいえるだろうな」
検事の言うとおりならば、全国に約25万名いる警察官や、約2000名いる検察官の上に、数十名の特捜部の検察官がいることになる。これでは、現場の警察官や検察官の士気も上がらないのではないかと思った。
特捜検事は実に多忙である。取調べは朝から晩まで続き、土日もない。民間企業であれば労働基準法違反に該当するような苛酷な仕事だが、中央省庁のキャリアは労働基準法の適用外である。
本庁で捜査の指揮をとる宗像検事やその上の検事正は、上がってきた調書を見て、次に誰からどのような調書を取るかの指示を出す。
指示を受けた現場の取調検事は、苦労して指示どおりの調書を取る。逮捕後の勾留期間は最大48時間プラス20日と限定されている。時間が迫ってきているのに被疑者に否認され続けると検事はとても困る。
調書を取るために、被疑者を脅かさなければならない。脅かされる被疑者もつらいが、脅かして調書を作成する検事はもっとつらいだろう。
検察官は諸悪を摘発する立派な仕事と思っていたが、実際には肉体的にも精神的にもつらい職業。雑談のとき「検事を止めて弁護士になりたい」と語っていたのは検事の本音、と私は思った。(p.159-160)
(引用ここまで)
特捜部の検事(検察官)たちは、エリート中のエリートであるというプライドがあるから、どんな辛いことでも、どんなえげつないことでもやるのだ。そして、特捜部の検事正になれば、後の人生はばら色の人生だと思っている。
まさに巧妙な制度・慣行である。このような制度・慣行ができあがったのは、「米国の意思」があったからだ。日本人同士、分断して、統治しろ、ということである。日本の司法エリート中のエリートたちが、すなわち、ごく少数の特捜部検察官が、これに乗っているのだ。
マスコミの若手現場記者たちも、同様に追い立てられて辛い仕事をさせられている。地裁の若手裁判官も理不尽な逮捕許可とか判決に追い立てられている。
マスコミ、検察、最高裁のトップ層たちは、比較的良い思いをしているだろう。だが、ご主人様は米国だ。どこまでも言われるままにしなければ、間違いなく裏切り者として抹殺されるのだ。その世界は、マフィアの世界だ。一度その世界に入れば、そこから抜け出せないようになっている。マスコミ、検察、最高裁のトップ層たちは、成功しているときはご褒美をもらっただろうが、成功しなくなると落とし前(不成功の後始末)を求められ、死ぬほどの辛い思いをするだろう。
我々国民は、現場の特捜検事やマスコミ記者の苦しみを頭の片隅におきつつ、そして米国の悪徳意思を感じ取りつつ、日本のマスコミ、検察、最高裁のトップ層たちの成功を阻止し続けなければならない。