今日12月21日は「冬至」です。
冬至は24節気の一つで、太陰暦を使っていた頃、1年を24に分け、季節を表すための工夫として考えられたものです。
また、同時に72候のうちの64候で「冬生じ夏枯れる」と詠まれています。
72候とは、24節気をさらに3つに分け、つまり季節を5日毎に細分したもので、季節の移ろいと気象や動植物の成長・行動などに託して表したものです。
冬の円山公園のしだれ桜
これらは、元々中国で生まれたものですが、日本に伝わってからは、日本の気候や動植物などに変えて、日本人にあったものに変えています。
もちろん、時代や編者によって事象が異なります。
ちなみに、大寒の70候(2009.1.20)は「蕗のとう花咲く」。 立春の1候(2009.2.4)は「東風凍を解く」。
冬至は、1年で一番、日の短い日。季節の循環の始まる日と考えられ「一陽来復」の節目とも呼ばれています。
この日には、小豆粥や南瓜を食べ、ゆず湯を立てる風習があります。
「一陽来複」という言葉には、「陰」がきわまって「陽」が戻ってくる、あるいは冬が去って春が来るという意味で冬至の別称としても使われているようです。
「冬来たりなば春遠からじ」ということでしょうか?
これが転じて「悪いことが続いていたが、ようやく回復して良い方向に向かってきた」という意味もあります。願望かも知れませんが・・・・
米国の金融危機から、世界的な不景気に突入しています。まさに真冬に向かっている季節ですが、来年は「一陽来複」を信じたいものです。