平安時代末以来、「 源 ・ 平 ・ 藤 ・ 橘 」 つまり、源氏、平氏、藤原氏、橘氏が4大姓と言われてきました。
平安時代初めまでに天皇家から分かれた家は、橘、文屋、清原、平、在原などのさまざまな姓を用いました。
ところが、嵯峨天皇の子供たちが源姓を名乗った以後に、皇室から分かれた家は、ほぼ例外なく源の姓を用いた。
そのため、源氏の系統を嵯峨源氏、清和源氏、村上源氏などと区分されました。
そのうち、橘氏は平安時代の半ばまでは、公卿を出す家として勢力をもっていましたが、中世に衰退し、橘姓を名乗っていた武士も中世以降、源氏や平家に変わったものも多かったと言われています。
日本の旧家には、源平藤橘の系統をひくものが多い。
明治時代の華族(主に公家と大名の系譜)と呼ばれる系譜は、1位から5位まで藤原氏、源氏、平氏で占められていることからも、その系統が多いことがわかります。
1位 藤原氏 (201家) 2位 清和源氏 (124家) 3位 桓武平氏 (22家)
4位 宇多源氏 (21家) 5位 村上源氏 (18家)
現在は、10大姓と呼ばれているものがあります。
その10大姓は、日本の人口の1割余りが、この中に入るそうです。
10大姓とは・・・・
1位 鈴木 2位 佐藤 3位 田中 4位 山本 5位 渡辺
6位 高橋 7位 小林 8位 中村 9位 伊藤 10位 斎藤
それぞれの姓の成り立ちについては、次回に述べます。
今年の作品から
水彩画 F6
交通公園にて ” 影 ”
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