極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

バーバル・フェイクと人新世

2021年02月21日 | 環境学・環境思想



彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救
ったと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤
備え(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした
部隊編成のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ
ー。愛称「ひこにゃん



                    

15 衛霊公 えいれいこう
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「人、遠慮なければ、必ず近憂あり」(12)
「これをいかん、これをいかんといわざる者は、われこれをいかん
ともするなきのみ」(16)
「君子はこれをおのれに求む。小人はこれを人に求む」(21)
「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」(30)
「仁に当たりては、師にも譲らず」(36)
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28 だれにも受けがわるい、そういう人物でも、自分の眼で確か
めてみる。だれにも受けがいい、そういう人物でも、これまた自分
の眼で確かめてみることだ。(孔子)

子曰、衆惡之必察焉、衆好之必察焉。
Confucius said, "You should confirm facts even if many people
dislike it, even if many people like it."



人新世とは何か
人新世(じんしんせい、ひとしんせい、Anthropocene)とは、人類
が地球の地質や生態系に重大な影響を与える発端を起点として提案
された、完新世(Holocene, ホロシーン)に続く想定上の地質時代
である。層序の学術用語の地質年代の「世」の英語の語尾のカナ表
記が「シーン」であることから自然史分野の術語では「アントロポ
シーン」を用いるが,日本語音写形は英語発音とラテン語風発音の
混在した「アントロポセン」が通用している。影響としては人為的
要因の気候変動(地球温暖化)が挙げられるが、これに限定されて
はいないと、のっけから小難しい話となる(via Wikipedia)。 

今年も暮れようとしているが、コロナ・パンデミックはいっこうに
収まりそうもなく、世界中での感染者は1億1千万人を突破し、死
者は2,435,145人を超え、このうち、完・不完は別として6
千2百万人が回復。また、南極大陸のキャンプにも感染が及び、地
球上の六大陸がすべて汚染され、COVID19の変異も際立って
きている。ワクチンは急ピッチで開発され、その効果があらわれて
くるのは今春以降。治療剤はいまだなく、免疫形成の実態調査も遅
く、病院や看護師の疲弊が激しい。ところで、コロナ型RNAウイ
ルスの正体がわかるには、数年がかかるだろうとも言われ。感染者
の数が減衰しないかぎりは学校も一般店舗も開けず、公園にも居酒
屋にも屯できず、スポーツ大会などは見送られ、劇場は椅子席を減
らし公演されているが、その何かが、本当に理解できないるのだ。

そんななか日本は無策に近く。日本の保守政権は経済優先主義とポ
ピュリズムだからPCR検査や医療対策はおざなりで、そのかわり
アベノマスク・支援金・補助金をばらまき、GOTOキャンペーン
や食事割引などで歓心を買いながらお茶を濁し、パンデミック=ニ
ューディール(巻き返し)できず、企業倒産・失業恐慌・生活破壊・
自殺者の増加が続き、消費税減税、時限付きベーシック・インカム
などの積極的かつ抜本的な政策の動きは遅い。ICT時代の最初の
ウイルス・パンデミック(日本ではエピデミック)であるにもかか
わらず、新たなソフトやアプリ開発も中途半端。

フレドリック・ジェイムソンが「資本主義の終わりを想像するより、
世界の行き詰まりを想像するほうがずっと簡単だ」と言っていたと
松岡正剛氏書いている(1760夜『人新世とは何か』クリストフ・
ポヌイユ&ジャン=バティスト・フレソズ、松岡正剛の千夜千冊)。
そして、コロナ禍が世界同時的な攻勢を続けているのは、宿主(地
球のホスト)たる人間社会のほうがそういう事態悪化を促進させる
余地を与えているからで、COVID19自体のふるまいや変異は、
21世紀のホスト世界社会のふるまいの反映そのものなのである。
こんなことを続けていれば、世の中の価値観や社会観や生活観に決
定的なヒビが入り、ジョージェスク=レーゲンの熱力学的経済分析
などがその傷痕を示している。数々の地球環境危機のデータは、宇
宙ゴミから海中のプラスチック破片の量にいたるまで、ほぼデータ
になっている。だから惨状がどのようなものかは数値でもわかって
いるはずなのだが、それなのに、未体験な有事の事態が長期化して
きたことにより、明日の社会の変更が近づいてきていることだけは
感じるだろうから、あわてて「ニューノーマル」(新常態)なんて
バカなことを考える。目の前の明日の日々ばかりが気になり、平時
は有事を前提にすべきなのだがと批判する。


仮に2021年になって、ウイルス禍によるパンデミック(あるい
は地域的なエピデミック)が数カ月後に収束(終息)したとしても
(東京オリンピックが開催されようと中止されようと)、こうした
未体験な身体的なハザードがおこす事態がありえたこと、それが社
会のありようをあっというまに変貌させるのだということ、そうい
うことが半年も1年も続きうることを体験してみると、このあとの
世界や社会は以前のままでいいのか、あんな会社の日々に戻ってし
まっていいのか、いままでは何か勘違いしていたのではないかとい
うふうにもなってきた。「平時有事病」とでもいいたくなるような、
とんでもないトラウマ(PTSD)の発生なのである。元のように
戻ればいいかといえば、いいわけがない。そんなことはとっくにわ
かっていたはずだ。おそらく第一次文明戦争と呼ばれるべきだろう
湾岸戦争やそのあとのリーマンショックがおこったときに、何が問
題であるかはすっかり露呈していたのだ。もう少し前からいえばレ
ーガノミクスやサッチャリズムの驀進がおこり、日本でいえば日米
協議がすすむなか、これを小泉純一郎や竹中平蔵がお追従(ついし
ょう)したときに、「これでいいはずはない」という事態がひどく
広がってしまっていたはずなのである。ところが、みんなボケてい
た。ないしはシラをきっていた。EUを結束させるか分断させるか
でまるまる数年つぶしたり、トランプの出現に右往左往したり、モ
リカケ問題でお茶を濁してみたり、そんなことばかりだった。そこ
へ1年以上にわたる感染戦線の実況だ。みんなそわそわとソーシャ
ル・ディスタンスをとり、テレワークやリモートワークをしはじめ
た。そのうち、これはきっと働き方が変わっていくだろうと実感し
はじめて、さっそく新築住宅やマンション販売の会社が3DWKと
いうようにリモートワークスペースのための「W」をフィーチャー
した間取りを売り出した。不安がこんな程度では困る。地球自体が
おかしくなりつつあるのであって、職場が変更を迫られているわけ
ではない。「人-地球」という巨大サラダボールがヤバイのだ。ジョ
ン・ケリーは気候変動と感染症とテロリズムを大量破壊兵器とみな
したが、それはやっと2014年のことだった(ケリーはバイデン
政権のブレーンになった)。あまりにも遅すぎる。「人新世」はと
っくにやってきていたのだ人新世(じんしんせい)は新しい概念で
あり、2000年2月のメキシコでの地球環境をめぐる国際会議で
パウル・クルッツェンが言い出した地質年代のための新しい用語。
クルッツェンはオランダの大気化学者で、オゾンホールの研究など
で1995年にノーベル化学賞を受賞。地球温暖化や温室効果ガス
の問題の多くの議論のオピニオンリーダーである。『気候変動』(
日本経済新聞出版)などのベストセラーもあると、なかなか手厳し
いのだ。彼の怒りは大きいと見て、評論の大作となっている。

そのクルッツェンが21世紀を前に、今日現在のわれわれは完新世
(Holocene)にいるのではなく、新たな「人新世」(Anthropocene
=アントロポセンあるいはアントロポシン)に突入していると言う
べきだと発言した。この発言がきっかけに、にわかに「人新世」と
いう見方が話題になってきた。従来の地質年代学の公式見解では、
現在の地球は1万1500年前に始まった新生代第四紀の「完新世」
に属している。アントロポセンは新たな環境的文明学や環境的人文
学を待望した。そこでたとえば、フィクレット・バークスやカール・
フォルクらは「社会生態システム」という枠組を1998年に提唱
していると(いよいよ本筋がみえてきた感じだが、冗長的なので割
愛する)。

さて、これからの環境哲学が本気でとりくまなければならない最大
の相手は、おそらくエントロピーの問題である。地球は、過剰なエ
ネルギーや溜まりつづける情報をどこかにうまく捨てないかぎりは
生命系を維持できなかったのだが、それは「負のエントロピー」が
活用できたしくみと密接に関係づけられているはずなのである。そ
うだとすると、蝕まれた「人-地球」系がアントロポセンにさしかか
ってきた渦中で澱のごとくに溜めてきてしまったエントロピーを、
何によって排出するのか、それとも何かに変換するのか、そこが問
われるのだと指摘しているところに目がとまった。いわく、ここを
ダイナミックな読み筋にするには、ひとつには、むろんボルツマン
やプリゴジン(909夜)の熱力学仮説をどのようにとりこむかと
いうことだろう。熱力学は宇宙論にもかかわることなので、かなり
どでかいスコープが必要になると博学ぶりを発揮。

 しかしもうひとつには、クラウジウスの『自然内部のエネルギ
 ー備蓄と人類の利益のための価値の付与』やエルンスト・マッ
 ハ(157夜)の『熱学の諸原理』に発する「思惟の経済」論
 をどう読みこむか、エドヴァルト・ザヒャの『社会力学の設立』、
 パトリック・ゲデスの『ジョン・ラスキン・エコノミー』、フ
 レデリック・ソディの『デカルト経済学』などをどう評価する
 か、つまり経済学とエントロピーを環境学としてどうブリッジ
 させるかという読み筋を起動させることである。
 たとえば、いささか舌足らずではあったけれど、ノーベル化学
 賞を受賞したソディが「金利とは、偶然からなる人間どうしの
 間の合意でしかなく、資本が従属するエントロピーの原則に長
 いあいだ矛盾したままでいるのは不可能だろう」と述べている
 ことなどを、どう解釈していくかということだ。けれども、エ
 ントロピーの処理を経済学者や歴史学者が扱おうとすると、つ
 いついジェームズ・ジュールやウィリアム・トムソンの自然神
 学の伝統にもとづきすぎたり、その逆を切り通すマルクス(最
 近、上梓されたばかりの斎藤幸平君の『人新世の「資本論』(
 集英社新書)はたいそう才気煥発な著書ではあったけれど(だ
 からぼくも帯に推薦文を寄せたけれど)、資本の問題に言寄せ
 たぶん、各種エントロピーの排出には届かず、アントロポセン
 論としてもかなり片寄っていた。



と反省してみせている。つまり、アントロポセンな議論はいま始ま
ったばかりともいえるし、すでに案内してきたように18世紀半
ばから何度となく議論されてきたサブジェクトでもあったのである。
俎上にのぼってこない議論も、まだまだ残されている。ぼくの(松
岡氏の)見方では、とりわけニューサイバネティクスな考え方、カ
オスと複雑系をめぐる見方、自己組織化の理論の可能性と限界、非
線形数学の可能性、サイボーグやロボット社会の問題、ネット社会
やAIの役割などなどの検討が、本書には欠けているが、それでも、
昨今はやりのユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』(河出書
房新社)、マルクス・ガブリエルの『なぜ世界は存在しないのか』
(講談社)、バイロン・リースの『人類の歴史とAIの未来』(デ
ィスカヴァー21)などよりは、本書に没頭してみることを薦めて
いる。またちなみに、ついに100歳を迎えたジェームズ・ラブロ
ックがアントロポセンよりもさらに先を見越した『ノヴァセン(Nov
acene)』(NHK出版)という本を仕上げ、落合陽一君を悦ばせ
ていた。気楽に喋っているような本だが、エレガントな味がある。
アントロポセンのあとの時代は、ついに電子的知性が関与するだろ
うという予言になっている。コロナ禍の正月に読むにふさわしい。
と結んでいる。



ノヴァセン―“超知能”が地球を更新する
「ガイア理論」の提唱者として知られる世界的な科学者が、近未来
に人間の知能をはるかに凌駕する“超知能”が出現し、新たな生物
圏を形成すると予測。人類が地球(ガイア)に君臨し、地球環境に
大きな影響を及ぼしてきた産業革命以来の時代(=アントロホセン)
が終焉し、“超知能”と人類が地球に共存する時代(=ノヴァセン)
へと移行するという。地球における人間の役割は、自らよりも高い
知能をもつ“超知能”という生命の進化を促し、ガイアの恒常性を
維持することに転換するのだ―。ガイア理論の先に議論を進め、地
球と生命の未来を大胆に構想した興奮の書!
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●著者略歴
クリストフ・ボヌイユ
フランス国立科学研究センター研究員。専門は科学技術史・環境史。
フランスの科学技術史研究を牽引するアレクサンドル・コイレ・セ
ンターに所属。パリの社会科学高等研究院で教鞭をとる。2013年か
らスイユ社の「人新世」コレクションを主宰。編著に『もうひとつ
の「30年の栄光」の歴史』『科学と知識の歴史第3巻:テクノサイ
エンスの世紀(1914年〜)』などがある。
ジャン⁼バティスト・フレソズ
インペリアル・カレッジ・ロンドン研究員を経て、フランス国立科
学研究センター研究員。専門は科学技術史・環境史。アレクサンド
ル・コイレ・センターに所属。パリの社会科学高等研究院で教鞭を
とる。主著は科学技術が持つリスクにまつわる論争を歴史学的観点
から論じた『喜びの黙示録』。編著に『環境史入門』など。
●訳者力歴
野坂 しおり(のさか・しおり)
神戸大学国際文化学部卒。パリの社会科学高等研究院・修士課程修
了。現在は同博士課程に在籍。専門は科学技術史・生物学史。論文
発表に「消費される乳酸菌、想像/創造される健康:大日本帝国に
おける乳酸菌療法の導入と形成について」(『帝国日本の知識ネッ
トワークに関する科学史研究』収録)がある。



緑茶化合物は癌との戦いを支援
緑茶に含まれる抗酸化物質は、DNA損傷を修復したり癌細胞を破壊し
たりする能力で「ゲノムの守護者」として知られる天然の抗癌タンパ
ク質であるp53のレベルを上昇させる可能性があるいう。今月ネイチ
ャーコミュニケーションズに発表された、p53緑茶化合物である没食
子酸エピガロカテキン(EGCG)との直接的な相互作用の研究は、抗が
ん剤発見の新しい標的を示しています。p53とEGCG分子はどちらも非
常に興味深い。p53の変異はヒトの癌の50%以上に見られるが、EGCG
は世界的に人気のある飲料である緑茶の主要な抗酸化物質であると
ChunyuWang教授はいう。ニューヨークのレンセラー工科大学で生物科
学の博士号を取得。今では、これまで知られていなかった直接的な
相互作用があり、抗がん剤を開発するための新しい道を示す。EGCG
がp53の抗がん活性を高める創薬開発に役立つ。


DNA(右)と相互作用するP53分子(左)



図1 EGCGは、SPRおよびSTD NMRによって決定された、同様の親和
および結合部位で完全長のp53およびNTDに結合する
 
EGCGは天然の抗酸化物質。酸素代謝を使用することによって引き起
こされるほぼ一定の損傷を元に戻すのに有効であり、緑茶に豊富に
含まれているEGCGは、ハーブサプリメントとしてもパッケージされ
ている。EGCGとp53の間の相互作用が、タンパク質の分解を防ぐこと
を発見。通常、p53は体内で生成された後、N末端ドメインがMDM2と
呼ばれるタンパク質と相互作用すると急速に分解される。生産と分
解のこの規則的なサイクルは、p53レベルを低い一定に保つ。EGCGと
MDM2はどちらもN末端ドメインであるp53の同じ場所に結合するため、
EGCGはMDM2と競合する。EGCGがp53と結合する場合、タンパク質はMD
M2を介して分解されないため、EGCGとの直接的な相互作用によりp53
のレベルが上昇し、抗がん機能をもつp53が多くなる。これは非常に
重要な相互作用で、癌やアルツハイマー病などの壊滅的な病気に関
連する重要な生化学的相互作用を制御する分子レベルのメカニズム
の理解を深めることにより、新しい治療法の基礎となると言う。



図7 EGCGは、p53のN末端に結合し、p53とMDM2の相互作用
   を妨害

  

ポストエネルギー革命序論 250:アフターコロナ時代 60
 現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」



タンパク質配列は、SARS-CoV-2が細胞に感染する方法の
  手がかりを提供する。



COVID-19パンデミックの初期には、SARS-CoV-2が血圧の調節に
役割を果たすヒトタンパク質ACE2に結合することにより細胞に
感染することが確立されたが、ACE2はヒトの肺細胞にはほとん
ど存在しないので、どのようにして肺がCOVID-19で最も影響を
受ける臓器の1つになるのか。これは、ACE2が単なる血圧調節
因子ではなく、SARS-CoV-2感染メカニズムの唯一のプレーヤー
ではないかもしれないというヒントを研究者に与えた。EMBLの
ギブソンチームは、ブエノスアイレスのナシオナルデサンマル
ティン大学の LucíaChemesと、Merck KGaADarmstadtおよび
University College Dublinのパートナーと協力し、ACE2およ
びSARS-CoV-2感染に関与する他のヒトタンパク質の配列(クラ
スなど)を分析。インテグリンと呼ばれるタンパク質の。細胞
の内側と外側の間で情報を伝達に関与、短鎖モチーフ(SLiM)
と呼ばれるアミノ酸の短いストリングに焦点を合わせた。同チ
ームと共同研究者が20年間開発してきた最大のキュレーション
されたSLiMデータベースである真核生物線形モチーフ(ELM)リ
ソースのおかげで、SLiMの迅速識別と比較可能であった。


図1 SARS-CoV-2スパイクタンパク質のRGDモチーフ

(A)さまざまな進化距離のベータコロナウイルスからの相同配
列を使用し、潜在的なインテグリン結合モチーフの位置を黒で
示す、SARS-CoV-2スパイクRBD領域の一部のマルチプルアライン
メント。ウイルス名と宿主生物、UniProtアクセッション(*ま
たはRatG13の場合はGenBankアクセッション)、および配列領域
の番号がアラインメントの左側に表示される。アラインメント
に示されている領域の位置は、RGDモチーフの位置およびACE2
結合に関与する領域とともに、スパイクタンパク質の代表的な
図に示されている。(B)マルチプルアラインメントの近隣結合
ツリー。この特定の配列セットには、赤、オレンジ、緑で示さ
れる潜在的な高親和性、低親和性、および逆インテグリン結合
モチーフ(RGD、KGD、およびNGR)が含まれている。それぞれボ
ックス。ツリーの計算には、(A)に示すシーケンス領域のみを
使用。(C)ACE2結合型(PDB:6m17)で見られるSARS-CoV-2RBD
の構造。RGDモチーフは赤い棒で示されている。ACE2と直接接触
している領域は青色で示されている。結合していない三量体ス
パイクタンパク質構造(PDB:6vsb、6vxx、および6vyb)で原子
座標が欠落している(柔軟性を示す)残基は、透明で表示す。
アライメントとツリーは、Jalview(226)でClustalカラーで
作成。構造は、UCSF Chimera(228)を使用して視覚化した。
---------------------------------------------------------
ACE2といくつかのインテグリンがおそらくエンドサイトーシス
とオートファジーに関与しているSLiMを含んでいることを見ま
した-それぞれ物質の取り込みと廃棄の細胞プロセス。この結
果は、細胞生理学におけるACE2とインテグリンのこれまで知ら
れていなかった役割を示唆。SARS-CoV-2がエンドサイトーシス
とオートファジーに関与するタンパク質を標的とする場合、感
染中にこれらのプロセスがウイルスに乗っ取られる可能性があ
ることを意味すると、ギブソンチームのポスドクで研究の筆頭
著者であるBálintMészárosは述べる。

いくつかの調査結果は、スウェーデンのウプサラ大学のYlvaI
varssonと彼女のグループにより実験的検証された。予測され
るタンパク質相互作用を確認し、これらの相互作用が、リンを
含むイオンの自然発生的な添加で調節されることを確認する。
YlvaIvarssonは、これらの予測に最高の人物です。彼女がこの
プロジェクトに参加していたことを光栄に思うとEMBLチームリ
ーダーのTobyGibsonは言う。YlvaIvarssonも同様に熱心で、私
たちの仕事をSARS-CoV-2関連の研究に切り替えることで、パン
デミックの間、研究精神の維持に成功できらと付け加える。


図6 RMEを達成するためのSARS-CoV-2とヒト宿主細胞との間
の界面におけるモチーフ間の提案された相互作用のモデル。

ウイルスの認識と侵入に関与するSARS-CoV-2(灰色)およびヒ
ト宿主細胞(水色)モチーフの受容体は色付きのボックスで示
す。ホモ三量体(スパイク)またはホモ二量体(ACE2)の単量
体の1つに示されている要素は、その複合体を形成する他のタン
パク質にも存在する。モチーフボックスの下の線は、その特定
の領域で重複するモチーフのそれぞれを表す。矢印は関連する
細胞プロセスを示し、それぞれのモチーフと相互作用すること
が知られるタンパク質は括弧内に示す。リン酸化部位は逆三角
形で示され、それぞれの配列位置が示されている。β-インテグ
リンテールの場合、PTB / apoPTBホスホスイッチは、同じモチ
ーフ領域の2つの別個のバージョンとして示され、下付き文字
はシーケンス内のモチーフの順序を表す。相互作用を媒介する
SLiMは、異なる色のボックス、六角形のプロテアーゼ切断部位
(PC、フューリン様プロタンパク質転換酵素; T、TMPRSS2)、
逆三角形のリン酸化部位、および楕円形の構造モチーフで表さ
れる。カラーコードは次のとおり。切断部位、黄色の六角形。
apoPTB / PTBモチーフ、オレンジ;エンドサイトーシスソーティ
ングシグナルモチーフ、紫;I-BAR結合モチーフ、ダークレッド。
LIRモチーフ、青; MIDASモチーフ、グレー; SH2モチーフ、グリ
ーン; PBMモチーフ、マゼンタ; RGDモチーフ、明るい赤。と
CendRモチーフ、茶色。 †は、これらのモチーフが以前に実験
的に検証されたことを示す。
--------------------------------------------------------
COVID-19の潜在的な薬

調査結果は、COVID-19の新しい治療アプローチにつながる可能
性がある。SLiMはウイルス侵入信号をオンまたはオフに切り替
えるができる。これは、薬物を使用してこれらの切り替えを元
に戻す方法を発見できれば、コロナウイルスが細胞に侵入する
のを防ぐことができることを意味するとLucíaChemesと述べる。
同チームは、Merck KGaA Darmstadtの共同研究者と協力し、エ
ンドサイトーシスとオートファジーを妨げる既存の薬剤のリス
トを収集。
このリストには、抗精神病薬のクロルプロマジンなど、いくつ
かの驚くべき候補が含まれている。臨床試験でこれらの薬のい
くつかがCOVID-19に対抗可能なことが証明された場合、これは
ゲームチェンジャーになると、ギブソンチームのマンジートク
マールは述べる。



図4 PhosphoSitePlusが提供するACE2C末端テールの概要

ACE2のデータベースには、低スループット(LTP)の研究は記
録されていない。低スループット(LTP)の研究では、ACE2のデ
ータベースに記録されていない。13のハイスループット(HTP)
研究により、Tyr781のリン酸化が確認。サーティーンハイスル
ープット(HTP)の研究で、Tyr781でリン酸化を同定。ACE2の細
胞外部分で報告されたホスホサイトは、それぞれ1回しか報告
されず、誤認されたペプチドである可能性がある。
---------------------------------------------------------
この研究は、2020年春のドイツでの最初の封鎖の開始時に開始
された。このプロジェクトは、大陸全体の科学者間の関係を強
化する。トビーと私は、アルゼンチンがEMBLの準会員になった
2012年以来、協力関係にあり、以前の経験により、SARS-CoV-2
で協力できていたと、LucíaChemes氏は述べている。封鎖状態で
の作業は必ずしも容易ではない。たとえば、この研究の共著者
の1人のアルゼンチンのLeloir InstituteのElizabeth Martínez 
Perezは、EMBLハイデルベルクのギブソンチームへの出向から戻
ることができなかったと回想し、多くの人にとってSARS-CoV-2
研究に取り組むことは刺激的な経験。私たちはCOVID-19との戦
いに貢献したかった。とトビー・ギブソンとバーリント・メサ
ロスと言う。それは奇妙で、スリリングで、COVID-19分野の新
境地を開拓である。私たちは生物学の断片を理解することに専
念するが、同時に、このような重要なトピックに取り組むこと
に興奮していると話す。



テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、
グランドスラム)は20日、女子シングルス決勝が行われ、第3シ
ードの大坂なおみが第22シードのJ・ブレイディ(アメリカ)を
6-4,6-3のストレートで破り、2019年以来2年ぶり2度目の優勝
を果たすとともに、四大大会4度目の制覇を成し遂げた。


風蕭々と碧い時代:

●今夜の寸評:バーバル・フェイクと人新世
人新世時代を超える人間の知能をはるかに凌駕する“超知能”
が出現する前の争いとして「野蛮な嘘」との闘いが始まって
いることを今夜確認する。



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