昨日のできごと。夕暮れ前、突然セルラーフォーンが鳴る。聞くと元宮世話
仲間のひとりからイカを釣ってきたから取りにこいというので、アルミボー
ルを持ってAZワゴンで駆けつけると、そんな小さなものでは入りきれない
と彼がいうので仕方なしにボール一杯にして持ち帰るが、お陰で手の臭みが
車にうつてしまう。早速、刺身、塩焼き、アーリオ・オーリオ・カラマーリ・
カラマーリ(aglio olio calamari2)つまり、烏賊のニンニク・オイル炒め
にして、残りを冷凍保存し美味しく頂くことに。
彼は、鮒寿司やはす寿司に凝っていて時折、お相伴にあずかることになるの
だが、その熱意は本格化していて、中古の漁船を買い込んで時折若狭は小浜
にでかけ釣りを楽んでいるが、福井県はその昔、滋賀県と行政区として一緒
であったことを思いだし、考えてみれば情報化も進み、道路の拡充整備され
た現在こそ経済圏の緊密度を上げていくのも可能だと食事を取りながらそん
なことをあわせて考えていた(原発はいらないけれどね)。
そういえば、ニ、三日前も彼女が近郊の知り合いから新鮮な小芋(サトイモ)
をたくさんもらって帰ってきて数日間、爽やかな土の香り(ペパーミント風
?)が残る里芋料理を楽しんだばかりだ。夏になれば毎年、従兄弟が生駒か
ら鮎釣りに訪れるし、近くの元PTA仲間が農産物や小鮎を届けてくれる贈
答文化(素朴な贈与経済)圏であり、そこにコミニティの有り様が顕れてい
るわけで考えかによればなんと豊饒なことだと再認識する。交通の要衝でも
あり、伊勢と多賀を結ぶ縦貫トンネル(『日太縦貫高速道路』)が実現でき
れば太平洋の産物も集まり、滋賀の里山と福井と伊勢の海部の産物が、この
荒神山周辺地域をコアとして融合する四季折々の神々が宿る風情と静謐、静
粛を持った一大文化圏ができるのではないかと勝手な想像を膨らませている。
淡海路の鳥籠の山なる不知哉川日のこのごろは恋ひつつもあらむ
斉明天皇
↑菊花展(篠山市)見事な作品でした。
東京では石原慎太郎と渡部恒雄という2つのモンスターが話題をつくってい
る。それも老害モンスタという。1つは瓦礫の持ち込みによる放射能汚染懸
念に対する「黙れ発言」ともう1つは「わしは聞いてない発言」だ。都会で
は、正常な自然すなわち自ずから育まれる感覚を喪失しやすいのだろうか。
そう考えれば、この田園都市は手前味噌にしても、正常なバランス感覚を育
むのかもしれないととりとめないことを打ち込んでいる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます