バンパイヤ 永遠の命は儚くて朝霧草をきみと見つめつ
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食品業界最大手のキリンホールディングスと2位のサント
リーホールディングスが、経営統合に向けて協議している
ことがニューズされた。キリンとサントリーが経営統合を
目指す背景には、消費の冷え込みや少子化による国内市場
の縮小があり、統合が実現すれば、売上高が3兆8千億円
に上る世界でも最大級の飲料メーカーが誕生する。
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「世界規模の勝ち残り戦略」ということらしいが、違和感
が残る。ビールの国内市場からは独禁法に抵触する。従っ
て「国内法」の手当をすれば問題がないがそれでもすっき
りしない。キリンとサントリーの社史を俯瞰する。そう、
「戦略思考」に懐疑的というか適用するときは充分に注意
がいると言う意味で(『茴香に栄える玉魚』)黄色信号が
前頭葉で点灯している。両社も酒・飲料水製造販売が主要
業務。資金力さえあればなんとかなるとは、単純な四則算
の高速化を基本とする金融戦略思考に他ならない。
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もっとも、金融工学というマンモの生み出した「金融ニヒ
リズム」も試行段階ににあり、公的資金が投入にされても
無責任な経営陣のボーナスに消えていくという段階に合っ
ては前超克段階と言わざるをえない。結論を急げば、状況
分析を誤った戦略の壮大なゼロに帰す。つまりは、量的な
戦略時代でなく、質的戦略の時代だと考える。だから練り
直した方が良いのではというのが今日のところの結論だ。
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もう少し言うと、この様な変化の激しい時期(『デジタル
革命』)にあっては鳥井信次郎やウィリアム・コープラン
ド或いは盛田善平らの強い思い或いは強い個性(※長谷川
慶太郎)があったこそブレークスルーでき今日の隆盛に繋
がったことを考えれば、単色の拡大指向は役に立たないと
いうことに帰す。
アサヒじゃ「スタイルフリー」という糖質ゼロビールを販
売。味もいい、金麦もいいが体質改善のためこちらに買い
換えようと考えている。このように製薬業界とはことなり、
顧客のマインドに左右されやすい。仮に、中国の顧客を取
り込みたいと考えるなら、「統合」の前に開発部隊を最低
3年間中国に常駐させ商品開発させることが先決と思える。
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「公正取引委員会は、市場に流通しているバイオ燃料につ
いて、「消費者による選択が十分に行われない状況にある」
とし、ETBE方式と直接混合方式の双方について事業者が選
択できるようにするべきだと発表した。バイオエタノール
の混合方式には、ETBE方式と直接混合方式の2種類がある。
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石油連盟は、直接混合方式(E3)について問題点があると
の見解を繰り返し示しており、各石油元売会社も同方式向
けのガソリン供給に消極的である点を、公正取引委員会が
指摘。この状況について、独占禁止法違反の可能性がある
とし、今後は関係省庁も協力して双方のバイオ燃料の普及
を促進していく措置が必要であるとの見解を示した」とい
う。いま続けている試験菜園の最終目標は「生産物の完全
還元」。イメージは出来上がった、後は実証というわけだ。
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アサギリソウ(朝霧草:学名 Artemisia schmidtiana Maxim)キ
ク科の多年草。ヨモギの仲間で、全草が銀白色の絹毛で密
に覆われている。和名はこれを朝霧に例えたもの。茎は高
さ30センチメートル程度、上部は分枝して花序となる。
今日はとても愉快で怖い歌を詠う。 黄白色の花が咲く「ア
サギリソウ」。花言葉は「陽気」。
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