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A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

我が青春のカセット・テープのピンポン録音

2010年12月10日 00時22分15秒 | 素晴らしき変態音楽
1980年頃フライング・リザーズというイギリスのバンドが「マネー」という曲をヒットさせた。ドラムの代わりに段ボールを叩き素人の女性に歌わせたチープなサウンド、だけどキッチュな魅力の作品だった。

これに影響されて私はカセット・デッキとラジカセのピンポン録音で曲を作り始めた。今でいう宅録派のハシリである。学校から帰ってくると勉強もそこそこに段ボールや空き缶を叩いたり、ギターをむちゃくちゃなチューニングで弾いたり、ピアノの弦をはじいたり、フルートやピアニカにファズをかけたり、いろいろ工夫して奇怪な曲を録音した。当時好きだったのがThe ResidentsやThe Pop Group、Frank ZappaやCaptain Beefheart、大竹伸朗の19などの前衛ロック、ヒカシューやP-Modelなどのテクノポップ、チフスやスターリンなどのハードコアだったから、色んな要素の混じり合ったぐしゃぐしゃな演奏に仕上がった。カセット・テープに何度も重ねて録音したからヒス・ノイズまで重なり、一体何の楽器か分からないような音が生まれた。

「ヒロムジケ」と「ユーキスモリー」という2作の46分テープを制作した。それを親しい友人に送りつけた。ピナコテカ・レコードにも送った筈だ。もう30年くらい昔の話である。MTRなんか高嶺の花だった時代。試行錯誤で新しい音を開発するのが何よりも楽しかった。そのままずっと続けていればメルツバウやハナタラシや暴力温泉芸者のようになれたかもしれない。

もう一度
あの情熱を
取り戻せ

ちなみにステージで本当にピンポンをやったのはドイツの前衛ロック・バンド、ファウスト。
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