2021.5.28 fri
18:00 open/start (20:00終演)
CON TON TON VIVO(四谷三丁目)
"まったりと瞑想しながら意識を変革しチャクラを開くディープリスニング覚醒イベント"と銘打って開催された盤魔殿スピリチュアルラウンジ第1回。緊急事態宣言時短要請に従って平日の18時開演、20時終演という早い時間の開催だったので、無観客イベントになることも覚悟していたのだが、蓋を開ければお客さん10人超えの大盛況。CON TON TON VIVOは今年5月にオープンしたばかりの新しいライブハウス。内装はお洒落で音響はバッチリ、そのうえメキシコ料理も楽しめる。じっくり音楽を味わうDJイベントにぴったりの会場だった。四人のDJのそれぞれ個性たっぷりの選曲で四谷三丁目の夜を不思議なカラーで染め上げた。
#盤魔殿スピリチュアルラウンジDJ NecronomiconDJ Subrosa DJ Aura NorDJ Qliphothお客様からも選曲が面白かった!と好評でした。剛田さんはピアノのしっとり系、私は西洋/キリスト教系vs東洋/仏教系みたいなテーマで。瞳ちゃんはプログレ/民族系、宇田川さんはアングラ演劇系(ざっくり) pic.twitter.com/i3tCNz8x45
アメリカを代表するミニマリストであり実験音楽家であり前衛映画作家であったトニー・コンラッドが2016年4月9日に亡くなってから5年。それを記念してネブラスカ州オマハを本拠地とする現代アート組織べミス・センター(Bemis Center for Contemporary Arts)と、トニー・コンラッドをはじめFaustや灰野敬二のNazoranai、The Necksなどのエージェントであるフロント・ポーチ・プロダクション(Front Porch Productions)により、故トニー・コンラッドに敬意を表し、世界中のミュージシャンやパフォーマーとのコラボレーションを紹介する2日間のオンライン・ストリーミング・フェスティバル『Celebrating Tony Conrad』が開催されている。
(以下は公式サイトのインフォメーションより)
トニー・コンラッドが亡くなってから5年の間に、2016年にタイラー・ハビーによるドキュメンタリー『Tony Conrad: Completely in the Present』が公開されたり、2018年にバッファローのAlbright-Knox Art GalleryとUB Art Galleriesで回顧展『Introducing Tony Conrad: A Retrospective』が開催されるなど、彼の作品は広く紹介されてきた。ドローン音楽と構造的映画の先駆者であるコンラッドは、サウンドアートと実験音楽に於ける最も重要なアーティストの一人であることは間違いありません。
『Celebrating Tony Conrad』の出演者はアメリカ、日本、ヨーロッパ各地から集まった出演者は以下の通り:トニー・ビローニ(Tony Billoni), MVカーボン(MV Carbon), アンガラッド・デイヴィス(Angharad Davies), アーノルド・ドレイブラット(Arnold Dreyblatt), デヴィッド・グラブス(David Grubbs), 灰野敬二withテッド・コンラッド(Keiji Haino with Ted Conrad’s visuals), ラリー・セヴン(Lary 7), ジム・オルーク(Jim O’Rourke), シャルルマーニュ・パレスタイン(Charlemagne Palestine), ジャン・エルヴェ・ペロン(Jean-Hervé Péron of Faust), ジェニファー・ウォルシュ(Jennifer Walshe), C.スペンサー・イェ(C. Spencer Yeh)。プログラムの紹介は『Introducing Tony Conrad: A Retrospective』を共同で企画したBemis Centerのチーフキュレーター兼プログラムディレクターのレイチェル・アダムスが行っています。
プログラム DAY 1
日本時間 5月28日(金)*初回配信終了後、72時間(3日間)アーカイブ視聴が可能。
6:00 AM Jean-Hervé Péron of Faust
6:20 AM Jennifer Walshe
6:35 AM Lary 7
6:55 AM Keiji Haino + Ted Conrad
7:25 AM MV Carbon
7:35 AM Charlemagne Palestine + Tony Conrad
*灰野敬二は2016年11月20日六本木SuperDeluxeでの「フリッカー with 灰野敬二」(16mmフィルム上映に合わせたライブ)のハーディガーディ演奏と、トニー・コンラッドの息子で映像作家のテッド・コンラッド制作映像とのコラボレーションで参加。
*ジャン・エルヴェ・ペロンの映像の中に1994年4月ニューヨーク・ニッティングファクトリーに於けるトニー・コンラッドwithファウストのコンサートのアンコールで灰野敬二が加わったライヴ映像が見られる。
Virtual @ LOW END | Celebrating Tony Conrad:DAY 1
DAY 2
日本時間 5月29日(土)*初回配信終了後、72時間(3日間)アーカイブ視聴が可能。
6:00 AM Arnold Dreyblatt
6:30 AM Angharad Davies
6:50 AM Tony Billoni
7:00 AM David Grubbs
7:20 AM C. Spencer Yeh
7:35 AM Jim O’Rourke + Tony Conrad
剛田武:リードフルート、ノイズドール 他
1977年パンクに衝撃を受けバンド活動開始。80年代前半地下音楽と交わる。サイケバンドでTV番組『イカ天』に出演するも94年に解散。サラリーマン生活の傍ら2005年にブログ「A Challenge To Fate」をスタートし、音楽サイトJazzTokyo等で執筆活動。著書『地下音楽への招待』(ロフトブックス2016年)。DJ NecronomiconとしてDJイベント『盤魔殿』および自主レーベル「Les Disques Du Daemonium」を主宰。2019年より演奏活動再開。
Time Table
18:00 - 18:30 DJ Necronomicon a.k.a.剛田武
18:30 - 19:00 DJ SubRosa a.k.a.由良瓏砂
19:00 - 19:30 DJ Aura Nor a.k.a.黒い瞳
19:30 - 20:00 DJ Qliphoth a.k.a.宇田川岳夫
【出演DJが選ぶイチ推し盤】 ●DJ Necronomicon a.k.a.剛田武
『松本清治 作品集第11集 / Seiji Matsumoto Original Part XI』
1970年代~80年代に京都で開業医をする傍らオリジナルの現代音楽のLPを自主制作で20数枚リリースし続けたピアニスト松本清治。日本の能に大きな影響を受け、ピアノを使っていかにして調性という西洋ヨーロッパ音楽の束縛を破れるかという挑戦を10年以上に亘って実践したにも関わらず、80年代後半に忽然と消息を絶った謎の地下音楽家である。音の流れ、間、ロマンチシズム、対立性、空間性といったファクターに基づいた独自の音楽理論を論じ、シェーンベルクを越える音階を考案しようと12微少全音階、微上昇性12平均律、上昇性12平均律などの特殊なピアノ調律を用いて200曲を優に超えるオリジナル曲を録音した。そのすべてが楽譜が存在しない作品、すなわち即興演奏に限りなく近い。あまりに独創的な音楽性と演奏法は、オリヴィエ・メシアンや武満徹をはじめとする伝統と権威に縛られた当時の現代音楽界から完全に無視され抹殺された。これほど多作でありながらプロフィールや消息に関する情報はネット上に全く存在しない。Vanity RecordsやDD.Recordsといった80年代地下音楽を先取りした稀有な存在を今こそ世に問いたい。その他ピアノを中心とした安らぎのBGMをお届けします。
良き先輩である磯端伸一とは公私ともに交流があり、同じステージに立つこともある。静的な磯端と、アグレッシヴな.esとは一見対照的ではあるが、どちらも大阪に根付いた独創性溢れる音楽家であり、同じくアートや他ジャンルとのコラボレーションを積極的に行っている。大都市であるが故に飽和・自家中毒の危険のある東京に比べ、独自性を育むローカル・シーンからの新時代を担う個性派の登場を大いに歓迎したい。(2013年6月15日記:剛田武)
*初出:Jazz Tokyo #187 :2013年6月30日
【字幕】でんぱ組.inc「プリンセスでんぱパワー!シャインオン!」Music Video/Dempagumi.inc " Princess Dempa Power ! Shine On ! " MV
●XOXO EXTREME
2019年9月にオリジナルメンバーの楠芽瑠が卒業して以降、一色萌、小嶋りん、浅水るりの3人組で活動していたプログレッシブアイドル、キスエクことXOXO EXTREME(キスアンドハグ・エクストリーム)は、2020年8月に現役東大生・真城奈央子が、11月に現役女子高生・星野瞳々(研修生)が加入して5人組になった。其の5人でレコーディングした2ndアルバム『Le carnaval des animux-動物学的大幻想曲- 』をリリース。全曲動物の名前がタイトルになっていて、3分強の英語詞ロックナンバー「Altair(孤高の荒鷲)」、10分超えのミュージカル風組曲「ねずみは沈む船を見捨てるか」、3人組時代に発表された「フェニキスの涙」など、バラエティに富んだ曲が満載。変拍子や複雑な展開の多い楽曲はプログレと呼ぶしかないが、それを見事に歌って踊る5人のパフォーマンスは、他のどんなプログレバンドにも真似できまい。個人的にはフルートをフィーチャーした「十影」と「Hibernation(冬の眠り)」のライブ・パフォーマンスを観るのが楽しみである。
Ride a Tiger / XOXO EXTREME
●MANACLE
2020年3月にネクロ魔ことNECRONOMIDOLを電撃脱退した柿崎李咲と今泉怜に、元ネクロ魔の高辻ひなと元AIBECKの茉音が加わり9月にデビューしたニュー・グループ。「手錠に繋がれた日常からの解放」がコンセプト。ダークなゴシックロック、アップテンポのエレポップ、激しいダンスナンバーといった多彩な音楽性と、キュートな振付と切れ味鋭いダンスは、地下アイドル・シーンで頭一つ抜けたクオリティを誇る。実は筆者はデビュー・アルバム『Liberation』をまだ入手していないが、全曲披露された3月の初ワンマンLIVE『〜始まりの晩餐〜』の感動は未だに心の中で輝いている。5月23日『ボクらの復活祭〜MANACLE 1st ALBUM Liberation リリースイベント〜』が待ちきれない。
この年にして女子地下アイドルにハマっている筆者だが、ロックを聴き始めた中坊の頃から女子ミュージシャンや女子バンドが好きだった。というか男子の禊として幼時から女子への興味は大いに芽生えていた(幼稚園の学級会で同級の女子から「○○君からキスされた」と名指しで糾弾された想い出あり)ので、好きな音楽に好きな女子を求めるのは当然の成り行きだろう。だから1980年代に60年代サイケに目覚めた筆者がサイケ女子に憧れたのも自然だった。しかし、ジャニス・ジョプリンやグレース・スリック(ジェファーソン・エアプレイン)をはじめとして女性ヴォーカリストは多数いるが、全員女子のサイケバンドはほとんど見つからない。コンピレーションLP『Girls In The Garage』が出て、やっとオールガールのガレージ/サイケバンドが存在することを確認したが、各バンド1曲2曲では物足りなかった。パンク/ニューウェイヴ以降オールガールバンドは珍しくなくなったが、60年代の男性上位社会の中では女子がロックバンドをやることなど、非常識なことと思われていたに違いない。そんな時代に女子だけでロックバンドを続けることはイバラの道だったかもしれない。そんな時代を生き抜いた不屈のサイケ女子バンドは尊い。
●フェミニン・コンプレックス The Feminine Complex
メンバー:Mindy Dalton (g,vo), Judi Griffith (tambourine, vo), Lana Napier (ds), Pame Stephens (key), Jean Williams (b)
ナッシュビル州テネシーのメイプルウッド・ハイスクールの女子高生が結成。1966年秋にガールズバンドを結成しようとNapierとWilliamsがDaltonとGriffithを誘って結成。4人とも高校の女子バスケットボールチーム部員でもあり、チーム名と同じThe Povitsをバンド名にした。1967年にStephensが加入しバンド名をFeminine Complexに変え、ナッシュビルのパーティやクラブでライヴ活動を行う。男性グループばかりのローカル・シーンで全員女子のバンドは人気を集め67~68年にかけてテネシー州内をツアーするニューヨークでNBCテレビショーに出演し、1910フルーツガム・カンパニーと共演したこともあった。ナッシュビルのベテランA&R、Dee Kilpatrickが設立した新レーベルAthena Records第1弾アーティストとして契約しアルバム『Livin’ Love』を制作。デモテープはバンドで演奏したが、アルバムはセッション・ミュージシャンによる演奏だった。しかし68年秋に新学期が始まると、大学に進学したStephensが脱退、NapierとWilliamsもバスケット部に復帰するために脱退。DaltonとGriffithはデュオでバンドを続けようとするが間もなく解散した。
1996年にTeenbeatレーベルが『Livin’ Love』とデモテープ集を再発し、広く世に知られるようになった。
Feminine Complex - Hide & Seek
●エース・オブ・カップス The Ace Of Cups
メンバー:Mary Gannon (b), Marla Hunt (org, p), Denise Kaufman (g, hca), Mary Ellen Simpson (g), Diane Vitalich (ds)
1967年にサンフランシスコで結成。バンド名はタロットカードの「カップのエース」から取られた。1967年春にデビュー、同年6月ジミ・ヘンドリックスのゴールデン・ゲート・パークでのフリー・コンサートのオープニングを務める。気に入ったジミはメロディ・メイカーのインタビューで名前を出して推薦した。サンフランシスコのマトリックスやアヴァロン・ボールルーム、フィルモアの常連バンドとしてジェファーソン・エアプレイン、グレイトフル・デッド、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービス、ザ・バンドなどと共演し注目を集める。レコード契約の話もあったが、条件的にマネージャーが同意せず決まらなかった。また70年代になるとメンバーの結婚・出産などで活動に支障をきたし、72年に活動を停止した。2003年にACEレコードがデモやライヴ音源の編集盤『It's Bad for You But Buy It!』をリリース。それぞれ別の道に進んだバンド・メンバーは折に触れて共演してきたが、2011年にフェスに出演したことをきっかけに再結成の話が進み、2018年に正式な1stアルバム『Ace of Cups』、2020年に2nd『Sing Your Dreams』をリリースした。70歳超えのロックバンドである。
"Stones" by the Ace of Cups band — Footage from Revolution, 1968
●フィメール・スペシーズ The Female Species
メンバー(60年代):Vicki Gossett (vo,g), Ronni Gossett (vo,b), Linda Peters (g), Dawna Uyeno Snow (key,vo), Michelle Molner (ds)
1966年カリフォルニア州ウィッターでヴィッキーとロニーのゴセット姉妹がビートルズに憧れて結成、ビーハイブヘアとミニスカートのガールズバンドになった。60’sヒット曲のカヴァーに他にゴセット姉妹のオリジナルナンバーも手掛けた。1966年にアセテート10インチレコードを制作。しかし正式なレコード契約を得ることなく初期メンバーは脱退し、70年代、ゴセット姉妹はメンバーを変えながらラスベガス、ロサンゼルス、ナッシュビルへと活動拠点を移しながら活動し、80~90年代はソングライターとしてナッシュビルの音楽出版社と契約して作曲活動を続けた。彼女たちの活動をまとめた編集アルバム『Tale Of My Lost Love』が2021年にリリースされた。前半は60年代ガレージロック/サイケデリック時代の録音、後半はポップス/フォーク/カントリーに移行した70年代の録音を収録。ガレージサイケ期のメランコリックなナンバーはレアサイケの傑作。70年代のカーペンターズに通じるポップセンスも悪くない。Spotifyの同アルバムにはCD2としてカバー曲を含むガレージナンバーが追加されていて、とてもいい。
1966年後半に実際に起こったサンセット通りの夜間外出禁止令に対する暴動が発生してから6週間後に撮影され、1967年に公開された。サンセット通りの暴動が起きた当時の様子を再現するとともに、主人公の少女と離婚した両親との関係が描かれている。ハイライトは彼女がLSDを投与されアシッド・トリップを体験する場面、後に警察の調べによって集団レイプの被害者であることを知らされる場面など。TV放映時の邦題は『青春の罠・性と反抗』。スタンデルズ The Standellsとチョコレート・ウォッチ・バンド The Chocolate watch Bandというロサンゼルス2大ガレージパンクバンドが出演している他、60年代B級映画の首領The Sidewalk Sound(Davie Allan &The Arrows)をはじめ無名のアーティストが参加。サイケ前夜のガレージ/サーフ・ロックを堪能できる。
Riot on Sunset Strip Arthur Dreifuss, 1967
●白昼の幻想 / The Trip (Sidewalk – ST-5908 / 1968)
ジャック・ニコルソンの脚本を「マシンガン・シティ」のロジャー・コーマンが製作・監督した作品でLSDを服用した1人の青年が体験する“幻想の旅”をスクリーンに再現したもの。撮影はアーチ・R・ダルゼルで特殊モンタージュや特殊レンズ、オプティカル処理などを駆使し、妖しく美しい幻想の数々を映像化している。衣裳はリチャード・ブルーノ、特殊セットをディック・バーンとカール・ブレイナードが担当。出演はピーター・フォンダ、スーザン・ストラスバーグ、ブルース・ダーン、デニス・ホッパー、サリ・サッチスほか。音楽はマイク・ブルームフィールド(g)、バディ・マイルズ(ds)、バリー・ゴールドバーグ(key)等からなるバンド、エレクトリック・フラッグ The Electric Flagが担当。ホーンセクションを交えたブルース&ソウル・ロックに、モーグ・シンセとエレクトリック・ヴァイオリンを加えたサイケなサウンドを聴かせる。
The Trip (Trailer 1967)
●嵐の青春 / Psych-Out (Sidewalk – ST-5913 / 1968)
主演はジャック・ニコルソン、スーザン・ストラスバーグ、ブルース・ダーン。文字通りの青春映画であり、LSD文化発祥の地・サンフランシスコのヘイトアシュベリーを舞台に、ドラッグ・カルチャーにのめり込む若者達の生態を描いた映画。旧ビデオ邦題『ジャック・ニコルソンの嵐の青春』、TV放映時の邦題『都会の中の俺達の城』。ロサンゼルスのサイケバンド、ストロベリー・アラーム・クロック The Strawberry Alarm Clockとザ・シーズ The Seedsが出演、他にコーラスグループThe StorybookやスタジオセッションバンドBoenzee Cyyque(ジミヘンの「紫の煙」のパクリ)が参加。『サンセット通りの暴動』に比べてアシッド度数は桁違いに高い。
Psych-Out 1968 (Director's Cut 2015 Blu-Ray Edition) [HD] 1080p
ジャック・オコネルが製作・監督し、1967年にサンフランシスコで撮影されたドキュメンタリー映画。当時のヒッピーたちのインタビューに加え、カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ Country Joe & The Fish、クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス Quicksilver Messenger Service 、スティーヴ・ミラー・バンド Steve Miller Band、ダン・ヒックス Dan Hicks(シャーラタンズ The Charlatans)、オールガールズバンドのエース・オブ・カップス Ace Of Cupsなどの演奏が収録されている。1996年に再編集され『The Hippie Revolution』というタイトルで劇場公開された。サントラ盤にはQuicksilver Messenger Service, Steve Miller Band マザー・アース Mother Earthの3バンドが収録されているが、映画で使われたライヴ音源とは異なるスタジオ録音となっている。
Revolution (1968) - Documentary 1968 (Gonzo) Summer of Love
Chris Pitsiokos / Carny Cant
DL/LP : Eleatic Records ELEA005
Chris Pitsiokos: alto saxophone, baritone saxophone, harmonica, electric bass, electronic drums, voice, all electronic/midi instruments, and electric guitar on track 6.
Rick Eye: electric guitar on tracks 2-5
Jason Nazary: drums on tracks 2, 3, 5
1. Invocation
2. Journal: The Burden of Solidity
3. Go Ahead Rick
4. Lapsarian
5. Journal: The Burden of Memory
6. Question Mark
All music composed, produced and mixed by Chris Pitsiokos.
All words by Chris Pitsiokos
Album Art by Katharina Huber
Since the pandemic last Spring, Chris Pitsiokos and I have been in touch via email several times. In March 2020, when the state of emergency was declared in New York, he evacuated to Virginia where his mother lives and stayed in the countryside for a month. In April, he returned to Brooklyn and was forced to refrain from performing. The time he had to endure, not being able to perform or even meet with friends and other musicians, turned out to be a meaningful time for him.
"I have decided to go the other way and take this time to re-evaluate my life, values, and the reasons why I started making music in the first place. I have been practicing more than I have in a long time, my focus has increased and I have also been teaching myself how to repair saxophones, which is an immense rabbit hole to go down. I have decided to shift my focus to being more self-sufficient--economically, emotionally, and creatively, by focusing on myself, my own label, and the series I co-produce... " (newsletter, May 22, 2020).
The material he recorded during the self-restraint period was released digitally on Bandcamp as two mini-albums, "Aswoon" (November 2020) and "Milquetoast" (January 2021). Both were basically improvisational pieces by alto sax with some overdubs. On the other hand, he was also working on more produced project.
"I have been spending a lot of time with books and with visual art during the pandemic, and the creative processes of those kinds of artists has been influencing me more than music lately. In particular, I have been thinking about sitting with a work for longer, and slowly crafting it through recording, reshaping, mixing, producing, mastering. Really creating a world and slowly getting inside of it. Something deeply personal, and unique to me. " (personal mail, September 5, 2020).
Written, recorded, and produced between January and October 2020, Carny Cant features Jason Nagy (member of CP-Unit) on drums and a multi-instrumentalist Rick Eye from Denton, Texas (Gay Cum Daddies, Flesh Narc, Bukkake Moms, etc.) on guitar and all other instruments, harmonica, electric bass, alto sax, baritone sax, and many electronic instruments were played by Pitsiokos himself. The title of the album means "Carnival specific language = secret language among friends that outsiders don't understand". I guess it means that if you listen to it normally, you don't know what it means, but if you are one of us, you can understand the meaning of the secret music. You may be surprised with the different feel of this album from his previous music. Furthermore, considering the meaning of the axe on the album cover, I can feel his determination to break away from the past and move on to a new phase.
"The album is a departure from my past music, to say the least.
For me it was a meditation on everything happening in the world at the time, and my own personal journey through it all. " (newsletter, February 6, 2021).
M1 "Invocation" is a multi-recorded baritone and alto saxes which purify the air and summon Pistiokos' new music. M2 "Journal: The Burden of Solidity". The industrial beat surprises me. It is said to be a rhythm generated using irrational numbers (real numbers that cannot be expressed in fractions, e.g. √2, pi). Pitsiokos raps, or rather, speaks words (poetry reading), while improvised saxophones cut through the air. M3 "Go Ahead Rick" is a heavy rock number featuring Rick Eye's guitar as the main instrument. The harmonica played by Pitsiokos creates a strangely bright pastoral atmosphere. The mismatch of heaviness and emptiness leads to the emptiness of an unrealistic self-restrained life. M4 "Lapsarian (The World After the Fall of Adam and Eve)" is an abstract song with break beats, to be called a saxophone version of rap. M5 "Journal: The Burden of Memory" is a spoken word number that is a counterpart to M2. The harmonica again creates a sentimental mood. As Jason Nagy's drumming continues its unhurried improvisation in the background, Pitsiokos' spoken word becomes a downer murmur that morphs into Eye's distorted guitar. The album's final track, M6, "Question Mark," is a folk song sung by Pitsiokos on guitar. To be honest, he is not a very good guitarist nor a very good singer, but I felt that he had reached a state of enlightenment, saying "this is me" in a vague floating feeling.
Although there are guitarists and drummers on this album, what is depicted on this album is definitely the soul and body of one man, Chris Pitsiokos. A year of extraordinary living is never a waste of time for this artist, but become the most useful period of transformation in his lifetime.
(April 27, 2021)
Strictly Missionary (Chris Pitsiokos, Wendy Eisenberg, Richard Lenz, Kevin Murray, Nick Neuberg)
Chris Pitsiokos - alto saxophone
Wendy Eisenberg - guitar
Richard Lenz - bass
Kevin Murray - drums
Nick Neuberg - percussion
at Valentino Pier - Red Hook Brooklyn - Mar 27 2021