1970年代に同じくイギリスのカンタベリーから登場したヘンリー・カウが世界に広め、ヨーロッパ各地にチェンバー・ロックを標榜するグループが現れた。その多くが政治的な背景を持ち、ヘンリー・カウが提唱したRock In Opposition(R.I.O./反対派ロック)の旗の基に共同コンサートやメンバー交流を行った。
Sazenami Label presents "サザナミナイト vol.28"。出演はサロメの唇/THAT'S A NO NO!/Rummy/THE YANMARS/THE MIDNIGHT TV PROGRAMS/原子力牧場(静岡)の6バンド。
サザナミレーベル主宰のカマチガク氏は原子力牧場をかない気に入り、彼らがサザナミ関連のイベントで静岡から上京するのは3度目。私はスケジュールが合わず9/18自主企画"アトミックファンシン"@二万電圧以来3ヶ月ぶり。他にもずっと観たいと思っていた昭和歌謡のサロメの唇、数年前に観たっきりのTHAT'S A NO NO!が出演するので楽しみにJAMへ向かった。
4番目はTHAT'S A NO NO!。彼らもまたオリジナル・ドラマー脱退により、ザ・シャロウズの進藤氏をドラムに迎えた演奏。レアなカヴァー曲を含めガールズ・ガレージのお手本のようなワイルドでチャーミングな演奏を繰り広げる。アニマルズの「Inside Looking Out」のカヴァーがウルトラ・サイケで良かった。お揃いのミニの衣装も目にまぶしい。特にベースのれなちんは超好み!私はステージの上手側で観ていたのだが、下手のれなちんに見とれてしまった。イベント終了後「ヨッパラっちゃった~」と言いながらツイストを踊りまくる姿にも惚れちゃった。というわけでメインの写真はれなちんです♡
5番目はTHE MIDNIGHT TV PROGRAMS。2001年結成、今年やっと1stアルバムをリリースしていたばかりのライヴ・バンド。結構人気があり女の子の観客が一斉にステージ前に詰めかける。サザナミナイトにぴったりのお祭りガレージ・サウンドでとにかくMCで笑わせ演奏で踊らせる。ライヴ中心に活動してきただけあって客の乗せ方はお手のモノ。会場は大いに盛り上がった。
トリがサロメの唇。2003年水のさとし氏を中心に結成、"昭和40年代の歌謡曲、ムード音楽、映画音楽に影響をうけながらも、独自の背徳的な世界観を繰り広げている平成の歌謡グループ"との紹介だが、ふたりのゴーゴーダンサーを加え昭和の香りたっぷりの世界を作り上げるステージは完成の域にある。ヴォーカルの橘京子嬢の佇まいはまさに由紀さおりか八代亜紀といったところ。時にファズ・ギターでサイケな雰囲気を付け加えるサウンドが素晴らしい。彼らもこの日出演予定だったドラマーが急遽出演出来なくなり、THAT'S A NO NO!で叩いた進藤氏とゴーグルエースのエミーリー嬢をドラムに起用しての演奏だった。進藤氏はこのあとザ・シャロウズのライヴがあり、ギリギリまでサロメで演奏して途中で退出、次の会場へ向かうという過密スケジュールだった。それでも独特のサロメ・ワールドに陶酔の時間を過ごした。彼らは2/12にここ新宿JAMでワンマン公演が決まっているという。観に来ようかなぁ。