剛田武 Takeshi Goda
1962年千葉県生まれ。1978年から「ALAMAR」「GLANDES」「鰺tation」「OTHER ROOM」「Rajio」等のバンドとソロ・ユニット「Euqisumorih」で音楽活動、「FLOWER TRIP」でTV番組『イカ天』に出演するも94年に解散。サラリーマン生活を続けながら、2005年からブログ『A Challenge To Fate』をスタートし地下ブロガーとして活動。2016年著書『地下音楽への招待』(ロフトブックス)を出版。DJイベント『盤魔殿』を宇田川岳夫らと主宰し、DJ Necronomiconとして活動する。
⇒『地下音楽への招待』刊行: 剛田武インタビュー
DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武+橋本孝之(.es) ライヴ記録
2019/4/12 fri 【∵23∵盤魔殿】盤魔殿Vol.23@幡ヶ谷FORESTLIMIT
2020/1/26 sun 盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會Vol.32』 @渋谷DJ Bar EdgeEnd
2020/1/27 mon FIRE MUSIC極秘上映会@渋谷DJ Bar EdgeEnd
いろいろな
実験あります
盤魔殿
▼橋本孝之が参加するkito-mizukumi rouber(キト-ミズクミロウバー)LIVE PV解禁! 【Live】Kito mizukumi rouber 「Na guri Bo toke」※最後におまけMCあり
A面はリリカルなフォークロック「かなしい兵隊」、バンドサウンドを活かしたアメリカン・ロック「コーヒー・ショップ」、得意のボサノヴァ「秋だから」、弦楽カルテット入りのクラシカルなバラード「椅子」、ギター弾き語り「ティ・タイム」、ロッド・スチュワートのカヴァー「Seems Like A Long Time」を収録。フォルクローレSSWというイメージを払しょくするバラエティの豊かさをみせる。
しかし肝心なのはB面。イラン歌謡に日本語訳をつけた「ダリオ・ダリオ(海へ)」は、ジプシー・ヴァイオリンのフリーキーなイントロに続いて、大陸的なワルツのリズムに乗ってオリエンタルなメロディが流れ出す。張りのあるテノールで朗々と歌う声は、コーランの詠唱を掻き消す威風堂々ぶり。サイケなオルガンとエキゾチックなヴァイオリンが宙を舞い、照り付ける黄色い直射日光をサウンドの砂塵で濁らせる。喉の渇きを忘れさせるドラムとパーカッションの土埃が、一転してヴァイオリン・ソロに導かれ2曲目「ハイウェイ」で砂漠の旅が始まる。イコライジングされたロボトミーヴォイスが孤独な旅人を導き、消えた砂漠の民が眠るオアシスの墓場へ歩を進める。死の旅路のBGMだ、と直感した。レコードはそのままアメリカ民謡「Black is the Colour of My True Love's Hair」へ。あのパティ・ウォーターズがESP DISKの1stアルバムのB面すべてを使ってバートン・グリーンのピアノをバックに囁き・喘ぎ・叫び続けたナンバーである。BLACK(黒)をテーマにした長谷川きよしの歌は野坂昭如の「黒の舟歌」が有名だが、「黒が真実の愛の髪の色」と歌うこの曲での深く沈み込む歌も「黒を歌う歌手」としてのきよしの真骨頂である。B面ラストはアルバム・タイトル・ナンバー「古(いにしえ)坂」。曲調がドラマティックに展開するプログレ・フォーク組曲で幕を閉じる。B面を聴き終わり、しばらく放心状態が続いた。長い旅を終えた気分だが、戻ってきた場所は自分の居場所ではなかった。
ダリオ・ダリオ (海よ)
●長谷川きよし『遠く離れたおまえに』(Flash Records – SKS-1030 / 1979)
Celebrate Sun Ra & Marshall Allen's Earth Arrival Days
5月24日(日)~26日(火)
ドネーション
The Sun Ra Arkestra Under the Direction of Marshall Allen | Sounds of Justice
March 4 at The Town Hall
The Sun Ra Akestra at Sounds of Justice:
Music & Lyrics by Sun Ra
Marshall Allen - director, arranger, alto sax, flute
Tara Middleton - vocals
D. Hotep - guitar
Melanie Dyer - viola
Gwen Laster - violin
Nina Bogomas - harp
Knoel Scott - vocals, saxes
Robert Landham - alto sax
James Stewart - tenor sax
Michael Ray - trumpet
Dave Davis - trombone
Emmett McDonald - trombone
Robert Stringer - trombone
Vincent Chancey - french horn
Elson Nascimento - percussion, surdo
Ron McBee - percussion
Tyler Mitchell - bass
Wayne A. Smith - drums
Marvin Bugalu Smith - drums
Guest visual artist: William Mazza - live painting & video
First two tracks recorded live at Minor, Kichijôji, Tokyo, Saturday, 7th July, 1978
The rest of the tracks recorded live at Gaïa, Hatsudai, Tokyo, Friday, 13th January, 1978
だが2009年、大里の死を契機にその全貌をまとめようという作業が始まる。大里の追悼文集、著作集、『ガセネタの荒野』の復刊、そしてこのCD10枚組『ちらかしっぱなし ガセネタ In The Box』のリリースである。特にこのCD-BOXはたった4曲しかレパートリーがなかったバンドの、現存するほとんどの音源を収録したもので、音楽を聞くためのCDというよりは記録して残すという資料集的な意味合いが強いアイテムだ。それにしてもこういったものが商品として制作発売され、それが完売したという事実は驚異に属するものだろう。
当時ガセネタのライブを見た人間の一人として、ガセネタのライブ音源をたまたま持っていた人物として、私はこのCD-BOXに関わることになった。CDディスク4の11曲目、「父ちゃんのポーが聞こえる」は私が持っていたカセットテープからのトラックだからだ。
Artist - Kousokuya .. part of the Tokyo underground psych-noise scene through the 80's [ ファースト・ライブ1979 吉祥寺マイナー ] CD "first live" released 2006
Recorded live at Minor, Kichijoji, Tokyo on 14 December, 1979.
●1980年5月14日 Brain Brain Live at "Kichijoji Minor" 14th May, 1980
No overdubbing, all sounds were performed with analog equipments at the timepoint of 1980
●1980年8月8日 THE STALIN THE STALIN / YŌKO (SOUND ONLY)
from the album which was packaged together with the book 《地下音楽への招待》(Japanese Underground Music In The Late 70s And 80s) by 剛田武 (Takeshi Goda), published by Loft Books.
Anode/Cathode - Interview; Next Question Please
Compilation "地下音楽への招待" Extract of Side B off「Anode/Cathode - Punkanachrock」(Pinakotheca 1981.7)
ポール・モーリアPaul Mauriat /恋はみずいろL'amour est bleu (Love is Blue) (1967年)
森山良子 恋はみずいろ 1967
天地真理 恋は水色
あべ静江 恋はみずいろ
由紀さおり 恋は水色
石川ひとみ 恋は水色
Chara - 恋はみずいろ
●オリーブの首飾り El Bimbo
もとはフランスのグループ、ビンボー・ジェット(Bimbo Jet)の70年代ディスコミュージックで、作曲はリーダーのClaude Morgan。日本でも「嘆きのビンボー」として発売された。これをポール・モーリア楽団がカバーし、「オリーブの首飾り」の邦題が付けられた。ビンボー・ジェットはクラビネット、ポール・モーリアはチェンバロでメロディを奏でている。奇術界を代表する女性マジシャン、松旭斎すみえがポール・モーリア版をBGMに起用したために、手品のバックミュージックとして有名になったと言われている。
ポール・モーリア PAUL MAURIAT /オリーブの首飾りEL BIMBO (1975年)
ローレン中野 ゆうわく(オリーブの首飾り)1976 / El Bimbo
石井明美 オリーブの首飾り
●シェルブールの雨傘 Les parapluis de Cherbourg
1964年フランスのジャック・ドゥミ監督ミュージカル映画。ミェル・ルグランが音楽を担当し、第17回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。映画中ではダニエル・リカーリが歌った主題歌はスタンダード・ナンバーとして多くの歌手により歌われている。
シェルブールの雨傘 ポール・モーリア Les parapluis de Cherbourg Paul Mauriat
麻丘めぐみ シェルブールの雨傘 1976 / Les Parapluies De Cherbourg
●愛の賛歌 Hymne à l'amour
フランスのシャンソン歌手:エディット・ピアフの歌。作詞はピアフ、作曲はマルグリット・モノー(フランス語版、英語版)による。シャンソンを代表する楽曲として世界中で親しまれている。
Paul Mauriat --HYMNE A L'AMOUR 愛の賛歌
倍賞千恵子 愛の讃歌 1975 / Hymne a L'amour
●サバの女王 La Reine de Saba
1967年にチュニジア出身の男性歌手ミシェル・ローラン(フランス語版)が作詞・作曲し、フランスで発売されたシャンソンの楽曲。
ポール・モーリア Paul Mauriat/サバの女王 La Reine de Saba(1968年)
ペドロ&カプリシャス シバの女王
今陽子 サバの女王
●白い恋人たち 13 Jours en France
1968年に製作されたクロード・ルルーシュ監督による同名のフランス映画のためにフランシス・レイが作曲したメインテーマ曲。
Paul Mauriat 白い恋人たち
ザ・ピーナッツ 白い恋人たち 1971 / 13 Jours en France
いしだあゆみ 白い恋人たち 1973 / 13 Jours en France
●ある愛の詩 Love Story
数多くの映画音楽を手がけてきたフランシス・レイがアメリカ映画『ある愛の詩』(1970年公開)のテーマ曲として作曲した。同曲は1970年の『アカデミー賞』音楽賞を受賞している。同時にアメリカの男子歌手アンディ・ウイリアムスが「ある愛の詩 (Where Do I Begin) Love Story」として歌いヒットを記録した。
Paul Mauriat ある愛の詩
平山三紀 ある愛の詩 1971 / Love Story
●マイ・ウェイ My Way
フランク・シナトラのポピュラー・ソング。作詞はポール・アンカ、作曲はクロード・フランソワ、ジャック・ルヴォー(英語版)。原曲は1967年のクロード・フランソワのフランス語の歌「Comme d'habitude」で、ポール・アンカが新たに英語の詞を書き、1969年にフランク・シナトラのシングル及び同名のアルバムとして発売された。後にエルヴィス・プレスリーはじめ多くの歌手によりカバーされ、カバーされた回数が史上第2位の曲(第1位はビートルズの「イエスタデイ」)だと言われている。
Paul Mauriat マイ・ウェイ
いとう愛子 マイ・ウェイ 1970's / My Way
●この胸のときめきを Io che non vivo senza te
もともとは1965年のサンレモ音楽祭で歌われたイタリアの楽曲で、原題は『君なしに生きていられない僕(Io che non vivo senza te)』。作曲者のピノ・ドナッジョが創唱した。その後、ダスティ・スプリングフィールドが歌い、のちにエルヴィス・プレスリーもカヴァーした。英語タイトル「You Don't Have to Say You Love Me」。
ポール・モーリアPaul Mauriat/この胸のときめきをIo Che Non Vivo (1966年)
●ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン You Keep Me Hangin' On
スプリームスの1966年のシングル。作曲はホーランド=ドジャー=ホーランド。本作はグループの8番目のナンバーワンシングルであり、Billboard Hot 100において1966年11月13日から11月27日まで1位の座を保った。その後もロッド・スチュワート、ヴァニラ・ファッジ、ボックス・トップス、カラーボックス、リーバ・マッキンタイア、キム・ワイルド、アレサ・フランクリンと言った様々なアーティストによってカヴァーされている。
Paul Mauriat - You Keep Me Hangin' On (The Supremes Cover)
キャンディーズ ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン
Risa Yamamoto (山本理沙) - キープ・ミー・ハンギン・オン (You Keep Me Hangin' On)
コロナ禍で延期になったレコ発ツアー「THE FAMILY TOUR」のセトリ全曲生歌披露。6人が別々のブースに入り、画面上で共演する映像にVJがリアルタイムでエフェクトを加える試みは、リアルライブの代替えではなく、全く新しいライブスタイルを提示した。全編ミュージックビデオといえるクオリティの臨場感は、リアルライブを超える感動をもたらした。 アーカイブで視聴できます。チケット¥2,000→5/23(土)23:59まで購入可能 購入URL⇒https://dearstage.zaiko.io/_item/326149
5月18日(月) 【無観客配信】坂田明 ソロ
@千駄木Bar Isshee
千駄木Bar Issheeの無観客配信ライブにフリージャズ・サックスのレジェンド・坂田明が登場。特別な演出はなく、演奏をじっくりと聴かせる。音質も映像もとてもクリアで、生のライブでは見えない手元や口元のクローズアップは、ファンならずとも興味深いに違いない。これほどミュージシャンの魅力に迫れるのは配信ならでは。Bar Issheeの営業スタイル通りの投げ銭制。感謝をこめてチップを弾むべし。 Bar Isshee今後の配信ライブ、イベント予定⇒Bar Isshee公式サイト
5月19日(火) 爆裂女子配信ライブ-爆迎-
@新宿ロフト
新メンバー”若”のお披露目ライブ。観客がいなくてもいつもと同じ、いや、会場が広く使える分いつも以上に爆裂したパフォーマンスを披露。ハンドカメラを奪うように迫ってくるメンバーがパソコンの画面から飛び出してきそうなリアリズムは、ライブで一番輝くパンクロックアイドルならでは。新曲「Against the Drain」も予想外の振り付けで披露。思わず画面の前で踊って汗だくになった。早く現場で騒げる日が来てほしい。 5/22(金)までアーカイブ視聴できます。配信チケット¥1000 購入URL⇒https://loft-prj.zaiko.io/_item/326138
アコースティック盤。ヴォーカル曲の間にインストナンバーがサンドイッチされたコンセプチュアルな構成になっている。アコギやジャンベを使った演奏は確かにアコースティックだが、いわゆるアンプラグドとは全く異なり、ライヴでは再現できない実験やエスニックな冒険に挑戦した"Other Side of atomicfarm"を提示している。音数が少ない分、詩情豊かなもよぽんのヴォーカルが強調され、カネコアヤノや角銅真実を思わせる部分もある。感情の起伏の穏やかさで考えれば、こちらのほうが万人向けかもしれない。ただしサブリミナルな中毒度は高いので要注意。
21世紀東京New Waveシーン(なんてあるのか知らないが)を代表するロックバンド「壊れかけのテープレコーダーズ」の4年ぶりの6thアルバム『End of the Innocent Age』も5月20日(水)リリース。ボーカル、ギターの小森清貴とキーボードの遊佐春菜は10年以上前中央線沿いのライヴハウスで頻繁に遭遇した。筆者の主現場が地下アイドルに移行すると共に、山崎ハコ似の黒髪と透明な歌声で心をときめかせた遊佐と会う機会が減ってしまった。新ドラマーを迎えた新生壊れかけのテープレコーダーズが提示するロック・フリーダムで心と身体を清めると同時に、久々に幼馴染に会えるような歓びに身震する。