A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

裸のラリーズ

2007年05月08日 23時04分22秒 | 素晴らしき変態音楽
先日も書いたように、最近、裸のラリーズにはまっている。UNIVIVEというレーベルからCDRでライヴやリハーサルの音質の良い音源が続々発売されているのだ。今のところ「CRADLE SALOON 78」(4CDR)、「MARS STUDIO 80」(3CDR)、「LAID DOWN 76」(4CDR)、「Naked DIZA STAR」(プレス3CD)の4作をネットオークションで手に入れた。正規の音源が90年代初頭に発売した3タイトルのCD(内2枚所有)と74年の「OZ DAYS LIVE」2LPの1面(ブートCDで所有)、あと雑誌の付録の7インチでしか手に入らず、長年に亘って”日本ロック史上最大の謎”と呼ばれてきた裸のラリーズ。
中心人物はvo.gの水谷孝氏で、彼自身がラリーズそのものである。基本的には2~3コードのリフが延々繰り返され、その上に水谷氏のメランコリックなヴォーカルと過激なファズ・ギターがのり、1曲が最短で10分、長いものでは30分を超える演奏。
よく水谷氏と灰野敬二氏の類似性が指摘されるが、リズムもメロディも破壊するような灰野氏の演奏に対して、ラリーズは基本的に8ビートのロックであり、メロディもはっきりしている。ただ黒いイメージとアンダーグラウンドな香りは強く共通している。私は93年にクラブチッタで観たのが唯一のラリーズ体験。3日間耳鳴りが止まなかった。
もう10年以上もライヴを行っていないラリーズだが、再び私たちの前に姿を現すことはあるのだろうか。そんなことを考えながら、地下生活者の放つ隠微な芳香に、私は今日も酔い痴れるのだ。
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灰野敬二生誕記念ライヴ@高円寺Showboat

2007年05月04日 01時40分49秒 | 灰野敬二さんのこと
今年もやって参りました、憲法の日。灰野敬二さんの誕生日でもあります。今年で55歳。日本国内はもちろんアメリカやヨーロッパでも精力的にツアーを行う灰野さんのエネルギーには感心します。
今年は海外ツアーが多く、日本でのライヴが例年に比べて少ないので、待ちかねていた人も多く、開場30分前に行ったら既に15人ほど並んでいました。
会場内にはお香が焚かれ、ヴァイオリンの物悲しい音色のBGMがかかっています。これはいつもの灰野さんのライヴスタイルです。最近は対バンが多いせいかあまりやらなくなりましたが。
ステージは至ってシンプル。右手にドラムマシンをのせた小さなテーブルがあり、後ろに4台のアンプとスピーカーが並んでいるだけ。
20分押しでスタート。いきなりドラムマシンのド~ンという音が響きぎょっとします。基本的にはドラムマシンとギターとヴォーカル(ちょっとだけハーモニカを吹いた)だけのシンプルなスタイルで2時間半ぶっ通しのステージでした。前半はギターが大音量でゴ~と唸りをあげ、その上にヴォーカルをループさせる形が基本でした。後半は「ここ」「あっち」「おまえ」「ふわふわ」といった定番ナンバーを披露してくれて懐かしかったです。そういえば今日のShowboatの入り口のボードには「不失者」と太字で書いてありました。ソロで不失者復活なのでしょうか。
昨年はエアシンセや民俗楽器なども使いヴァラエティに富んだライヴでしたが、今回は昇天ものの轟音ギターをこれでもか、というほどたっぷりと堪能出来て嬉しかったです。
終演後にはこれも恒例、ケーキを囲んでのバースデイパーティー。灰野さんはタバコも酒もやらず菜食主義者なのですが、甘いものは大好きなのです。デスメタルの話などに花が咲きました。
灰野さんが1歳年を取ったという事は私もひとつ年を取るという事。灰野さんを見ていると、自分ももっとしっかりしなくちゃな、と反省します。
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金子寿徳追悼コンサート@新宿JAM

2007年05月01日 23時47分45秒 | 素晴らしき変態音楽
4月30日(月)新宿JAMにて今年1月に48歳で亡くなったミュージシャン金子寿徳さんの追悼コンサートがあった。20組近くのアンダーグラウンドシーンを代表するアーティストが出演。15:00~23:30の8時間を超えるマラソンライヴだった。各アーティストの演奏時間は20分程度。観客は超満員で、オールスタンディングの長い一日になった。これも金子氏が生前いかに多くの人に愛され、影響を与えて来たかの証だろう。
五十音順の出演なので灰野敬二さんの哀秘謡がトップバッター。bに川口雅巳(みみのこと)、dsに高橋幾郎(光束夜、LSD-March)というオリジナル哀秘謡のメンバーで「ビーバップアルーラ」「サティスファクション」の2曲を演奏。歌詞はいつもと違っていて、菜食/肉食主義の事等を歌っていて面白かった。
その後も続々登場したのだが、印象に残っているのは、あみのめ(渚にてと同じ男性g.v、女性ds.choのバンド。音楽性もやや似ている)、川田良バンド(70年代後半SEX~SYZE~FOOLSへと変遷した不良ロックギタリスト)、竹田賢一+山崎春美(アングラシーンの2大巨頭の共演。久々に山崎氏の痙攣voを観た)、ひろしNa+ドロンコ(個人的に今一番はまっている裸のラリーズのカバーを演奏)、マヘルシャラルハシュバズ、シェシズ(向井千恵さんが参加できなくて山崎春美氏が再び登場)、光束夜+工藤冬里、灰野敬二(金子氏のバンド。ミックb.vo、高橋幾郎dsの現メンバーに工藤、灰野両氏が参加して演奏。特に灰野氏の血管がキレそうなパフォーマンスは凄かった)など。
とにかく疲れました。翌日が休みで良かった。
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