A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【3ヶ月ぶりの現場からの報告】NECRONOMIDOL新体制・初観客入りライブ/柿崎李咲・今泉怜・みしぇる卒業公演

2020年06月30日 01時02分49秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


コロナ禍自粛前に最後に行ったライヴイベントは3月22日(日)代々木Zher The ZOOでのナックルチワワ一周年記念ライヴ。それ以来3か月一切生のコンサート現場のない生活を耐え忍んできた。地下アイドルにハマる前から地下音楽・フリージャズ・ガレージロック等のライヴを年間150本近く観続けてきた筆者のライフスタイルの異常事態宣言と言えるだろう。代替え案として配信ライヴやトークショー、チェキ会・サイン会が多数行われるようになったが、やはり生の三密状態でのライヴ現場を求めてやまないこの身体の火照り。それをやっと醒ましてくれるナマ現場を3か月ぶりに体験することが出来た。裏事情は傍から見るより複雑怪奇ではあるが、それはともかくライヴハウスで生のパフォーマンスを観ることが出来る歓びを少しでもお裾分けできれば幸いである。

●NECRONOMIDOL新体制・初観客入りライブ・『dark endless』


6月25日(木) 渋谷 Chelsea Hotel
1部 18:30
2部 21:00
入場料金1500円 +1D

暗黒系アイドルグループ、ネクロ魔ことNECRONOMIDOLが元メンバー月城ひまりに、新メンバー 神乃菜愛、流川慈綺、兎蛇髏亞を加えた新メンバーで初の観客入りお披露目ライヴ。 5月1日に新体制での活動再開が発表されたが、緊急事態宣言の真っただ中で2回の配信ライヴをはじめ、Twitter、Instagram、YouTubeといったSNSでしか観れなかった。感染症対策で人数制限・マスク着用・手の消毒・体温測定・声出し自粛といった制限はあったが、初めて人前でのパフォーマンスで緊張気味の新体制の熱演をじかに観るのは格別だった。特典会(マスク着用以外はこれまで通り)で接触した新メンバーがとても礼儀正しいことに新鮮な驚きを感じた。


(画像はTwitterより借用)

1. Dawnslayer
2. Thanatogenesis
-MC-
3. Vulture
4. Celephaïs
5. Tamam Shud
6. Tupilaq
7. Ithaqua
-MC2-
8. Umr at-Tawil
9. Skulls in the Stars

NECRONOMIDOL - TUPILAQ


【この日のサプライズ】2020年9月23日東京キネマ倶楽部で新体制ネクロ魔ワンマンライヴ「higan」を開催。



●「黎明の日、海の泡は紅に染まる」柿崎李咲・今泉怜・みしぇる卒業公演


6月28日(日) MsmileBOX渋谷
1部:OP 12:45 / ST 13:00
2部:OP 15:45 / ST 16:00
3部:OP 18:45 / ST 19:00
チケット各部3,500円(完全予約制)

3月16日にネクロ魔を離脱した柿崎李咲、今泉怜、みしぇるの卒業ライヴ。4月27日、6月1日と2度の延期を経てついに開催された。会場は3人が新たに所属する事務所M-SMILEが新たにオープンしたライヴハウス。着座・マスク着用・手の消毒・体温測定・声出し禁止といった制限あり。サポートメンバーとして元ネクロ魔の瑳里、夜露ひな、剣菱くのぎに加え、コラボもしているネムレスことうてなゆきが出演。最後のネクロ魔衣装で最後のネクロ魔曲をパフォーマンス。もう二度と同じパフォーマンスが出来ない・観れないという現実に胸が締め付けられるが、将来に向かって羽ばたこうとする3人の決意に涙も吹き飛ぶ思いがする。それにしても旧メンバーも加えた迫力のパフォーマンスは、この悲劇がなければ実現しなかったと思うと心に鈍痛を感じる。ビニールカーテン越しの特典会は卒業式のお別れに相応しかったかもしれない。






【この日のサプライズ】柿崎李咲・今泉怜の新グループに夜露ひなが参加。

楽しみが
2倍に増えたと
ポジティヴシンキング



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【私のB級サイケ完全コレクション#6】Bの大物登場~Big Brother (Janis Joplin)/Blue Cheer/Blues Magoos/Bit 'A Sweet

2020年06月28日 00時02分14秒 | 素晴らしき変態音楽


蒐集家にありがちなのは、B級やレア盤ばかり熱心に探して、基本的な名盤やスタンダードなレコードを聴こうとしないタイプである。筆者も昔からメジャーなレコードに疎いところがあり、レコード店のBGMでビートルズを聴いて、すごいサイケなバンドだ!と興奮して笑われたことも何度かある。アメリカのサイケにハマってからは、ジェファーソン・エアプレインを始め、グレイトフル・デッドやバーズ、ドアーズ、ジャニス・ジョプリンなど定番アイテムをできるだけ聴くようにして、そのすごさを分かろうとした。ただしそういったバンドは一部を除き、早い時期にCD再発されたので、80年代後半以降主にCDで購入した。だから基本レコードに特化した今回の特集にはCDは登場しないことをご理解いただきたい。

●Big Brother & The Holding Company ‎/ Cheaper Thrills

1984 / UK: Edsel Records ‎– ED 135 / 1985.9.1 吉祥寺ロンロン新星堂バーゲン ¥980

1965年にサンフランシスコで結成されたサイケデリック・ブルース・バンド、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーのデビュー前、1966年7月28日サンフランシスコ・カリフォルニア・ホールでの未発表ライヴ・アルバム。Janis Joplin (vo), James Gurley (g), Sam Andrew (g), Peter Albin (b), Dave Getz (ds)。ジャニスがビッグ・ブラザーに加入したのは66年6月4日と言われているから、まだ2か月も経っていない頃のとライヴである。ベースのピーター・アルヴィンがリード・ヴォーカルを取る曲も多く、ジャニスのキイキイ声が邪魔に聴こえることもある。それだけに初期シスコ・サイケの生々しい息吹を感じられるアルバムである。B-2 Blow Your Mindのツービートドラムのハードコア・ブルースが最高にパンク。

Gutra's Garden (Live at California Hall, 1966)



●Big Brother & The Holding Company / Big Brother & The Holding Company

1967 / JP reissue 1977: CBS/Sony ‎– 15AP 601 / 1986.2.24 下北沢Second Hands ¥600

マイナーレーベルMainstreamからリリースされたデビュー作。ライヴ命のサンフランシスコのサイケ・バンドがレコードで魅力を発揮するのは難しい。その典型がこのアルバムだろう。全曲2分台の短いナンバーばかりで、売りのジャニスのシャウトやサイケなギターがほとんど収録されていない。もしジャニスが注目されることなくこのアルバムだけ残して消えていたら、幻のB級サイケの基本アイテムとして好き者だけに知られる存在だっただろう。しかしながら、ジャニスの全身全霊を籠めたヴォーカルは確かに震えるほど凄いけれど、暑苦しくて鬱陶しいと感じてしまう筆者にとっては、その「もしも」を妄想しながら愛聴する隠れ名盤なのである。

Big Brother & The Holding Company, Janis Joplin - Bye, Bye Baby (Audio) ft. Janis Joplin



●Big Brother & The Holding Company / Cheap Thrills

1968 / JP reissue 1977: CBS/Sony ‎– 15AP 602 / 1986.2.24 下北沢Second Hands ¥600

これが名盤の誉れ高い2ndにして、ジャニス入りのビッグ・ブラザー最後のアルバム。筆者が初めて聴いたジャニスの曲は、中学生の時ラジオでエアチェックしたA-4 Piece of My Heart(心のカケラ)だったが、何より印象に残ったのはイントロのファズギターだった。アルバム全体を聴いて一番興奮するのもサム・アンドリュースの破天荒なファズギターである。歌よりもギターに惹かれる不心得者も多いに違いない。正直言って、ビッグ・ブラザーと別れた後のジャニスはソウルっぽくてピンと来ない。ちなみにライナーは間章による長文のジャニス論。

Big Brother and the Holding Company - Full Concert - 08/16/68 - San Francisco (OFFICIAL)



●Bit 'A Sweet /‎ Hypnotic I

1968 / US: ABC Records ‎– ABCS-640 / 1985.9.26 新宿Edison ¥800

NYロング・アイランド出身のガレージロック・バンドThe Satisfactionsが前身。メンバーはDennis DeRespino (vo, key, g), Russell Leslie (ds, vo), Mitch London (b, vo), Jack Mieczkowski (vo, g, sitar)。67年にシングル「Out of Sight, Out of Mind」でデビュー、映画『Blonde on a Bum Trip』に出演。本作は68年の唯一のアルバム。プロデューサーのSteve Duboffが曲の大半を作曲しており、アルバムタイトル『Hypnotic(催眠術)』に倣って奇妙な電子音やエフェクトやエレクトリック・シタールを取り入れているが、バンドのソフトロック/ガレージロック・サウンドとは乖離している。以前聴いたときの居心地の悪さは、今聴くとスプーキー・トゥース&ピエール・アンリ『セレモニー』に似た”勇気ある失敗作”と呼びたくなる。

Bit' A Sweet - Speak Softly



●Blue Cheer ‎/ Vincebus Eruptum

1968 / US reissue 1974: Mercury ‎– PL 9001 / 1984.10.4 吉祥寺ジョージ ¥1,400

1967年サンフランシスコで結成されたハードロックバンド。メンバーはDickie Peterson (vo, b), Leigh Stephens (g), Paul Whaley (ds)。ヘヴィロックやパンクのルーツとして現在でも高い人気を誇るロック・トリオの衝撃のデビュー・アルバム。エディ・コクラン/ザ・フーで知られる「Summertime Blues」のファズ・サイケ・カヴァーがあまりに有名だが、アルバム全編トリオ編成で(一部ギターのダビングあり)押し通す歪んだロックは圧倒的。特にB-3 Second Time Aroundのコードやタイムを無視したフリーキーなギターソロは、フリージャズもパンクもノイズも破壊するロック衝動の最高のトリップである。94年にボストンのレコード店でオリジナル・ジャケットを購入したら、中身が70年代の再発盤だった。アリス・クーパーでも同じように騙された。ハードサイケ中古盤には注意しなきゃな。

Blue Cheer - Summertime Blues



●Blue Cheer / Outsideinside

1968 / US: Philips ‎– PHS 600-278 / 1991.12.24 下北沢Flash Disc Ranch ¥3,480

2ndアルバム。ピアノやキーボードを加え、1stのエネルギーをそのままに、より思索的な面を追求したアルバム。タイトル通り野外とスタジオ内とでレコーディングされたらしい。ローリング・ストーンズ「Satisfaction」のカヴァーはあまり知られていないが、「サマータイム・ブルース」に匹敵するヘヴィサイケ・ヴァージョン。このアルバムは80年代に見開きジャケットが半分切れた不良盤をそれとは知らずに買ってしまった苦い思い出がある。筆者はブルー・チアー運が悪いらしい。

Blue Cheer - Feathers From Your Tree (1968)



●The Blue Things / The Bluethings Story Volume Three (1966) Psychedelia!!

1987 / US: Cicadelic Records ‎– 973 / 1991.4.28 渋谷Disk Union 2 ¥1,680

1964~68年に活動していたカンサス州ヘイズ出身のガレージロック・バンド。66年にアルバム『The Blue Things』、他に7枚のシングルをリリースした彼らの歴史をまとめた再発シリーズのVol.3。ガレージロック、R&Bからサイケデリックに移行しつつあった1966~67年にレコーディングされた曲を集めたコンピ。フォークロックやサウンドエフェクトを取り入れた実験的なデモテープが面白い。デモならではのチープな録音が、サイケっぽさを強調している。なぜVol.1と2を買わなかったのか、悔やみはしないが、もったいない気がする。

The Blue Things - You Can Live In Our Tree



●Blues Magoos ‎/ Psychedelic Lollipop

1967 / US reissue 80's : Mercury ‎– SR 61096 / 1984.7.19 吉祥寺Disk Inn 2 ¥1800?

NYブロンクスで1964年にThe Trenchcoatsとして結成される。66年に改名してMercuryレコードと契約。1stアルバム『Psychedelic Lollipop』」をリリース。”サイケデリック”という言葉を初めてタイトルに冠したレコードと言われている。A-1. (We Ain't Got) Nothin' Yet(恋する青春)が全米Top5ヒットとなり、世界的に人気となる。ガレージ・パンクとサイケデリックが最もおいしく融合されたサウンドは、髪型や衣装を含めて、日本のGSにも大きな影響を与えたと思われる。80年代ネオGSや90年代ガレージ・リバイバルにもイメージを継承するバンドが少なくないと思われる。

Blues MaGoos We Ain't Got Nothin' Yet 1966 NYC With Lyrics+4



●Blues Magoos ‎/ Electric Comic Book

1968 / Greece reissue 1988: Mercury ‎– 834247-1 / 1988.6.23 青山パイドパイパー ¥2,180

68年の2ndアルバム。前作のガレージ・サイケを継承しつつよりポップによりプログレッシヴに進化させたサウンドは、現代のサイケデリック・リバイバルのバンドと言われたら信じてしまいそう。80年代後半、なぜかギリシャでオリジナル・サイケの再発が盛んだった。これもギリシャPolyGramの正規再発だと思われる。しかしできれば付録コミックブック付きのオリジナル・アメリカ盤を手に入れたい気持ちもある。

Blues Magoos - Pipe Dream (1967)


揃えたい
大物サイケの
レコードも

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【私のB級サイケ完全コレクション#5】Bは続くよ第二回:Barbarians/Beacon Street Union/Bear/Beast/Beau Brummels/Beaver & Krause

2020年06月25日 01時32分28秒 | 素晴らしき変態音楽


レコードコレクション聴きとおし続けて5日目になるが、意外にどのレコードも覚えていることの我ながら驚く。80~90年代は買ったレコードをかなり熱心に聴いていたのだろう。21世紀に入ってからは、レコードを買うことばかりに気を取られ、聴くことが二の次になっていたのではないか、と少しだけ反省している自分がいる。100円レコードも愛情をもって聴き炙ってあげることが大切なのだ。心して聴くべし。

●The Barbarians / The Barbarians

1965 / Germany: Line Records ‎– 6.24351 AP(1980) / 1986.9.8 吉祥寺ロンロン新星堂バーゲン ¥980

1964年マサチューセッツ州ケープ・コッド出身のガレージロックバンド。メンバーはBruce Benson (g), Jeff Morris (g), Jerry Causi (b),そして片腕が義手のドラマーVictor "Moulty" Moulton。ローリング・ストーンズへのアメリカからの回答と呼ばれTVショーで人気を得る。ザ・バーズやアニマルズをカヴァーを含むホワイトR&Bは録音の良さもあって、ガレージパンクの最良型と言っていい。ドイツの再発専門レーベルLINEからのリイシュー。 

The Barbarians- Hey Little Bird (TAMI Show)



●Beacon Street Union / The Eyes Of The Beacon Street Union

1968 / US: MGM Records ‎– SE 4517 / 1991.6.21 下北沢Flash Disc Ranch ¥2,180

1966年にボストンで結成。メンバーはJohn Lincoln Wright (vo), Paul Tartachny (g), Richard Weisberg (ds), Robert Rhodes (key), Wayne Ulaky (b)。MGMレコードと契約、プロデューサーのAlan Lorberにより、サンフランシスコ・サウンドに対抗する”Bosstown Sound”として売り出され(他にUltimate Spinach、Orpheus等)ちょっとした成功を収めた。テープ早回しやサウンド・エフェクトを使用したトリッキーなサウンドは、バラエティありすぎて統一感に欠ける気がする。ハードな曲調がメインのB面が聴きどころ。

The Beacon Street Union - 06 - Sadie Said No (by EarpJohn)



●Beacon Street Union ‎/ The Clown Died In Marvin Gardens

1968 / US: MGM Records ‎– SE-4568 / 1987 大船ミュージック

半年後にリリースされた2ndアルバム。ストリングやホーンを入れつつも1stよりバンドっぽい音作りで出来は良い。聴きどころは16分に渡るB-3 Baby Please Don't Goの長尺演奏。多くのバンドがカヴァーする曲だが、中間部にジャジーなアドリブがあり独自性を感じる。70年にEagleという名義で3rdアルバムをリリースし、70年8月2日ジャニス・ジョプリンの前座でハーヴァード・スタジアムに出演したのを最後に解散。このレコードは、1stのジャケットに2ndの盤が入っている中古レコならではの不良商品だが、こちらを先に買ったのでしばらく気が付かないで聴いていた。いつかは正規のジャケで買い直そうと思っていたが、もうどうでもいい。

Beacon Street Union - Baby Please Dont Go



●Bear / Greetings, Children Of Paradise

1968 / US: Verve Forecast ‎– FTS-3059 / 1993.11.10 Seattle $1.50

ニューヨーク出身のArtie Traum (g), Eric Kaz (key), Steven Soles (vo)のトリオ。同郷のサイケバンドAutosalvageのSkip Boone (b)とDarius Davenport (ds)がゲスト参加している。Eric Kazはサイケの名バンドBlues Magoosの後期メンバーだった。のちにソロで活躍するTraumとKazの才能が光るソフトロック~サイケポップ~プログレッシヴカントリーの隠れた名盤。ツインギターとオルガンのクロスプレイが印象的なA-5 What's Difference?、キャッチ―なB-1 It's Getting Very Cold Outsideを始め、地味だが名曲名演ばかり。

Bear - it's gettin very cold outside 1968



●Beast / Beast

1969 / US: Cotillion ‎– SD 9012 / 1994.4.30 New Orleans Record Ron's $12.00

コロラド州デンヴァー出身の7人組。メンバーはDavid Raines (vo), Robert Yeazel (g), Gerry Fike (org), Larry Ferris (ds), Michael Kerns (fl, sax), Ken Passarelli (b, hca), Dominick Todero (tp)。枯れた味わいの哀愁ブラスロックはまさに通好みの極致。B面のシタール・インストも瞑想音楽で心地よい。『Woodstock』のサントラ盤やヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『Loaded』を出したAtlantic傘下のCotillionレーベルは、60年代末に無名のプログレッシヴ・バンドをリリースしている。そのどれもが激渋ながら味わい深いバンドばかりで、筆者のフェイヴァリット・レーベルである。70年にEvolutionから2ndアルバムをリリースし解散。Robert YeazelはSugarloafに参加する。
http://www.bobyeazel.com/Beast.htm

Beast - Beast 1969 FULL VINYL ALBUM



●The Beau Brummels ‎/ Autumn In San Francisco

1985 / UK: Edsel Records ‎– ED 141 / 1985.12.15 吉祥寺Disk Inn ¥1,850

1964年サンフランシスコで結成されたフォークロック・バンド。オリジナル・メンバーはSal Valentino (vo), Ron Elliott (g), Ron Meagher (b), Declan Mulligan (g, b, hca), John Petersen (ds)。ビートルズよりもサーチャーズに似た物悲しいメロディとハーモニカで知られ、シングル・ヒットやTV出演で人気を博す。60年代に5枚アルバムをリリース。イギリスの再発専門レーベルEdselからの80年代のバスト盤には初期のヒット曲が収録されている。哀愁のフォークロックは好きだが、きちんとしていて優等生っぽいのがいまいち。

The Beau Brummels - Don't Talk To Strangers (Hullabaloo, Season 2, Episode 3, Aired Sep 27, 1965 )



●Beaver & Krause ‎/ Gandharva

1971 / US: Warner Bros. Records ‎– WS 1909 / 1989 London Music & Video Exchange £9

Paul BeaverとBernie Krauseからなる電子音楽デュオ。60年代半ばからデュオで音楽活動しつつ、西海岸地区のMoogシンセサイザー営業担当をしていた。ジョージ・ハリスンやザ・バーズ、ドアーズ、モンキーズなどにMoogを売ったという。71年の4thアルバムの本作はヒンドゥ教の神話をテーマとした作品で、マイク・ブルームフィールド(g)、ロニー・モントローズ(g), ジェリー・マリガン(sax), バド・シャンク(sax), ライ・ブラウン(b)など有名アーティストがゲスト参加。その割には凡庸なスムーズジャズやイージーリスニング風のサウンドで、サイケなジャケに期待した筆者は裏切られた思いがしたが、今聴くとニューエイジの先駆者のようで悪くない。

Beaver & Krause - Saga of the Blue Beaver (1971)


Bの段
Aの段より
豊富です

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【私のB級サイケ完全コレクション#4】Bから始まる心の概念拡張の旅:Bad Seeds/Beach Boys/Barbara Keith/Banchee/Bamboo etc.

2020年06月23日 01時12分00秒 | 素晴らしき変態音楽


レコード・コレクションを見ていくことは、自分の過去を追体験する旅路でもある。その当時に自分が何を考え、何をしようとしたのかは、今となっては忘れているが、何を聴いて何を思ったのかは大体覚えている。Bから始まる追体験は、サイケに収まり切れない広大な心の拡張を促す変革の旅でもあった。

●Bad Seeds / J-Beck Story 1

1984 / France: Eva ‎– 12034 / 1986.9.8 吉祥寺ロンロン新星堂バーゲン ¥980

EvaはPsychoと並び80年代初頭に知られざるサイケのレア盤を多数再発し音楽シーンに衝撃を与えたフランスのレーベル。67年以降のアシッドロック中心だったPsychoに対してEvaは60年代真ん中頃のガレージパンク/ブリティッシュ・ビート系の再発が多かった。このアルバムはテキサスのローカル・レーベルJ-Beck/Cee-Beeの歴史を紐解くシリーズの第1弾。Mike Taylor (vo,g), Rod Prince (g), Henry Edgeington (b), Bobby Donaho (ds)からなるBad Seedsの65,66年のシングル曲をA面に、Mike Taylorがソロで67年に出した曲をB面に収録したコンピ。Bad Seedsの英国ビートロックに影響されたガレージR&Bがカッコいい。ジャケット裏のロングインタビューを解読しようと思ってから25年経つがまだ読めていない。

1966-The Bad Seeds Complete TV Appearance-A Taste Of The Same/I'm A King Bee



●Bamboo / Bamboo

1968 / US: Elektra ‎– EKS-74048 / 1985.12.21 吉祥寺TONY ¥300

ジャケット写真の二人のベルボトムとシャツの襟でキマりでしょう。フォークリバイバル歌手として活動していた右のDave Ray(vo,g)が、68年に左のWill Donicht(vo,b,key)と組んでBambooを結成、フォーク&カントリー系セッション・ミュージシャンと共に制作したアルバム。ラリッたヒッピーによるエレクトリック・アシッド・カントリーとでも呼ぶしかない、とりとめもない音楽性は聴き手を攪乱する。変拍子ハードコア・カントリーB-6 Keep What Make You Feel Nice(自分が気持ちよく感じられことをやり続けろ) の曲名がすべてを物語っている。

Bamboo - The Three Best Songs from BAMBOO

【私のB級サイケ収集癖】第3夜:ボア・コンストリクター&ア・ナチュラル・ヴァイン/バンブー


●Banchee / Banchee ‎

1969 / US: Atlantic ‎– SD 8240 / 1994.11.23 吉祥寺Warsaw ¥1,800

60年代後半東海岸出身の4人組。 Jose Miguel DeJesus (g,vo), Michael Marino (B,vo), Peter Alongi (g,vo), Victor DiGilio (ds,vo)。CSN風のコーラスやジャズっぽいアドリブ、哀愁のメロディを交えた構成のはっきりしたプログレッシヴ・ハードロックだが、ヘヴィさは皆無。真のアートロックと呼べるだろう。A-5 Beautiful DayやB-4 Tom's Islandの凝った構成とポップセンスがかなり気に入っている。Top5には入らないが、Top10には入るかもしれない。ムード音楽かイージーリスニングジャズの企画盤っぽいジャケットも音の枯れ具合に相応しい。71年にPolydorから2ndアルバムを出している。

Banchee - Hands Of A Clock



●Bangor Flying Circus / Bangor Flying Circus

1969 / US: Dunhill ‎– DS 50069 / 1986.4.18 下北沢レコファン ¥750

1967年にシカゴで結成されたプログレ・ハードロック・トリオ。メンバーはAlan DeCarlo (g,vo), David "Hawk" Wolinski (key,vo,b), Mike Tegza (ds)。Tegzaは元H.P.Lovecraft。ベースはキーボートのペダルで、完全にトリオのみの演奏と考えると凄い。複雑な展開をテクニカルに弾きこなプレイには舌を巻くしかない。しかしながら印象的なメロディがないうえに、聴き手を置き去りするテクニック至上主義が残念。売りのビートルズのカヴァーB-5 Norwegian Woodも、テクニックに走りすぎて音楽を見失っている。サイケ以降にハードロックに走ったバンドに有りがち。

Concerto Four Clouds



●Barbara Keith ‎/ Barbara Keith

1970 / US: Verve Forecast ‎– FTS-3084 / 1994.12.27 下北沢 Wind ¥3,980

マサチューセッツ州出身のフォーク・シンガー。68年バンドKangarooのメンバーとしてデビュー。69年解散後ソロとしてリリースした1stアルバム。バックを務めるのは、ボストンのサイケバンドBo GrumpsのJim Colegrove (b), Jeff Gutcheon (key), N.D.Smart II (ds)やブルーグラスの名ギタリストBill Keithなど。カントリー・フォーク調のグッドタイム・ミュージックをバンドっぽい演奏で聴かせる。バーバラ・キースの細かいビブラート・ヴォイスにサイケを感じるが、もっとレイドバックしたハッピー感が強い。美しいオルガンの聴けるA-3 To See The Morning Goneや美メロB-2 Lullabyがいい。

Barbara Keith - The Ones Who Really Care (Rare Folk-Psych)



●Barbara Keith ‎/ Barbara Keith

1973 / US: Reprise Records ‎– MS 2087 / 1993.8.23 下北沢Flash Disc Ranch ¥800

リプリーズに移籍した2ndアルバム。ボブ・ディランのカヴァーA-1 All Along The Watchtowerの重厚なサウンドで、前作とは気合が違う作りこんだ作品であることが分かる。Lowell George (g), Danny Kootch (g), Spooner Oldham (key), Nick DeCaro (arrange)など豪華ミュージシャンが参加。とても完成度は高いが、サイケ感はほとんど皆無。筆者にとっては1stの垢ぬけなさが愛おしい。

Barbara Keith - All Along The Watchtower (original)

【私のB級サイケ蒐集癖】第13夜:バーバラ・キース、サイケからカントリーフォーク経由ハードロックへの転身


●The Beach Boys / Concert ビーチ・ボーイズ / ビーチ・ボーイズ・コンサート

1964 / JP: 東芝EMI Capitol Records ‎– ECS-80200 / 1976.6.14 金沢山畜 ¥2,500

石川県金沢市に住んでいた中学1年のとき洋楽に目覚めた筆者が買った2枚目のアルバム(1枚目は『ジョン・デンバー・ライヴ』)。ビーチ・ボーイズの美しいコーラス・ハーモニーのロックンロールが大好きだった。1961年にロアンゼルスで結成された彼らの通算7作目、初のライヴ・アルバム。うるさ過ぎる歓声は後からのオーバーダブもしれないが、バンド演奏の瑞々しさは間違いなく絶頂期のロックンロール魂の発露。さわやかな疾走R感に生き返る気持ちがした。

THE BEACH BOYS THE LOST CONCERT 1964



●The Beach Boys ‎/ Beach Boys '69 (The Beach Boys Live In London) ビーチ・ボーイズ / ビーチ・ボーイズ’69(ライヴ・イン・ロンドン)

1970 / JP: 東芝EMI Capitol Records ‎– ECS-70103 / 1977.6.12 吉祥寺 ¥2,300

なぜかライヴ盤ばかり買ってしまう病というのはあるのだろうか?2枚目のビーチ・ボーイズは69年ロンドン・ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ実況盤。曲は64年とは全く被らず、『ペットサウンズ』以降の中期ビーチ・ボーイズの思索的なナンバーが中心。ホーンやリズム隊を増強して繰り広げられるコンサートは、やはりロックンロールの疾走感が感じられる。大好きなB-3 Good Vibrations、B-4 God Only Knowsのライヴ演奏に感激。

The Beach Boys- Live in Paris 1969/06/16



●The Beach Boys / Surf's Up

1971 / US: Reprise Records ‎– RS 6453 / 1977.1.5 金沢 ¥2,300

持っているスタジオ盤が中~後期だけというのはバランスよくないように見えるだろうが、筆者にとってはごく自然。ビーチ・ボーイズの暗黒面を象徴する”枯れた海辺”のアルバムは、彼らなりのサイケ/アシッドミュージックの神髄である。中学生の頃はA-5 Student Demonstration Timeの過激なサウンドがお気に入りだったが、今は虚無感に満ちたB面の流れに共感できる。成長と共に聴き方も変化するのは当たり前。

The Beach Boys Surf's Up



●The Beach Boys ‎/ Holland ビーチ・ボーイズ / オランダ

1973 / JP: ワーナーパイオニア Brother Records ‎– P-8314R / 1976.8.4 金沢Vanvan ¥2,300

こちらも”枯れた”ビーチ・ボーイズの象徴的アルバム。幻想的なコーラスは彼らにしか出せない味がある。大学生になって、オランダがドラッグ自由の国だと知ってはじめてこのアルバムに漂う浮遊感の理由が理解できた。

California Saga (Full) - The Beach Boys

【私のB級サイケ蒐集癖】第25夜:インドア派シティ・サーファー暗黒時代〜ザ・ビーチ・ボーイズ『サーフズ・アップ』『オランダ』

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【サイケデリックロック映像の宴】The Seeds / Blues Magoos / Velvet Underground / The Doors etc.

2020年06月22日 00時55分39秒 | 素晴らしき変態音楽


YouTubeに60,70年代ロックの激レアな動画が多数投稿されている。画像や音質は可能な限り改善されており、昔ダビングを重ねたVHSテープを海賊ビデオ店で高い金を出して買っていた身には天国のような気分がする。もう眠いけど興味深いビデオをまとめて紹介するので寝不足に気をつけてお楽しみください。

●Rock Evolution 1960 1969 Rare & Classics Video r


The Shadows - Apache (1960) 00:00
Amboy Dukes - Journey To The Center Of The Mind - 02:53
Blues Magoos - We Ain t Got Nothin Yet (rare clip) 05:46
Country Joe & the Fish Live at the Monterey- 07:58
Cream - The Toad (Live Royal Albert Hall ) 13:20
Dick Dale & The Del Tones -Misirlou 24:37
The Troggs - Wild Thing (Live Marquee Club) 27:11
Grateful Dead - Live Columbia University 30:04
Howlin Wolf Smokestack Lightning Live 40:04
Janis Joplin - Maybe (1969 Ed Sullivan Show) 44:38
JOHN LEE HOOKER. Boom Boom. Live -47:57
Grateful Dead Live - Viola Lee Blues - Live Monterey - 51:15
Kinks - All Day & All Of The Night -Live Hullabaloo 1:00:55
Pretty Things - Road Runner (Live) -xxxxx
Amboy Dukes - Flight of The Byrd - 1:03:14
Strawberry Alarm Clock - Incense & Peppermints 1:06:10
The Byrds-Eight Miles High (rare clip) 1:09:08
The Lawrence Welk Show- Ghost Riders In The Sky - 1:12:39
The Monkees - Circle Sky (Live ) - 1:14:50
The Moody Blues - Bye Bye Bird - live 1:17:45
The Seeds Can't seem to make you mine 1:21:11
The Moody Blues-Candle of life (live) - 1:23:48
The Pack - Next To Your Fire 1:27:02
The Rolling Stones - Not Fade Away (TV ) - 1:29:50
The Who - Out In The Street (A Whole Scene Going ) 1:37:06
The Seeds - Pushin' Too Hard 1:37:18
The Smoke My Friend Jack 1:40:18
The Ventures - Bulldog (live in Japan) 1:42:30
The Who - Smokestack Lightning - Live at the Marquee - 1:45:26
The Ventures-Pipeline (live in japan) 1:48:08
Vanilla Fudge - You Keep Me Hanging On (Wonderama) - 1:50:06
Rolling Stones - Paint It Black 1:56:52


●Psych Sounds Of the Sixties (1967 1968)


The Yardbirds ( Beck , Page) Stroll on 1967. 00:00
Cream - We're Going Wrong - 1967 03:16
Electric Banana (The Pretty Things) - It'll Never Be Me 1967 07:41
Eric Burdon & The Animals - When I Was Young (Live, 1967) 10:41
Jefferson Airplane White Rabbit Promo Video 1967 13:37
Jimi Hendrix - The Wind Cries Mary/ Purple Haze (Stockholm 1967) ... 16:01
Quicksilver Messenger Service -Codeine (Revolutiom 1968) 22:54
Pink Floyd -The controls ...All my Loving 1968 25:17
Donovan -The Lullaby Of.... All my loving 1968 27:56
Grateful Dead- The Golden Road Live Whicker's World 1967 30:16
The Doors - The End -Live in Toronto 1967 32:23
The Who - My Generation - Live Beat Club 1967 43:02
The Who - Summertime Blues - Monterey 1967 46:22
Traffic - Mr Fantasy -Christmas on Earth Continued 1967 49:50

●Sound of the Sixties-Live French Tv 1968/69


THE NICE '-'America 00:00
Les Irresistibles - My year is a day 08:00
Pink Floyd - Astronomy Domine 10:55
Electric Prunes - Mass in F Minor Promo Clip 13:31
FLEETWOOD MAC -Homework / My Baby Sweet / My Babe is Gone 21:50
Frank Zappa -A Pound For A Brown (On The Bus) /Sleeping In A Jar /Octandre (Varèse) 32:33
John Mayall's Bluesbreakers with Mick Taylor- Long Gone Midnight 41:10
Booker T And The Mg's - Time is tight 52:14
Pink Floyd - Let There Be More Light 55:48
Small Faces- Song of a baker 59:48
SOFT MACHINE - . A Certain Kind 2. Save Yourself 3. Priscilla 4. Lullabye Letter 5. Hope For Happiness 1:05:17
TEN YEARS AFTER - Spoonful 1:30:34
Pink Floyd - Let There Be More Light 1:37:50
The Moody Blues - Voices in the sky 1:41:19
Pretty Things- Private Sorrows 1:44:51
The TROGGS I Can't Control Myself 1:48:34
The Who- I M A Boy 1:51:38
THE MOODY BLUES-Interview Nights../Lament 1:55:05

●Rock on US tv shows '1965 '1971


American Bandstand
Jefferson Airplane - White Rabbit and Somebody To Love, (Interview) 1967 00:00
The Doors - The Crystal Ship - Light My Fire (Interview) -Blocked Worldwide By WMG

Dick Carvett Show
Janis Joplin - To Love Somebody - 1969 08:20
Jefferson Airplane - Somebody to Love 1969 11:38
Janis Joplin-Move Over 1970 17:45

Ed Sullivan Show:
The Animals - Dont Let Me Be Misunderstood 1965 21:53
Creedence Clearwater Revival - Proud Mary 1969 Blocked Wordwide By UMG
Janis Joplin - Maybe, Maybe, Maybe 1969 24:38
Rolling Stones-Ruby Tuesday-Blocked By UMG
Rolling Stones-Let-s Spend the Night Together - 1967 27:52
THE DOORS -People Are Strange/Light1967 31:57

Jack Benny Show
The Blues Magoos - Tobacco Road 1967 35:24

Playboy After Dark
B.B. King - So Excited -The Thrill is Gone 1970 40;29
Buddy Miles-Them Changes/Dreams 1971 47:44
Byrds You Ain-t Going Nowhere - This Wheel-s On Fire 1968 54:58
Canned Heat - Turpentine Moan & On The Road Again -Future BLUES 1969 1:01:49
Country Joe & The Fish - Sing Sing Sing - 1970 1:12:40
Deep Purple -Hush-And the Address 1968 1:15:02
Fleetwood Mac - Rattlesnake Shake - 1969 1:18:59
Grand Funk Railroad - Mr. Limousine Driver/Please Don-t Worry 1969 1:24:48
Grateful Dead - Mountains on the Moon /St. Stephen 1969 1:35:29
Iron Butterfly In A Gadda Da Vida 1968 Blocked By WMG
Sir Douglas Quintet - Mendocino - 1969 1:46:33
Steppenwolf - Sookie Sookie 1968 1:50:00

Shivaree
The Yardbirds - I-m a Man 1966 1:52:57

Smothers Brothers
Jefferson Airplane-Lather /Crown of Creation 1968 1:56:27
The Doors - Touch Me (Cut) 1968 2:02:50
The Electric Prunes - Get Me To the World On Time Blocked By WMG

Tnt Show
Turn! Turn! Turn!, Bells Of Rhymney, & Mr. Tambourine Man. 1965 2:04:50

Upbeat Show
Mark Farner With The Pack 1968 Fire 2:15:40
Yardbirds - Heart Full Of Soul 1968 2:17:25


●Sound of the Sixties Video Collection


The Who - Pinball Wizard (Live 69 Tom Jones Show) 00:00
Bob Dylan -Blowing In The Wind (Live On TV, March 1963) 02:59
Fleetwood Mac Peter Green - Black Magic Woman (original audio) 05:34
Pink Floyd-Jugband Blues 1967 11:57
Rolling Stones - Sympathy For The Devil (Live Altamont, 1969) 15:06
Rolling Stones Paint It Black (Live) 23:46
Jefferson Airplane -White Rabbit /Somebody To Love (live US TV) 27:46
Pink Floyd-Astronomy Domine (Live Italian TV 1967) 34:32
Steppenwolf - Magic Carpet Ride ( 1969) 42:38
The Count Five- PSYCHOTIC REACTION (live 1966) 47:03
The Velvet Underground-Sunday Morning- 1967 50:03
The Pretty Things - Private Sorrow (French TV 1968) 55:57
The Velvet Underground & Nico I'll Be Your Mirror (Warhol film footage) - 59:53
The Who & The Rolling Stones on Ready Steady Go (60s):
The Who - Shout and Shimmy 1:02:36
The Rolling Stones - Satisfaction 1:04:42
The Who - Summertime Blues - Live Monterey 1967 1:09:22
THE YARDBIRDS Feat Jimmy Page 1966.06.27 [TV] 1:12:53
Them - Mystic Eyes/Gloria (Music Hall de France, 1965) 1:19:47
Yardbirds Feat. Jimmy Page-Mr. Your A Better Man Than I - Heart Full Of Soul (Live) 1:25:06


●Hard and Psych Sound 60's & 70's [Video Collection]


FLEETWOOD MAC - Oh Well (1969 UK TV) 00:00
BEGGAR' S OPERA Raymonds Road 1971 - 02:38
Blackfeather - Mango's Theme (GTK) 11:52
EDGAR BROUGHTON BAND - American Boy Soldier (Live Beat-Club-) 16:52
Electric Prunes I Had Too Much To Dream 23:20
Epitaph • Early Morning wdr 1972 26:16
Focus - Hocus Pocus Live 1973 32:07
Electric Prunes- Never HAD iT bETTER 36:39
T. Rex - Metal Guru 1972 - 38:46
Joe Walsh - Turn To Stone (1972) 41:12
Skid Row/Gary Moore- Unco-op Showband Blues 1971 46:39
Blackfeather- Seasons Of Change 1971 52:11
Small Faces - Rollin' Over 55:52
Joe Walsh & The James Gang - Walk away 1971 58:11
Status Quo - Pictures of Matchstick Men 1:01:35
T.Rex -20th Century Boy Live xxxxxxxxx
The Small Faces - Song Of A Baker Colour Me Pop (1968) xxxxx
Traffic Mr Fantasy Live 1:13:06 xxxxxxx


●The Velvet sounds of.... [60's 70's ] [Psych Trip Video]


Status Quo - Gotta Go Home, live 1970 00:00
Deep Purple -April PII German TV 1970 09:42
13th Floor Elevators - You're Gonna Miss Me 21:51
Burnin' Red Ivanhoe - Det sker at de møder hinanden (1970) 24:35
Byrds - Eight miles high 1966 27:41
Canned Heat - On The Road Again xxxxxxx Blocked
Deep Purple - Burn (Live 1974) 31:07
- Electric Light Orchestra - Whisper In The Night -(Roy Wood Live 1972) 37:15
Livin' Blues - L B Boogie 1972 - 42:25
Nazareth - Love Hurts 1975 46:21
Canned Heat - ROLLIN AND TUMBLIN (Live 1967) 50:11
Pink Floyd - Atom Heart Mother (live in Saint Tropez 1970) 52:50
Status Quo - Roadhouse Blues, Live 1970 1:06:39
The Nice (feat. Keith Emerson) - Hang On To A Dream 1:12:20
The Velvet Underground-Heroin 1:19:39
Thin Lizzy - Still in love with you - Live Dublin 1975 1:26:38
Pink Floyd - Let there be more light /Remember a ...(live, 1968) 1:35:54
The Yardbirds - Happenings Ten Years Time Ago (1967) 1:41:41
Vanilla Fudge - Some velvet morning 1969 1:44:06
Velvet Underground - Venus in furs - 1:48:02


●Heavy Sounds of the Sixties video r


MC5- Black to comm Live 1967 00:00
Cream Crossroads Live RAH 1968 12:18
GFR - Inside Looking Out Live 1969 16:44
Led Zeppelin- Communication Breakdown live DK TV 1969 26:22
Ten Years After--II?-I m going home Live French TV 1969 29:20
The Blues Magoos - Tobacco Road Live US TV 67? 39:50
Deep Purple - Wring That Neck/Mandrake Root (Live at the Bilzen Jazz Festival 1969). 45:05
Blue Cheer - Summertime Blues (American Bandstand,1968) 1:09:39
Love Sculpture -- Sabre Dance - Live German TV 1969 1:13:29


●Psychedelic Sounds of 60'S & 70'S-- G. Dead-Nico-Pink Floyd- Velvet Underground Rxz


Grateful Dead - Viola Lee Blues - Monterey Pop 1967 - 00:11
Grateful Dead - Who Do You Love 1966 10:41
Grateful Dead -- Golden Gate Park S.F.. 1967 16:44
Grateful Dead & J Airplane-- Live Newport Pop Festival 1968 24:56
Grateful Dead - Low Library Plaza Columbia University, NYC 1968 33:42

Nico - All Tomorrows Parties (Live at the Preston Warehouse) 42:28
Nico - Heroes - (Live at the Warehouse, Preston,) 47:30

Pink Floyd-Astronomy Domine 1968 56:02
Pink Floyd - Chapter 24 Rare Syd Barrett 59:45
Pink Floyd - Interstellar overdrive (1966) 1:03:24
Pink Floyd - Set The Controls For The Heart Of The Sun Live French TV 1968 1:20:43
Pink Floyd Careful with That Axe, Eugene - Live at Pompeii 1:26:21

The Velvet Underground & Nico I'll Be Your Mirror (Warhol film footage) 1:32:04
THE VELVET UNDERGROUND - Beginning To See The Light (Dallas 1969) 1:34:27
The Velvet Underground - Sister Ray ( live at the Boston Tea Party ) 1:39:52
The Velvet Underground - What goes on (1969) 1:51:26
The Velvet Underground - White Light White Heat - [LIVE 1969] 2:00:21
The Velvet Underground-Heroin 2:08:54
velvet underground - venus in furs 2:15:57

オールドロック
古いからって
バカにすんな

●1967 Music Festival Video Concert


International Pop Official Trailer: Music Purple Haze 00:00
International Pop Music Festival - Rare Film & Audio 03:36

Canned Heat - Rollin- and Tumblin- 05:09
Country Joe & the Fish -Not So Sweet Martha Lorraine 07:58
Eric Burdon and the Animals PAINT IT BLACK 13:19
Jefferson Airplane - Today 17:10
Grateful Dead - Viola Lee Blues - 19:30
Janis Joplin - Combination of the Two - 30:08
Jefferson Airplane - High Flying Bird - 36:08
Moby Grape = 40:11
Simon And Garfunkel=48:11
Jefferson Airplane -Somebody To Love 44:42
The Blues Project-Flute Thing 48:14
Otis Redding -Try a little tenderness 59:15
Paul Butterfield Blues Band - Driftin- Blues 1:05:04
Quicksilver Messenger Service- Dino s Song 1:09:48
Ravi Shankar = 1:13:07
Scott McKenzie - San Francisco 1:31:58
Country Joe and the Fish -Section 43 1:35:55
Simon & Garfunkel - The Sound Of Silence 1:41:33
Simon & Garfunkel- Homeward Bound 1:44:41
The Association -Along Comes Mary 1:48:48
The Byrds - Chimes Of Freedom - He Was A Friend Of Mine - Hey Joe 1:52:32
The Who- My Generation 2:01:47
The Who Substitute/Summertime Blues 2:04:46


●1970 Festival Video Concert


Isle Of WIGHT Festival iNTRO
Music -at 2:50---Wo fat - Runnin' the voodoo down

Moody Blues -11:57
Jethro Tull 27:00
Taste 1:13:41
Free-1:24:18
The Who 1:59:16
Joni Mitchell- 2:47:32
Ten Years After - I Can-t Keep From Crying 3:10:10
Procol Harum - Still There-ll Be More - 3:14:42


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【私のB級サイケ完全コレクション#3】Aではじまるアーティスト最終回:Allen Ginsberg/Arrows/Animated Egg/Alice Stuart/Alice Cooper

2020年06月21日 02時27分45秒 | 素晴らしき変態音楽


この特集で紹介するレコードはほとんどが8~90年代に購入したもので、2000年に引っ越したときに新居のレコード棚に収納したものだ。2011年3月11日の東日本大震災でレコード棚が上下で約5センチくらい歪んでしまったので、それ以降は出し入れがしにくい状態が続いていた。それをこの4月からの緊急事態宣言の自粛期間に整理しようとしているわけだ。最初に棚に入れた時はジャンルは深く考えず、アメリカ6,70年代/イギリス6,70年代/プログレ&ユーロロック/パンク&ポストパンク/サイケリバイバル、といった区分でアルファベット順に並べたので、B級サイケとは呼べないレコードももちろん多々ある。本特集は【B級サイケ】と題しているが、最終的な目的はコレクションの目録を完成させることだから、サイケ以外の6,70年代のアーティスト・作品も取り上げることにした。また、筆者がレコードを買う重要な基準は「サイケ」なので、世間でサイケと呼ばれなくても、筆者にとってはサイケを感じる作品であることも確かである。そんな「オレ目線」で進めていくのでご理解いただきたい。
それから、個人名の場合、欧米では姓(ファミリーネーム)のアルファベットで分類する場合が多いが、ここでは日本方式で名のアルファベットに従うことにするので、よろしくお願いします。

●Allen Ginsberg / William Blake / Songs Of Innocence And Experience

1970 / US: MGM Records ‎– FTS-3083 / 1992.5.25 Los Angeles Aron's Records ¢99

ビート詩人アレン・ギンズバーグが1948年自宅で18,9世紀のイギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの詩集『無垢と経験の歌』を読んでいるとき、「ひまわりよ」(Ah! Sun-flower)、「病める薔薇」(The Sick Rose)、「迷子になった女の子」(The Little Girl Lost)を朗読するブレイクの声が外側から聞こえてくる幻聴体験をしたと言われている。その体験を音楽にした、牧歌的で朴訥とした歌にフルート、ハープシコード、ピアノ、ハーモニウム、オルガン、トランペット、パーカッション等様々な楽器が絡むファンタジックな音楽絵巻。今回クレジットをよく読んで気が付いたのだが、ドン・チェリーやエルヴィン・ジョーンズといった大物ジャズメンも参加している。ジャケットのイラストはブレイク自身による採飾画。文化財的価値の高いレコードである。

The Little Black Boy



●The Arrows Featuring Davie Allan / Cycle-Delic Sounds

1968 / US: Tower ‎– DT 5094 / 1985.5.13 東京大学駒場生協 ¥100

焼けつくようなファズギターのインストでガレージ/サーフ/ホットロッド・ミュージックを攪乱した60'sギター・ウィザード、Davie Allan率いるThe Arrowsの初単独アルバム。B級バイク映画に提供したサントラ曲の数々もいいが、なんといって冒頭のド級ファズ・アシッド・ジャム・ナンバーA-1 Cycle-Delicが昇天モノ。90年代半ばにカムバックし、現在もカルト的な人気を誇る。この素晴らしいレコードをたった100円で手に入れたことがきっかけで、筆者の100円レコード愛が育まれたと言える。

Davie Allan & The Arrows - Cycle Delic

【私のB級サイケ蒐集癖】第8夜<バイク映画のファズギター>デイヴィ・アラン&ジ・アローズ


●The Animated Egg / The Animated Egg

1968 / US: Alshire ‎– S-5104 / 1991.7.13 下北沢Flash Disc Ranch ¥1,280

Davie Allan & The Arrowsに似たファズギター・インスト・バンドだが、こちらサイケブームに便乗した架空のバンドによる企画ものである。その実態は西海岸のセッション・ギタリストJerry Coleを中心として、Edgar Lamar (ds), Don Dexter (ds), Tommy Lee (b), Glenn Cass (b), Billy Joe Hastings (g), Norman Cass (g), Billy Preston (g)らによるスタジオ・セッション。サイケなファズギターやオルガンがここぞとばかりに鳴り響く、アシッド過剰摂取のチープなサウンドは、B級サイケの醍醐味である。

Sock it my way - The animated egg

【私のB級サイケ蒐集癖】第23夜:歌も顔も名前もないサイケ歌謡『アニメイテッド・エッグ』『アンダーグラウンド・セット』


●Alice Stuart ‎/ Full Time Woman

1970 / US: Fantasy ‎– 8403 / 1994.2.25 下北沢Flash Disc Ranch ¥666(3枚で¥2,000)

初期Mothers Of Inventionのメンバーだった女性ブルース&フォーク・シンガーAlice Stuartの2ndアルバム。Grootna、Mad River、Sea Trainなどサンフランシスコ・シーンの実力派ミュージシャンがバックを務めている。バイクに跨ったジャケットはロッカースタイルのイメージがあるが、内容はレイドバックしたアコースティック・フォーク。アリスのヴォーカルはクリスタルでキュート、筆者の萌えポイントである。サイケやアシッドではなく、70年代ヒッピー・フォークロックだが、リラックスしながらナチュラル・トリップできる珠玉のフィメールシンガーである。

'' alice stuart '' - freedom's the sound - 1970

バイクの日記念:私の愛するバイカージャケ〜アリス・スチュアート/チープ・トリック/フラワー・トラヴェリン・バンド/ザ・フー


●Alice Stuart And Snake /‎ Believing アリス・スチュアート・アンド・スネーク / ビリィービング

1972 / JP: 東芝音楽工業 LFP-80745 / 2018.2.3 Disk Union渋谷中古センター ¥1,791

最近入手したAlice Stuartの3rdアルバム。自分のバンドSnakeのデビュー作でもある。バンドといっても緩いジャムセッション風で、前作のレイドバック感覚をさらにプレイベートに発展させている。このアルバムの後ジェリー・ガルシアなどと交流していたようだが、70年代後半にシーンから姿を消した。ギタリスト、ソングライターとしての才能も評価されていたので、何かきっかけがあれば成功したかもしれない。96年に復帰し、地元シアトルで活動しているようだ。

Alice Stuart and Snake - Full Concert - 02/02/74 - Winterland (OFFICIAL)



●Alice Cooper / Pretties For You

1969 / US: Straight ‎– STS 1051 / 1986.7.17 明大前モダーンミュージック ¥1,800

アリス・クーパーを知ったのは77年ラジオで聴いた「俺の回転花火 Under My Wheels」だった。確かパンク特集の中でルーツ的に紹介されたと思うが、派手で猥雑なロックンロールは、例えばヴェルヴェット・アンダーグラウンドよりもパンクっぽく感じた。それ以来アリス・クーパーは筆者のフェイバリット・ヴォーカリストになった。といっても最初はAlice Cooperとは、Alice Cooper (vo), Glen Buxton (g), Michael Bruce (g,key),
Dennis Dunaway (b), Neal Smith (ds)からなるバンド名だった。フランク・ザッパのレーベルからリリースされたこの1stアルバムはサイケの影響を受け、「ショック・ロック」と呼ばれた前衛演劇的な音楽性を十二分に発揮している。アヴァンギャルドとポップセンスが融合したスタイルは頭脳警察に近い気がする。ところでモダーンミュージックで購入したこのレコード、ジャケットはオリジナルのStraightレーベルだが、レコード盤は再発のWarner Bros盤だった。中古盤業界では時々こういう騙しに会うので注意が必要だ。

Reflected Promo

【私のB級サイケ蒐集癖】第10夜:B級サイケは身を助ける「アリス・クーパー」


●Alice Cooper ‎/ Love It To Death

1971 / US: Straight ‎– WS 1883 / 1985.9.5 新宿Cisco ¥1,880

アリス・クーパー最初の大ヒット曲「Eighteen」が収録された3rdアルバム。初期パンクのEaterが歌詞を変えて「Fifteen」と歌っていた。ジャケットのカッコよさは一番好き。

Alice Cooper - I'm Eighteen



●Alice Cooper ‎/ Killer

1971 / Germany: Warner Bros. Records WB56005 / 1986.6.22 吉祥寺Disk Inn 2 ¥1,500

最初に聴いてハマった「Under My Wheels」が収録された4thアルバム。オリジナル盤は見開きで首吊り写真のカレンダーが付いているらしいが、筆者が買ったのは再発のドイツ盤。A-3 Halo of FliesやB=3 Dead Babiesなど演劇的な曲が好き。

Alice Cooper - Under My Wheels (1971) HD 0815007



●Alice Cooper ‎/ School's Out アリス・クーパー / スクールズ・アウト

1972 / JP: ワーナーパイオニア ‎– P-8227W / 1980.1.3 吉祥寺TONY ¥800

初めて買ったアリス・クーパーの5thアルバム。日本盤のサンプル盤だが、付録の紙パンツが付いている。A-1 School's Outが有名過ぎてアルバム自体があまり語られないが、インストや効果音を交えたストーリー仕立てのコンセプトは、アメリカン・プログレの先駆的作品として評価されるべきだと思う。

Alice Cooper - School's Out (1972) HD 0815007



●Alice Cooper ‎/ Billion Dollar Babies

1973 / US: Warner Bros. Records ‎– BS 2685 / 1988.7.31 下北沢レコファン ¥850

ツインギターのイントロがかっこいいヒット曲「Billion Dollar Babies」を生んだ6thアルバム。これもオリジナル盤には10億ドル札が封入されていたというが、筆者の再発盤にはドル紙幣はもちろん、インナースリーヴもついていない。

Alice Cooper - Billion Dollar Babies (Live 1973)



●Alice Cooper /‎ The Alice Cooper Show

1977 / US: Warner Bros. Records ‎– BSK 3138 / 1984.1.17 東京大学駒場生協 ¥800

73年の7thアルバム『Muscle of Love』を最後にバンドとしてのアリス・クーパーは解散し、ソロ名義になった。初のライヴ・アルバムはグレイテスト・ヒッツ的選曲だが、ジャケット写真通りの大仕掛けのロック・エンターテインメントになっており、バンド時代の初期衝動が失われてしまった。人気を取り戻すのは90年代にヘヴィメタルのゴッドファーザーと呼ばれるようになってから。

Alice Cooper: King of the silver screen tour ad 1977


三日目で
Aのレコード
終わりです


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【私のB級サイケ完全コレクション#2】レコード・コレクションを全部聴き直す企画2日目:Ars Nova/Amanda Trees/Asylum Choir/Autosalvage etc.

2020年06月19日 02時00分25秒 | 素晴らしき変態音楽


昨日に続き、Aで始まるアメリカのB級サイケ・レコードを順番に聴いた。自分のTop5に入るAutosalvageがやはり素晴らしかったが、Asylum Choirの良さに気づいたことと、長らく謎の存在だったAmanda TreesとAndy Zwerlingの経歴を突き止めたことが今回の収穫。B級サイケの道は奥が深いだけに1日聴いていると頭が飛びそうになる。ゆっくり寝て明日のリスニングに備えるとしよう。

●Ars Nova / Ars Nova

1968 / US: Elektra ‎– EKS-74020 / 1985.11.28 新宿Disk Union ¥100

1967年にNYマネス音楽大学出身のWyatt Day (g, key, vo)とJon Pierson (tb, vo)を中心に結成された6人組がエレクトラからリリースした1stアルバム。メンバーはDay, Piersonの他にMaury Baker (org, perc), Giovanni Papalia (g), Bill Folwell (tp, b, v), Jonathan Raskin (b, g, vo)。トロンボーン、トランペットをフィーチャーし、中世・ルネサンス音楽のクラシックの要素を取り入れた音楽性は当時かなりプログレッシヴなスタイルだった。気品のあるソフトロック路線は、サイケの中でもトップクラスの高学歴なイメージがある。同傾向のバンドにThe New York Rock Ensembleがいる。B-1「Field of People」はイギリスのMoveが70年のアルバム『Shazam』でカヴァーした。

Ars Nova - Fields of People (1968)



●Ars Nova / Sunshine & Shadows

1969 / US: Atlantic ‎– SD 8221 / 1986.2.21 吉祥寺TONY

68年にいったん解散し、DayとPierson以外のメンバーを一新して制作した2ndアルバム。新メンバーはSam Brown (g), Jimmy Owens (tp), Art Koenig (b), Warren Bernhardt (key), Joe Hunt (ds)。Brown、Owens、 Bernhardtはそれぞれジャズ・ミュージシャンとして実績がある。基本的に前作のクラシカル・ロック路線を継承しているが、ジャズ、ボサノバ、フォーク、バラード等幅広い要素を取り入れワールドポップ感覚に磨きがかかった。大半の曲を作曲しているWyatt Dayは才能があると思うが、解散後目立った活動がないのが残念。

Ars Nova - Sunshine & Shadows



●Aesop's Fables / In Due Time

1969 / US: Cadet Concept ‎– LPS-323 / 1996.7.12 Los Angeles Aron's Records $7.98

「アリとキリギリス」で有名なイソップ寓話をバンド名にしたNYロングアイランド出身の8人組。66年から数枚のシングルをリリースしたあと69年に発表した1stアルバム。メンバーはRonny Alterville (b), Sonny Bottari (vo, perc), Robert DiMonda (fl, sax), Joe Fraticelli (sax), Frank Krepala (g), Louis Montaruli (tp, tb), John Scaduto (vo, ds), Barry Taylor (key)。ブルー・アイド・ソウル+ブラスロックと言えるが、所々サイケなギターやオルガン、ヴィヴィラフォンが聴けるA-1 In the Morning、B-3 Look Outがいい。しかし残念ながら曲の大半が凡庸でほとんど記憶に残らない。チープなイラストのジャケットが酷すぎて逆に愛おしい。72年にもう1枚アルバムが出ている。

Aesop's Fables- And when it's over (1969)



●Amanda Trees ‎/ Amanda

1972 / US: Poppy ‎– PP-LA003-F / 1996.7.12 Los Angeles Aron's Records $2.98

アヘンの材料にもなるケシの花のレーベル面が飾られたPoppyレーベルは、それだけでサイケっぽいが、謎の女性シンガーソングライター、Amanda Treesの唯一のレコードは、サウンドを含めて幻想的な1枚。コケティッシュで天真爛漫なギター弾き語りが、深いリバーヴとフルートや鳴り物やエフェクトで彩られ、アシッドの香り漂う想像の花畑へ連れてってくれる。特にB-2 Rock Salt、B-3 Spiritの長尺ナンバーの呪術的な歌は、アシッドフォークという使い古された形容を吹き飛ばすオリジナリティ。現在もアンビエントなピアノと歌を作り続けている。https://www.amandatreesmusic.com/

Amanda Trees / Prehistoric Animals



●The Alan Franklin Explosion ‎/ The Blues Climax

1970 / UK reissue 1983 : Psycho Records ‎– PSYCHO 18 / 1987.11.27 渋谷CSV ¥500

PsychoはフランスのEvaと並んで80年代前半に知られざるサイケのレア盤を再発して世界中にサイケブームを巻き起こしたレーベルである。明大前モダーンミュージックの故・生悦住英夫も「PsychoとEvaの再発は衝撃的だった」と語っている。フロリダ州タンパ生まれのAlan Franklin (vo)率いるExplosion=Chris Russel (g), Buzzy Meekins (b), Dave Dix (ds)のアルバムはマイナーレーベルHorne Recordsから70年にリリースされたレア盤。ローカル・サイケの典型と言えるローファイガレージロックだが、マリファナでハイになった狂騒的な明るさが突き抜ける。ラリッた挙句のロングセッション「Climax」で文字通り絶頂に至る。Psychoの中で人気が低いのは逸脱しきれていないからだろう。

The Alan Franklin Explosion - Say You Love Me At Last (1970)



●The Appletree Theatre / Playback

1968 / US: Verve Forecast ‎– FTS-3042 / 1991.6.21 下北沢Flash Disc Ranch ¥1,480

JohnとTerenceのBoylan兄弟によるスタジオ・プロジェクト。ラリー・コリエルやエリック・ゲイルといったジャズギタリストを含む20人以上のミュージシャンが参加し、ペット・サウンズやサージェント・ペパーズの影響を受けたストーリー仕立ての組曲を聴かせる。ナレーション、コラージュ、サウンドエフェクトを交えた、美しいコーラスのソフトロック~サイケポップは完成度が高い。ジョン・レノンが手に入れた頃はかなり愛聴していたが、今聴くとなんだかまどろっこしく感じてしまったのは、作りこみ過ぎたせいだろうか。John Boylanはイーグルスやリンダ・ロンシュタットなどのプロデューサー、Terenceはシンガーソングライターとして活躍する。

Appletree Theatre - What A Way To Go



●Asylum Choir ‎/ Look Inside The Asylum Choir

1968 / UK: Mercury ‎– 6338049 / 1995.11.12 London Camden Out on the Floor £10

Leon RussellとMarc Bennoのデュオユニットの1stアルバム。スタジオワークを駆使し、すべての楽器を二人で演奏して完成させたという。ビートルズ的なポップセンスあふれるサウンドは、カラフルなサイケ感と美しいメロディに溢れており、後にソロで大ヒットを飛ばす二人の才能を実感させる。トイレットペーパーが表紙のアメリカ盤の内ジャケを表紙にしたイギリス盤のカラフルさがサウンドにマッチしている。レオン・ラッセルはほとんど聴いたことはないが、このレコードは今後もっと聴くようにしたい。

Asylum Choir - Welcome To Hollywood



●Autosalvage ‎/ Autosalvage

1968 / US: RCA Victor ‎– LSP-3940 / 1985.8.13 明大前モダーンミュージック ¥1,800

1966年夏にニューヨークで結成。メンバーはThomas Danaher (vo, g), Darius LaNoue Davenport (vo, oboe, p, ds, tb, g, b, krummhorn, recorder), Rick Turner (g, banjo, dulcimer), Skip Boone (b, p)。最初はThe Northern Lightsと名乗っていたが、フランク・ザッパの提案でAutosalvageに改名した。唯一のアルバムである本作は、捻くれたポップセンスとサイケなギターと適度なアヴァンギャルド性と洗練されたサウンド・プロダクションで時代性を全く感じさせない傑作であり、筆者のB級サイケTop5に入る。この1枚で解散後、BooneとDavenportは短命に終わったバンドBearで活動、その後セッション・ミュージシャンとしてTerence Boylan(上記Appletree Theatre参照)などのバックを務めた。2013年に再結成しSXSW 2013に出演したという。http://www.autosalvagemusic.com/

Autosalvage - Auto Salvage (1968)



●Andy Zwerling ‎/ Spiders In The Night

1971 / US: Kama Sutra ‎– KSBS 2036 / Los Angeles Aron's Records $2.98

ニューヨーク州ロングアイランドの高校生で、ローリング・ストーン誌のライターをしていたAndy Zwerlingが、Flaming Grooviesのレビューを書いた縁でプロデューサーのRichard Robinsonと知り合い、Kama Sutraからリリースしたソロ・アルバム。全曲当時17歳だったZwerlingの作品。バック・ミュージシャンはLenny Kaye (g,b,org,p), Richard Robinson (g,b), Anne Marie Micklo (cho), Lisa Robinson (cho)。孤独を感じさせる内省的な歌は、ティーンエイジャーにしては老成している気がするが、この暗さも十代特有のメランコリーの発露である。パティ・スミス・グループのギタリストとなるレニー・ケイの初の共同プロデュース作品でもある。Andy Zwerlingは法律家の道を進むが、80年と2008年にアルバムをリリースしている。http://badcatrecords.com/BadCat/ZWERLINGandy.htm

Aのパートは
あと1回で
終わりそう

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【私のB級サイケ完全コレクション#1】自分のコレクションをABC順に全部聴き倒す無謀な試みスタート!A.B.Skhy/Aum/American Blues/Ashes/Aorta etc.

2020年06月18日 00時22分48秒 | 素晴らしき変態音楽


最近困ったことはブログで書くネタがないことだ。ライヴがない上に基本在宅勤務で外出しないので新しいトピックが皆無なのだ。必然的にブログは回顧的なディスクレビューや思い出話になってしまう。それももはやネタが尽きた。。。と思ったが部屋の中を見渡せば一生かかっても聴きつくせないレコードやCD、本や雑誌の山。こうなったら在宅期間中に持ってるレコードを全部聴き直してみてはどうだろう。実際に買ってから一度しか聴いていないレコードもたくさんある。盤魔殿で閉じ込められた音楽の解放を謳っているくせに、自分の家にレコを幽閉している矛盾。そこでまずはサイケデリックロックのコレクションをABC順に聴いていくことにした。もちろん在宅勤務中のBGMなので深く聴きこむわけにはいかないが、流しながら音の印象を綴っていくことにしよう。厳密なアルファベット順(AA~AZなど)にするのは億劫なので、アーティスト名の頭文字でまとめる。レーベル・番号は所有しているレコードのもの。購入日・購入店・購入価格がわかるものは記載する。ジャケ写は現物。筆者のレコード棚の順番にアメリカのバンドからスタートする。1日10枚程度を目標に聴いていけば、1年後にはコレクションの完全リストが出来上がる予定である。

●A.B.Skhy / A.B.Skhy

1969 / US: MGM Records ‎– SE4628 / 1986.10.7 下北沢レコファン ¥850

68年ミルウォーキーで結成されたエレクトリック・ブルースバンドNew Bluesが、サンフランシスコに移りA.B.Skhyに変名。フィルモア等でのライヴ・パフォーマンスで名を成す。メンバーはDennis Geyer: vocals(g), Howard Wales(org), Jim Marcotte(b), Terry Anderson(ds)。オルガン入りブルースロックが基本。ドアーズを思わせるが、ホーン・セクションを配した豪華なプロダクションはお金がかかっている。1970年にキム・フォーリー・プロデュース、マイケル・ロイド・アレンジの2ndアルバム『Ramblin' On』を出している。つい最近日本でCD再発された模様。

A. B. Skhy - You Upset Me Baby (CD Version) [Electric Blues] (1969)



●AUM / Bluesvibes

1969 / UK: London Records ‎– HAK 8401 / 1992.2.17 London Reckless Records £15

68年サンフランシスコで結成されたロック・トリオ。メンバーはWayne Ceballos(vo,g,p), Ken Newell(b), Larry Martin(ds)。69年1月フィルモア・ウェストの新人オーディションに合格し、フィルモアのレギュラーバンドとなる。 デビュー・アルバムの本作はストレートアヘッドなブルース・ロック。3ピースのシンプルな編成はクリームを彷彿させる。Wayne The Harpのサイケギターが冴えわたるA-2 Mississippi Mudをはじめ、これぞサイケデリック・ブルース!といえる会心作。ジャケットもかっこいい。所有しているのは英国モノラル盤だが、モノラルならでは密なサウンドが迫力たっぷり。

Aum - Mississippi Mud (US 1969)



●AUM / Resurrection オウム / キリストの復活

1970 / JP: CBS/Sony ‎– SONP 50223 / 1986.8.15 吉祥寺TONY ¥1,000

米フィルモア・レコードからの2ndアルバムはレリジャス・サイケに転身。プロコル・ハルムやアイアン・バタフライ風のスローテンポなナンバーが多く、コーラスハーモニーを活かした曲もあるが、ソフトロックではなく、ソウルフルなゴスペル調。随所に達者なファズギターが聴ける。「Hey Joe」を思わせるアップテンポなナンバーA-4 「Bye Bye Baby」、。重厚なコーラスとサイケギターが盛り上がるB-1「Today and Tomorrow」が秀逸。バンド名にちなんだB-3「Aum」は某教団の歌より素朴な信仰心に満ちていて信じられる。バンドは70年に解散。メンバーの足取りは明らかではない。

AUM - Resurrection



●The Advancement / The Advancement

1970 / US: Philips ‎– PHS 600-328 / 1994.3.11 渋谷Perfect Circle ¥3,800

ジャズ系ミュージシャンによるインストアルバム。ハンガリー生まれのギタリスト、ガボール・ザボのバンド・メンバーや、50,60年代からジャズ・シーンで活動していたミュージシャンにより69年春に結成された。メンバーはArt Johnson(g), Colin Bailey(ds) , Hal Gordon(perc), Louis Kabok(b), Lynn Blessing(vib), Richard Thompson(key)。ジャズロック、フュージョン、ラウンジミュージック風のサウンドの中に、キャッチ―なヴィブラフォンやオルガン、ファズギターが現れ、クラブ感覚のモンドミュージックとしても楽しめる。とはいってもこのジャケットでなかったら買わなかっただろう。アシッドロックのA-3 Stone FolkとB-5 Fall Outが個人的なフェイヴァリット。

The Advancement - Stone Folk



●American Blues / Is Here

1968 / US Reissue:Microdot ‎– AB1 / 1986.10.7 下北沢レコファン ¥1,150

テキサス州ダラスのガレージバンドThe WarlocksがAmerican Bluesと名前を変えてテキサスのマイナー・レーベルKarmaから68年にリリースしたアメリカン・サイケのレア盤。メンバーはRocky Hill (g), Dusty Hill (b), Doug Davis (org), Frank Beard (ds)。Dusty HillとFrank BeardはZZトップのメンバーとして活躍する。ブルースと名乗るが、ありがちなブルース・ロックではなく、適度なポップ感覚とカントリー風味を併せ持つオリジナルな楽曲とトリッキーなギターが彼らを別格にしている。当然ながらオリジナルはプレミア付きのレア盤で、筆者が所有しているのは盤起こしの非公認再発盤。ジャケ裏に「クリックノイズは元々入っているから、オーディオセットを調整するな」と開き直った注意書きが書いてある。同年メジャーのUni Recordsから2nd『Do Their Thing』をリリースしている。

American Blues ‎– Is Here Karma ‎– KLP-1001 US 1968 (HQ)



●The American Revolution ‎/ The American Revolution

1968 / Flick-Disc ‎– FLS 45,002 / 1995.5.31 下北沢 Flash Disc Ranch ¥1,880

ロサンゼルス出身、メンバーはRichard Barcellona (g, vo), Daniel Derda (ds), Eddie Haddad (org, p, vo), John Keith (b)。前身は60年代バイク映画のサントラに参加していたThe Band Without a Name。MGM傘下のFlick Discと契約し、American Revolutionとしてリリースした唯一のアルバム。上記のAmerican Bluesに似たレトロなサイケ・ジャケットに惹かれたが、聴いてみたら凡庸なバブルガムポップで失望した。しかし今聴き直すと、B面のサージェント・ペパーズ風サイケポップやメロトロンみたいなストリングス、過剰なファズとヘヴンリーなコーラスなど、工夫が凝らされていて決して悪くない。解散後Richard BarcellonaとJohn KeithはハードサイケバンドThe Edgeを結成し70年にアルバムを残した。

The American Revolution - Love has got me down (1968)



●Ashes featuring Pat Taylor ‎/ Ashes

1969 / US: Vault ‎– 125 / 1991.12.28 渋谷Perfect Circle ¥3,500

ジェファーソン・エアプレイン・スタイルの女性ヴォーカル・サイケThe Peanuts Butter Conspiracyの前身バンドがThe Ashesだった。初期メンバーにはJ.エアプレインのドラマーになるSpencer Drydenがいた。67年にPeanuts~に発展するが、68年末にメンバーがThe Ashes再編成してリリースしたのが本作。オリジナル・ヴォーカルのBarbara "Sandi" Robisonが契約の関係で参加できず、代わりに女性シンガーPat Taylorが参加した。サイケというよりキャロル・キングのような70年代SSWに近いサウンドは味わい深い。ジャケ裏のミニスカ&ツインテのパット・テイラーが素敵だが、本作以外にはシングル1枚とA Letter Homeという激レアなプレイベートプレスのLP(のちのポリスのAndy Summersも参加)しか確認されていない。

Ashes - Ashes featuring Pat Taylor (1970)



●Aorta ‎/ Aorta

1969 / US: Columbia ‎– CS 9785 / 1986.5.30 大船ミュージックショップ ¥800

イリノイ州ロックフォード出身のバンドThe Exceptionsが67年にAorta(エイオータ)に改名し、Shadows Of KnightsやH.P.Lovecraftを擁するシカゴのDunwich Productionと契約し、69年にリリースしたデビュー作。メンバーはJim Donlinger(key,vo), Jim Nyeholt(b), Billy Herman(ds), Bobby Jones(g,vo)。心音のサウンドエフェクトからスタートするギミック交じりのプログレッシヴなサウンドはかなり高水準。レントゲン写真のジャケはドイツのFaustの先を行っていた。

Aorta - Ode To Missy Mxyzosptlk / Strange (Axis CD Version) [Psychedelia - Progressive Rock] (1969)



●Aorta ‎/ Aorta 2

1970 / US: Happy Tiger Records ‎– HT-1010 / 1991.7.12 下北沢 Flash Disc Ranch ¥1,880

Jim Donlinger(g,vo), Jim Nyeholt(p,org)が残り、Mike Been(b), Tom Donlinger(ds)が加入した新ラインナップで制作した2nd。一見普通のカントリーロックに聴こえるが、ところどころ凝った展開や不思議なアレンジがされており、前作の実験性をメインストリーム・ロックに注入した意欲作。今でいえばジャムバンド風のアドリブプレイも聴かせる良作だが、チープなジャケットで損をしている。

Aorta - Aorta 2 (1970)


ほとんどのレコードが聴くのは15年以上ぶり。買った当時つまらないと思っていても、久々に聴くと良さが分かるものもある(その逆も)。今回最も気に入ったのは『Aorta 2』だった。それは嬉しいのだが、とてもマズいことに気が付いた。バンド名をググると、結構詳しいバイオが見つかることが多くて、その解読に夢中になってしまって、全然仕事が捗らないのである。次回からはバンドのプロフィールは簡素化して、音の感想を簡単に書くだけにしなきゃ。

この調子
聴いてない盤
聴きまくろう

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【地下アイドル配信ライヴ観戦記】ネクロ魔/柿怜みしぇ/キスエク/爆裂女子

2020年06月17日 01時46分38秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


緊急事態宣言が解除されてから3週間が経ち、今週末6月19日(金)にはライヴハウスの営業が再開可能になる見込みだ。しかしライヴ営業のガイドラインによると、しばらくはコロナ以前のような楽しいライヴ現場は望めそうもない。特に三密(密閉・密集・密接)ありきの地下アイドル現場は、当分の間はガラッと変わっておとなしい我慢の場になるかもしれない。そんな心折れそうな気分の日々を楽しく彩ってくれるのが地下アイドルの配信ライヴ/イベントである。6月以降の配信ライヴ観戦記を記してみた。

6月5日(金) 
NECRONOMIDOL resurrection │ blood配信ライヴ


メンバー・チェンジで月城ひまり / 神乃菜愛 / 流川慈綺 / 兎蛇髏亞の4人組になった新生ネクロノマイドルのお披露目ライヴ。初ライヴが無観客という異例の事態は、暗黒系アイドルらしくて面白い、なんていったら初めてアイドルとしてステージに立つ新メンバー三人に失礼かもしれない。おそらくたった2か月の間にここまで仕上げられたのは、メンバーの努力の賜物だろう。画面で見るのと生で観るのは大違いということは承知の上で、困難な道を行く新生ネクロ魔にエールを贈りたい。



NECRONOMIDOL - TUPILAQ



6月8日(月)
🕊柿崎李咲・今泉怜・みしぇる ツイキャス配信🕊


一方、ネクロ魔を脱退した3人柿崎李咲・今泉怜・みしぇるは芸能事務所M-SMILEに所属して、活動を続けることになった。お柿さんと怜ちゃんは新グループを結成、みしぇるはグループには所属しないで、ソロでクリエイター活動をスタートするとのこと。コロナ禍で延期になったネクロ魔卒業コンサートは6月28日に決定した。その先が楽しみだが、卒業コンサートがどんな風になるのか、興味深い。三人とも気持ちが晴れたような清々しい顔をしていて一安心。




6月12日 (金)
NECRONOMIDOL 神乃菜愛生誕祭 配信ライブ「愛を燃やさないで」


ネクロ魔の新メンバー、神乃菜愛の生誕配信ライヴ。やむを得ないとはいえ、誰もいないライヴハウスでメンバーだけで祝う生誕祭は不思議な気分がした。2回目のライヴだが、前回よりパフォーマンスが一気に進化した気がする。新メンバー個々のイメージが少しずつ明らかになっていくのが楽しい。始まったばかりの成長ストーリーを見守りたい。




6月13日(土)
XOXO EXTREME 生バンド配信ライブ 〜Going for the One〜

Band act by Silent Of Nose Mischief

プログレッシヴ・アイドルの最右翼キスエクことXOXO EXTREMEは、自粛期間が始まる前から配信ライヴをやっており、ノウハウはバッチり。生バンドをバックにしての90分のフルライヴは、ドラマティックな展開を持つプログレならではの、コンセプチュアルなライヴ組曲だった。




6/14(日) 第二回 料理対決炎
『IDOL×COOKING Vol.2 ~爆裂女子のBURST COOKING!!! チャーハン対決!!!~』

爆裂女子 / MC:谷さん

メンバー同士の料理対決。都子ちゃん対凛&ゆらぴこの変則タッグマッチは、ライヴに負けない面白さ。新メンバーわかのクールな審査員ぶりが印象的。料理したチャーハンを実際に販売しちゃうというサービスにも感謝。




6月16日(火)
爆裂女子 -BURST GIRL- 『story』 + 『Against the drain』無観客リリースイベント


ニューCDシングル『story』と、収録曲3曲をそれぞれ7インチレコードでリリースする爆裂女子のリリースイベント。狭い新宿duesのステージがますます狭く密集して見える。5人の激しいパフォーマンスは、本当に画面から飛び出してきそう。配信ライヴを観ているパソコンの前で縄跳びでも練習して鍛えておかなきゃ。



爆裂女子-BURST GIRL-/Against The Drain【OFFICIAL MUSIC VIDEO】


配信じゃ
伝えきれない
ハートにOK

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【私の地下ジャズ愛好癖】孤独のピアニスト、キース・ティペットのマキシマムとミニマム~『センティピード/セプトーバー・エナジー』『ジ・アンロンリー・レインダンサー』

2020年06月16日 02時19分45秒 | 素晴らしき変態音楽


キース・ティペット(Keith Tippett、1947年8月25日 - 2020年6月14日)というピアニストのことを知ったのは1982年に発売されたロック・コレクターズ・シリーズという再発盤だった。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ニコ、ブルース・プロジェクト、エリア・コード615といったアメリカン・ロックの中に、ジュリー・ドリスコールの『1969』というアルバムがあった。ヴェルヴェッツを買わずになぜこのレコードを買ったか理由はよく覚えていないが、好きだったギタリスト、クリス・スぺディングが入っていたことと、サリー・オールドフィールドやサンディ・デニーといったイギリスの女性ヴォーカルにハマっていたからだと思う。実はヴェルヴェッツは最初に買った『Live At Max's Kansas City』のチープな音に失望して興味を失っていた。正直言ってジュリーのソウルっぽい歌声は好みではないが、イギリスらしい陰影のあるアコースティック・ナンバーは心に染みた。それらの曲でピアノを弾いているキース・ティペットとジュリーが、このアルバムがきっかけで恋に落ちて結婚したというエピソードをライナーで読んで、いい話だな、と記憶に残ったのである。

Julie Driscoll - 1969 (1971 Full Album HQ)


そのあとにキング・クリムゾンの『リザード』や『アイランド』といったキース・ティペットが参加したレコードを聴いた筈だが、エイドリアン・ブリューが入った新生クリムゾンのほうが好きだったので、あまり熱心に聴いた覚えがない。『太陽と戦慄』で暴れるジェイミー・ミューアのほうが印象に残っている。キース・ティペットは、むしろソフト・マシーンからの流れで好きになったサックス奏者エルトン・ディーンのグループのメンバーとして認識していた。だから、クリムゾン・ファミリーと言うより、ソフト・マシーン人脈という印象が強い。

Hopper / Dean / Tippett / Gallivan - Echoes


それ以降、特にキース・ティペットに関心を持っていたわけではないが、2010年代に知り合ったゆらゆら帝国ファンの若い子が、キース・ティペットの2nd『Dedicated To You, But You Weren't Listening』を愛聴している、と言っていて気になっていたところへ、タイミングよく来日公演があった。2013年3月16日(土)中目黒・楽屋。ピアノ・ソロということであまり期待しないで行ったのだが、ピアノの内部にオブジェを置いたり動かしたりして、生ピアノとは思えない不思議な音響を生み出す演奏に心を鷲掴みにされた。俯き加減に鍵盤を凝視し集中している姿に、一音たりとも聴き逃すまいと集中力を研ぎ澄ます50分間のコンサートは、演者と聴き手の真剣勝負だった。演奏後の心地よい疲労感は、この上なく充実感に満ちていて、終演後気軽に話に応じてくれるキースの心遣いも嬉しかった。2年後の2015年2月8日(日)新宿ピットインでのピアノ・ソロも同じように素晴らしかった。ジャズクラブということで、前回よりも多少格式ぶった演奏だった気がしたが、集中力と異世界感は相変わらず素晴らしかった。次に来るときは奥さんのジュリーと一緒にライヴをしたい、と語っていたのだが、もうかなわぬ夢になってしまった。
キース・ティペット@中目黒 楽屋 2013.3.16 (sat)
英ジャズシーンを代表するピアニスト、キース・ティペットが死去

こんな日は、何枚かある彼のレコードの中から、50人編成のオーケストラと、たった一人のソロ・ピアノを聴いて故人を偲ぶことにしよう。

●Centipede / Septober Energy(RCA ‎Neon ‎– NE 9 / 1971)


キース・ティペットの発案で1970年に結成された50人以上の編成のジャズ・オーケストラ。ソフト・マシーン、キング・クリムゾン、ニュークリアスやブロッサム・トゥズなど当時のプログレッシヴなロック/ジャズバンドのメンバーが参加した。何回かコンサートを行い、解散直前の1971年にロバート・フリップのプロデュースで制作されたのが唯一のアルバム『セプトンバー・エナジー』。ティペットのスコアを基に即興演奏を交えて展開される90分の組曲は、クラシック/現代音楽の要素も濃厚な(フリー)ジャズロック。アメリカやヨーロッパのフリージャズとは異なるイギリスならではのストーリー性のあるアンサンブルを提示し、その後のブリティッシュ・ジャズ/プログレッシヴ・ロックに大きな影響を与えた。

Centipede - 1971 - Septober Energy [Full Album]



●Keith Tippett ‎/ The Unlonely Raindancer(Universe Productions ‎– 2 LS 48 / 1980)


1980年に発表された初の完全ソロ・アルバム。『孤独ではない雨の踊り子』という逆説的なタイトルと、空のしたにひとつ建つモニュメントが、例えようのない孤独を感じさせるが、抒情性のあるメロディ、テクニカルな高速ミニマル、プリペアドピアノの非ピアノプレイなど、実験精神と感情表現に満ちたサウンドは、孤独を忘れさせる心の曼荼羅模様。ピアノ独奏にありがちなヒーリング感やアンビエント風味は皆無。覚醒して音と対峙することが求められる挑戦的な問題作である。この後ティペットはMujician(ミュージシャン)というソロ・プロジェクトを立ち上げ、実験的なピアノの可能性を追求することになる。

Keith Tippett ‎– The Unlonely Raindancer (1980) [vinyl]


ピアノ弾き
あの世の鍵盤
弾きこなす


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