●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
「あなたの聴かない世界 スピリチュアル・ミュージックの歴史とガイドブック」持田保著 DU BOOKS 2023年3月24日発売予定
パブです!!!!!!!!見えないものを見ようとし聴けないものを聴こうとする精神運動「あなたの聴かない世界」ついに書籍化。エリック・サティからサイキックTV、ヴェイパーウェイヴまで、音楽表現の地下水脈に流れる霊的領域の秘密解読を試みる世界初の一冊。と同時に日本の霊的運動史~(ニューエイジではなく)精神世界史を紐解き、なぜ日本にカウンターカルチャーが育まれなかったか、オウム真理教や秋元康などに骨抜きにされたシャバい「サブカル」しか育たなかったかも(多分)納得できるはず。また音楽書としてのディスクガイドもマジで充実しまくりだし、盤魔殿的には宇田川岳夫氏にも超ヤバい寄稿いただいていてガチ無敵すぎる内容。スピリチュアリズム、オカルティズム、サイケデリック、パンクマギック、テクノシャーマニズム・・・・・etc非衛生的精神文化をキメまくるための「人間革命」ガイドブック。ぜひ一家に一冊!!!!!!!!。
●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
Eyescream / The End - Complete Discography (CD or LP)
先月開催された第3回『輝く、盤魔殿レコード大賞!!!~2022バンマーキング決定戦』に於いて、数多の強豪を差し置いて準バンマーキングに選ばれた作品をご紹介。2022年リリース。 2018~2019 年 と僅か 1 年の活動期間ながら、そのリリース作品が大きな注目を集めた仙台発女性フ ロントマンの Eyescream 。ほぼ無名状態でリリースされた1stカセットテープが口コミレベルから大きく全国、そして世界へと波及。The Comes のチトセを彷彿させるヴォーカルをはじめ 80年代ハードコアのテイストを自然と感じるのは、同じく仙台を拠点に活動していたDisarray(ADKからリリース有り。ココバットの初代Vo.在籍)のメンバーが楽器隊に居るからだろう。本作は単独音源としての2本のカセットテープ、そして3WAYスプリットの音源全てと、惜しくも解散ライブとなってしまった2019年8月11日、西横浜EL PUENTEでのライブ音源をほぼ全曲収録した、コンプリートディスコグラフィーとなっている。しかも今ならCD、アナログどちらも購入可能なので是非是非このサウンドを体感してみて下さいまし。
●DJ Necronomicon a.k.a. 剛田武
ロスコー・ミッチェル&キカンジュ・バク『コンゴ盆地』+機関銃爆発合奏団『悲歌慷慨』(Cassette 2023)
昨年末にイギリスの覆面ドラマー、キカンジュ・バクと日本の地下ミュージシャンが国境を越えて結成したフリージャズユニットMachine Gun Explosion Ensemble(機関銃爆発合奏団)待望のカセットテープアルバム、限定183本。カップリングはなんとフリージャズの生きる伝説ロスコー・ミッチェル(アート・アンサンブル・オブ・シカゴ)という胸熱すぎるコラボ!80歳を過ぎてなお変態サックスを聴かせるロスコーにキカンジュのブラストビートが絡むA面、キカンジュの爆裂ドラムを上回る奔放さで多種管弦打楽器と電子機器の生コラージュが暴発するB面。どちらも完全即興ではあるが、通底する人間味と異物感あふれる遊び心が、単なるフリージャズやフリーインプロヴィゼーションを超えたヒューマン・アンサンブルを生み出した。サイケデリック/ノイズ/インダストリアル/プログレ/現代音楽のファンにも聴いてほしい最高に激ヤバな作品です。
▼Machine Gun Explosion Ensembleデビューライヴが決定。歴史的瞬間を見逃すな!
2023年4月23日(日) 東京・大久保ひかりのうま
The Phase Of Free Jazz To Come~フリージャズ来るべき位相
MACHINE GUN EXPLOSION ENSEMBLE vs KIYASU ORCHETRA
open 19:00 / start 19:30 /
door ¥2000 + 1 drink
●DJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫
ダンスリー『よき人に逢っての帰り Retour』 ミサワクラシックス CSD-6 (1989年)
神保町にある良質な音楽をセレクトして販売するVasistas Recordはモダーンミュージックの在庫を引き継ぎ、そのスピリットを継承する稀有なレコード店である。土日しか開店しない店ではあるが、階段を上って2階に上がり、踊り場の向こうに別の店(古書店であるが…美容院ではない…)があり、その前を通って店に入るあたりは、かつてのモダーンミュージック旧店舗にたたずまいが似ていて、何か新しい音楽に出会えるような高揚した気持ちになれる。Vasistasには80年代のパンク・ニューウェーブの日本版在庫やSuper Natural Organisationのリリースの在庫も大量にあったのだが、円安の昨今、海外の目ざといコレクターが来店し、爆買いされてしまったのは先月の話だ。それでも棚をよく見ると良い音楽がまだまだある。その中の一つ、未開封新品で購入できたのがこの盤だ。リュート奏者の岡本洋一氏(2022年没)が1972年に結成して以来、ダンスリーは中世西洋音楽・ルネッサンス音楽をレパートリーとして数多くの作品を残しているが、現在そのほとんどが廃盤である。有名なところでは1982年に坂本龍一とコラボして作品『エンド・オブ・エイシア』を残している。この作品『よき人に逢っての帰り Retour』はバブル華やかなりしころ、ミサワホームの音楽部門としての古楽レーベルから発売されたもので、中世ヨーロッパの吟遊詩人の楽曲をたぐいまれなる技巧で当時そうであったように再現しようとしたものである。楽曲のすばらしさと演奏のすばらしさを30数年もの後に知ることができたのは私にとって大きな喜びである。注目すべき音盤との出会い…これは生悦住さんのお導きだと思う…
●DJ BEKATAROU a.k.a. 伊藤元
Ghouls Overcome / Hell Raiser Backyard No 2
Ghouls Overcome氏による本作はフランスの地下音楽レーベルMid-day massage parlorより2021年にリリースされたカセットテープ作品である。
怪光放つコラージュ、雲がかった音の輪郭と魔獣の咆哮のように太い低音に全神経が音に集中している間に逆立ち、 実際には自分が音の一部であり、音の中を泳いでいるに過ぎないのではないのかと錯覚を起こしてしまう。後半では波動が地下深くにまで及び、地層を破壊し、生まれた暗黒の沼に聴くものを引きずりこむ…現れた亜空間では正に一筋縄ではいかない地下音楽の展開が…!呪術的なビート、そして明滅するゴングの狂乱舞があまりにトランシーな挙句更には低音ノイズ地獄!!!全てが圧巻なので可能なら全編廻したいほどだ…!
Mid-day massage parlorは他にも面白いコラージュ、ノイズ、インダストリアル等のフランスの現行地下音楽作品を多数リリースしているので是非チェックしていただきたい。
●DJ Bothis a.k.a. 山田遼
Imperial Black Unit - Murder Under Establishment 12"EP 2019 (aufnahme + wiedergabe)
ここのところ、またいつのまにかぶり返してきた個人的インダストリアル・テクノ熱。自分でも分からない不定の周期でやってくる、「めちゃくちゃ暗くて重いテクノで静かにアガリたい」欲求。そんな私のわがままな欲求に二つ返事で応えてくれるのが、共にフランス出身で、現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動する二人組インダストリアル・テクノ、EBM、DJユニットのImperial Black Unitである。
このユニットの存在を知ったのは確か二年ほど前、ベルリンに存在する、DJのストリーミングをYouTubeで配信するスタジオ兼YouTubeチャンネル「hör berlin」を視聴していた時のこと。キャリアのあるベテランから新進気鋭の若手まで、分け隔てなくフィーチャーしてストイックにダンスミュージックを配信するこの番組に突如現れた黒ずくめの男二人組のダークかつストロングスタイルな選曲と世界観に魅了されてしまった。調べていくうちにimperial Black UnitことPablo BozziとThomas Chalandonの二人はDJとしてだけではなく、オリジナルの作品の発表も行うアーティストであることがわかり、既発の4枚のEPを一枚ずつ聴いていたところ、今回紹介する12"EP『Murder Under Establishment』の3曲目「God, Ceinture & Miséricorde (Club Edit)」に度肝を抜かれてしまった。音割れ寸前のピークアウトラインのギリギリを攻める爆撃のような重低音に、それを引き立てる小気味良い裏打ちのリズム。クラブでかけることを前提とした、これぞまさにインダストリアル・テクノの真骨頂とも言える、攻撃的圧を伴った音響処理は秀逸の一言。この曲を知ってからは自宅の中、通勤での移動中もspotifyで毎日のようにヘビーローテーションしている次第である。
ところで、ノイズリスナーと一口に言っても、ざっくりふたつに分けると、ひたすら厳格(?)にハーシュやパワエレのような、リズミックな要素を排した音しか聴かない層と、私のようなリズムも許容する層の二手に分かれているような気がする。リズムと言っても、もちろんチャラチャラしたオシャレなパリピ文化としてのダンスミュージックには全く水が合わないのだが、インダストリアル・テクノやゴシックEBMの暗いリズムは、そのようなチャラいリア充ミュージックとは対局にある、己の無意識の奥底にあるダークマターを孤独に崇拝し、一人孤立して踊るための漆黒の太陽崇拝トランスのようなものである。盤魔殿レジデントDJの中で、そのようなインダストリアル・テクノ熱に侵されているのはきっと自分だけだろうと思いながらふと隣を見ると、なんと盤魔殿主催のDJ Qliphoth a.k.a. 宇田川岳夫氏もとっくにこの病に感染して高熱を発していた。これぞまさに霊的空気感染。霊的濃厚接触。今、インダストリアル・テクノが熱い。諸君も1日も早くこのインダストリアル・テクノ病に感染し、独自の自然免疫を獲得せよ。
<――――――――――――EVENT INFORMATION――――――――――――>
3月25日(土) Qliphoth VJで出演!
音楽とダークアートの祭典 Midnight★Mess presents 迷宮の森 Wonder Forest
木場EARTH+GALLERY
オープン 16:00
VIP指定席15.000円
自由席 前売り 4500円|当日 6000円 +1D
30歳以下、3月生まれ 3000円*身分証提示
◆スペシャルライブ:デグルチーニ (大阪)
◆スペシャルコラボレーションショー
ベリーダンス&ギリシャギター(Bouzouki)ー、
◆DJs:DJ ZIN(CLUB WALPURGIS/Zin-François Angélique/Zinny Aerodinamica)、石丸運人(造形アーティスト/酔鯨館)、Ray Trak、rXr、
◆VJ:Qliphoth
<フェイスペイントブース> 変化師オリ 他
3月26日(日)混沌の首
「靈的革命 vol.2 〜予祝呪術としての儀式と行為〜」
国立新美術館で開催される「日本アンデパンダン展」にて展示および、儀式/パフォーマンス(3月26日(日)12:30開始予定)を行います。館内での行為の後に街頭に出て練り歩き、ある場所に向かいます。街頭では列席者(観客)もお歩きいただけますのでぜひご一緒ください。また、4/2(日)には混沌の首メンバー神林和雄のソロダンス「今、不屈の民を踊るということ」も行われますので合わせてご高覧いただけたら幸いです。詳細http://kondon.org
混沌の首/羅入、石川雷太、神林和雄、北野美月、山田遼、昼間光城
街頭練り歩き幟隊/渡井真歩、蔦谷K、他
スタッフ/衣装:混沌の首、ヤマギワユミコ、山田遼
<――――――――――――MOGRE MOGRU Live Information――――――――――――>
3月17日(金) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.6~即興のかたち
open 18:30 start 19:00
adv/door 2500yen + 1 order streaming 1000yen
出演:MOGRE MOGRU、ニュージャージーズ、ひとのかなしみ、及川耕碩+サトウユウキ・デュオ
3月19日(日) 国立市公民館地下ホール
第十五回公民館運動
開場:18:30 開演:19:00
木戸銭:0円
出演:MOGRE MOGRU2/3+鈴木和美(fl)+ひるり(dance)+のざあたかし(live painting)、巨人獣、火炎瓶テツ+ムラカミロキ+コーラ、ちゃんやま+ねやしょうへい
3月25日(土) 吉祥寺NEPO
CASIOS
open 17:20 start 17:40
前売/当日 ¥2200- 配信 ¥1000-
出演:MOGRE MOGRU 2/3、あんぽんたん、Puppy Sweat、特選おはしとDoormats、Wanday、Einy
4月1日(土) 高円寺Oriental Force
春の雪
18:30 OPEN 19:00 START ¥1,500 + 1 Drink
出演:MOGRE MOGRU、佐野麻呂梨王、ムラカミロキ x NRYY、電気馬骨
4月8日(土) 阿佐ヶ谷 mogru mogu
モグモグ in mogu mogu
19:30 Start ¥2,000(1ドリンク込)
出演:MOGRE MOGRU
4月30日(日) 吉祥寺NEPO
MOGRE MOGRU presents DIVE DEEP vol.7
詳細後日