A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

SCANDALも特集~J-Rockの教科書、フリーペーパーJungle☆Life

2008年10月31日 00時18分42秒 | 書物について
大阪で編集されているフリーペーパー、Jungle☆Lifeは平均150ページで毎号30アーティスト以上のアーティストをインディー/メジャーの区別なく取り上げている、1992年創刊で14年も続いているロック系フリーペーパーの老舗である。
レコード店やライヴハウス系ではなく、独立したフリーペーパーでこれだけ続いているのも貴重だ。内容もインタビューを中心に非常に詳しく、その辺の音楽雑誌よりもずっとアーティストへの愛情を感じさせる。
今話題のSCANDALもデビュー前から取り上げており、数号に亘ってフィーチャーするという力の入れ方である。

大人の事情を言えばフリーペーパーが成り立つためにはページを売るしかない。つまり1ページいくらなのだ。インタビューで取り上げるのも実は有料だと聞いたことがある。
そういう意味ではSCANDALの事務所はこの雑誌に相当のお金を投資した筈である。

でもそんなことは読者には関係がない。この膨大な情報の中からお気に入りのアーティストを見つければ◎なのである。
Jungle Life HP

素晴らしき
バンドをこの世に
送り出す

私が初めてSCANDALのことを知ったのはこの雑誌の2月号の小さなコラムであった。



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ノスタルジックなギターの調べ~The DUO 鬼怒無月+鈴木大介「Cinema Voyage」

2008年10月30日 00時19分58秒 | こんな音楽も聴くんです
小中学校の頃、洋楽といえば映画のサントラだった。私は特に西部劇ものが好きだったが、最初に買ったレコードはマイク・オールドフィールド奏する「エクソシストのテーマ」だったりする。映画雑誌も好きで映画のスチール写真を眺めては遥かな外国への憧れを満たしていた。
このCDは1990年にロック・グループ、ボンデージフルーツを結成し、その後もヴァイオリニスト勝井祐二との「Pere-Furu」、吉田達也の「是巨人」、梅津和時の「Kiki Band」など様々なユニットのギタリストとして活動してきた鬼怒無月(きどなつき)氏と、クラシック・ギター界のサラブレッド鈴木大介氏によるアコースティック・ギターの共演盤。
タイトル通り有名な映画のテーマ曲を収録している。「青春の光と影」「サタデー・ナイト・フィーバー」「華麗なる賭け」「卒業」「白雪姫」などの耳馴染みのあるメロディーが2本のギターによって綴られていく。二人の対話が新しい物語を紡ぎだすようなサイレント&マジカル・ワールド。二人とも私と同じように映画音楽を通して夢の世界へ想像の翼を羽ばたかせて育ったに違いない。
普段の過激なロック・ギタリストとしての鬼怒氏からは想像もつかないが、こういうナイーヴな演奏も心が安らぎいいものだ。
初回限定盤には3曲入りボーナスCDが付いている。
鬼怒無月 HP
鈴木大介 ブログ

銀幕に
2匹のギターが
遊んでる

一時期鬼怒氏は灰野さんとデュオをすることが多かったのだが最近やってないなぁ。

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志賀昆虫

2008年10月29日 00時15分06秒 | お気に入りの場所
渋谷の道玄坂と青山通りが交差する辺りにあった志賀昆虫普及社、略してシガコン、がいつの間にか品川に移転していた。
捕虫網や昆虫標本その他謎の商品が置かれた暗い店内に秘めやかな憧れを持っていた。しかし未知の世界に足を踏み入れる勇気はなかった。
そんな気になっていた店だから移転してしまうと妙に寂しい気持ちになる。最近は暗くなると店の前に占い師が開業している。
志賀昆虫 HP

昆虫に
注射をしてた
子供時代

クロマニヨンズのヒロトやマーシーはたまに訪れていたのだと思う。
映像は戸川純の「昆虫軍」。



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時代を感じさせる音~立花ハジメ「太陽さん」

2008年10月28日 00時18分49秒 | 素晴らしき変態音楽
元プラスチックスのギタリスト、立花ハジメ氏は1951年10月28日に生まれた。
元々グラフィック・デザイナーだった立花氏は1976年イラストレイターの中西俊夫氏、スタイリストの佐藤チカ氏などとプラスチックスを結成。ヒカシュー、P-モデルとともにテクノ・ポップ御三家と呼ばれ人気を博した。アメリカ・ツアーも行ない、そのオリエンタルでキッチュな魅力を振り巻き、B-52'sやトーキング・ヘッズとも共演を果たした。
しかし1981年突如解散。立花氏はサックスに持ち替えソロ・アーティストとして活動する。ピッグバッグやリップ・リグ&ザ・パニック、ラウンジ・リザーズなどに影響を受けたファンク・ジャズを展開したアルバム「H」で1982年ソロ・デビュー。私もサックスをやっていたのでこのアルバムはかなり衝撃だった。
その後アルバム毎にテクノ色を強め、1986年にリリースしたこの4thアルバム「太陽さん」ではアナログ・シンセと安っぽいリズムボックスの音がもろアート・オブ・ノイズやディーヴォの影響を感じさせる80年代らしいポスト・モダンな作品になっている。当時は最先端だったのだが今聴くとちょっと古臭い。でも当時を知らない若い人には新鮮に響くかも。
昨年ある雑誌のインタビューでプラスチックス再結成の可能性を示唆していたが未だ実現する様子はない。

太陽さん
クロマニヨンズも
やってます
(全然違う曲だけど)

ちなみに私が20年前に書いた「太陽」という曲があるがタイトルだけは立花氏を意識していた。



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灰野敬二@横浜美術館グランドギャラリー 2008.10.25 (sat)

2008年10月27日 00時26分19秒 | 灰野敬二さんのこと
花の女子高生バンドSCANDALから"魂を操る司祭"灰野敬二のライヴへ。端から見たら破綻しているようなこの行動も私の脳内では整合性がとれているのだ。
横浜トリエンナーレ2008の一環で「灰野敬二~身体を伴うパーカッションダンス」というパフォーマンスが開催された。場所は閉館後の横浜美術館のだだっ広いエントランスホールである。観客は床に座布団を敷いて鑑賞する。パフォーマンススペースには2カ所木の板が敷いてあり、右手に様々なパーカッション群が雑然と置いてある。
まずは写真にある鳥かご状の楽器からスタート。この楽器の名前が偶然判明した。「シデロイホス」という造形作家、原田和男さんの創作楽器である。先週NHKの「N響アワー」の中で演奏され、今読んでいる武満徹の本の中にも出てきたのだ。喉のつかえが取れたようですっきりした。
そこから始まり様々な金属のパーカッションやタンバリンが灰野さんの一見気まぐれな演奏で奏でられて行く。観ているうちに不思議な感覚に捕われた。灰野さんが楽器を演奏しているのではなく、楽器の方が演奏"されたがって"いる。演奏の順番を決めるのは灰野さんではなくて楽器の方だ、という感じ。
楽器によって演奏法が違うので灰野さんの身体の動きも変化があり観ていて全く飽きない。会場の深い残響もいい気持ちだ。
このような演奏をする人は他に知らないが、クラシックの打楽器演奏や舞踏とも違った灰野さんのオリジナルなスタイルだろう。それをたっぷり味わえた75分間だった。
実はこのイベントは当初もっと早い日程で予定されていた。しかし横浜トリエンナーレの上層部から会場の使用許可や演奏の内容について横やりが入り、灰野さんは何度も交渉を繰り返してやっと実現したものだという。80人の動員でとりあえずは成功だったといえよう。

身体が
楽器によって
操られ

灰野さんとコラボレーションした映像作家キャメロン・ジェイミーはトリエンナーレ側の不手際に匙を投げて途中で参加を取り消したほどである。



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SCANDAL@原宿 KDDIデザイニング・スタジオ 2008.10.25(sat)

2008年10月26日 01時58分17秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
先日のミュージック・ステーションでは憧れのクロマニヨンズと共演し、新人らしからぬ堂々としたトークとパフォーマンスを披露したSCANDALのフリー・ライヴが開催された。それも竹下通りから明治通りに出たところにあるハイテクなビルディングの1Fでだ。テレビ朝日の「音魂(オンタマ)」のゲストで先週一週間出演したSCANDALのオンタマ・ミニ・ライヴ。
12:30と16:00の2回公演で、私は16:00の回に参加した。気合いを入れて整理券配布の1時間前に行ったらなんと1番目だった。並んでいるのはほとんど男性。やはり女子高生の制服姿には男子が萌えるのだ。でもライヴが始まると女子の姿も目だっていい感じ。
初めて生で見るSCANDALの4人はごく普通の女子高生だった。勿論可愛いけど、とっても普通。インディーの3曲「スペースレンジャー」「恋模様」「カゲロウ」、メジャー・デビュー曲「DOLL」「S.L.Magic」を含む全7曲30分強のライヴ。最前列で舐めるように眺めさせていただいた。
ドラムのRINA、ヴォーカル&ギターのHARUNAを真ん中に左にベースのTOMOMI、右にギターのMAMI。彼女らの強みは全員がヴォーカルを取れること。特にTOMOMIが大活躍していた。制服姿で激しくヘッドバンギングする姿はとてもカッコいい。演奏は結成2年目にしては予想以上に上手く、彼女達の溢れる才能と努力の跡が窺える。
大阪では"城天"で何度もフリー・ライヴをやっているが東京では初めて。緊張でMAMIは「カゲロウ」で指がつってしまったという。ライヴが進むにつれてうっすら浮かぶ汗がやけに色っぽかった。
このビルではSCANDALの絵柄で自分のプロフィール・カードが作れるサービスもあった。勿論作りましたとも。

SCANDALの健康な色香に包まれたあと私は灰野さんのライヴを観に横浜へ。この続きは明日書きます。

パワフルな
女子の力に
乗せられて

さすが原宿。フリルブーツ姿を何人か見た。嬉P。



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サンヘドリン@六本木 Super Deluxe 2008.10.23 (thu)

2008年10月25日 00時45分10秒 | 灰野敬二さんのこと
まさに至福の一夜だった。
ここのところセッションやコラボレーションが多く、灰野さん自身のプロジェクトをたっぷり観る機会がなかったので、この日のサンヘドリンのワンマン・ライヴはかなり楽しみにしていた。
開場の一時間前に行って順番は2番目。待ってるだけで期待にワクワクしてくる。
10月の初旬に京都、大阪、名古屋と回ってきた"Sun Head Ring 2008"ツアーのファイナル。その間に灰野さんはヘア・スタイリスティックス(中原昌也氏)とピカチュウ(あふりらんぽ)をサポートにノルウェーでライヴを行っている。
珍しく本来の開場時間の15分前に開場。ツアー限定のCDをさっそく購入する。椅子席が埋まる程度の適度な動員。
20:15PMステージが一瞬明るくなりメンバーが登場。左からナスノさん、吉田さん、灰野さんのいつもの並び。ナスノさんはエフェクターなし。灰野さん側はエフェクター群の他にはギターとゴッタンが置いてあるだけのシンプルなセッティングだ。
第一部はg,b,dsの編成。波が押し寄せて返すような起伏のある演奏が彼等の持ち味だ。最高のセックスのように絶頂と弛緩が繰り返される。"満場一致は無効"という意味のバンド名通り、3人が其々別の方向を向いていることもあれば、三者一体になって激しく突き進む演奏もある。そんな時は70年代の山下洋輔トリオを髣髴させる。しかしどんなに即興をやろうとも必ず"ロック"になるのはこの3人ならでは。
第二部では灰野さんがゴッタンやフルートを演奏、多少の変化をつける。しかし最後は激しいギター・プレイを聴かせエクスタシーに至る。今回の灰野さんはコード中心のプレイが多かった気がする。
2時間強たっぷり彼等の演奏に身を任せて最高の気分だ。60年代にクリームやジミヘンが強烈な即興演奏を繰り広げた時、当時の聴衆は同じような衝撃と感動を受けたに違いない。
終演後CDに3人のサインを貰ってホクホク顔で六本木を後にした。激しい雨が降っていたが渋谷まで歩いた。

サンヘドリン
世界一の
即興トリオ

家へ帰ってツアーCDを聴いた。血管がブチ切れそうなハイ・テンションなサウンド満載。ライヴの感動が蘇る。



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見つけたっ!

2008年10月24日 01時29分35秒 | 妄想狂の独り言
9:30AM頃青山通り外苑前付近でフリンジ・ブーツ発見!カラー・タイツじゃないけど後姿は完璧。全身に熱いものが走った。思わず激写。
休日の109や原宿辺りに行けば珍しくはないのだろうが、通勤途中に見かけると物凄く得した気分になる。

フリンジの
後姿に
魅せられて

追い越し際に顔を見たら残念ながら十人並みだった。グラッ。

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東北弁のパンク・フォーク~友川かずき「無残の美」

2008年10月23日 00時14分56秒 | 素晴らしき変態音楽
今日は"津軽弁の日"だという。
青森出身のシンガーといえば三上寛が思い浮かぶが、同じ東北出身で三上さんと並んで魂の歌を歌い続けるのが友川かずきだ。
1986年リリースのこのアルバムは彼の代表作といっていい作品で、親友の故たこ八郎さんと自殺した弟に捧げられた終末感濃いものだ。編曲は元頭脳警察、現Vajraの石塚俊明さんが手掛けていて、アコースティック・ギターとピアノを核にした日本的なフォーク・サウンドに秋田弁による文語調の強烈な詩が乗る唯一無二の世界である。中原中也の詩の曲も2曲収録。
長らく廃盤だったがPSFレコードの努力で数年前にCD化された。日本人のルーツを強く感じさせる独特の歌に打ちのめされる。
友川かずき HP

北日本
寒さと強さが
混じる音

現在でも衰えることなく活動中である。一度はライヴを観たいアーティストの一人である。



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噂の女子高生バンド、ついにメジャー・デビュー~SCANDAL「DOLL」

2008年10月22日 00時14分01秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
以前からこのブログでも応援してきた大阪の女子高生バンドSCANDALが早くもメジャーデビューした。
ヴォーカル&ダンス・スクールに通う4人がバンドを結成、ストリート・パフォーマンスで話題となり、2008年春インディーズ・デビュー。同時にアメリカ、フランス、香港でツアーするなどインターナショナルにも進出。そしてインディーズ・デビューから半年にしてメジャー・デビュー。まるで漫画になりそうなシンデレラ・ストーリーである。
ホームページやMySpaceを利用して絶えず話題を提供し、着うたでも早くから話題となるという、現代のメディア戦略をフル活用。ある意味では作られたアイドルと言えなくもないが、YouTubeの映像やメンバーのブログやインディー盤のドキュメントDVDを見る限りでは、結成当初は戸惑っていた彼女等が、次第に音楽の虜になり一生懸命努力してSCANDALというひとつのバンドに成長してきた様子が伺える。言ってみればメジャー・デビューの下地は外も内も充分出来ていたということだ。

そしてリリースされたメジャー・デビュー盤「DOLL」はちょっと歌謡チックなメロディーを激しいガレージ・ロック・サウンドで聴かせる等身大のSCANDALらしい作品に仕上がった。カップリングの「S.L.Magic」はライヴで好評のキャッチーなR&Rナンバー。初回限定のDVDにはメンバーの合いの手ファンキー・カラオケというユニークな映像が収録されている。

今週の「Music Station」の出演も決定しブレイク間違いなし!このまま突っ走れ。
SCANDAL HP

SCANDAL
制服姿で
萌やしてよ

今週のMステにはクロマニヨンズも出演するから見逃せない。



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