70年代のイタリアンロックでも過激な演奏と強力なテクニック、フリージャズや現代音楽への傾倒で異彩を放つバンド、アレアのクランプスレーベル時代の全作品が紙ジャケCD発売された。ある程度の年代の方ならキングレコードのイタリアンロックシリーズでリリースされた「1978」というアルバムで初めてアレアの世界に接してぶっ飛んだに違いない。
ギリシャ人のヴォーカルのデメトリオストラトスの、ギリシャ民謡の歌唱法に影響を受けた”ホロホロホロ”という独特のビブラート(多少ホーミーにも似ている)ヴォイスが特徴的で、曲調も地中海音楽、アラブ音楽など様々な民俗音楽の要素を多分に含んでいて、同時代のヨーロピアンロックの中でもフランスのマグマと並んで最も前衛的で硬派なバンドである。
彼らは共産主義者であり、イタリア共産党主催のコンサートに出演する事が多かったらしい。明日は参議院選挙だが、日本の政党も五月蝿い街頭演説なんかより、コンサートのひとつでも企画した方が面白いと思う。
それはとにかく、今聴いても現代的な感性に満ち溢れるアレアの世界を体験してみてはいかが?吉田達也さんの世界が好きな人ならきっと気に入るはず。
どの作品も最高だが、個人的なお勧めは、74年のセカンドアルバムで前衛色の濃い「汚染地帯」(ジャケット参照)です。
ギリシャ人のヴォーカルのデメトリオストラトスの、ギリシャ民謡の歌唱法に影響を受けた”ホロホロホロ”という独特のビブラート(多少ホーミーにも似ている)ヴォイスが特徴的で、曲調も地中海音楽、アラブ音楽など様々な民俗音楽の要素を多分に含んでいて、同時代のヨーロピアンロックの中でもフランスのマグマと並んで最も前衛的で硬派なバンドである。
彼らは共産主義者であり、イタリア共産党主催のコンサートに出演する事が多かったらしい。明日は参議院選挙だが、日本の政党も五月蝿い街頭演説なんかより、コンサートのひとつでも企画した方が面白いと思う。
それはとにかく、今聴いても現代的な感性に満ち溢れるアレアの世界を体験してみてはいかが?吉田達也さんの世界が好きな人ならきっと気に入るはず。
どの作品も最高だが、個人的なお勧めは、74年のセカンドアルバムで前衛色の濃い「汚染地帯」(ジャケット参照)です。